どうしようもない僕とキスしようのネタバレあらすじ！北川みゆきが描く駆け引き恋愛漫画

どうしようもない僕とキスしようは、少女漫画家の北川みゆき先生が、小学館発行の漫画雑誌『プチコミック』にて連載している恋愛漫画です。2019年7月から連載を開始し、以降2～4ヶ月間隔不定期で連載を継続しています。2024年3月現在、発売したのは8巻ですが、累計発行部数が130万部を突破する人気の恋愛漫画になっています。

どうしようもない僕とキスしようの原作者北川みゆき先生は、1984年に『少女コミック』掲載の『12時の鐘は聞こえない』でデビューして以降、小学館系列漫画雑誌『Cheese!』『プチコミック』にて多数の漫画作品を生み出し続けている漫画家です。恋愛漫画が多いものの、大人の恋愛から青春系など幅は広く、過去にはドラマにもなった『せいせいするほど、愛してる』なども生み出している人気恋愛漫画家です。

どうしようもない僕とキスしよう1巻・2巻では、ヒロインとなる宮野藍と、4人の男性との関係性が描かれていきます。会社の同僚である蘇芳香平、幼馴染で財閥の息子である朱鷺島、バー『bacio』のバーテンダー浅岐、そして禁断の恋である、弟の翠斗とのそれぞれの関係性が描かれます。

男性側もそれぞれの存在を認識しつつ、藍も翠斗を好きという思いを持ちながらも、香平と付き合う道を選ぶ、そこまでがどうしようもない僕とキスしよう2巻のあらすじの展開となっています。

付き合い始めた藍と香平。しかし香平は藍の恋愛感情が自分に向いていないことを知っています。同じ時期、浅岐や翠斗も藍が好きなのが翠斗であることを認識し始めます。翠斗自身も姉である藍に恋愛感情を抱いており、この思いを断ち切るべく家を出る決意をしていましたが、姉の思いに気づき始めたこと、形式上姉と付き合っている香平の存在から家を出ることを辞め、姉への思いと向かい合うことになります。

どうしようもない僕とキスしよう4巻までのあらすじで、藍との関係性と早々にけじめをつけたのが幼馴染の朱鷺島でした。彼は財閥の息子という立場からお見合いを行います。そのお見合い相手の友里に、藍への思いを知られた上で「藍への気持ちを抱えたままの朱鷺島さんに私は選ばれたい」と言われてしまうのです。この言葉に突き動かされるように朱鷺島は藍に精一杯の告白をし、気持ちにけじめをつけるのでした。

この頃の藍は誰とも結婚しないと決意をし、それを恋人の香平にも伝えています。しかし、既に藍への思いが強くなっていた香平は、改めてプロポーズするのでした。一方、翠斗は会社の得意先から姉を紹介するように頼まれます。複雑な心境を抱えることになった翠斗は、悩んだ末に退職届を出してまで姉への思いを断ち切るべく行動したのです。これを知った藍は、翠斗を抱きしめるのでした。

朱鷺島と友里が正式に結婚する報告を受けるなどしていたある日、藍は体調を崩してしまいます。藍達の両親は台風の日にスリップ事故で亡くなったという過去があり、月命日ということも重なって藍の体調が悪くなってしまったのです。姉を懸命に介抱する翠斗。その様子を見ていた香平は、身を引くことを決意するのでした。

藍との別れを決断した香平。しかし、会社は同じであり会うことも多い香平は、別れてなお藍のことを気にかけていました。一方で、翠斗は、姉の思いに気づきながらも、2年間のパリ研修に行くことを決断します。藍のことが不安になった香平は、藍の静岡出張に無理矢理同行して様子を伺います。会社では普段通り、気丈に振る舞っていた藍でしたが、香平と2人になると、その心情を吐露することになるのでした。

あらすじでもネタバレしたようにどうしようもない僕とキスしようの物語の中心にいるのがヒロインの宮野藍です。表向きはキャリアウーマンで、周りが息を飲むほどに美しく、髪は腰まであるロングストレート、自身の意見をちゃんと持つ芯のある女性だとされています。複数の男性と肉体関係を持ってはいますが、キスは誰ともしない主義です。あらすじでもネタバレしたように実は弟である翠斗に思いを抱き続けています。

藍と同じ職場で働く同僚として登場するのが蘇芳香平です。イケメンで女性社員からの人気も高いです。酔った勢いで藍と関係を持ち、当初はセックスフレンドのような関係性でした。しかし、藍のことを知れば知るほどのめり込んでしまうようになります。現在は営業として働いていますが、以前は小学校の先生になることが夢だったことがネタバレされています。

ウェーブがかった髪を真ん中で分けているのが特徴的な見た目の朱鷺島渉は、藍の幼馴染です。日本4大財閥の1つ、朱鷺島グループの御曹司であり、イケメンで穏やかな性格を持ち、財力、権力など全てを持っていると言っても過言ではない完璧な境遇にいます。過去に藍から彼の友人関係について指摘を受け、友人だと思っていた連中が、ただの取り巻きだったことに気付かされてから、藍を思うようになりました。

ただ、朱鷺島渉の場合、現在のような関係性が崩れることを恐れるあまり、藍に告白しようとはせず、友人関係を続けようとする方が強い行動原理になっています。あらすじでネタバレしたように、最終的にけじめのために藍に告白しましたが、区切りをつけてお見合いをした友里と結婚しています。

恵比寿にあるバー『bacio』の店長でバーテンダーをしているのが浅岐タカオです。翠斗とは高校の先輩後輩の関係性にあります。同性愛者であり、ネタバレすると実は翠斗を好きだったりしますが、告白するつもりはないとしています。そのような思考からどちらかといえば藍を嫌っていますが、藍なんて大した事ないと思うために藍を抱いた経験があり、そのことに嫌悪感を抱いていたりもします。

宮野翠斗は、藍の弟で、ホテルで働いています。あらすじでもネタバレしたように両親を早くに亡くしており、叔母と姉の3人で神奈川の実家に住んでいまいした。タカオの思いには気づいていないものの、友人関係を続けており、バーにもよく顔を出しています。

どうしようもない僕とキスしようの見どころはあらすじでもネタバレしたように藍の言動にあります。主要な登場人物はそれぞれに想い人がいる状態ですが、その中心にいるのは藍なのです。恋愛の矢印全てが藍に向いているわけではないですが、藍が関係しないものは存在しません。藍と男4人の関係性も様々であり、それがさらに複雑に絡み合った関係性として描かれているのがどうしようもない僕とキスしようの最大の見どころです。

どうしようもない僕とキスしようは、2024年3月現在、9巻までが発行されています。9巻が発行されたのは2023年12月で、9巻時点ではまだ最終回を迎えていません。元々どうしようもない僕とキスしようは不定期連載という形式をとっており、過去の掲載期間を見ても、2ヶ月～4ヶ月に1度となっています。単行本で見ても早くて5ヶ月、長いと10ヶ月に1冊とかなり差がある状態になっているのです。

このこともあり、どうしようもない僕とキスしようの最終回については、既に読んでいる読者からもいつになるか分からないという感想を集める結果になっています。それぞれの関係性などから、物語的には最終回も近そうという感想もありますが、どのような形で最終回を迎えるのか分からないと言われているのです。

ここからは既にどうしようもない僕とキスしようを読んでいる人の感想をネタバレありでまとめて紹介していきます。どうしようもない僕とキスしようは、これまで長い間恋愛漫画を描き続けてきた北川みゆき先生の作品としても高い人気を獲得する作品になっています。作品の中身もそうですが絵柄がキレイという感想も多く、北川みゆきが特に女性キャラである藍に対してしっかりとした強い思いを感じるという感想も多いです。

もちろん展開に関しての感想も非常に多くなっています。特に、香平に関しては、なんらかの形で幸せになってほしいという感想が非常に多くなっています。

どうしようもない僕とキスしようは、2024年3月現在まだ完結を迎えていません。展開的にも最終回がどのような形になるのか気になるという感想も非常に多くなっているのです。藍と翠斗の恋がどういう結末を迎えるのか、香平との関係性がどうなるのかまでしっかり描いてほしいという感想が多くなっているのです。

どうしようもない僕とキスしようは恋愛漫画を多数手がけてきた北川みゆき先生が描く、恋愛漫画です。姉弟の禁断の恋、セックスフレンドからの恋、同性愛など多種多様な恋愛模様を内包した作品として高い人気を集める作品となっています。まだどうしようもない僕とキスしようを読んでいない人はぜひ1度手に取ってみましょう。