【祝福されないこどもたち】弘人の正体をネタバレ！壮絶な過去や目的とは？

弘人とは、『祝福されないこどもたち』に登場するキャラの1人です。祝福されないこどもたちでは加害者家族の3人の姉弟がメインキャラとなっており、弘人はそのうちの次女の奈津子の彼氏として登場しました。本記事では、祝福されないこどもたちの弘人の正体のネタバレや、過去についてまとめます。まずは、祝福されないこどもたちの作品概要や、簡単なあらすじを見ていきましょう。

祝福されないこどもたちは、きよね駿さんによる電子コミックです。web漫画サイトのめちゃコミックのオリジナル作品で、めちゃコミックで独占先行配信されました。物語は完結済みで、24話までが配信されています。

殺人犯の両親を持つ波留子、奈津子、亜紀斗は、両親のことを隠しながらアパートでひっそりと暮らしていました。ある日、次女の奈津子に結婚話が持ち上がり、そこから徐々に3人の暮らしは脅かされるようになります。3人は加害者の子供という事実に苦しみながらも、平穏な人生をつかもうと必死にあがくのでした。

祝福されないこどもたちの五十嵐弘人は、人当たりの良い好青年です。誰からも好かれますが、それは正体を隠した仮の姿でした。弘人は心に深い闇を抱えた人物で、ある目的を持って奈津子に近づきます。弘人の正体は、物語の中盤以降で明らかになります。

祝福されないこどもたちでは、弘人という青年がキーマンとなっています。弘人は物語序盤から登場するキャラで、徐々に正体が明らかになっていきます。ここでは、祝福されないこどもたちの弘人の正体のネタバレをまとめます。

祝福されないこどもたちの弘人は、次女の奈津子の彼氏として登場しました。奈津子は職場の先輩と飲んでいるときに弘人に声をかけられ、好みのタイプだった弘人に一目惚れします。一緒に飲むうちに2人は意気投合し、付き合うようになりました。交際を始めてからしばらくして、弘人は奈津子にロマンチックなプロポーズをしました。奈津子はこれを受け入れ、2人は婚約をします。

奈津子は弘人と結婚したいと思っていましたが、姉の波留子は結婚を許可しません。犯罪者の子供である自分たちが結婚すると、相手が不幸になると思っていたからです。それでも奈津子は結婚を諦めきれず、波留子に弘人を紹介しました。波留子は弘人が非の打ち所がないいい人であったことで、逆に裏の顔があると疑います。波留子が弘人を疑ったのは、弘人がいい人だったからだけではありません。

この結婚に反対しない両親がいないことや、奈津子と同じ平日休みであることなど、都合の良いことが多すぎたからです。奈津子の結婚相手として好条件すぎる弘人を、波留子は信用することはできませんでした。また、奈津子も弘人と波留子の顔合わせで、弘人に疑念を抱きます。奈津子はこれまで弘人の前で、波留子の名前を出したことはありませんでした。

それにも関わらず、弘人は「波留子さん」と姉の名前を呼んだのです。この一件で、奈津子も弘人のことを疑い出します。しかし、結局は弘人のことを信じ、事件のことを調べて波留子の名前を知ったのだろうと結論づけました。このときに奈津子と波留子が抱いた違和感は正しく、弘人は自分の正体を隠していました。2人がもう少し積極的に弘人のことを調べていたら、もっと早い時点で弘人の正体に気づいたでしょう。

祝福されないこどもたちには、雑誌記者の梶宗一郎という人物が登場します。梶は事件当時から波留子たち家族を追いかけてきた記者で、3人姉弟の事情にも精通していました。ある日、波留子が脅されていると知った奈津子と亜紀斗は、梶に何か知っていることはないかと訊きに行きます。そこで、梶から「タカハシ」という男の存在を知らされました。タカハシは梶に接触し、波留子たちの情報をすべて買ったのです。

奈津子と亜紀斗は波留子に内緒で、タカハシの正体を探り始めます。そして、波留子に想いを寄せていた大和が、「高橋大和」という名前であることを知りました。奈津子は大和がタカハシの正体であると考え、偶然見かけた大和を尾行します。しかし、尾行を大和に気づかれ、思わず大声を出しました。すると、なぜかそこに居合わせた弘人が駆けつけ、奈津子を助けようと大和を階段から突き落としました。

何とか一命を取りとめた大和に、波留子は事情を訊きに行きます。そこで大和は、弘人が波留子のことを探っていたという事実を語ります。その後のシーンで、タカハシの正体が弘人であったことが明かされました。さらに、梶のセリフにより、弘人が被害者遺族であることも判明しました。

ここまでは、祝福されないこどもたちの弘人の正体のネタバレをまとめました。続いて、弘人の過去や目的、奈津子との結婚についてのネタバレを解説します。祝福されないこどもたちの弘人の過去は、作中で明らかになりました。弘人の行動や目的は、過去の経験によるものが大きいです。では、弘人にはどのような過去があるのか、詳しく見ていきましょう。

まずは、弘人の両親や、過去と目的について解説します。奈津子の彼氏として登場した弘人には、壮絶な過去があります。弘人の母親は夜の仕事をしていた女性で、彼女は1人で弘人を産みました。弘人の母親には子供を育てる気はなく、ほとんど弘人を放置していました。栄養失調で死にかけた弘人は、母親にカバンに詰められて山に捨てられます。

弘人は通りすがりの人に救出され、何とか死を免れました。弘人はそれから施設で暮らすようになり、6歳になったときに波留子の両親が起こした事件の報道を見ます。そして、犠牲者の1人が、自分の母親であることに気づきました。弘人は虐待されていた過去から、母親を殺してくれた波留子の両親に感謝します。また、犯行を手伝った波留子にも心酔するようになりました。

そして、波留子には今後も不要な人間を削除していってほしいと、歪んだ感情を抱くようになります。弘人が奈津子の彼氏となった目的は、波留子に近づくためです。波留子は警戒心が強いため、奈津子の彼氏として近づくことにしたのです。弘人の真の目的に関しては、詳細な描写はありません。

ただ、弘人の行動を見ていると、波留子を使って過去の復讐をしているとも推察されます。弘人は過去の体験から、不要な人間は処分されるべきという歪んだ正義感を持つようになりました。弘人はその歪んだ正義を成すことで、過去に自分を虐待した母親に復讐しようとしたのでしょう。

弘人が奈津子の彼氏になったのは、あくまで波留子に近づくためです。弘人は奈津子自身に何の興味もなく、もちろん恋愛感情もありません。そのため、弘人の正体が明かされた時点で、奈津子との結婚はなくなりました。奈津子は弘人の正体を知って落ち込みますが、徐々にその傷も癒えていったようです。

祝福されないこどもたちの弘人が、波留子を好きであることは確かです。ただ、その「好き」は、一般的な恋愛感情とは異なるものでしょう。前述した通り、弘人は波留子のことを崇拝していました。波留子は弘人にとって、自分を虐待した母親を殺してくれたヒーロです。波留子は弘人の憧れの存在であり、歪んだ正義感を持つきっかけであったともいえます。

祝福されないこどもたちの弘人は、最初は正体を隠して奈津子に近づきました。弘人には疑わしい部分が多く、初めから弘人の正体を怪しんでいた人も少なくありません。弘人が黒幕だと予想していた人からは、予想が当たったことを喜ぶコメントが上がっていました。

祝福されないこどもたちの弘人は、最初は好青年として描かれていました。ところが、話が進むにつれ、彼の正体や裏の顔が次々明かされていきます。弘人の残虐な性格に、驚きの声をあげる人もいました。

祝福されないこどもたちの弘人は、一見爽やかな好青年に見えます。しかし、弘人は波留子の両親の犯行を正義と見なし、波留子にも殺人を強要しました。弘人の正体を疑っていなかった人も多く、「騙された」とのコメントが上がっています。

祝福されないこどもたちの弘人の正体のネタバレや、過去や目的についてまとめました。祝福されないこどもたちの弘人の正体は、単なる被害者遺族ではありませんでした。母親を殺してくれたことを感謝し、波留子には崇拝にも似た感情を抱く偏った思考の持ち主です。弘人の登場によって、波留子たち3人姉弟たちの生活は大きく変わっていきました。