【夢なし先生の進路指導】ネタバレあらすじと登場人物!声優編・メンズアイドル編など解説

話題作『夢なし先生の進路指導』をネタバレ解説します!「夢を諦める姿は美しい」という衝撃的なキャッチコピーで注目を集めている『夢なし先生の進路指導』は、『群青戦記グンジョーセンキ』などで知られる笠原真樹の最新作漫画です。主人公の高校教師は、鉄道運転士などを目指す若者に、厳しい現実を突きつけて夢をあきらめさせていくのです。これから、本作の声優編・メンズアイドル編などのあらすじをネタバレ解説し、あわせて主要登場人物や作品の見どころ、おすすめの読者層についても紹介します。

【夢なし先生の進路指導】ネタバレあらすじと登場人物!声優編・メンズアイドル編など解説のイメージ

目次

  1. 夢なし先生の進路指導とは?
  2. 夢なし先生の進路指導のあらすじネタバレ
  3. 夢なし先生の進路指導の登場人物・キャラ一覧
  4. 夢なし先生の進路指導の見どころやおすすめの人
  5. 夢なし先生の進路指導に関する感想や評価
  6. 夢なし先生の進路指導のネタバレまとめ

夢なし先生の進路指導とは?

この記事では、「夢を諦める姿は美しい」という独特なキャッチコピーで注目を集めている漫画作品『夢なし先生の進路指導』を取り上げます。

これから、『夢なし先生の進路指導』の声優編・鉄道運転士編・メンズアイドル編のあらすじ解説や主要登場人物紹介をしていきますが、まずはその前に『夢なし先生の進路指導』の作品情報をお届けしましょう。最初に『夢なし先生の進路指導』の作品概要説明、そして作者の紹介へと続きます。

夢なし先生の進路指導の概要

概要のイメージ

『夢なし先生の進路指導』は、『群青戦記グンジョーセンキ』などで知られる笠原真樹による漫画です。小学館の「ビッグコミックスピリッツ」にて連載中の作品で、単行本も2巻まで刊行されています。

『夢なし先生の進路指導』の主人公は元キャリアコンサルタントの高校教師で、生徒の夢を諦めさせるための進路指導を行います。しかし、その一方で夢を捨てきれない生徒には卒業後も手を差し伸べています。この作品は、夢の尊さと残酷さ、諦めることの苦しさを描いています。

夢なし先生の進路指導の作者

漫画『夢なし先生の進路指導』の作者は、12月15日生まれで埼玉県在住の漫画家・笠原真樹です。これまでに、戦国時代にタイムスリップした高校生たちを描いた『群青戦記グンジョーセンキ』や、性と暴力、愛、友情というテーマを描いた『リビドーズ』など斬新な設定の作品を創作しています。また、漫画家として独立する前には、漫画家の原泰久や橘賢一のアシスタントをしていました。

『夢なし先生の進路指導』 笠原真樹 | ビッグコミックBROS.NET(ビッグコミックブロス)|小学館

夢なし先生の進路指導のあらすじネタバレ

あらすじネタバレ①声優編

ここからは、この記事のメインテーマである『夢なし先生の進路指導』のあらすじネタバレ解説に移ります。最初は『夢なし先生の進路指導』の声優編のあらすじです。声優志望の高校生・三田こずえは、高梨先生の進路指導に悩まされていました。それは「夢なし先生の進路指導」と揶揄される指導で、声優業界の厳しい現実をクールに伝え、こずえの心に深い傷を負わせていきました。

しかし、声優になるというこずえの思いは変わらず、最後には高梨先生も「分かりました」とその選択を尊重することにしました。高校卒業後、こずえは声優の専門学校に入り、何とか声優事務所に入ることができました。ところが、レッスン料も毎月払わされる”預かり”の身であり、貰える仕事もメイン出演者の周囲で場を盛り上げるガヤなどの端役だけでした。

こずえは、自分に特別な才能がないと思い知らされます。仕事を得るために枕営業もやったのに、それでも満足な結果を出せず事務所との契約も切られてしまいます。最後には、日々の生活費とレッスン料を稼ぐためにガールズバーで働きボロボロになっていきました。卒業から5年後、そんな彼女の前に現れたのがかつての恩師・高梨先生でした。

高梨先生はこずえの努力と実績を称賛し、彼女の相談に応じました。諦めるとは「明らかにするという視点で道を切り開く」ことであり決してネガティブなものではないということ、むしろ自分の進むべき方向を示すものだと言って指導します。声優の夢を諦めたこずえは、弟の紹介で法律事務所で働き始めます。同じような被害にあって黙ってしまう子が少しでも減ることを願い、新たな夢を追い求めることとなりました。

あらすじネタバレ②鉄道運転士編

続いて、『夢なし先生の進路指導』の鉄道運転士編のあらすじを紹介します。前編とはシーンが変わり、高梨の教え子だった伏見が登場します。彼は子供のころからの夢を実現するため、大手鉄道会社の採用試験を受験し、見事に合格して採用されます。長い下積み勤務を経てついに運転士デビューを果たしたのですが、彼もまた夢と現実のギャップに苦しんでいました。

伏見は、小学校の頃から列車の運転士になることを夢見てきました。運転士をめざす彼の堅実な進路選択に反対するものは、誰もいませんでした。高梨先生の進路指導では、自動化により乗務員が年々減っていることなど厳しい現実が語られましたが、伏見は幼い頃からの夢を捨てるつもりはありません。しかし一つだけ、「大手」の鉄道会社に就職するというのは、本人の意志ではなく銀行員である父親の要求でした。

伏見は、大手鉄道会社に就職し、そこでの厳しい訓練を克服し運転士として成功を収めました。しかし、ある日、偶然人身事故を目撃します。他の運転士が平然と対処する姿に、自分の理想と現実のギャップを感じて心が折れてしまいます。そんな時、かつて就職活動中の彼に助言した高梨先生が登場します。伏見は先生との話の中で、本当に自分がなりたかったのは、田舎で幼い頃に手を振ってくれた温かい運転士だったと気づくのでした。

伏見は、父親に認めてもらいたいがために信念を曲げていたのです。高梨はそんな伏見にちょっとしたアドバイスを残します。その言葉に自分が父親の敷いたレールの上を歩んでいたことに気づき、彼は会社を辞めました。父親との関係を断ち切るため家を出て、地方の鉄道会社に再就職しました。再就職先は小さな会社でしたが、野生動物の事故でも丁寧に対応する、暖かく風通しの良い職場で充実した日々を送っています。

あらすじネタバレ③メンズアイドル編

メンズアイドル編では、元高梨の教え子である夏野が登場します。彼は顔が良く、高校内でも人気があり、メンズアイドルになることを目指していました。高梨にアイドル業界の厳しさを言われても、やらないで後悔するよりやってみると決めて、アイドル事務所の門を叩きました。しかし、そこで待っていたのは地下アイドルとしての最下層の生活でした。そしてホストのようにファンを餌にして生きる現実でした。

夏野は、次第にホストの世界に染まっていきます。女性を風俗で働かせて、その稼ぎを貢がせ生計を立てるようになりました。結局、最後にはファンの女性に路上で刺されて、瀕死の重傷を負います。しかし、偶然駆けつけた高梨先生による応急処置で、夏野は一命を取り留めました。

その後、彼はメンズアイドルになる道をキッパリと諦め、アルバイトをしながら就職活動をしています。金銭的には厳しい日々を送っていますが、今度は甘い言葉には騙されずに生きていこうと決めた夏野は、少しずつですが人間として成長しているようでした。

夢なし先生の進路指導の登場人物・キャラ一覧

登場人物①高梨

ここからは、漫画『夢なし先生の進路指導』の主要な登場人物を一覧で紹介していきます。最初は、本作の主人公・高梨先生です。

高梨は、以前はキャリアコンサルタントをしていたことのある数学の先生で、子供の頃はプロのピアニストになりたいという夢を持っていました。見た目は寝癖のついたぼさぼさの髪と目の下のくっきりしたクマが目立つ、メガネをかけた青年男性です。将来を夢見る生徒たちに現実の厳しさを突きつけるため、その進路相談は「夢なし先生の進路指導」と揶揄されていました。

しかし、彼の進路指導は、生徒に現実を教えるだけで、絶対に進路をあきらめさせることはしません。本人は、進路相談はやめられないと言っており情熱を持って取り組んでいるようです。また、夢をあきらめられない生徒には、卒業した後も面倒を見てあげています。定期的に同窓会をやって、卒業した生徒の進路の様子を見て、進路相談を続けているのです。

登場人物②三田こずえ

三田こずえは、声優編のヒロインであり、正義感が強い女の子です。アニメが大好きで声優になることを夢見ていました。高梨の教え子ですが、高梨の進路指導を拒否して声優専門学校に入学します。しかし、声優になってみると、実際には端役しかやらせてもらえません。大役を得ようとして枕営業までしたのですが、成果は出ず身も心もボロボロになってしまいます。

声優業界で苦労した後、こずえは再び高梨先生と会うことになります。そして、高梨の「諦める」ことを教える授業を受け、声優をやめ新たな道に進む決心がつきました。そして、自分みたいに悪い大人に餌にされる人が一人でも少なくなるようにと、法律事務所に就職しました。

登場人物③伏見

伏見は、高梨の教え子の一人で、鉄道運転士編の主役です。鉄道マニアの少年で、厳格な銀行員の父を持っています。彼は列車の運転士になることが夢でした。大学に行くと総合職になる可能性が高いということで、わざと大学には進学せず、高校を卒業すると鉄道会社に入社した変り種です。

彼は、父親の顔色を気にしており、父親に進路を褒めてもらうため、大手鉄道会社に入社することにします。無事に大手鉄道会社に入社することができますが、偶然人身事故を見てしまい酷いトラウマになります。高梨の助言で自分の本当の夢を見つけ、地方の小規模の鉄道会社に転職しました。

登場人物④夏野亮

夏野はメンズアイドル編の主役の高校生で、メンズアイドルになるという夢を抱いていました。高梨先生の進路指導を受けますが、夢を捨てられず、小さな事務所にオーディションを経て入所します。ところが、地下アイドルとして頑張るうちに、業界の過酷さやファンの闇の部分にぶつかり、だんだん夢と現実のギャップに悩むようになります。

メンズアイドルのイメージ

さらに、顔がいいからといって上から目線をする性格がアダとなります。メンズアイドルというのに実際にやっていることはまるでホストで、作中でかなりのクズぶりを披露しました。しかし、周りに迷惑をかけて人を利用した分、結果的に少しは成長したようです。自分の才能や努力に誇りを持っていますが、それが逆に自分自身を苦しめることになりました。

登場人物⑤丸岡

ジャージを着た女性

丸岡は、主人公・高梨と同じ高校に勤務する若い女性教師です。いつも着ているジャージから見て、おそらく体育担当の教師でしょう。イケメン好きなところがあり、特にイケメンの夏野に対して熱い視線を向けています。

夢なし先生の進路指導の見どころやおすすめの人

夢なし先生の進路指導の見どころ

『夢なし先生の進路指導』の「諦める」ことを教える授業は、生徒たちが夢に失敗したとき、初めて行われます。諦めると言っても人生を暗く見るような内容ではありません。夢を追ってきた過去を認めることで、そこから先に進むための助言をしてくれるのです。

高梨先生の言葉は、夢にこだわりすぎて狭まった視野を拡げてくれます。心配りが行き届いており、暖かく心に響きます。今夢を持っている人、以前夢を追いかけていた人、そして諦めたことのある人、誰にでも読んでほしい作品と言えるでしょう。

夢なし先生の進路指導がおすすめなのはどんな人?

おすすめのイメージ

『夢なし先生の進路指導』は、かなり心情を害するような展開があり、しかも最後まで読まないと意味がつかめないところが多いのです。そのため、休みの日で時間があるときに深い話を読みたいという方に向いています。決して手軽に読めるタイプの話ではありません。

しかも、スッキリ展開はほとんどなく、例えばメンズアイドル編の夏野などはもっとひどい目にあってもいいと思う方も多いでしょう。彼に利用されていた女性は犯罪者として刑務所行きになっています。このように、本作は読む人を選ぶタイプの作品です。ごまかしのないヒューマンドラマを読みたいという方には好適な作品と言えるでしょう。

夢なし先生の進路指導に関する感想や評価

ここまで漫画『夢なし先生の進路指導』のネタバレあらすじを中心にお届けしてきましたが、最後に『夢なし先生の進路指導』に関する感想や評価をTwitterより紹介します。

高梨先生の進路指導は、否定的に見えても実は生徒たちの成長に必要なことを言っていると考えられます。それを投稿者は「否定的で良い話」と表現しているのでしょう。また、夢の素晴らしさだけではなく、夢の残酷さも併せて描かれているところに共感を覚えているようでした。

『夢なし先生の進路指導』では、声優編や鉄道運転士編などで、様々な夢を追いかける登場人物たちのリアルな苦悩や挫折を描いています。著者は、これらの業界や職業について、多くの人に取材したり実際に体験して作品に反映させており、それが「冷たいぐらいの現実直視」につながっているのでしょう。

こちらの投稿者の方も、読んでいて胸が苦しくなり辛いのですが、そのリアルさが良いと称賛しています。丁寧にテーマとする現場を取材・分析し、作品に織り込んだ成果でしょうか?

夢なし先生の進路指導のネタバレまとめ

まとめのイメージ

この記事では、漫画『夢なし先生の進路指導』声優編・メンズアイドル編・鉄道運転士編のあらすじをネタバレ解説するとともに、この作品の見どころや主要登場人物などを紹介してきました。

『夢なし先生の進路指導』は、元キャリアコンサルタントの高校教師を主人公に、夢の尊さと残酷さ、諦めることの苦しさを描いています。最後までしっかりと読まないと意味がつかめなかったり、読んでいてしんどくなるストーリー展開も多く、手軽に読める作品ではありません。そのため、休日などで時間があるときに、ごまかしのないヒューマンドラマを読みたいという方に特におすすめできる漫画作品と言えるでしょう。

関連するまとめ

新着一覧

最近公開されたまとめ