【アンサー】ネタバレあらすじと感想！主人公は自己肯定感が低い少女漫画家？

『アンサー』は、自己肯定感が低く他人に合わせて生きてしまう少女漫画家を主役にした女性向けの漫画です。漫画『アンサー』は集英社の少女漫画雑誌「Cookie」にて2020年9月号から連載が開始されました。現在、単行本は6巻まで発売されています。

漫画『アンサー』の作者は、北九州市出身の漫画家Mariaです。Mariaの作品は、美しい絵柄と登場人物・キャラクターたちの表情や行動一つ一つにこだわりが感じられる細かな描写が特徴的です。また、ヒロインの感情や葛藤、恋愛感情を繊細に描き出すことで、高い評価を得ています。この記事で特集している漫画『アンサー』は、代表作の一つで、その他の作品も多くの読者から支持を受けています。

次に漫画『アンサー』以外の作品を紹介します。『未』成熟は、初恋の男の子に突然拒絶をされたことがトラウマとなり、大人になっても恋愛をすることができなくなったヒロインの苦悩を描いています。また『こっちにおいでよ。』では、 人間不信になってしまった女性を主人公に、大学に通う人気モデルの男性との交流を描いています。

ほかには、母を亡くしてから父親と2人暮らしの主人公が、自己中な男や美少年画家と恋を通じて成長していく姿を描いた『ほしいのはあなただけ。』や、一生懸命恋する女の子のひたむきな想いを描いたオムニバス・ラブストーリーの『@キラキラバーズ!』、自分に向けられた心の声が聞こえる能力を持つイケメン男子の恋愛事情を描く『愛でられませんか？～キミに奉仕～』などがあります。

ここからは、この記事のメインテーマである漫画『アンサー』のあらすじ・感想のネタバレ解説に移ります。『アンサー』の単行本1巻から5巻までのネタバレあらすじとなります。物語の主人公、上野真波は、自己評価が低く、他人に順応する傾向が強い30歳の女性です。同居中の彼氏、相田尊との関係に不安を感じているものの、それを口にすることはできません。

真波が自由に生きられるのは、仕事で少女漫画を描いている時と、陶芸家の祖父の家にいる時だけです。祖父の善司の家で一時的に過ごすことで、彼女は心の混乱を落ち着かせていました。しかし、自宅に戻ると、玄関に見慣れないハイヒールがあり、部屋の奥からは女性の淫らな声が聞こえてきます。

尊の不貞行為を確信した真波は困惑します。その時、担当編集者の斎湊斗が彼女の元に駆けつけました。自宅には戻れない真波に対し、斎は「うちに泊まらないか」と提案します。SNSでは尊の行動が非難されていますが、真波には祖父や斎といった味方もいるため、少しでも状況が好転することが期待されます。

続いて、漫画『アンサー』の単行本2巻のネタバレあらすじです。真波は、尊の浮気の証拠を探す一方で、自分の感情を整理することを決意します。その頃、祖父の善司とその弟子である小笠原一生が仕事で真波の家を訪れます。初めて会った善司の異様な威圧感に尊は圧倒されます。善司はいわゆる「霊感がある人」で、罪悪感を抱えている人々は彼の視線を恐ろしいと感じるようでした。

真波は善司に信頼を寄せており、再就職先を探している尊に「おじいちゃんに一度アドバイスを求めてみてはどうか」と提案します。しかし、尊は一向に無関心で、さらには善司を否定するような発言をします。これには温厚な真波も珍しく怒りを感じました。

それから数日後、真波が担当編集の斎と一緒に帰宅すると、見知らぬ女性と一緒に手をつないで歩いている尊を目撃します。祖父の力は真波にはとても綺麗なものに映っているのでしょう。SNSでは普段穏やかな真波が尊の言葉に本気で怒っていたのもその影響では？という感想も見られました。

真波は尊の浮気を問い詰め、結局別れを告げることになりました。しかし、尊は別れを受け入れず、自分の浮気に真波も一部責任があると主張します。我慢の限界を超えた真波は家を出て、一時的に部屋を借りることにしました。一方、真波の担当編集者の斎は複雑な家庭環境に悩んでいました。ようやくアルコール依存症の父親を騙しすかして入院させることに成功します。しかし、夫を恐れて離婚を口にしない母親にも困惑しています。

そのような状況の中、斎は真波が自宅を出て一時的に別の部屋に避難していることを知ります。怒りを感じる斎に対し、真波はこれからの決意を伝えます。同時に、斎が怪我をしていることを心配する真波の姿もありました。真波の純粋な強さや優しさに触れ、斎は気がつくと涙を流していました。斎自身もプライベートな問題に苦しんでいました。ただそばにいてくれる人がいるだけでも、辛い時には救いになることでしょう。

斎への愛情に気づいた真波は、原稿を完成させたら尊との関係を終わらせると決心しています。それと同時に、同じ業界の友人である笑華にも相談を持ちかけていました。しかし、実は笑華こそが尊の浮気相手で、真波を陥れている張本人なのですが、真波はまだその事実に気づいていません。尊に愛情を抱く笑華は、真波の存在が邪魔で仕方なかったようです。真波を尊から引き離すために斎を接近させたのが全ての始まりでした。

再び尊と対峙した真波は、彼を心底嫌いで心から別れを望んでいることを伝えます。しかし、尊は全てを自分に都合よく解釈し、無理やり真波を押し倒そうとします。真波は抵抗しますが尊に殴られ気を失いました。そこへ事態を知った祖父や斎が駆けつけます。尊は、反省するどころか全てを真波の責任にして、最後は強姦未遂まで起こしたのです。SNSでは真波の前からすぐに消えてほしいという感想が寄せられていました。

最後に『アンサー』5巻のネタバレあらすじです。斎が尊から助けてくれたことで、真波の心は斎に対する感謝と愛で満ちていきます。その感情を抑えきれなった真波は、遂に斎に対する自身の思いを告白しました。斎もまた、真波に特別な感情を抱いていることを伝えました。二人は互いの愛を確認し、幸せオーラ満開となりました。

一方で、斎は全ての陰謀の背後に笑華がいたことを知ります。真波を傷つけたことが許せない斎は、笑華を問い詰めていきました。そして、ついに笑華はベールを脱いで本性を見せたのです。笑華は、真波を友達だと思ったことはなく、斎に愛されるために全てを仕掛けたと告白します。しかし、斎は笑華の真意をすでに承知していました。

笑華は確かに斎を愛していましたが、真波を追い詰めたのは、自分がマンガで真波に勝てないと悟った敗北感や逆恨みからでした。そして、ついに真波と斎が互いに愛し合う瞬間が訪れました。笑華の問題も無事に解決し、ハッピーエンドとなるはずでした。しかし、次には弟子の小笠原が恋愛に巻き込まれるようで、一難去ってまた一難でした。

ここからは、漫画『アンサー』の登場人物・キャラクターを一覧で紹介していきます。最初は本作の主人公、上野真波（うえの・まな）からになります。

『アンサー』の主人公・上野真波は、少女向けの漫画雑誌「マカロン」で連載を持つ有名な漫画家で、30歳になったばかりの女性です。しかし、現在はストーリーの構築に苦労しており、その結果、人生のマイナスのスパイラルに深く陥ってしまいました。その影響で自己肯定感も急降下し、結果としてダメ男の相田尊に依存されることになってしまいました。

相田尊（あいだ・みこと）は、一目見てわかる24歳の典型的なダメ男です。無職の彼は就職活動に対する意欲が全くなく、彼女である上野真波の家に居候しています。常に嘘偽りを吐き、浮気をし、身体的なDVを行い、全てを他人のせいにする言葉のDVを繰り返し行います。

また、部屋を汚し、家庭内で窃盗と器物破損を行い、家事を一切せずに一日中ゲームに没頭するという、ダメ男の全ての要素を持っています。ただし、彼の唯一の救いは、顔だけは良かったということです。

斎湊斗（いつき・みなと）は、涙ボクロが特徴的で、顔立ちが整い、高いコミュ力や誠実さを持つ、魂まで美しく輝く35歳の独身男性です。彼は大手出版社で働き、仕事にも長けています。独身ですが、それは独身主義者であるからでも、恋愛に興味がないからでもありません。一般社会で、彼はまるで天然記念物のような存在感を放っています。しかし、私生活では、家庭環境や過去に深刻な問題を抱えているようでした。

松本笑華（まつもと・えみか）は、自身の作品がドラマ化され、SNSのフォロワー数も多いという人気漫画家です。メディアに美人漫画家としてよく出演しています。実際に彼女は華やかであり、髪のスタイル、服装、メイクアップによる自己表現も完璧です。また、体の関係を含む男性の友人を何人も引き連れており、その意味でも強さを誇っていました。

上野善司（うえの・ぜんじ）は、漫画『アンサー』の男性キャラクターの中で、最もイケメンと言えるのではないでしょうか？彼は著名な陶芸家であり、孫の真波を深く愛するキャラクターです。また、人々の前世やオーラを読み取り、霊を浄化するといった神秘的な力を持っています。その力を使って、真波が困難な状況に直面したときに何度も助けています。彼から強い安心感を得る人も多いことでしょう。

小笠原一生（おがさわら・いっせい）は、善司の工房に無理矢理押しかけてきた30歳の見習い希望の男性です。人との交流を怠ってきた結果、彼の対人スキルは年齢に比べて著しく低いレベルにあります。しかし、彼の陶芸への情熱は紛れもなく本物で、実は意欲的で思いやりのある良心的なキャラクターをしています。そして、驚くほどに美しい顔立ちをしていました。

金谷（かなや）は、斎の同僚であり、友人でもある30歳の男性です。彼は漫画編集部ではなく、生活雑誌「美時間プラス」で編集者として働いています。彼は自分が高いスペックを持っていることを認識しており、特定のパートナーを持つことなく自由な恋愛を楽しんでいます。友人としては素晴らしいキャラクターをしていますが、恋人としては問題があると言えるでしょう。

相原舞衣（あいはら・まい）は、斎の故郷で暮らす女性のキャラクターで、小さな子供を一人で育てています。斎は彼女の父親から「二度と我が娘に接触するな！災いをもたらす者が！！」と罵られ、塩を撒かれながらも、彼女に宛てた3万円入りの封筒を残して去りました。彼女は斎のかつての妻なのか、それとも斎が彼女の夫が亡くなる原因を作ったのかなど、読者の想像力を刺激しているようです。

最後に紹介するキャラクターは、尊の母、相田千聖（あいだ・ちさと）です。彼女は、霊能者として自身のサロンを運営しています。しかし、彼女は邪悪な心を持ち、呪いを吐く魔女のような存在でした。息子のスキャンダルを早口で話す彼女の様子から察して、二人の関係は良好とは言えないでしょう。

ここからは、漫画『アンサー』の見どころについて解説していきます。この作品『アンサー』では、主役の真波の視点を中心に、彼女の心の動きや内なる葛藤、そして恋愛感情を細密に描き出しています。美しい絵柄と詳細な描写が組み合わさり、キャラクターたちの表情や行動の一つ一つに深い配慮が感じられます。

見どころの二つ目としては、共感しやすいストーリーラインが挙げられます。真波は他人を思いやる心が強すぎて、自分自身を大切にすることができません。そんな彼女が周囲の人々の支援と影響を受けて少しずつ成長していく心の動きは、現実的でありながらも繊細で、視聴者の共感を引き出します。彼女がダメな彼氏に対して本音をぶつける場面や、斎に対して溢れる感情を打ち明ける姿には、思わず心が揺さぶられることでしょう。

ここまで漫画『アンサー』特集をお届けしてきましたが、最後に漫画『アンサー』に関する感想や評価をTwitterより紹介します。

最初に紹介する『アンサー』に関する感想・評価は、主人公・真波と斎の関係の進展が気になるというツイートです。幸せな展開を望むという感想を率直に呟いていました。

続いて紹介する『アンサー』に関する感想・評価は、作者に語り掛けるツイートです。主人公の真波を見ていると、親のような気持ちで応援したくなると言います。彼女には守ってあげたくなるようなキャラ性があるのかもしれません。

最後に紹介する『アンサー』に関する感想・評価は、読むたびに毎回涙が出るというツイートです。涙の理由は、主人公と自分を重ねて読んでしまうからだと言います。漫画『アンサー』は投稿者の生き方に影響を与える作品だったようです。

この記事では、自己肯定感が低い少女漫画家を主人公に、複雑な人間関係や恋愛関係を描く漫画『アンサー』のネタバレあらすじと感想、そして主人公・真波たち登場人物・キャラクターを紹介してきました。

漫画『アンサー』では、少女漫画家で感受性豊かな主人公が周囲との人間関係に悩みながらも成長する姿が繊細なタッチで描かれています。まだ読んだことがない方は、「ピッコマ」や「コミックシーモア」などのプラットフォームで最新のエピソードまで読むことが可能です。一度アクセスしてみてはいかがでしょうか？