2024年04月17日公開
2024年04月17日更新
【すべては子どものためだと思ってた】ネタバレあらすじと結末!母親はなぜ毒親になった?
すべては子どものためだと思ってたの漫画ネタバレあらすじと結末を紹介します。生まれつき身体の弱い息子を心配するあまり、過保護に接する母親・くるみ。息子の将来を思いあらゆる行動を起こすも、子供を追い詰める結果を招きました。なぜ、くるみは毒親になってしまったのでしょうか。ここでは、すべては子どものためだと思ってたの漫画ネタバレあらすじと結末、漫画の見どころや感想を紹介します。
目次
すべては子どものためだと思ってたとは?
支配型の毒親となってしまった主人公の日常を描いた、すべては子どものためだと思ってたの漫画。子供の普通の幸せを願ってあらゆる行動に出たものの、それらは正しい判断だったのでしょうか。子供の気持ちを無視して突き進む母親の狂気や、追い詰められていく子供たちの心情がリアルに描かれています。以下では、すべては子どものためだと思ってたの漫画あらすじネタバレや結末、感想を紹介します。
すべては子どものためだと思ってたの漫画の概要
共感できるリアルなストーリー展開で注目される、すべては子供のためだと思ってたの漫画。子供の将来を心配するあまり、歪んだ愛情を注いでいく母親と子供たちの関係を描いたヒューマンドラマです。
すべては子どものためだと思ってたの作者
先般、お客様からいただいた『娘がいじめをしていました』。本当に娘がいじめをしていたらという想定で読まざるを得ず、心に、響く。常にその想定はしてきたのだが、もっと、もっと、考えていかなくてはならない。常に、話し合っていかなくてはならない。#眞踏珈琲店 #蔵書紹介 #しろやぎ秋吾 pic.twitter.com/195XhyvYK7
— 眞踏珈琲店公式 (@mafumicoffee) May 13, 2023
すべては子供のためだと思ってたの作者・しろやぎ秋吾先生は、体験談をベースにした作品を発表しており、主な作品に「娘がいじめをしていました」等があります。
すべては子どものためだと思ってたをネタバレ!なぜ毒親に?
以下では、主人公はなぜ毒親になってしまったのか、すべては子どものためだと思ってたの漫画あらすじと結末をネタバレ紹介します。
第1章あらすじネタバレ
すべては子どものためだと思ってたという漫画は冒頭の何気ないこのシーンが既に恐怖
— フナバシ (@kKRxCnJXb8NJ6zu) March 14, 2024
病弱な息子が倒れたからと連絡貰って慌てて学校に来ているこのシーン
娘(こころちゃん)がいるのに一声どころかチラ見すらしていない。
普段からこの母親が無自覚で娘をいないモノとして見てるのが垣間見える pic.twitter.com/OF9ane8eNU
専業主婦の主人公・土井くるみは、ある日、息子のこうたが学校で具合が悪くなったと連絡を受け、学校に迎えに行きました。未熟児で生まれた息子を心配するあまり、学校を早退させたくるみ。しかし、周囲からは過保護な母親に見られ、こうたもからかわれます。こうたは学校では下に見られていると不安になるも、話を聞いた夫はさほど心配する素振りも見せず、息子の将来も楽観的に考えていました。
未熟児で産んでしまった負い目もあり、こうたの将来を過剰に心配するくるみ。自身の経験を踏まえて、こうたの得意なことを見つけてあげようと習い事を検討します。そこで、人気育児ブログを参考にして空手を習わせることを決めました。
第2章あらすじネタバレ
『すべては子どものためだと思ってた』
— しろやぎ秋吾 (@siroyagishugo) December 20, 2023
第11話(1/2) pic.twitter.com/q2sW2BVOCc
こうたの将来のためなら、何だってやると決意し、さっそく空手教室に通わせたくるみ。習い事を通じて友達もでき、こうたも前向きになっていきます。そんな中、こうたの友達の母親との会話から中学受験が出てきました。もともとは中学受験をさせるつもりはなかったくるみ。しかし、地元の公立中学校の評判の悪さを聞いて不安になります。さらに、お気に入りの育児ブログの影響で、中学受験を決意しました。
塾に通い始めたことで、成績がどんどん伸びたこうた。しかし、ある時期から伸び悩み、成績も下がってしまいます。このままでは受験に失敗すると考えたくるみは、勉強に集中させるために空手をやめさせました。さらに、友達と遊ぶ時間も減らし、合格を目指して奮闘します。しかし、合格発表の掲示板にはこうたの番号はなく、受験に失敗しました。
第3章あらすじネタバレ
私立への不合格を受けて、地元の公立校に通いはじめたこうた。一方、くるみは高校こそ私立の良いところへ通わせようと、奮闘します。いい大学に通い、いい会社に勤めることで幸せになると断言するくるみ。しかし、彼女の考えはプレッシャーを与える結果となり、こうたを追い詰めてしまいました。こうたは具合が悪くても学校や塾を休ませてもらえず、疲弊します。
そんなある日、空手教室の友人と再会したこうた。母親から無理やり勉強を押し付けられていると指摘されるも、何もいえませんでした。また、帰宅するとくるみが待ち構え、友達付き合いにまで口出しされます。ついに、我慢の限界に達して倒れてしまったこうた。しかし、くるみは自分が追い込んでしまったことに気づかず、以前から妻の異常性を感じていた夫から「毒親」と言われてしまいます。
第4章あらすじネタバレ
毒親というワードから、はじめて自分がこうたを追い詰めていたことにきがついたくるみ。同時に、自身の子供時代を思い出します。3人姉弟の長女として生まれ、弟たちと比較され育ったくるみ。自身の経験から、子供はしっかり育てたいと考えるようになり、過剰な育児に繋がっていました。そんな中、くるみがフォローする人気ブロガーが息子に刺される事件がニュースで報じられます。
以前、こうたがナイフを持ち出したことがあり、次は自分が刺されていたかもしれないと恐怖を覚えます。そして、今までの過干渉をこうたに謝罪し、高校受験もしなくていいと話します。しかし、こうたは母親のことを信用できません。母親から逃げるように自室に引きこもり、学校を休むようになります。一方、息子の不登校が、後々に人生の汚点になると考えたくるみ。
このままではこうたが普通の幸せを掴めないと心配になり、引きこもり支援を頼ります。スタッフと一緒に説得にあたるも返事がありません。実は、こうたは妹のこころと共に家出をしてしまい、くるみは捜索願を出しました。
第5章あらすじネタバレ
物語はこうたの妹・こころの視点に移ります。幼い時から母親は兄のことばかり世話を焼き、健康で生まれたこころには無関心でした。そのため、兄のことで忙しい母親の邪魔になるまいと、子供なりに気を遣っていました。しだいに自分は母親に必要とされていないと思い、友達に安らぎを覚えるようになります。しかし、兄には憎いという感情はなく、母親の管理に置かれている状況からかわいそうと思っていました。
こころなりに兄を気遣い、母親のせいで引きこもってしまった兄を何とかしようと、一緒に家出することを提案しました。2日後に兄妹が発見され、迎えに行ったくるみ。子供たちの前で絶対に変わると約束するも、彼女の関心はやはりこうたでした。息子だけを抱きしめる姿から、母親は何も変わっていないと察するこころ。いつか、家という地獄から抜け出すことを希望に、これからを生きていこうと決意します。
すべては子どものためだと思ってたの見どころ
以下では、共感できるストーリーに引き込まれる、すべては子どものためだと思ってたの漫画の見どころをネタバレ紹介します。
見どころ①子供の気持ちを無視する親
『すべては子どものためだと思ってた』第1章(1/10) pic.twitter.com/fj4rmIj84f
— シリーズ立ち行かないわたしたち (@semi_comicessay) January 4, 2024
生まれつき身体が弱い息子を心配するあまり、将来を思ってあらゆる行動に出たくるみ。習い事や塾、中学受験に至るまで、子供のことは全て自分で選んでやらせていました。しかし、それらはくるみの自己満足でしかなく、子供の気持ちを無視しています。また、ストーリー終盤では娘の存在が明かされるも、息子とは対照的な扱いを受けています。
息子には過干渉なまでに世話を焼くも、娘のことは無関心でまともに取り合おうともしません。それでも自分の行動は正しい、すべては子どものためだと思ってたくるみ。後に自分の間違いに気が付くも、やはり彼女の関心は息子でした。結局、くるみは何も変わっておらず、状況が変わることもないでしょう。
見どころ②リアルなストーリー
毒親をテーマにしたすべては子どものためだと思ってたの漫画は、他人事とは思えないリアルなストーリーも見どころです。くるみは傍から見れば毒親ですが、子供の将来を心配する普通の母親でもあります。すべては子どものためだと思ってたのタイトルの通り、くるみの行動も理解できなくはないでしょう。
すべては子どものためだと思ってたに関する感想や評価
以下では、母親・子供の視点から育児について考えさせられる、すべては子どものためだと思ってたに関する感想や評価を紹介します。
感想1:母親の考えにモヤモヤする
「すべては子どものためだと思ってた」
— pu-pu 🍺 (@pun_be_e) January 19, 2024
息子も中学受験したからちょっと読んでみたけど、お母さんの考え(思い)や行動に違和感ありすぎてモヤモヤしすぎてダメやった。息子のやってることを息子に聞きもしないで勝手にやめたりするの、ほんと悪手やと思う。大人になったら絶対恨まれるやろ
読者によって感じ方が大きく異なる、すべては子どものためだと思ってたの漫画。子育て中の読者からは共感の声が上がった一方で、主人公に対する批判の声も見られます。子供のためとはいえ、本人の気持ちを無視して勝手に事を進めることはどうなのか、悪手だとの感想が見られました。また、すべては子どものためだと思ってたの母親の行動や考えに違和感を覚え、モヤモヤするとの声も寄せられました。
感想2:子供に対する干渉・放置のバランスが難しいと感じた
『すべては子どものためだと思ってた』を読んだ。干渉と放置のバランス難しすぎるよ…。
— あべそういち@るろ剣に出たい (@ABEsoichi) March 11, 2024
すべては子どものためだと思ってたの漫画では、母親の毒親ぶりに目がいきがちであり、主人公がひどいとの声も多く見られました。一方で、母親へ同情する意見もあり、子供への干渉・放置のバランスが難しいとの感想も寄せられています。あらすじネタバレのように、すべては子どものためだと思ってたの漫画は育児の難しさもテーマに含まれているでしょう。
感想3:主人公の母親に共感した
「すべては子どものためだと思ってた」
— natuna (@natuna12161602) January 19, 2024
って漫画、ピッコマで課金止まらず読み終えた。
主人公の母の気持ちに共感してしまう部分が多くて自分を見直す良いきっかけになった。🥲
私って毒親予備軍だったかも、、
すべては子どものためだと思ってたの感想の中には、主人公である母親に共感したとの声も見られます。すべては子どものためだと思ってたにもかかわらず、子供を追い詰める結果を招いたくるみ。一方、子育て中の読者からはくるみへの共感と同時に、自身の行動を見直すきっかけになったと前向きな意見も寄せられました。すべては子どものためだと思ってたは、己の育児について考えさせられる作品でしょう。
感想4:似た経験があると感じる場面があった
「すべては子どものためだと思ってた」という漫画。
— とはの@「とはのーと」ブログ 兼 子育て情報サイト (@tohanote) March 7, 2024
中学受験をするご家庭なら、似た経験はあるかもしれないですね…。
12話「おかしいな」
19話「なに甘やかしてくれてんのよ」
とくにこのときの母親の言い方が、見ていてつらいです。
耳が痛いところもあって、気をつけようと思いました…。
すべては子どものためだと思ってたの漫画は、リアルなストーリー展開も多くの共感を呼んでいます。その中でも中学受験のエピソードは、現実世界でも似たような経験があるかもしれないと評されています。息子の受験も、すべては子どものためだと思ってた主人公のくるみ。しかし、漫画の結末から息子を追い込むきっかけとなっており、くるみの言い方が見ていて辛いとの感想も寄せられました。
すべては子どものためだと思ってたのあらすじ結末ネタバレまとめ
すべては子どものためだと思ってたのあらすじや結末、感想などをネタバレ紹介しました。主人公の毒親ぶりや、彼女に追い詰められる息子に注目が集まった本作品。くるみの行動ややりすぎと感じつつ、すべては子どものためだと思ってたでしょう。しかし、子供の立場から見ればひどいと感じられ、毒親の典型例とも言えます。すべては子どものためだと思ってた、育児について改めて考えさせられる一冊でしょう。