【路傍のフジイ】ネタバレあらすじと登場人物！平凡な男を描いた漫画が人気の理由は？

登場人物とあらすじネタバレを見る前に、まずは漫画「路傍のフジイ」の基本情報を紹介していきます。路傍のフジイは、2023年から連載されている漫画で、2024年3月時点でコミック2巻が刊行されています。平凡なサラリーマンが主人公ですが、漫画の読者から面白いという意見が挙がっています。

路傍のフジイの作者は鍋倉夫です。鍋倉夫は2018年から活動している漫画家で、2018年から2020年に「リボーンの棋士」を連載していました。20代後半に先が見えないことで漫画家生活を諦めようとしており、本作が初めての連載作品になりました。

ここからは、路傍のフジイのあらすじをネタバレしながら紹介していきます。路傍のフジイでは、地味な主人公の淡々とした日常が描かれていますが、漫画の読者から面白いという意見が挙がっています。路傍のフジイの人気の理由も考察していきます。

路傍のフジイのあらすじをネタバレしながら紹介していきます。サラリーマンの田中は友人の結婚式に出席し、つまらない会話と日常に苛立ちを感じていました。そのため、仕事にも集中できない状態でしたが、同僚の藤井が視界によく入ることに気付きます。地味な藤井は同僚からなめられており、田中は「自分はああなりたくない」「自分はまだ大丈夫」と考えるようになりました。

田中は休日に藤井を見かけ、気になって後をつけました。公園には家族連れが多く、田中は居心地の悪さを感じていましたが、藤井は池の亀を楽しそうに見ています。そんな中、藤井が老人に殴られる事態が起き、助けた田中は藤井の自宅にお邪魔することになりました。この時に藤井が「人生が楽しい」と言い、田中も日常を大切に生きることを決めます。

石川は過去に風俗で働いており、風俗を辞めてからもお金のために男性と関係を持っていました。会社の同僚の藤井は、「何を考えているのか分からない人間」と思っていましたが、好きなアニメのキャラクターが同じと知って嬉しくなりました。また、藤井から「三次元の人間も面白いですよ」と言われ、不思議な魅力を持つ藤井に興味を抱くようになります。

会社では頻繁に飲み会が行われていますが、地味な藤井は無視されていました。そのため、石川が「藤井さんも一緒に行こう」と言い、帰り道で二人きりになっています。この時に石川は、「お金のために男性と関係を持っている」と打ち明けましたが、藤井は「僕にはよく分からない」と返答しました。また、藤井はホテルの誘いも断ったため、石川はますます藤井に興味を抱いていきます。

ワンピースや鬼滅の刃のような大ヒット漫画には、特殊な能力を持つキャラクターが登場しており、派手なバトルが人気です。路傍のフジイの藤井は地味なキャラクターですが、一本芯が通った真っ直ぐな人間性を持っています。そのため、藤井は自分なりの幸せな人生を歩んでいますが、他者から見たら不思議な生き方のため、本人と他者の間にギャップがあることが面白いと言われています。

路傍のフジイでは、藤井の淡々とした日常が描かれています。物語が盛り上がる大きな事件はありませんが、ストレス無く読み進めることができる作品と言われています。また、丁寧な心理描写がされているため、現実世界とリンクする部分が面白いという感想が挙がっています。

藤井と石川が一緒に帰宅している時には、トラックが跳ねさせた水飛沫から藤井が石川を守っています。藤井には漫画のヒーローのような派手な必殺技はありませんが、淡々と人を助ける性格をしているため、自分を曲げない姿がかっこいいと言われています。また、石川の藤井に対する感情は好意に近いため、今後の2人の関係が気になるという意見が挙がっています。

藤井は地味な男性ですが、自分の人生に幸せを感じています。また、不老不死を望むほどにやりたいことがあるため、見た目からは想像できない好奇心を持っています。自分の幸せに他者は絶対に必要という訳ではないため、藤井の生き方が面白いという意見が挙がっています。

あらすじネタバレと人気の理由を見た後は、路傍のフジイに登場したキャラクターを一覧で紹介していきます。主人公の藤井は平凡なサラリーマンで、作中では会社の同僚との人間関係が描かれています。キャラクターのプロフィールと特徴を一覧でまとめていきます。

藤井は本作の主人公で、口数が少ないサラリーマンです。休日には、「商店街や公園を散歩」「亀の観察」「ジグソーパズル」などをしており、他者には分からない自分なりの幸せを感じています。また、やりたいことや知りたいことが沢山あるため、田中に「不老不死になりたい」と話していました。

路傍のフジイの田中は、藤井と同じ会社に勤めているキャラクターです。そつなく仕事をこなしていますが、変わらない日常につまらなさを感じています。また、藤井を見下していましたが、楽しそうに生きる姿を見て考えを改めています。石川を美人と思っているため、藤井に対する石川の熱視線に気付いて驚きました。

路傍のフジイの石川は、藤井と同じ会社で働いているキャラクターです。過去に風俗で働いており、現在もお金のために男性と関係を持っていますが、奨学金の返済に充てていたことが分かりました。また、「男はどうせ体目当て」と考えているため、軽い男性不信に陥っていましたが、ホテルの誘いを断った藤井に興味を抱いています。田中も藤井に興味を抱いているため、会社では不思議な三角関係ができています。

路傍のフジイの矢部は、藤井と同じ会社に勤めているキャラクターです。明るくノリの良い性格のムードメーカーで、同僚から頼りにされています。「無理をしてでも人に好かれたい」という考えを持っており、藤井は「無理してまで人に好かれようとは思わない」という反対の考えを話していました。

路傍のフジイの外山は、藤井と同じ会社に勤めているキャラクターです。先輩の藤井をなめているため、飲み会には藤井以外のメンバーを誘っています。また、美人の石川が気になっていますが、石川は藤井を雑に扱う外山を嫌っています。

あらすじネタバレとキャラクター情報を見た後は、路傍のフジイに関する感想をまとめていきます。路傍のフジイは、連載が始まって約1年の作品ですが、読者から面白いという意見が挙がっています。本記事で紹介したストーリーとキャラクターに関する感想をまとめていきます。

路傍のフジイでは、藤井の淡々とした日常が描かれています。そのため、派手さはありませんが、藤井は自分を曲げない真っ直ぐな心を持っており、周囲の人々は藤井の不思議な魅力に惹かれていきます。そのため、「藤井ではなく周囲が変わっていく物語が面白い」という感想が挙がっています。

田中は人間関係を上手く形成していますが、内心ではつまらない人生に絶望を感じています。藤井は人間関係に縛られず、自分なりの幸せな人生を送っているため、友人の多さが幸福度の高さではないことが分かります。そのため、「路傍のフジイは人生を考えさせられる漫画」という感想が挙がっています。

田中と石川は藤井に興味を抱いているため、作中では不思議な三角関係が描かれています。また、田中は石川が美人と思っていましたが、現在は石川よりも藤井に興味を抱いているため、「今後の人間関係の変化が気になる」という感想が挙がっています。

路傍のフジイには派手な演出は無いため、実写向きの作品になっています。そのため、「路傍のフジイは実写化してほしい」「藤井の日常をドラマで見たい」という感想が挙がっています。

本記事では、路傍のフジイの面白い魅力とあらすじをネタバレしながら紹介していきました。藤井はマイノリティな人生を歩んでいるため、当初は物静かな変人と思われていました。ですが、少しずつ魅力に気付く人間が増えているため、知らず知らずのうちに幸福度が増していく藤井の人生が面白いと言われています。路傍のフジイを読んだことがない方も、本記事を参考にしながら読んでみて下さい。