ちーちゃんはちょっと足りないをネタバレ考察!障害のある少女の物語の結末は?

ちーちゃんはちょっと足りないは、阿部共実によって描かれた漫画です。秋田書店により発行されている「もっと!」で2013年から2104年まで連載されていました。阿部共実が描く作品は絵の可愛さとは裏腹に重い内容のストーリーになっていると有名です。今作のちーちゃんはちょっと足りないでも同様です。今回はこのちーちゃんはちょっと足りないの内容をネタバレ考察をしていきます。どのような内容になっているのかなども要点をまとめネタバレしていきます。

ちーちゃんはちょっと足りないをネタバレ考察!障害のある少女の物語の結末は?のイメージ

目次

  1. ちーちゃんはちょっと足りないをネタバレ考察!結末はどうなる?
  2. ちーちゃんはちょっと足りないのあらすじをネタバレ!
  3. ちーちゃんはちょっと足りないの結末はどうなる?
  4. ちーちゃんは発達障害の噂がある?結末を見た人の感想は?
  5. ちーちゃんはちょっと足りないの作者について
  6. ちーちゃんはちょっと足りないのあらすじと結末をネタバレまとめ!

ちーちゃんはちょっと足りないをネタバレ考察!結末はどうなる?

2014年に第18回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞を受賞し、さらに2015年には宝島社の「このマンガがすごい!」のオンナ編で堂々の第1位を獲得するほどの大人気作品となっているちーちゃんはちょっと足りない。どこかちょっと抜けているちーちゃんが主役で物語が動き始めます。作中では障害などとは明かされていませんがその辺りを考察し、ちーちゃんはちょっと足りないの結末のネタバレなどを考察していきます。

ちーちゃんはちょっと足りないのあらすじをネタバレ!

ここで簡単にちーちゃんはちょっと足りないのあらすじをネタバレを交えて考察、まとめていきます。表紙の可愛さに騙されて買った人もいると思いますが、内容はかなりヘビーな構成になっています。ちーちゃんはちょっと足りないとはどのような作品か簡単に説明しますと、表向きは女子中学生の日常を描いた作品に見えますが、ネタバレすると中学生の黒くて何かドロドロした感情を持った中学生たちを鋭く描いた作品となっています。

ちーちゃんはちょっと足りないの登場人物をネタバレ!

ここで簡単に登場キャラクターの紹介をしていきます。主人公の南山千恵、通称ちーちゃんは障害とまでは言えませんが何かが足りない女子中学2年生。身長が同学年の子と比べるとちょっと低いです。さらに、足がとても遅く、サイズも18センチ以下とかなり小さいです。言動も行動も年不相応に幼いですが、周りの友達もそれを分かっておりフォローしてくれます。母と姉の3人で団地に住んでいます。

勉強もあまり得意ではなく、九九を覚えるのに苦労していましたがクラスメイト達に助けてもらい段々と勉強ができるようになっていきます。ちーちゃんの成長ぶりは見どころの一つと言われています。後述するナツと旭はちーちゃんと共に行動することが多い友人であり、ナツとは小学生の頃からの付き合いで旭は中学に入ってからできた友達です。ちょっと足りないちーちゃんは悪意なく問題を起こしてしまいますがこれが物語の鍵です。

表は心優しいナツ

ちーちゃんの幼馴染で同じ団地に住んでいる小林ナツ。彼女は周りに対しとても心優しい性格をしています。しかし、ちーちゃん同様勉学が苦手であまり得意ではありません。優しい性格をしていますが内気な性格が強く時に空気の読めない発言などをしてしまうため、周りとはあまり馴染めていません。そのため友達と言えるのはちーちゃんと旭の二人なのです。ナツも一見足りていますが、実は足りていない部分も多く持っているのです。

ナツの本心では、裕福な家庭で生まれ、勉強もできて彼氏がいる旭のことが妬ましく嫌いでありその他の人も自分より優れている人間にコンプレックスを抱いています。何より自己保身の気が強く、自身のことは一切変えようとしないことも足りていない部分と言えるでしょう。さらに、ちーちゃんがある事件を起こしてしまいますが、この事件をきっかけにナツの立場がクラスからなくなってしまい旭との関係も破綻してしまうことに。

足りている中学生

ちーちゃんとナツの友人で、今作の典型的な持っている中学生の役をしています。一軒家に住んでおり裕福な家庭、勉強も得意です。さらにはサッカー部のエースである彼氏がいますがそのことはちーちゃんとナツには隠しています。このことでナツとの軋轢を徐々に生まれていきます。口下手な上に冷たい態度をとっているように見られるため友人はあまり多くないですが、間違ったことにはNOを言える人であり友人が間違ったことをした時は本気で叱って一緒に謝れるような立派な人格を持っています。

ナツとちーちゃんには持っていないものを持っている旭。そのことを気にしていたナツとはとある事件で絶縁してしまいますがちーちゃんとは本当に分かり合えたような間柄になり、そのことでクラスメイトとも友達になれるようになりました。この3人のでこぼこトリオがちーちゃんはちょっと足りないの物語を動かしていきますが、物語中盤に起こる事件をきっかけに関係はナツだけが悪い方向に進んでいってしまいます。

足りない女子中学生たちの日常

成績もお金も足りないちーちゃん。はなしていることも滅茶苦茶で支離滅裂、一見発達障害とも見てとれますがそんなことは作中で描かれていませんので後述考察します。そんな足りていないちーちゃんと親友であるナツ、旭は仲良く過ごしていました。しかし、ちーちゃんとは違いナツは心の中で何かが足りていないことに気づいておりそれをお金で埋めようとしているため、裕福な旭に嫉妬しているのでした。

最初のちーちゃんはちょっと足りないの内容はほのぼのとした日常でのお話です。2話では勉強があまり得意ではないちーちゃんが同じクラスの委員長の奥島と副委員長の如月に勉強を教えてもらうお話です。当然ナツはちーちゃんの付き添いをしますが、委員長と副委員長は付き合っているのか?などと中学生らしい恋の想像をしている様子。さらに旭がサッカー部エースと一緒にいるところを見てしまい、段々と劣等感を抱くように。

3話では、ちーちゃんの靴を買いにデパートへ。ガチャガチャやジュースなどが欲しいちーちゃんが姉の志恵に駄々をこねるシーンがありますが、ちーちゃんの家庭は裕福ではありません。駄々をこねる志恵もちーちゃんの足りない部分は理解していますが甘やかさない態度。しかし、志恵は家計に負担をかけないために色々とやりくりしており、友達からファッション雑誌をもらったりと様々な考え事をしながら生活しているのです。

4話のあらすじネタバレですが、ちーちゃんはちょっと足りないの雰囲気が一気に代わり主人公がちーちゃんからナツに変わったとも考察されています。旭はグアム旅行に行きますが、一方でナツとちーちゃんは同じクラスの不良と言われている藤岡から冗談で万引きを持ち掛けられます。ちーちゃんは万引きのことを良く分かっていませんでしたが、ナツはひどく動揺し悪にもなれず天才にもなれない自分に辟易していました。

学校内で盗み?

しかし、ある日事件がおきます。女子バスケットボール部が顧問の先生に誕生日プレゼントを贈ろうと計画、部員たちが500円ずつ集めていましたがその光景をみていた旭が「学校でお金のやり取りはだめ」と注意しましたが、その後、集めたお金がなくなっていることに部員が気づきその場にいた生徒たちで犯人を探し始めます。その頃、ナツは偶然見かけたリボンに一目ぼれ、一旦はお小遣いの関係で諦めますがそれでも心残りでした。

バスケ部でお金が盗まれたことはクラスのほとんどが知ることになり、当然ナツの耳にも届きますがリボンが欲しくてそのことばかり考えているナツ。そして突然、ちーちゃんがナツの前に3千円を差し出し「あげる!」と言ってきたのです。最初は困惑したナツですが、すぐに女子バスケットボール部からちーちゃんが盗んだと察したのです。犯人はちーちゃんでしたがリボンのために1千円だけ受けとってしまったのです。

その1000円を持って学校をずる休みし、病院に行くふりをして念願のリボンを手に入れました。「このリボンをつけて登校すればみんな私に注目してくれる、気にかけてくれる」そういった意味も込められ、リボンがナツの救いになるはずでした。翌日、リボンをつけて登校しますが誰もリボンについて触れてくれずナツは何も変わっておらず、藤岡達バスケ部員が本格的に犯人捜しをしており、あっさりとちーちゃんが白状したのです。

ちーちゃんにとって万引きは悪いことと認識しておらず、ナツが幸せになってほしいという思いからお金をとってしまったのです。少し足りないちーちゃんですが、何かをあげたいという思いがひしひしと伝わってくる場面ですが、その場にいることが耐え切れなかったナツは保健室で「私たちはなんでこんなに足りないの?余った物でいいからちょうだいよ何か」ナツはもう後戻りできないほどに後ろ向きになってしまいました。

ちーちゃんの正直の気持ちと友達のことを本気で思って一緒に謝った旭。そのことで藤岡達と分かり合うことができ、旭は藤岡達と放課後遊ぶような仲になります。ナツだけが取り残された形になってしまい、終いにはナツが旭と藤岡が一緒に遊んでいる所を目撃し、旭に自分が隠してきた本音をぶつけてしまいます。そのことで旭との関係は破綻、正真正銘の一人になってしまい最後にはちーちゃんのことまで否定してしまいます。

ちーちゃんはちょっと足りないの結末はどうなる?

足りないのはちーちゃんよりもナツの方かもしれないと考察する人も多いちーちゃんはちょっと足りないの結末。ちーちゃんは純粋に倫理観などがわからず、度々変な行動を起こしお金も盗んでしまいますが、盗んだのもいつもちーちゃんのことを気にかけ、フォローしてくれたナツへの恩返しがしたかったからなのです。ちーちゃんのすることに悪意や他意はないのです。その点でナツとは違っていたのでしょう。

自分を認めてほしい、もっと人と関わりたいという思いを持ちながらも行動に移さず自分第一で行動してしまい、結果孤立という結末を招いてしまったのです、承認欲求が強く、自己保身が大切な人だったのです。ちーちゃんと関わっていたのも同じ団地住まいということでしたし、友達と呼べる存在が近くにいるだけでよかったのではないかと考察する人もいます。結果、ちーちゃんはちょっと足りないでの結末では周りに誰もいません。

物語の結末である最終回、ちーちゃんと連絡をとるも返事がないため探すナツ。今はとにかく心のよりどころがナツには必要だったのです。その探す過程で旭と藤岡が遊んでいる所に遭遇、その姿を見たナツは旭に向かって黒い感情をぶつけ、絶縁します。ナツの心の中はもうぼろぼろでした。そしてちーちゃんを見つけ「私たち、友達だよね?」と投げかけるのです。ちーちゃんを心を安定させるために使ったのではと考察する人も。

ちーちゃんも純粋な気持ちでそれに答えます。これでナツは一時的に救われた気持ちになり物語は幕を閉じます。これでちーちゃんはちょっと足りないの結末とあらすじをネタバレを交えて考察、まとめました。最後に、ちーちゃんはちょっと足りないの最後のコマは1話と同じコマが使われていますが、最初は3人で写っていましたが、最後の結末ではちーちゃんとナツしか写っていないのも足りていない部分と言えるでしょう。

ちーちゃんは発達障害の噂がある?結末を見た人の感想は?

色々とたりていないちーちゃんでしたが勉強は覚えずらくても、人の気持ちなどは徐々に理解していくちーちゃん。その姿をみて可愛いなどの感想が多く見受けられましたが、ちーちゃんは発達障害なのか?などの感想も多くありました。作中ではそのことに関して一切書かれておりません。では、ちーちゃんは本当に発達障害、または知的障害を患っていたのでしょうか。

まずちーちゃんはちょっと足りないのテーマとして「貧しさ」が重点的に書かれています。貧しいゆえに妬み、盗みなどという方法でその欲求を満たそうとする描写が結構な割合で出てきます。そして近くに裕福な人を見れば妬むのは仕方がないことでしょう。それを我慢して一人前と言われる時代ですが中学生という年齢ならむしろもっと欲しくなってしまうでしょう。ナツも盗みは悪いと分かっていても欲しくなってしまったのでしょう。

他にも団地住みだからという考察もありますが、これは割愛します。一旦はクラスメイトのおかげで知的障害から脱したちーちゃんですが、ラストのナツの所に戻ったことにより無意識のうちにまた障害を持った時の自分に戻ってしまったという見方もあります。自身が気づくことにより知的障害は障害ではなくなると言われていますがナツに利用されるという形で変わるチャンスをなくしてしまったちーちゃん。この関係は続くのでしょうか。

ちーちゃんはちょっと足りないの作者について

明るい描写とは裏腹にかなり重い内容となっているちーちゃんはちょっと足りない。作者である阿部共実は他にも同じような作品を手掛けておりそのたびに考えさせられる内容と読者から話題になっています。特徴的な絵柄と、その可愛さからは想像もできない不条理で理不尽な世界観で描かれる漫画を描きます。行きづらい世界に辟易した人たちに贈る漫画とも言われており、かなり独特な作品を書き上げる方です。

ちーちゃんはちょっと足りないの他にも様々な作品を出しています。「空が灰色だから」「死にたくなるしょうもない々が死にたくなるくらいしょうもなくて死ぬほど死にたくない日々」など出しており、ちーちゃんはちょっと足りないが大ヒットし他の作品の面白さも広まっていきました。重いストーリーと考えさせられる構成がされているちーちゃんはちょっと足りない。他作品ともに読んでほしい1作とも言われています。

ちーちゃんはちょっと足りないのあらすじと結末をネタバレまとめ!

ちーちゃんはちょっと足りないのあらすじと結末をまとめてきましたが、ネックになるのがこの「足りない」という表現です。人間どこかしらに足りない部分を持っていると言われていますがそれに気づいて自分自身で直せるかで住む世界が違ってきます。旭は自身の足りないところに気づいたことによって友達を増やしましたが、ナツは自分可愛さに何も行動を起こさなかった結果孤立してしまう。とても考えさせられる内容です。

ちーちゃんはちょっと足りないの肝にもなっている「貧しさ」「足りない」人によっては気分を悪くする内容ですがまだ読んだこともない人も一読する価値はあると言われています。また、ちーちゃんはちょっと足りないをすでに読んだことのある方も再度読み直し、ちーちゃんはちょっと足りないの「足りない」という部分に注目し、読んでみてはいかがでしょうか。

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