【推しの子】前世がバレるのは何巻何話？アクアとルビーが正体を知った理由は？

『推しの子』は、週刊ヤングジャンプと少年ジャンプ＋で連載中の漫画です。主人公が転生するというファンタジー設定ですが、サスペンス要素も多く含んでいます。推しの子は2024年2月現在単行本が13巻まで発売されており、累計発行部数は1500万部を超しています。2023年にはTVアニメの第1期が放送され、放送終了後には第2期の制作が発表されました。

産科医として働いていたゴローは、あるときアイドルのアイの担当医となります。ゴローはアイの出産当日に何者かに殺され、アイの子供のアクアとして転生しました。アクアは新たな人生を楽しんでいましたが、アイがストーカーに殺されたことで生活が一変します。アクアはストーカーの裏に黒幕がいることに気づき、黒幕に復讐するために生きていくのでした。

推しの子は、ゴローがアイの子供のアクアとして転生してから本格的な物語が始まります。アイの子供として転生したのは、アクアだけではありませんでした。アクアの双子の妹であるルビーも、前世の記憶を持つ転生者だったのです。ルビーの前世はさりなという少女で、アクアの前世であるゴローとは面識がありました。

アクアとルビーは自分の前世を語らなかったため、2人は正体を知らないまま兄妹として過ごします。しかし、推しの子が第9章の「映画編」に入った後、ようやくアクアとルビーの正体がバレる展開がやって来ました。では、アクアとルビーの転生前の正体がバレるのは、何巻の何話のことでしょうか？ここでは、アクアとルビーの前世がバレる回が何話で描かれるか、またその内容について解説します。

まずは、推しの子の何巻の何話でアクアとルビーの前世がバレるのか見ていきましょう。2人の前世での正体がバレるのは、推しの子13巻の122話です。アクアとルビーは一緒に転生して以来、ずっと良好な関係を続けてきました。しかし、ある件をきっかけに、ルビーはアクアに絶縁を言い渡します。

アクアとルビーの仲が悪くなったことで、作中にも重苦しい空気が漂うようになりました。その空気が払拭されたのが、アクアとルビーの前世がバレることになった122話です。お互いの正体を知って2人が仲直りしたことで、物語の雰囲気もだいぶ明るくなりました。

推しの子の何話でアクアとルビーの前世がバレるかわかったところで、続いてどういった経緯でお互いの正体がバレたかを見ていきましょう。これまでアクアとルビーは、お互いの前世に触れずに暮らしてきました。しかし、あることがきっかけとなり、アクアはルビーの正体に気づきます。そして、自分の正体も明かし、ゴローとさりなは本当の意味で再会できました。

では、アクアはなぜルビーの正体に気づくことができたのでしょうか？そこには、ルビーがさりなであると察知できるいくつかのポイントがありました。アクアがルビーの前世に気づいたポイントとは何なのか、2人の前世がバレるシーンのネタバレとともに解説します。また、アクアが自分の正体を明かした理由についてもまとめているため、ぜひチェックしてみてください。

推しの子のルビーは、ゴローの死体を発見してから闇落ちします。その後、ルビーの闇は徐々に大きくなりますが、それでもまだギリギリのところで精神を保っていました。そのルビーのメンタルが完全に崩壊したのは、前世で暮らしていた家を訪れたときです。その頃のルビーは、映画「15年の嘘」に主演として出ることが決まっていました。しかし、芝居の素人であるルビーは、思うように演技ができません。

悩みながら自分自身と向き合ううちに、ルビーには前世でのつらい記憶が蘇ってきました。母親のことを思い出したルビーは、前世のさりなとして暮らしていた自分の家へと向かいます。さりなの母親である天童寺まりなは、さりなが亡くなった後新たに2人の子供をもうけました。そして、現在では夫と2人の子供とともに、幸せに暮らしています。ルビーはその光景を目の当たりにしたことで、大きなショックを受けるのでした。

自分が母親に愛されていなかったと思い知らされたルビーは、自分自身を否定し始めました。ルビーは家に戻ると、アイのキーホルダーを握りしめながら泣きわめきます。このキーホルダーは、ルビーが前世でゴローにプレゼントしたものです。

ルビーにとってこのキーホルダーは、ゴローとの大事な思い出の品でした。ルビーはこのキーホルダーをゴローの死体から発見し、こっそり持って帰ってきたのです。そして、ルビーの様子を見に来たアクアは、このキーホルダーの存在に気づきます。

泣きすぎて過呼吸を起こしたルビーを、アクアは慌てて介抱しました。しかし、アクアと冷戦状態にあるルビーは、助けを拒否します。ルビーはフラフラの状態でも映画の台本を求め、もっと上り詰めて「ママ」と「せんせ」の仇を取ると口にしました。ルビーの言う「ママ」とはアイのことで、「せんせ」はゴローのことです。ルビーはこれまで、アクアの前で「せんせ」という言葉を使ったことはありませんでした。

お互いに前世の正体は明かさないという暗黙の了解があったため、前世に関することは言わないようにしていたのでしょう。しかし、精神的に参っていたこともあり、ルビーは思わずアクアの前で「せんせ」と言いました。アクアはアイのキーホルダーと「せんせ」という言葉で、ルビーの正体がさりなであると確信します。そして、復讐に突き進むルビーを止めるため、アクアはルビーのことを「さりなちゃん」と呼びました。

ルビーがアクアとしての忠告はきいてくれないと悟り、ゴローとして語りかけることにしたのです。ルビーはアクアが「さりな」という名前や、転生前の病院での会話を知っていることに驚きます。そして、アイのキーホルダーを手に微笑むアクアにゴローの姿を見て、アクアがゴローの転生した姿であると確信したのでした。

推しの子のアクアは、赤ちゃんの頃からルビーの中にさりなの面影を見ています。その後もさまざまなシーンでルビーとさりなが重なることがあり、アクアはルビーの正体に薄々勘づいていました。ただ、確信が持てなかったため、これまでルビーに対してさりなのことを話すことはありませんでした。それでもアクアはルビーのことをさりなだと思いながら、アイドルになるという夢を応援してきました。

ルビーは元々アクアのことを信頼していましたが、転生前のことに関しては特に気にしていなかったようです。もちろんアクアがゴローである可能性など、万に一つも考えていませんでした。そのため、アクアの正体がゴローであるとわかったときは、感極まってアクアに抱きつきました。そして、涙を流しながら、アクアに向かって「せんせ」と連呼しました。

ここまでは、アクアとルビーの前世が何話でバレるのか、どのようにしてバレるのかをまとめました。続いて、推しの子のゴローとさりなの関係や、アクアとルビーの関係について解説します。

転生前のゴローとさりなは、医者と患者という関係です。ゴローは産科医であるため、小児患者のさりなとは何の関係もありませんでした。では、なぜ産科医のゴローはさりなと仲良くなったのでしょうか？ゴローがさりなと出会ったのは、ゴローがさまざまな患者の部屋を回っていたときです。ゴローは自分の仕事の合間を縫い、面会人がやって来ない病室に顔を出すようにしていました。そうして、患者の心のケアに努めていたのです。

ゴローが定期的に様子を見ている患者の1人が、ルビーの前世であるさりなでした。さりなはまだ子供であるにも関わらず、両親はほとんど面会に来ませんでした。ゴローは小さいうちからずっと孤独な状況にいるさりなを、特に気にかけていました。そして、暇さえあればさりなの病室に顔を出し、精神的に辛いさりなを支え続けました。

ゴローは推しの子の1話に登場したとき、患者にB小町の布教活動を行っています。B小町の中でも特にセンターのアイ推しで、周囲が引くほど熱心に応援をする姿が描かれました。しかし、ゴローは元々B小町のファンだったわけではありません。ゴローがB小町に興味を持ったのは、さりながB小町を好きだったからです。

さりなは特にアイに憧れており、アイのようなアイドルになることを夢見ていました。しかし、さりなはわずか12歳という若さでこの世を去り、アイドルになるという夢を叶えることはできませんでした。それからゴローはアイにさりなを重ねるようになり、アイを全力で応援するようになったのです。

両親から十分な愛情を与えられなかったさりなにとって、ゴローは心の支えでした。さりなはゴローのことが大好きで、「結婚して」と言ったこともあります。ゴローは「16歳になったら考える」と軽く流しましたが、このときのさりなは本気でした。さりなはルビーとして転生した後、ゴローが初恋の人だとはっきり言っています。ゴローと出会ったときはまだ子供だったさりなですが、ゴローに恋していたことは確かなようです。

推しの子のアクアとルビーは、アイの双子の子供として同時に転生しました。双子の兄と妹になったアクアとルビーは、早い段階で相手も転生者であることを知ります。しかし、自分の前世についてはお互いに明かさず、アクアとルビーという兄妹として過ごしてきました。

アクアとルビーは転生者であるということ以外に、アイのファンであるという共通点もあります。2人は赤ん坊の頃から力を合わせ、転生者とバレないようにアイの芸能活動を応援してきました。同じ秘密と目的を持ったアクアとルビーは、通常の兄妹よりも固い絆で結ばれるようになります。

推しの子のアクアは、ルビーに対して非常に過保護です。アクア自身過保護であることを自覚している他、ルビーもアクアはシスコンだと認めています。アクアがルビーに対して過保護になった理由は、ルビーにさりなの面影を重ねていたからだと推察されます。

また、目の前でアイを殺されたというトラウマも、アクアが過保護になった要因のひとつです。アクアはルビーがアイと同じような目に合わないように守るうちに、過保護になってしまったのです。

ルビーが所属する新生B小町は、あるときMV撮影のため宮崎県の高千穂を訪れました。高千穂はアイが出産した場所であり、ゴローが殺された場所でもありました。ルビーは撮影が終わって宿へ戻る途中、部屋の鍵をカラスに奪われてしまいます。そのカラスを追ってたどり着いたのは、人気のない場所にひっそりと佇む祠でした。

その祠の後ろには洞窟があり、ルビーはそこで白骨化した人間の死体を発見しました。ルビーは死体が身に着けているネームプレートの中に、アイのキーホルダーを発見します。そのキーホルダーは、前世の自分がゴローにプレゼントしたものでした。ルビーはそのキーホルダーを見て、その死体がゴローであると確信します。ゴローの死体の発見は、ルビーが闇落ちするきっかけとなりました。

推しの子でアクアとルビーの前世がバレるシーンには、「号泣した」というコメントが多く上がっています。2人の前世がバレる展開は大勢のファンが待ち望んでいたことであり、前世バレのシーンは神回だと評判です。

アクアとルビーの前世がバレたことで、2人の関係も変わっていくことが予想されます。アクアとルビーの前世がバレるシーンを読んだ読者からは、「今後の展開が気になる」というコメントが上がっています。

推しの子の原作では、ルビーがアクアの正体を知ったことで、アクアに恋愛感情を向けるようになります。アクアとルビーのカップリングを推していた人にとっては、非常に嬉しい展開になったようです。ただ、読者の中には、兄妹間の恋愛に嫌悪感を抱く人もいました。

推しの子のアクアとルビーの前世がバレるシーンについてまとめました。アクアとルビーはお互いの正体を知った後も、仲の良い兄妹として一緒に暮らしています。ルビーはさりなだったときにゴローに恋をしていたため、アクアがゴローだと知って今まで以上にくっつくようになりました。ルビーの恋愛感情にどう決着がつくかも、今後の見どころのひとつだといえるでしょう。