日本三國のネタバレあらすじ!3つに分かれた日本の再統一を目指す頭脳戦が面白い

日本三國のネタバレあらすじを紹介します。3国に分裂した近未来の日本を舞台に、弁論と知略を武器に日本再統一を目指す青年の一大戦記を描いた日本三國の漫画。緻密な世界観と壮大なストーリー、野心に燃えるキャラクター達の登場が面白いと注目を集めています。以下では、「日本三國」の漫画あらすじネタバレと登場人物、漫画の面白い魅力や感想・評価などをあらすじネタバレ紹介します。

日本三國のネタバレあらすじ!3つに分かれた日本の再統一を目指す頭脳戦が面白いのイメージ

目次

  1. 日本三國とは?
  2. 日本三國の漫画あらすじネタバレ
  3. 日本三國の主な登場人物・キャラ
  4. 日本三國のその他登場人物・キャラ
  5. 日本三國の用語をネタバレ解説
  6. 日本三國の面白い魅力
  7. 日本三國に関する感想や評価
  8. 日本三國のネタバレまとめ

日本三國とは?

日本三國の漫画の紹介・イメージ画像

争いの絶えない日本の現状を変えようと、日本の再統一を決意した若き軍師の活躍を描く日本三國の漫画。武力ではなく、知性を武器に戦う三角青輝のとてつもない野望は、どのような結末を迎えるでしょうか。以下では、緻密な世界観と戦記物を彷彿させるストーリーで注目を集める、日本三國の漫画のあらすじネタバレと登場人物を紹介します。その他、日本三國の面白い魅力や用語、漫画の感想や評価もまとめました。

日本三國の概要

漫画「日本三國」は、2021年11月に「マンガワン」で連載開始された架空戦記物であり、同年12月から「裏サンデー」で配信されています。度重なる天災によって文明が後退し、三國に分裂した日本の再統一を目指す青年の戦いを描いています。

日本三國の作者

日本三國の作者・松本いっか先生は、1994年生まれ、愛媛県出身の漫画家です。2018年に、松木一嘉の名義で第38回イブニング新人賞・大賞に選ばれ、漫画家デビューしました。主な作品に「ブクロキックス」があります。

日本三國の漫画あらすじネタバレ

日本三國の漫画あらすじネタバレ・イメージ画像

大規模な災害や人災、それらを原因とする社会情勢の不安によって崩壊した日本。やがて、国内は3つの国に分裂し、覇権を争う戦国時代に突入しました。三国の1国・大和に生まれ、日本再統一の野望を抱く三角青輝。仲間との出会いや戦を通じて己の才覚を開花させていきます。日本の覇権をかけた争いが激化する中、青輝の野望は実現するでしょうか。以下では、日本三國の漫画あらすじをネタバレ紹介します。

1巻あらすじネタバレ

時は令和末期、日本は少子高齢化の加速や大規模な自然災害の発生、さらに核戦争による難民の流入、新たな感染症の流行と、未曾有の人災に見舞われていました。社会情勢が不安定になる中、重税に苦しむ民衆による暴動も発生し、日本という国家が崩壊しました。人口の大幅減少に加え、インフラやテクノロジーも失われたことで、日本は明治以前の文明レベルまで後退します。

数十年後、日本は大和、武凰、聖夷に分断され、日本を覇権をかけた三つ巴の戦いが繰り広げられていました。各国がしのぎを削り合う戦国時代に生まれた少年・三角青輝。旧時代の知識や技術に長けるも、それらを活かすための勇気が持てません。15歳になった青輝は、田舎の官僚として働き始めます。また、幼馴染で妻となった東町小紀と共に幸せな日々を送るも、大和の権力者が町に来たことで彼の人生は一変します。

恐怖政治で支配する平殿器・イメージ画像

大和の内務卿である平殿器は、少しでも気に食わないことが起きると公開処刑を決行する暴君として知られていました。殿器を恐れるあまり、彼に逆らうことが出来ない町の人々。一方、小紀だけは殿器の横暴ぶりに我慢ならず、怒りを露わにします。ひとまず、青輝になだめられてその場を去ったものの、翌日には殿器の命令で小紀が処刑されました。殿器に逆らうとどうなるのか、彼の恐ろしさを身を持って知った青輝。

怒りにまかせて殿器の暗殺を試みるも、すぐさま冷静を取り戻します。今、殿器に襲い掛かっても、彼には多くの部下がついています。仇を討てず、無駄死にすることは目に見えていました。また、例え殿器に裁きが下っても、別の人間が殿器に成り代わり、世の中は何も変わらないと考えます。しかし、妻の仇だけは何としても取りたい青輝。そこで、妻の処刑を担った部下を、殿器の命令で殺させることに成功します。

大和の政治や日本そのものを変える構想を練る・イメージ画像

一連の出来事を受けて、大和の政治が腐敗していることを改めて認識した青輝は、大和そのものを変えることを思いつきます。そして、隣国との無駄な争いを終わらせるためにも、日本再統一という野望を抱き始めました。彼には大和の中央政治へ入り込むためのコネや権力はなく、軍人として立身出世をはかる必要があります。しかし、彼は戦で功績をあげられるような武力もないため、知略を武器としました。

まずは、軍人としての士官先を見つけるべく、小紀が生前に語っていた辺境の将軍・龍門光英の士官採用試験に挑戦します。会場である大阪には多くの武術自慢が集い、青輝は参加者の1人・阿佐馬芳経と知り合います。そして、龍門の登場によって試験内容が発表されました。それは、龍門の膝を地面につかせるというものでした。しかし、一見簡単そうに見えるも、強靭な肉体を持つ竜門の姿勢を崩すことは至難の技でした。

梃子でも動かないような龍門の忍耐力の高さに、参加者は次々と脱落し、士官を諦めていきます。そんな中、名門出身の芳経は、ある策略に出ました。真剣を鞘から引き抜き、本気で龍門に襲い掛かる芳経。龍門が姿勢を崩した隙にトドメを刺し、膝をつかせることに成功します。一方、青輝は力ではなく、知略と弁論を駆使し、龍門から膝をつかせようと試みます。

まずは、農政改革案をまとめた書類を龍門に提出した青輝。彼の改革案は龍門も目を見張るものでしたが、それだけでは膝をつかせることはできません。そこで、龍門は試験を合格できなければ、この改革案は自分の手柄になってしまうと脅します。青輝は「それでも構わない」と覚悟を見せつけます。才能ある若者を見逃せない龍門は、青輝の心意気を認めて自ら膝をつきました。

今回の採用試験で合格した者は、龍門の膝を地面につけることができた青輝と芳経だけでした。共に本再統一を目指すも、お互いを競争相手とみなす2人。3年後、北の聖夷が大和への侵攻を計画し、天下分け目の戦いが始まろうとしていました。

2巻あらすじネタバレ

士官が叶った青輝は、知識の豊富さや頭脳を見込まれて監事として仕えていました。監事は、隊内の罪人の処罰を決める仕事であり、軍法の遵守が求められます。聖夷では、大和との戦について意見が対立し、降伏反対派によるクーデターが勃発しました。降伏に賛成していた大統領は暗殺され、女軍人・輪島桜虎が総帥の座につきます。天災と中央政府の失策による聖夷の衰退を憂いていた桜虎。

聖夷の力を取り戻すには、さらなる領土拡大が必要であり、他国から土地を奪わなければなりません。そこで目を付けたのが、敵対関係にある大和でした。さらに、大和の将軍・龍門は、桜虎の父親を討った仇でもありました。もちろん、聖夷の動きは大和の辺境を守る龍門も見逃さず、帝へ出動要請を求めます。しかし、大和の実質的な支配者である殿器によって却下されました。

国力に乏しい聖夷に、敵国を脅かすような軍事行動を起こすための余力はないと言い放つ殿器。しかし、実際は龍門が自分を脅かす存在になることを防ぐための口実にすぎません。龍門に武功を上げさせないためにも、息子の殿継を総大将に据えてわずかな兵力で戦うことを命じます。戦の舞台は北陸と決まり、桜虎は大和軍を四方から囲い攻めにするべく、長尾武兎惇に偽りの降伏をさせて大和軍をおびき出そうとします。

3巻あらすじネタバレ

龍門の副官・賀来泰明に偽りの降伏を持ち掛ける長尾武兎惇。しかし、聖夷の作戦はまんまと見抜かれ、龍門の部隊は加賀の手前で停止します。総大将の殿継が進軍を強行したために余計な損害を被ったものの、何とか窮地を乗り切ります。聖夷軍が大和国へ一気に進軍することを見据え、籠城戦を決行した龍門。戦の手柄を殿器に譲らなければならなかったものの、青輝と芳経が援軍を連れてくることを待ちます。

大和と聖夷との戦いが起きる・イメージ画像

また、籠城を整えている間に桜虎軍が攻めてくると読み、龍門は空城の計に出ます。龍門が姿をさらしたことで、かたき討ちの絶好のチャンスと見た桜虎。しかし、龍門の罠にまんまとはまり、伏兵の可能性から撤退を余儀なくされました。この失態を受けて桜虎は統率力を失い、聖夷軍に不穏な空気が漂います。その時、桜虎の軍師・閉伊弥々吉が芝居に出ました。

聖夷をわがものにするべく、桜虎を排除するために裏で自分がやったと述べ、自ら主君の泥を被った弥々吉。彼の勝手な行動に怒りを覚えつつ、命がけの計らいに感謝しながら弥々吉を処刑した桜虎。そして、弥々吉が授けた策をもとに、大和との戦を進めてきます。次は大和軍を聖夷に引き込むべく、準備に取り掛かります。

日本三國の主な登場人物・キャラ

日本三國の主な登場人物・キャラの紹介・イメージ画像

読者の予想を上回る壮大なストーリー展開や考察しがいのある頭脳戦など、読み応えのある構成も人気に拍車をかけている日本三國の漫画。主人公。三角青輝をはじめとする登場人物・キャラも、多くの魅力に富んでいます。かっこいい外見とクセの強いキャラクター性が、多くのファンを魅了しているでしょう。以下では、日本三國の漫画から、三角青輝をはじめとする主な登場人物・キャラをあらすじネタバレ紹介します。

登場人物①三角青輝

日本三國の主人公であり、大和・愛媛郡で生まれ育った青年です。大和歴41年生まれ、両親の死後、図書館館長・東町信人に引き取られました。幼い頃から図書館で本を読みふけり、わずか15歳で司農官に任命されました。妻を処刑した平殿器への復讐を目論見、己の才覚をもって日本再統一を目指します。

登場人物②東町小紀

青輝の1歳年上の幼馴染で、後に妻となる女性です。理屈っぽい青輝とは対照的に、感覚的に物事を捉える傾向が見られます。一方で感情的になりやすいことから喧嘩っ早く、その性格が災いして殿器に処刑されました。また、夫へ龍門への士官を勧めており、小紀の死が青輝を龍門の元へ向かわせました。
 

登場人物③阿佐馬義経

龍門将軍の士官採用試験の参加者の1人で、青輝と共に採用された少年です。実家は、大和建国に貢献した名家であったものの、平家の台頭によって衰退しました。青輝より2歳年上であり、戦闘技術には秀でるもエリート意識の高さから視野が狭くなりがちな点が玉にキズでしょう。青輝と同様、大和を変えて日本統一を目指すも、彼のことは同志ではなく競争相手とみなしています。

登場人物④龍門光英

大和の辺境将軍であり、青輝の士官先です。農民から将軍にまで上り詰めた経歴の持ち主であり、聖夷や武凰の侵攻から大和を守り、軍の要として重用されています。文武に優れ、才能ある若者の登用を積極的に行う龍門。彼に士官として採用されることは「登竜門」と呼ばれ、それらを目指す若者も少なくありません。

日本三國のその他登場人物・キャラ

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要所ごとに挟まれるシュールなやり取りが笑いを誘う日本三國の漫画。クセが強いものの、どこか憎めないキャラクター性も登場人物たちの魅力となっています。また、大和と敵対する聖夷や武凰側のキャラも個性豊かです。特に、女性でありながら総帥となった輪島桜虎の登場は、多くの反響を呼びました。以下では、日本三國のその他登場人物・キャラをあらすじネタバレ紹介します。

登場人物①賀来泰明

龍門の軍師であり、総髪と丸メガネが特徴の男性です。貧困生活を送りながら学問を身に着けた苦労人であり、登竜門を果たして現在に至ります。龍門の右腕として自軍を勝利に導き、巧妙な策略から賀来は失敗しないとも評されています。

登場人物②平殿器

大和の内務卿であり、事実上の大和の支配者です。大和建国以前から豪族として権威をかざしてきた平家。殿器が一族の長になったことで、平家の権力はさらに高まりました。先帝・藤2世を毒殺して幼い藤3世を擁立、自身は外戚として権力を振るい始めます。表面ではコミカルな人間を装うも、実際は傲慢で残虐です。自分に逆らう者や脅威となる者は徹底的に排除し、彼に逆らえる者はいません。

登場人物③平殿継

平殿器の嫡子で、年齢は10歳です。聖夷の西征を受けて大和軍の総大将に選ばれます。父・殿器の性格を色濃く受け継ぎ、横暴な性格が災いして戦場で窮地に陥りました。龍門の部下たちによって助け出され、己の行動を顧みるようになります。

登場人物④藤3世

大和の最高統治者であり、父・藤2世の死によってわずか4歳で即位しました。政治は内務卿の平殿器に任せており、傀儡君主のような存在となっています。また、帝自身も殿器を恐れており、内務卿の顔色を伺うような素振りを見せています。

登場人物⑤輪島桜虎

聖夷の西征総督・輪島白虎の第三子であり、大和への侵攻を巡り、反対派勢力を率いてクーデターを起こした女傑です。祖国の国力の低下を憂い、悪政に苦しむ民を救うべく、領域拡大を目指して大和との戦いを決行します。また、父親を龍門に討ち取られた過去を持ち、龍門への復讐も目論んでいます。

登場人物⑥閉伊弥々吉

桜虎の懐刀と呼ばれる閉伊弥々吉・イメージ画像

輪島白虎の参謀を務めていた軍師であり、現在は桜虎の懐刀として活躍しています。失策して兵士の信頼を失った桜虎の窮地を救うべく、自らが処刑されるように策を練りました。

登場人物⑦九羅亜輝威

桜虎の部下・九羅亜輝威のイメージ画像

桜虎配下の軍人であり、ガタイの良い身体と白髪が特徴の中年男性です。若い頃は不良たちと共に暴れ回っていたものの、桜虎の銀山警備隊に鎮圧されて配下となりました。

登場人物⑧長尾武兎惇

武術に優れる長尾武兎惇のイメージ画像

加賀の豪族出身であり、武術の実力を見込まれて桜虎の配下になりました。桜虎にほのかな思いを寄せており、戦で武功を上げようと意気込みます。しかし、気が逸ったことが引き金となり、戦場で命を落としました。

日本三國の用語をネタバレ解説

日本三國の用語をネタバレ解説・イメージ画像

従来の政治体制の崩壊を機に、3つの独立国に分裂した日本。東は武凰、西は大和、北は聖夷が建国され、それぞれが領土を拡大しようと、他国と争いを繰り広げます。国民の生活を豊かにするべく、さらなる領土拡大を狙う聖夷。侵攻を受けた大和はどのように対抗し、戦を乗り越えていくでしょうか。以下では、漫画を読み進めるうえで知っておきたい、日本三國の用語をネタバレ解説しました。

用語①大和

大和の首都・大阪都のイメージ画像

大和帝を最高統治者とする西側の大国であり、主人公・三角青輝の出身国です。領域は沖縄をのぞいた旧関西・西日本地域にあたり、首都は大阪都と定められています。人口は約460万人で、官は6万人、将は36万人、農業は耕種と畜産です。本編開始時点の君主は藤3世であるものの、実際は内務卿の平殿器が政治の実権を握っています。そのため、大和は殿器による傀儡国家ともいえるでしょう。

用語③武凰

武凰の首都・小田原都のイメージ画像

武凰帝を頂点とする君主制国家であり、領域は旧岐阜県から旧宮城県までの太平洋側を占め、首都は小田原都です。人口は約317万人で、官は4万人、将は20万人、農業は大和と同じく耕種と畜産です。

用語②聖夷

聖夷の首都・聖籠都のイメージ画像

日本三國の中で唯一の共和制であり、大統領が最高統治者に君臨しています。領域は、旧石川県から旧北海道にまたがる日本海側を占め、首都は旧新潟県に位置する聖籠都です。農業は他2国と同じである一方、狩猟もさかんです。隣国との関係について、東側に領域を広げる武凰とは同盟を結んでいます。西側の大和とは敵対関係にあり、大統領によって大和への降伏が計画されていました。

しかし、自国の利益を上げるためにも降伏に反対する勢力が台頭し、政府内で意見が対立します。その後、反対派によるクーデターが勃発し、大統領が暗殺される事態に見舞われました。同時に、反対派を率いる輪島桜武が台頭し、彼女を総帥とする新たな政治体制が発足しました。

日本三國の面白い魅力

日本三國の面白い魅力を紹介・イメージ画像

歴史戦記物であり、知略を駆使した戦いが見どころの日本三國の漫画。日本が三国に分裂した斬新な世界観が、歴史ファンの興味をそそるでしょう。また、国や登場人物ごとに詳細な設定が設けられ、綿密な世界観も高く評価されています。日本統一に向けて第一歩を踏み出した三角青輝。彼の才覚はどのように開花していくでしょうか。以下では、日本三國の面白い魅力をあらすじネタバレを交えながら紹介します。

面白い魅力①先が読めないストーリー構成

近未来の日本を舞台にしたSF作品であり、戦記物を読んでいるようなストーリー構成が面白い三國統一の漫画。現代社会の崩壊によって3つの国に分裂した日本を舞台に、3国による争乱を描いています。自国の利益を増やすために、他国の領域を奪い合う人々。また、戦は国同士だけでなく、国の実権をかけた政治家同士の争いも言及されています。重税に苦しむ民の生活を豊かにしようと、反政府勢力が力を増していきます。

武器と武力を用いた派手な戦いではないものの、それぞれの知略を駆使して戦う頭脳戦が展開される日本三國の漫画。その様子はかつての戦国時代を彷彿させ、軍配はどちらの国にあがるのか、先の読めないストーリー構成が、読みごたえを与えています。大和と聖夷による領域をかけた戦いが勃発する中、武凰はどのような形で関わっていくでしょうか。日本を舞台に繰り広げられる三つ巴戦の行方が気になるでしょう。

面白い魅力②弁論や軍略を武器に戦う青輝

最愛の妻を失ったことを受けて、日本再統一の夢に向けて立ち上がった三角青輝。小さな町の官僚にすぎなかった青輝には、武術の心得がありません。そのため、龍門の士官採用試験でも武力では芳経たちに圧倒的に劣っていました。軍人としての出世を目指すならば、人より勝る武力が必須でしょう。しかし、青輝は長い年月をかけて蓄えてきた知識と頭脳を使い、軍略と弁論を武器として戦う道を選びました。

養父が図書館館長だったことから、本からあらゆる知識を得ることが出来た青輝。先を読む力にも長け、冷静に状況を把握し、的確かつ最善の方法を導き出します。また、力を使わずにして登竜門を突破できたように、発想力の高さも彼の強みとなっています。名軍師・諸葛孔明の再来とも呼べる三角青輝。果たして、弁論と軍略だけで日本再統一を成せるのか、青輝の活躍に期待が高まっています。

面白い魅力③時代設定と歴史戦記物

歴史戦記物のような作風・イメージ画像

日本三國のタイトルから、歴史に詳しい読者ならば三国志を思い浮かべた方も多いでしょう。漫画のタイトルの通り、度重なる自然災害と想定外の人災によって日本が3国に分裂した日本三國。文明の崩壊によって街は荒廃し、かつての日本の面影が無くなりつつありました。同時に、国同士による新たな戦いが勃発し、まるで戦国時代にタイムスリップしたような光景でしょう。

国の利益獲得のために戦う大和、武凰、聖夷。馬にまたがり、弓や刀を武器に戦う姿は、現代の歴史戦記物と呼べます。現代と古きものをミックスさせた独創的な世界観も、日本三國の漫画の魅力となっています。

面白い魅力④平殿器の思想

政治が腐敗した大和を変えるため、かつてのように日本を一つの国にまとめるべく、三角青輝の壮大な戦いを描いた三國統一の漫画。日本再統一を成し遂げるうえで避けて通れないのが、大和の平殿器です。平家の大和での権力は絶大であり、殿器が当主に就いてからは大和の実質的な支配者となりました。政治を意のままに操るべく、身内を藤2世へ嫁がせた殿器。

外戚としての影響力を手に入れただけでは足りず、藤3世を帝位につけることでその力を増しました。表向きは藤3世の摂政のような役目を演じるも、実際は意のままに政治を動かしている殿器。また、自分に反抗する者を見せしめとして処刑することで、恐怖をもって民衆を従わせます。大和の頂点に君臨する藤3世すらも恐れさせる平殿器。その横暴さや残虐さから、帝位の簒奪も予想されるでしょう。

しかし、意外にも殿器は帝の外戚という地位に満足しており、藤3世が大人しく自分の言うことを聞いていれば、危害を加えることは無いでしょう。また、国の利益のために敵国と戦うことにも消極的であり、これといった野心もありません。自分と敵対する者を徹底的に排除し、民衆が相手でも容赦ない行動を見せつける平殿器。一体、彼は何を考え、どこを目指しているのでしょうか。

もしかしたら、天下三分の計によって大和、武凰、聖夷のパワーバランスを保とうと考えているかもしれません。三大勢力が拮抗し合うことで、日本の領土を安定させようとしている平殿器。しかし、それは青輝の目指す方向とは真逆です。青輝の天下再統一の野望を知った時、殿器はどのような反応を見せるでしょうか。大和を混乱に陥れる危険分子とみなし、青輝と殿器との間で争いが勃発するかもしれません。

日本三國に関する感想や評価

日本三國に関する感想や評価・イメージ画像

中国の三国時代を彷彿させる世界観や、予想を上回るストーリー展開がファンを魅了する日本三國の漫画。架空の歴史戦記物とは思えない緻密な設定も、日本三國の見どころとなっています。日本再統一を目指し、第一歩を踏み出した三角青輝。奇策の軍師と呼ばれた彼は、どのような戦略を繰り出すでしょうか。以下では、大和、武鳳、聖夷の三つ巴戦の行方も気になる、日本三國に関する感想や評価を紹介します。

感想1:漫画が面白い

漫画のタイトルから三国志をモチーフにした世界観だと想像した方も多い日本三國。日本を3つの国に分裂させて再統一を目指すストーリーは、架空の歴史漫画においてありそうでなかった作風でしょう。あらすじネタバレのように現実世界とリンクしたような時代設定も、日本三國への注目を高めています。SNSでは、新たな歴史戦記物である日本三國が面白いとの感想が多く見られ、男女問わず幅広いファンに支持されています。

感想2:見慣れない単語の使用がかっこいい

日本三國では、かつて中国で使用されていた役職名などの単語が多くみられることも特徴にあげられます。漢字の多さから少し読みにくいと指摘される一方、読者にも分かりやすく描いていることや単語がかっこいい等、好意的な感想も寄せられています。作中では、現代では使用されていない単語が使用されるも、それらが作品のリアリティを上げているとも評され、かっこいい世界観を演出しているでしょう。

感想3:実写化してほしい

2024年2月までに単行本4巻が刊行され、西の大和と北の聖夷の戦いが終結した日本三國の漫画。再統一に向けてまた一歩前進した三角青輝ですが、あらすじネタバレのようにまだまだ敵の数は多く、日本統一を実現するには乗り越えなければならない壁が多いです。一方、SNSでは、近未来の日本を舞台にしたリアルな作風が人気を呼び、早くも実写化を望む声が寄せられています。

感想4:知的で品のあるかっこいい主人公

日本三國の主人公・三角青輝は、卓越した知識と頭脳、弁論を武器とする若き軍人であり、ファンからは三国志の諸葛孔明を連想させるキャラとも評されています。序盤こそ、行動力に乏しいために実力を発揮しきれずにいた青輝。しかし、彼と対照的な性格であった妻・小紀の存在が、青輝の才覚を目覚めさせるきっかけとなったでしょう。SNSでは、知的で品のある一番かっこいい漫画の主人公との感想も見られます。

感想5:主人公や仲間たちのキャラが良い

日本三國の漫画の面白い魅力は、細部にわたって作り込まれた世界観やストーリー構成、計り知れない才能を秘める主人公だけでなく、彼を取り巻くキャラクターもあげられます。敵味方を問わずそれぞれが強い個性を放ち、クセのあるキャラクター性やコミカルなやり取りが読者の笑いを誘います。SNSでは、青輝と同じ目標を目指すライバル・芳経(ツネちゃんさん)のキャラが面白いなど、他キャラへの注目も集まっています。

感想6:序盤の展開にショック

日本再統一という途方のない夢を実現するべく、軍人としての成り上がりを目指す青輝。彼がそのような野望を抱いた経緯は、権力者によって妻を殺されたことがきっかけでした。もし、平殿器が町にこなければ妻は処刑されることもなく、平凡ながら幸せな生活が続いたでしょう。日本三國の感想の中には、序盤のエピソードにショックを受けて泣いたとの声も見られ、読者にとって衝撃的な展開ともいえます。

感想7:迫力のある悪役

日本三國の大和において、絶大な権力を誇る平殿器。青輝にとっては妻を処刑した仇でもあり、日本再統一において最大の障壁となり得る存在です。単に権力を振りかざすだけでなく、政治手腕にも長けた殿器。まるで青輝を文官にしたようなキャラにも思えるでしょう。日本三國のでは悪役として描かれている平殿器ですが、青輝に匹敵する頭の回転の早さや圧倒的な存在感を読者を見せつけています。

感想8:輪島桜虎が良い

日本三國はストーリーだけでなく、魅力的なキャラクターの登場も面白いと言われる理由に挙げられ、SNSでは聖夷の女傑・輪島桜武が好きとの感想も多く見られます。あらすじネタバレでは、大和への侵攻を目指す聖夷の司令官として登場した桜武。主人公目線では敵キャラであるものの、桜武のカリスマ性に魅了され、聖夷に肩入れしたくなるとの感想も寄せられています。このように女性キャラの活躍も、面白い魅力となっています。

感想9:青輝の手腕に注目

小さな町の下級役人が日本再統一を成し遂げる一大戦記を描いた日本三國の漫画。あらすじのように主人公の青輝は武術の経験がないものの、自身の武器である知識を弁論を駆使して戦います。青輝の戦いはまだ始まったばかりですが、今後、青輝の活躍によって戦況はどのように変化していくのか、読者の期待が高まっています。また、日本三國は頭脳戦が展開されており、考察しがいのある作風も面白いポイントでしょう。

感想10:歴史のオマージュが散りばめられている

歴史ファンはもちろん、歴史に詳しくない方でも楽しめる日本三國の漫画。あらすじネタバレのように、作中では日本史や三国志のオマージュとみられる描写も見られ、面白いとの感想が寄せられています。また、日本三國といえば、青輝と芳経の関係も漫画の見どころとなっています。芳経から一方的にライバル視されつつ、仲間としてお互いに信頼を寄せており、2人の関係がどのように変化していくのか注目が集まっています。

日本三國のネタバレまとめ

日本三國のネタバレまとめ・イメージ画像

日本三國の漫画あらすじネタバレ、登場人物、面白い魅力、感想や評価などを、あらすじネタバレ紹介しました。権力者によって妻を殺され、復讐に燃える三角青輝。腐敗した大和を変えるべく、さらに日本統一を目指して、己の才覚を開花させていきます。軍師としての手腕を振るい始めた青輝。彼のとてつもない野望は実現するのか、宿敵・平殿器とはどのような決着をつけるのか、期待が高まるでしょう。

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