灰色の乙女のネタバレあらすじ！ストーカーから恋人に昇格した狂気の恋の結末は？

この記事でネタバレする『灰色の乙女』は、新田チハルによる日本の恋愛ミステリー漫画です。ごく普通の人間の中に潜む狂気が繊細なタッチで描かれており、その独特なストーリーテリングとキャラクター設定で大きな話題となりました。ソルマーレ編集部の電子書籍配信サイト「コミックシーモア」にて2019年1月3日から2020年6月6日まで連載されました。

また、この作品『灰色の乙女』は、2023年にテレビドラマ化され、毎日放送・TBSの「ドラマイズム」枠にて放送されました。詳しくは後述しますが、主演は桜井玲香と中田圭祐で、キャッチコピーは「記憶喪失×ストーカー 嘘と狂気のラブサスペンス」となっています。

続いて、本作『灰色の乙女』の作者・新田チハルについて解説します。新田チハルは、日本の女性漫画家で、恋愛とミステリー要素の融合が作品の特徴となっています。子供のころ、彼女は保育士か漫画家になりたいと考えていましたが、ピアノが得意ではなかったことから漫画家の道を選んだといいます。

新田チハルの代表作には、本作『灰色の乙女』のほかに「存在しない彼」、「溺れる子供」、「大人失恋-オトナシツレン」、「二度目の初恋」などがあり、いずれも恋愛、ダーク、社会、人間ドラマといったジャンルを扱った作品となっています。また、彼女は講談社のイブニング編集部が主催する第13回イブニング新人賞で優秀賞を受賞しています。

ここからは、この記事のメインテーマである漫画『灰色の乙女』のあらすじをネタバレ解説していきます。広告業界で活躍する鏡蔦子は、小学生の頃からずっと維井莇に心を奪われており、彼を追いかけ回す日々を送っています。ネタバレしますと過去20年にわたり、蔦子は莇のストーカーをしていたのです。

ネタバレになりますが、蔦子はある日、莇が事故に巻き込まれる瞬間を目撃します。事故の次の日、蔦子が莇の容態を確認するために病院を訪れると、偶然莇と目が合ってしまいます。蔦子はただのストーカーで、本来は莇とは無関係な人物なのですが、ネタバレしますと莇が記憶を失っていることをいいことに「自分が莇の恋人だ」と大嘘をついてしまいました。

20年来の憧れが結実し、喜びに浸る蔦子でしたが、莇の記憶が戻るとその幸せは一瞬にして崩れ去ってしまいます。ネタバレしますと蔦子の行動はますますエスカレートし、莇の家族や恋人として振る舞うようになりました。そして、蔦子は莇との偽の関係を楽しみつつ、莇をひき逃げした犯人を追い詰めます。ネタバレになりますが、探偵に調査を依頼した結果、犯人は莇と瓜二つの半グレ、竜胆源太だと判明しました。

源太を追い詰める一方で、蔦子は莇との関係を深めていきます。蔦子は莇の母から嫌われていましたが、ネタバレしますとこの母に対しても狂気じみた言葉を投げつけます。「私を莇のもう1人の母親だと思ってください」。蔦子の発言は理解不能で、さらに母の怒りを買う結果となりました。蔦子の行動全てから、狂気が伝わってくるシーンでした。

ここからは、『灰色の乙女』の結末のあらすじをネタバレしていきます。主人公・蔦子の狂気に満ちた話の結末は、病院のベッドで蔦子が莇の横に座り、彼が記憶を失ったことを確認する場面から始まります。蔦子は莇の顔に自分の顔を近づけ、彼の鼻にキスをします。そして、ネタバレになりますが莇に自分が彼の恋人であるという嘘をつくのです。

蔦子は、自分と莇が初めて出会ったのは彼が働いていたパン屋で、彼から食事に誘われたと嘘をつきます。また、ネタバレしますと莇が自分と映画を観に行くのが好きで、一度自分が他の男にナンパされた時には彼が激高したとも言っていました。このように蔦子の嘘は徐々にエスカレートし、ついには興奮を抑えられなくなりました。そこで頭を冷やすために彼女は一旦帰ることにしました。

帰る前に、莇に自分の名前を呼んで欲しいとねだりました。莇は「ツタコ」と呼び、蔦子は喜びます。ネタバレしますと蔦子は、既成事実を作り上げて本物の恋人になろうとしますが、彼女の計画を狂わせる様々なハプニングが起こることをまだ知りません。以上が、『灰色の乙女』の原作漫画の結末のネタバレあらすじです。ストーカーから恋人へ昇り詰めようとする蔦子とは結局何者なのでしょうか？

物語は、蔦子の行動がますますエスカレートしていく中で展開していきます。蔦子がどのようにして自分が彼の恋人であるという嘘をつき続けるのか、そして彼女がどひき逃げ犯を追い詰めていく結末が今後の注目点となるでしょう。

ネタバレあらすじに続いて、ここからは『灰色の乙女』の登場人物の実写ドラマキャストを紹介していきます。狂気のストーカー女・鏡蔦子を演じたのは元乃木坂46の桜井玲香です。桜井玲香は、1994年5月16日北海道函館市生まれの女優、ファッションモデルで、女性アイドルグループ・乃木坂46では初代キャプテンに選ばれています。

また、桜井玲香はこのドラマ『灰色の乙女』で地上波連続ドラマ初主演を務めました。彼女の演技は、蔦子の複雑な感情や異常な行動を見事に表現し、視聴者に深い印象を与えたと評価されています。乃木坂46卒業後は女優業に専念し、『初森ベマーズ』、『あなたはだんだん欲しくなる』、『お笑いインスパイアドラマ ラフな生活のススメ』など数々のドラマ、映画、舞台で活躍しています。

続いての登場人物のドラマキャスト紹介は、鏡蔦子から20年間にわたりストーカーされ、交通事故で記憶喪失になってしまう維井莇役の中田圭祐です。中田圭祐は、1995年11月27日神奈川県に生まれたモデル・俳優で、『MEN’S NON-NO』の専属モデルとして活動を始め、その後俳優業に進出しました。

その後、テレビドラマ『明日、私は誰かのカノジョ』『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』、映画『君と100回目の恋』、『あの頃、君を追いかけた』などの話題作に出演して注目され、『灰色の乙女』の維井莇役では演技力の高さが改めて証明されたと言われています。

次の登場人物紹介は、蔦子の会社の同僚であり、何でも話せる仲の親友の海堂菫（かいどう・すみれ）です。ドラマで彼女を演じたのは、1995年11月8日愛知県豊橋市生まれの女優で、モデル、コスプレイヤーとしても活躍する桃月なしこです。

彼女は趣味のコスプレ中に事務所からスカウトされ、2017年に芸能界デビューしました。その後、本格的に演技の勉強を始め、テレビドラマ『灰色の乙女』、映画『あさひなぐ』、『シノノメ色の週末』などに出演を果たしました。

登場人物・ドラマキャスト紹介の最後は、蔦子・菫の会社の後輩で、蔦子に思いを寄せる長谷川柚輝（はせがわ・ゆずき）と、彼を演じた1999年3月29日北海道札幌市生まれの俳優・松本大輝です。

松本大輝は『第31回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』でグランプリに輝き、芸能界入りしました。その後、俳優業に進出し、テレビドラマ『エール』、『都会のトム&ソーヤ』、映画『ウルトラマンデッカー最終章 旅立ちの彼方へ…』などのドラマや映画に出演しています。

ここまで『灰色の乙女』の原作漫画のネタバレあらすじや登場人物・ドラマキャスト特集をお届けしてきましたが、最後に原作『灰色の乙女』に関する感想や評価をTwitterより紹介します。

最初に紹介するのは、原作漫画『灰色の乙女』におけるギャップに魅せられた方のツイートです。どのようなギャップかというと、主人公の可愛い見た目と狂った行動との凄まじいまでの乖離で、心を奪われてしまったようでした。

漫画『灰色の乙女』の主人公が怖いという感想が多かったのですが、こちらのツイートの投稿者は、その主人公の気持ちがわかる自分が怖くなったと言います。作品を通じて、今まで顕在化していなかった本当の自分が現れたのかもしれません。

こちらの投稿者も、『灰色の乙女』の狂気に満ちた主人公の気持ちがよくわかると呟いています。主人公に感情移入しすぎて、何と号泣してしまったそうです。

この記事では、『灰色の乙女』の原作漫画のあらすじをネタバレ解説するとともに、実写ドラマでの登場人物のキャストなどを紹介してきました。

この記事でネタバレしてきた『灰色の乙女』は、己の欲望を満たすため、愛する男性を騙す悪女の運命を描いた漫画作品で、犯罪すれすれの行為を繰り返すヒロインが恐ろしいと話題になりました。脳内で過去の自分と向き合う心理描写にも迫力を感じることでしょう。この記事のネタバレで本作に興味を持った方は、原作漫画を手に取る、この作品『灰色の乙女』の世界を堪能してみてはいかがでしょうか？