PLUTO（プルートゥ）の最終回はどうなった？ネタバレあらすじ・結末や感想は？

「PLUTO（プルートゥ）」は、浦沢直樹によるSFサスペンス漫画です。手塚治虫の代表作「鉄腕アトム」の人気エピソード「地上最大のロボット」を下敷きにした作品として知られ、大ヒットを収めました。この記事では、プルートゥの最終回がどうなったか結末あらすじをネタバレ紹介しながら、コミックス各巻のあらすじ、メイン登場人物とNetflixアニメ版の声優キャスト、読んだ方の感想などを紹介するため参考にしてください。

PLUTO（プルートゥ）は、ビッグコミックオリジナル誌上にて、2003年から2009年まで連載されました。同作品のコミックスは全8巻で、累計発行部数が1000万部を突破しています。2022年10月には、ファン待望の電子書籍化が行われました。プルートゥの作者は、浦沢直樹です。浦沢直樹は、「20世紀少年」や「MASTERキートン」など大ヒット作を連発しており、日本を代表する漫画家の一人に数えられているのです。

プルートゥは、「第9回手塚治虫文化賞」マンガ大賞、「平成17年度文化庁メディア芸術祭」マンガ部門優秀賞を受賞するなど、内外で高評価されている漫画です。また、漫画版の大ヒットを受けてメディアミックスが展開されており、2015年と2018年に森山未來主演の舞台版が上演されました。さらに、2023年にはNetflix制作のアニメ版が全8話配信されており、新規ファン層の開拓に成功しています。

PLUTO（プルートゥ）が、鉄腕アトムの1エピソードをリメイクした作品であることは先述しました。鉄腕アトムは、「漫画の神様」と称される手塚治虫の代表作の一つで、1952年から1968年まで漫画雑誌の少年に連載されたのです。2024年3月現在、講談社手塚治虫漫画全集などで読むことができます。鉄腕アトムは、3度のテレビアニメ化や1度のアニメ映画化など、メディアミックスが展開され、世界中で好評を博してきました。

プルートゥの原作となった地上最大のロボット（原題：史上最大のロボット）は、1964年から1965年にかけて原作漫画が連載されました。プルートゥが、自分が世界一のロボットだと証明するため世界各国のロボットを倒していき、そこにアトムが絡むストーリー展開は、「バトルもののはしりで面白い」という感想が多く、3度のテレビアニメ版全てで取り上げられるなど、鉄腕アトムの中で屈指の人気エピソードとして知られています。

ちなみに、プルートゥの作者浦沢直樹は、地上最大のロボットのことを「5歳で初めて読んだ時から、全漫画の中央に鎮座しているイメージがある」という感想で表現しており、「得体の知れない切なさがある」という感想も寄せていました。そして、その切なさを突き詰めようと同作品を描いたとのことです。

プルートゥと地上最大のロボット両方の漫画を読んだ方の多くが、「プルートゥは単なるリメイク作品ではない」という感想や評価を挙げたとのことです。プルートゥにおける主人公は、ドイツの刑事ロボットゲジヒトであり、アトムは脇役として登場しました。また、連載開始時に勃発したイラク戦争が、ストーリーに反映されていることが判明しています。このように原作漫画との違いを明確にした物語が、大きな見どころとのことです。

また、プルートゥには、鉄腕アトムの他のエピソードや、他の手塚治虫漫画に登場したキャラクターなどが出てきたことで、「マニアックで面白い」という感想を寄せられました。「プルートゥには、地上最大のロボットの普遍的な面白い魅力が増幅されている」との意見や感想も見受けられ、見どころとされているのです。

浦沢直樹が描いた大ヒットSFサスペンス漫画のPLUTO（プルートゥ）は、「最終回の結末に驚かされた」や「結末が印象的だった」などの感想が多く見られるとのことです。原作の地上最大のロボットは、ハッピーエンドとは言い難い結末だったことで有名ですが、プルートゥはどのような最終回だったのでしょうか？この章では、プルートゥの最終回あらすじを、結末までネタバレ紹介しながら、同作品の魅力に迫っていきます。

PLUTO（プルートゥ）の最終回あらすじを結末までネタバレしますと、次の通りです。日本が誇るロボットの最高峰であるアトムは、妹のウランがプルートゥと関りを持ち窮地に陥ったことを受けて、プルートゥと対峙しました。ウランとお茶の水博士の孫隆史は助かったものの、アトムは損傷一つ負わなかったにも拘わらず、ウランの目の前で死亡するという悲劇的な結末を辿ってしまったのです。しかし、物語は終わりませんでした。

一方、ドイツの刑事ロボットゲジヒトは、スイスのモンブランやブリテンのノース2号の破壊事件を受けて捜査を開始しており、アトムとは別の経緯でプルートゥの存在へと辿り着いていました。しかしながら、アトムが死亡した後、ゲジヒトがモハメド・アリに殺害されるなど、物語は混迷を極めるのです。そして、ゲジヒトの死を知り、アトムを復活させようとする人物が現れます。それは、アトムの生みの親の天馬博士その人でした。

天馬博士は、日本の科学省に保管されていたアトムの修復を行いました。彼は、「アトムが目覚めるためには『憎悪』のような偏った感情を注入する必要がある」と言い、ゲジヒトの妻からもらった彼の記憶チップをアトムに注入したのです。チップには、ゲジヒトの憎悪のデータが入っており、その結果アトムは復活したのです。ところが、エプシロンの死と同時にアトムが謎の覚醒をしたことで、居合わせたウランは大いに戸惑いました。

PLUTO（プルートゥ）の最終回結末へのあらすじは、以下の通りです。覚醒したアトムは、お茶の水博士の前で反陽子爆弾の数式を書くなど謎の行動に出ますが、最終的には落ち着き「もう大丈夫です」と言って周囲を安堵させました。一方、天馬博士はアブラー博士に誘拐され、彼のロボットボラーに彼の脳を移植するように要求されたのです。天馬博士は、アブラー博士のことを自分の作ったロボットで、ゴジ博士と同一だと指摘します。

第39次中央アジア紛争で妻と子を亡くし、自身がロボットとなったアブラー博士は二重人格者となりプルートゥを開発し、ゴジ博士がボラーを開発したのです。錯乱したアブラー博士は、ボラーの乗り移りました。ボラーには、反陽子爆弾が搭載されていることが判明しました。アトムがそれを制すべくやって来たものの、待ち構えていたプルートゥと戦闘状態になります。しかし、二人は戦いの不毛さに気づいて、戦うことを止めました。

その後、アトムは反陽子爆弾の解体に臨みますが、彼の身体はマグマに耐えられません。すると、プルートゥが現れ、溶ける寸前だったアトムを地上へ送りだすと、自分が爆弾解体を行ったのです。爆弾は無事に処理されましたが、プルートゥが犠牲になりました。アトムは、プルートゥやゲジヒトなど高性能ロボットに思いを馳せます。そして、脱走したブラウ1589が、Drルーズヴェルトに槍を放った結末で、プルートゥは完結しました。

鉄腕アトムの地上最大のロボットを原作にした漫画PLUTO（プルートゥ）は、「結末まで一気に読ませるパワーがある」や「再読に堪える作品」と高評価されてきました。また、未読の人の間でも、「あらすじを読んで興味が湧いた」などの感想を持たれているとのことです。プルートゥとは、どのような物語なのでしょうか？この章では、プルートゥの漫画のあらすじを、コミックス2巻ごとに分けて、ネタバレを含めて紹介します。

PLUTO（プルートゥ）のコミックス1巻から2巻までのあらすじは、次の通りです。同作品の舞台は、ロボットが人間社会に溶け込んだ現代世界です。ロボットたちは強さや能力のみならず、知性や人間と同じような容姿を兼ね備えていて、人間と同等の扱いを受けていました。しかしながら、ある日、世界最高水準ロボットの一体とされるスイスのモンブランが破壊される事件が起き、ドイツの刑事ロボットゲジヒトが捜査に乗り出します。

ゲジヒトが捜査を進めると、モンブランをはじめとする7体の世界最高水準ロボットを破壊する計画があることが示唆されました。そして、その7体の中に、ゲジヒトも含まれていたのです。ゲジヒトの懸命の捜査も空しく、ブリテンのノース2号が次の犠牲者となりました。さらに、トルコのイスタンブールにて格闘技ロボットチャンピオンとして人々を魅了していたブランドも破壊されてしまいます。謎は、深まっていくばかりでした。

一方、ロボットが人間と同様の生きる権利を得たことに、不満を持つ人間もいました。一部の人は、KR団をいう組織を作り、ロボット人権法廃止を訴えているのです。KR団の前に、アドルフ・ハースという男性が現れました。彼は強烈なロボット差別主義者で、兄をロボットに殺されたと言ってきたのです。KR団が調査すると、その事件上にゲジヒトの存在が浮かび上がり、その結果ゲジヒトはKR団に狙われることになってしまいました。

場面が変わると、日本のお茶の水博士の前に謎のロボットが現れました。また、日本が誇る世界最高水準のロボットで、他の6体とともに第39次アジア中央紛争に平和維持軍の一員として参加したアトムの前にも、危難が迫っていたのです。妹のウランとお茶の水博士の孫の隆史が、大竜巻の脅威に晒された際、アトムが助けに来たのですが、あえなくアトムは死亡しました。アトムは、今わの際に謎のメッセージを残していたのです。

PLUTO（プルートゥ）の5巻と6巻は、結末に向けての重要なエピソードが展開される巻だと評されています。ゲジヒトは、2年前に記憶を改竄されていました。彼が失われた過去を辿っていくと、かつて連続幼児ロボット誘拐殺人事件の捜査担当刑事だったことが判明します。そして、もう一つ重要なことが明らかになりました。ゲジヒトは、この事件の犯人に、自分が子供として迎えた幼児ロボットを破壊されていたのです。

愛する子供を無惨に破壊されてしまったゲジヒトの怒りは、想像以上のものでした。彼は犯人を突き止めると、憎悪の炎を燃やして殺害したのです。その犯人こそ、アドルフの兄でした。人間を殺せないはずのロボットゲジヒトが、人殺しをしてしまった事実は、彼の勤めるユーロボールを震撼させ、事の発覚を恐れたユーロポールは、ゲジヒトの記憶を改竄して事件を隠蔽しました。ゲジヒトは、ある意味プルートゥの理解者だったのです。

浦沢直樹作のSFサスペンス漫画PLUTO（プルートゥ）は、鉄腕アトムの地上最大のロボットのリメイクに果敢に挑んだ作品として知られています。当然のことながら、プルートゥの登場人物は鉄腕アトムと重なっており、両作品を比較する楽しみをファンや読者に与えてきました。それでは、プルートゥの登場人物は、どのようなキャラクターなのでしょうか？この章では、プルートゥのメイン登場人物を、一覧にして取り上げていきます。

アトムは、鉄腕アトムでは主人公でしたが、プルートゥではゲジヒトとのダブル主人公という立ち位置で、序盤は早々に死亡するなど脇役として機能していました。日本人の少年の姿をしたアトムは、トーキョーシティーにて家族と一緒に住んでおり、普段は小学校に通っています。元のアトムは、天馬博士の亡くなった息子飛雄の代用品として作られましたが、彼の意にそぐわなかったためサーカスに売られたという過去がありました。

その後、お茶の水博士に引き取られたアトムは、彼が作った家族ロボットと暮らすことで人間と同様の生活を手に入れました。世界最高水準の能力と強さ、そして知能を持つアトムでしたが、プルートゥとの初対戦では全く歯が立たずに死亡しています。その後、ゲジヒトの記憶チップを注入されて復活しました。覚醒したアトムは、プルートゥが真の悪ロボットではなく、その背後にある真相究明に突き進んで行ったのです。

ウランは、アトムの妹ロボットで、お茶の水博士に製作されました。彼女の容姿は、ツインテールが印象的なかわいい少女の姿をしています。ウランの性格は、生意気で強気な反面、感受性が強いことが窺えました。感受性の強さは、お茶の水博士による高性能センサーの影響といわれており、天馬博士はそのことを高く評価しています。それ故に、プルートゥと触れ合ったり、覚醒前のアトムに怯えるなど重要なシーンが描かれました。

ゲジヒトは、プルートゥの主人公で、物語の狂言回し的な存在のキャラクターです。見た目は、優秀だけれどもどこか神経質そうな中年男性に描かれており、ドイツのデュッセルドルフにてユーロポールの特別捜査官ロボットとして活躍していました。また、アトムたちとともに、第39次中央アジア紛争の平和維持軍に参加した過去があります。ゲジヒトは、2年前に家族の幼児ロボットを殺害されたことで、人殺しをしたロボットでした。

お茶の水博士は、アトムの後見人的立場の科学者です。自らもロボット製作に携わっており、ウランは彼によって作られました。孫の隆史がいますが、妻とは死別していて、現在はトーキョーの下町で暮らしています。お茶の水博士は、ロボットに対しては穏健派であり、ロボットも人間と同じく生きる権利があるべきという主張を持っています。非常に心優しい人物であり、アトムをはじめとするロボットの心の拠り所であり続けるのです。

ビッグコミックオリジナルに連載されていた傑作SFサスペンス漫画PLUTO（プルートゥ）は、2023年10月よりNetflix制作のアニメ版が配信されています。同作品のアニメ版は、原作に忠実なストーリー展開と作画で、多くのファンや視聴者を魅了してきました。2024年3月現在、全8話が好評配信中のアニメ版は、豪華声優陣の共演も話題とのことです。この章では、プルートゥのアニメ版のメイン声優キャストを、一覧で紹介します。

プルートゥのアニメ版でアトム役を演じたのは、声優の日笠陽子です。日笠陽子は、1985年7月16日に、神奈川県で生まれました。三石琴乃に憧れて声優を目指した彼女は、専門学生時代に日本ナレーション演技研究所に通い、オーディションの合格を経て、2007年に声優デビューしています。日笠陽子の代表作には、「けいおん!」の秋山澪役、「ダンガンロンパシリーズ」の露切響子役、「ヒナまつり」の桜詩子役などがあります。

プルートゥのアニメ版にてウラン役を演じた声優は、鈴木みのりです。鈴木みのりは、1997年10月1日に、愛知県で生まれました。青二プロダクションに所属しています。彼女は、2014年に開催された「マクロスシリーズ」の新歌姫・声優オーディションに合格して声優デビューしました。鈴木みのりの代表作品には、「マクロスΔ」のフレイア・ヴィオン役、「黒の召喚士」のセラ役、「ぷちセカ」の東雲絵名役などがあります。

プルートゥのアニメ版でゲジヒト役を演じたのは、声優の藤真秀です。藤真秀は、1965年8月1日に、東京都で生まれました。三木プロダクションに所属しています。藤真秀は、モデル活動を経て、渡瀬恒彦の付き人を務めた後俳優デビューしました。2007年頃から声優活動を開始しており、「007シリーズ」のジェームス・ボンド役で知られるダニエル・クレイグの担当声優として、一般層にも人気と知名度のある存在です。

プルートゥのアニメ版でお茶の水博士を演じたのは、古川登志夫です。古川登志夫は、1946年7月16日に、栃木県に生まれました。青二プロダクションに所属しています。1974年から声優活動をしている彼は、今年声優生活50周年を迎えることで話題と注目を集めていました。代表作には、「うる星やつら」の諸星あたる役（初代）、「ドラゴンボールシリーズ」のピッコロ役、「機動戦士ガンダム」のカイ・シデン役などがあります。

この章では、PLUTO（プルートゥ）の最終回に関するX（Twitter）でのつぶやきを、いくつか取り上げていきます。プルートゥの最終回は、インターネット上でどのような感想や評価を受けているのでしょうか？

こちらは、アニメのファンだと思われる方のツイートです。プルートゥのNetflixアニメ版の最終回を観る前に、真相を早く知りたいことと終わってほしくない気持ちが錯綜しているという感想をつぶやいていました。

こちらは、プルートゥの大ファンだと思われる方のツイートです。原作漫画の最終回を読んでおり、Netflixアニメ版の最終回を観て、原作のストーリーが忠実に再現されていて感動したという感想を持っています。

こちらは、プルートゥの原作漫画とアニメ版両方の大ファンだと思われる方のツイートです。アニメ版の最終回を観た感想として、原作漫画の最終回が補完されていて良かったとつぶやいています。

この記事では、浦沢直樹作のSFサスペンス漫画PLUTO（プルートゥ）について、最終回あらすじ紹介を中心に特集してきました。鉄腕アトムのリメイク作品としてばかりではなく、単体の漫画としても評価の高いプルートゥを、是非一度読んでください。