【サワコ】漫画のネタバレと見どころ解説！あらすじや実写ドラマとの違いは？

この記事では、日本の漫画家いしいひさいちの漫画『サワコ』を特集し、漫画のネタバレあらすじと見どころ、そして読者の感想などを紹介していきますが、まずはその前に原作漫画と実写ドラマの作品概要をお届けします。

漫画『サワコ』は、井上ハヤオキによって描かれたラブホラーサスペンスです。この作品では、主人公の女性マチカが、亡くなった恋人ユキトの元交際相手であるサワコによって、自身の人間関係が徐々に侵食され、破壊されていく過程を描いています。

この作品は、『めちゃコミック』の「めちゃコミック×マンガボックス」レーベルを通じて2021年10月20日から先行配信された後、2022年8月15日より漫画配信アプリ『マンガボックス』にて連載が開始されました。

漫画の配信が開始された2022年、漫画『サワコ』を原作として実写ドラマが制作されました。『サワコ 〜それは、果てなき復讐』というタイトルで、主演は女優で歌手の趣里が務めています。ドラマでは、失われた愛と復讐に燃える女性サワコの物語が、より深く掘り下げて描かれています。

主演の趣里が演じるサワコは、複雑な感情と計算された行動で周囲の人間関係を巧みに操っていきます。ドラマの放送は、2022年10月2日から12月4日にかけてBS-TBSおよびBS-TBS4Kにて行われました。

ここからは、この記事のメインテーマである漫画『サワコ』のあらすじを第1話から順にネタバレ解説していきます。物語の主人公、深井サワコの同僚である音川マチカは、ごく普通のサラリーウーマンです。彼女の職場には、結婚を控えていた恋人、八田雪斗がいましたが、ある日突然事故により命を落とします。その悲劇に心を痛めるマチカでしたが、周囲からの励ましもあり、少しずつ日常生活を取り戻していきます。

その頃、マチカは同じ会社で雪斗の元恋人だったサワコから呼び出されます。サワコの家は火事で焼失してしまっていました。マチカとサワコの間柄は悪くありませんでしたが、ある理由でサワコに微かな罪悪感を抱いていたマチカは、サワコに自分の家で一緒に住むことを提案します。ところが、このサワコには恐ろしい過去が隠されていたのです。

主人公のサワコには驚くべき過去がありました。それがどのようにマチカと結びついているのか、マチカ自身はまだ理解できていませんでした。マチカ一家と同居を始めたサワコは、料理や絵を描くことが得意で、マチカの両親や美術を専攻する弟、音川健介ともすぐに打ち解けていきます。サワコの神秘的で魅力的な雰囲気に、健介は次第に引き寄せられていきます。マチカに近づいたサワコの真の目的とは、いったい何なのでしょうか？

時折、サワコの影の部分が健介の脳裏にちらつき離れません。サワコの過去の恋愛の話を耳にし、またサワコが行った特定の行動を目の当たりにしたことで、健介は動揺を隠すことができませんでした。そのことがサワコに察知されたことで、健介はますますサワコが気にかかるようになりました。

サワコは、学生である健介を妖艶な仕草で幻惑させ、巧妙に彼の心をつかんでいきます。サワコの女を前面に出した誘惑に初心な健介はどう対処すれば良いのかわからず、途方に暮れてしまいます。家族と一緒にサワコが持ってきた桃を食べたり、絵を描いたりしていても、健介の頭からサワコのことが離れません。そして、時折見せるサワコの影の部分とは一体何なのか、健介の心は乱され、蝕まれていくのでした。

健介はサワコの部屋に招かれました。部屋に入ると、そこには全裸のサワコを描いたスケッチが置いてありました。動揺する健介をよそに、サワコは、恋人を奪われた過去の悲しい経験を語りました。健介はその話に引き込まれ、彼女に共感してしまいました。一方、マチカは雪斗とのことを思い出していました。雪斗は謙虚で人当たりが良く、営業の成績も優秀でモテるタイプの男性でした。そして、彼が好きだった食べ物は「桃」でした。

マチカと雪斗は、同じプロジェクトに関わることで、次第に親しくなっていきました。マチカは雪斗に彼女がいることを知っていましたが、彼を異性として意識した上で引き寄せられていました。そのような状況の中、取引先との会合の場所には、マチカと雪斗を監視する人物の姿がありました。そして、サワコの性格が少しずつ明らかになっていくのでした。

『サワコ』のネタバレあらすじの最後に、原作漫画の結末について考えてみましょう。現在、『サワコ』は第6話まで読むことができますが、ストーリーはゆっくりと恐ろしい結末に向かっているようです。とても怖い内容なのですが、それでも続きが読みたくなる展開です。

まだ漫画は結末に至っていませんが、悲劇的な結末になるとしか思えないと言われています。ただ、サワコが真の幸せを見つけることができるのであれば、原作漫画では幸せな結末を迎えることができるかもしれません。

この作品の中心的なテーマは「復讐」であり、その復讐は間接的な手段で行われます。たとえば、マチカに対する暴力や傷害など、直接的な描写があればサワコの感情が理解しやすいかもしれません。しかし、サワコは直接的な方法ではなく、ゆっくりとしかし確実にマチカを追い詰めていきます。これはまるで、真綿で首を絞めるような方法です。

マチカはサワコの異常さに少しずつ気づき始めていますが、既に弟の心はサワコに捕らわれ、自由を奪われています。サワコがどこまで行動を起こすのかは未知数で、その不確定性とマチカの不安が絵面から伝わり、読者には不安感を煽る作品となっています。この作品は、そのような恐怖感が独特の魅力となっています。

『サワコ』特集の最後に、この記事のもう一つのテーマである『サワコ』の原作漫画とドラマの違いについてまとめてみました。

• 葬儀でのマチカ: ドラマ版ではマチカは葬儀で「涙が出ない」と述べていますが、原作では彼女は泣いています。これはドラマ独自のストーリー展開の伏線かもしれません。
• 音川健介と深井サワコの初対面: 原作ではマチカの家で同居することになった際に初めて会いますが、ドラマでは健介がデッサンのモデルとしてサワコと出会います。

• 高校教師の役割: 原作ではサワコが高校の教師と恋愛関係にありますが、ドラマではその教師とマチカが何かしらの関係にあるように描かれています。
• 深井サワコと八田雪斗の関係性: ドラマではサワコは雪斗のストーカーとされていますが、原作では雪斗はサワコの元恋人です。

• 大津慎司の存在: 原作には登場しない警察官のキャラクターで、ドラマではマチカの同級生として登場し、二人の間に恋愛の可能性が示唆されています。
• 同居の提案: 原作ではマチカの母親がサワコに同居を提案しますが、ドラマではその提案をマチカ自身がします。

• 週刊誌の記者: ドラマにはマチカの高校時代の放火事件について尋ねる記者が登場しますが、原作にはいません。
• 雪斗の死因: ドラマでは火事が原因ですが、原作での原因は車の追突による外傷性ショックです。
• 美術学校の講師とサワコの関係: ドラマではサワコは美術学校の講師と関係を持っていますが、原作にはそうした描写はありません。
• 健介とサワコのキス: ドラマでは健介はサワコとキスしますが、原作にそのシーンはありません。

• サワコの職場復帰: ドラマではサワコはマチカの会社に復職しますが、原作では復職していません。
• なお、ドラマ4話以降は原作にはないドラマのオリジナルストーリーとなります。

ここまで漫画『サワコ』のネタバレあらすじ特集をお届けしてきましたが、最後に『サワコ』に関する感想や評価をXより紹介します。

最初に紹介する感想・評価は、ドラマ版を観て原作漫画を読んでみたという方のツイートです。シンプルな絵柄なのに読者に「なるほど」感を与えるのは、作品の構成力のなす技なのでしょうか？「じわぞわ」という擬態音が作品の展開の仕方をよく表しているようでした。

続いて紹介する感想・評価は、サワコの怖さをひたすら語るツイートです。謎が謎を呼び、続きが気になるほど話に引き込まれているようでした。

最後に紹介するのは、ドラマの9話を観た方の感想です。震えが止まらなくなるほど怖かったようです。視聴者の想像を超える展開で、夜観るのはやめた方がよいということでした。

この記事では、漫画『サワコ』のあらすじと見どころ・結末をネタバレ解説するとともに、原作漫画と実写ドラマの違いの考察や読者の感想などをお届けしてきました。　

『サワコ』は、その独特な世界観とキャラクターの魅力で多くの読者を引きつけています。また、ドラマ4話以降はオリジナルストーリーであり、原作漫画を読んだ方でも新たな展開を楽しむことができます。これを機に原作漫画やドラマを手に取ってみてはいかがでしょうか？新たな刺激があなたを待っているかもしれません。