【ぬらりひょんの棲む家】漫画のネタバレあらすじ！実家に住み着いた男の正体は？

ぬらりひょんのような男に家を乗っ取られた小山田家の悲劇を描いた、ぬらりひょんの棲む家の漫画。療養のため帰省した和宏は、実家の異様な光景を目の当たりにします。家の主のようにふるまう奇妙な男に怒りを覚える和弘。ぬらりひょんを追い出すべく、対抗策を練ります。以下では、ぬらりひょんの棲む家の漫画あらすじネタバレや黒幕の正体、漫画の結末予想、感想や評価をネタバレ紹介します。

ぬらりひょんの棲む家の漫画は、大城密先生の小説を原作とするスリラー・サスペンス作品です。ピッコマやLINEマンガ等で連載されている他、peepでは原作ノベルも配信されています。

ぬらりひょんの棲む家は、謎の男に洗脳された小山田家の恐怖や衝撃的な展開が注目され、SNSで大きな話題を呼びました。また、2020年にはpeepのホラーチャット型のUI小説にて映画化されています。

父親の浮気が原因で、ぬらりひょんのような男・沼尻に家を乗っ取られてしまった小山田家。両親は沼尻の言いなりであり、祖父母も小屋で監禁される異常事態が起きていました。妹に助けを求められ、実家の窮地を救うべく立ち上がった和宏。元凶である沼尻を追い詰めるべく、行動を開始しました。以下では、ぬらりひょんの棲む家の漫画1話～10話あらすじをネタバレ紹介します。

東京の大学に通う和宏は不眠症による体調不良に悩まされ、夏休みを利用して実家での療養を思いつきます。しかし、母親からは実家に帰ってくることを拒否され、何か嫌な予感を覚えます。そして、実家に帰ると見知らぬ男女が、まるで自宅のように住み着いていました。彼らは沼尻とその妻・祥子と名乗り、和宏の両親は2人に服従するような素振りをみせ、異様な光景が広がっていました。

過去に沼尻に助けてもらったことから、沼尻夫妻の言いなりになったと話す和宏の両親。警察に通報することもできず、この状況に耐えるしかありません。一方、実家に住んでいた祖父母の姿も見えず、2人の消息を隠す両親に和宏は不信感を募らせます。その後、外で妹・美月と合流した和宏。妹は辛うじて無事であったものの、沼尻夫妻が怖いと訴えます。

沼尻夫妻が実家にやってきたのは3か月前、きっかけは居酒屋で和宏の父と祥子が知り合い、男女の仲になったことが原因でした。後日、沼尻が実家に押しかけ、沼尻の洗脳によって両親は服従せざるを得なくなります。一方、同居していた祖父母は小屋で監禁されており、和宏は2人の救出を計画します。

実家の異変の全貌を知った矢先、沼尻に目をつけられた和宏。怒りに身を任せて沼尻に襲い掛かりそうになるも、美月が介入したことで冷静さを取り戻します。妹にも魔の手が迫りつつある中、下手に動くことはできないと察した和宏。まずは、監禁されている祖父母の救出に取り掛かります。かなり衰弱していたものの、意識はあった祖父。美月を連れて逃げるように指示します。

最初こそ戸惑いをみせていた和宏でしたが、我が家と財産を沼尻から守ってほしいと頼まれて決心します。その頃、小屋の周囲を祥子がうろつき、ガソリンをまき始めました。さらに和宏と遭遇すると、彼へ突拍子のない行為を要求してきます。

祥子からの要求は一家の弱みを握るための口実であり、和宏との行為は映像として取られていました。この映像を脅しに、一家の財産を奪おうと企む沼尻。怒りが頂点に達した和宏は包丁を持ち出すも、美月に止められて冷静さを取り戻します。その後、和宏の行いを水に流すべく、沼尻は祖父母の殺害または美月と一夜を共にすることを提示します。難しい選択を迫られた結果、美月は自らを犠牲にする覚悟を決めました。

翌朝、気が付くと祥子と共に小屋に運ばれていた沼尻。和宏が現れて復讐劇が始まると思いきや、ここで衝撃の事実が発覚します。実は、一連の騒動は和宏の洗脳によるもので、沼尻と祥子も洗脳された側でした。妹の美月との新しい人生に向けて、祖父母の財産に狙いを定めた和宏。そこで、お金に困っており、かつ悪の素質のある沼尻と祥子に目をつけて2人を洗脳しました。

もちろん、祥子と父親の浮気、沼尻による両親の洗脳も和宏の計画の内であり、本性を露わにした和宏は仕上げに取り掛かります。両親と祖父母を殺害し、その罪を沼尻たちに擦り付けようとする和宏。さらに、証拠隠ぺいのために沼尻たちの殺害も試みます。

和宏による凄惨な殺人事件から4年後、純奈を名乗る女性が少年・鷹人を探していました。スーパーで万引きをした鷹人を発見し、彼が逃げ込んだ廃屋に向かう純奈。自分と鷹人は仲間だと言い、万引きを手伝うことを条件に協力を依頼します。一方、とあるマンションの一室で、男性が拘束されていました。美月と連絡を取っていたことが和宏に知られ、このような状況に陥っていました。

美月を溺愛するあまり、妹に男が近づくことが許せなかった和宏。美月の行動パターンを全て把握し、彼女が好意を持った男を次々と始末していました。もちろん、美月は兄から監視されている事実を知る由もありません。大学4年生になり、学生生活を楽しむ美月。行きつけのカフェのイケメン店員が気になるも、すぐさま和宏に目をつけられます。

両親の死後、マンションで2人暮らしを始めた和宏と美月。妹の前では優しく完璧な兄を演じるも、本性は目的のためなら手段を選ばないサイコパスでした。会社でも女性社員の千里を洗脳し、幹部クラスの社員の悪事を調査している和宏。ある日、美月からストーカー被害を相談されます。男は沼尻にそっくりな外見だったと打ち明け、美月は恐怖を覚えます。

高校時代の友人とカフェに来ていた美月。ケーキを取りに席を外した間、イケメン店員の清春が美月のバッグに何かを忍ばせます。席に戻り、友人へ近況を話す美月。兄と一緒に暮らしていると聞いた友人は、8年前の出来事を思い出します。吹奏楽部でフルートを担当していた美月。彼女をレギュラーメンバーにするべく、和宏が放課後の音楽室で何かをしていた場面を友人は目撃しました。

翌日、レギュラーだったフルート奏者が体調不良を起こし、美月の友人は和宏の仕業ではないかと考えていました。この出来事から美月の兄に苦手意識を持ち、美月のことが心配になります。同じ頃、カフェの外では純奈と鷹人が美月の様子を見守っていました。しかし、美月に気づかれたことでその場を去ります。

カフェの帰り道、沼尻にそっくりのストーカーと遭遇した美月。すぐさま和宏が駆けつけたことで事なきを得ました。後日、和宏のはからいでディナーを楽しむ美月と友人の凛花。和宏を怪しむ凛花は、学校で起きた不審な事件について、和宏の関与を匂わせます。兄を信じて疑い美月は動揺し、さらに祥子にそっくりな女性が2人に近づきます。トラウマが蘇った美月は逃げ去り、そんな彼女の姿に女は満足そうな笑みを浮かべました。

実家で起きた洗脳事件の黒幕が和宏という予想外の展開が起き、物語は大きく転換しました。妹を大切に思うあまり、彼女に害をなす人間を徹底的に排除する和宏。一方で、自身の過去を知る者の始末も行い、妹との関係を維持しようと努めます。以下では、ぬらりひょんの棲む家の漫画11話以降のあらすじネタバレを紹介します。

お店を出た後、和宏に指示に従いタクシーで帰ることにした美月でしたが、運転手が沼尻に見えてしまい、途中で降りました。そこへ、美月を待っていたかのように清春が現れ、そのまま彼の自宅へ行きました。一方、帰宅した凛花は自宅の玄関でフード男に襲われます。その正体は和宏であり、ナイフをちらつかせます。

和宏が迎えに来るまでの間、清春のアパートで待つことにした美月。過去の事件やトラウマに悩まさていることを打ち明けます。翌日、和宏が迎えに訪れ、表面的には清春の気遣いに感謝しつつ、内心では彼の排除を目論見ます。そこで、美月を通じて清春にあるものを渡しました。

ある目的から鷹人と協力関係を結び、美月の周囲を調べていた純奈。彼女の正体は、4年前に殺害された沼尻の娘でした。さらに、鷹人も和宏の手で身内を殺害された過去を秘めていました。また、利害の一致から清春とも手を組み、3人は美月を利用して和宏を陥れようとします。まずは、沼尻の面を被って美月に襲い掛かります。美月から助けを求められ、不安になる和宏。

実は、美月を襲う沼尻にそっくりのストーカーの正体は和宏だったからです。妹に怖い思いをさせることで、自分への関心を高めようとした和宏。しかし、新たに出現した沼尻の面から、自分の方法が他人にばれていると察します。同時に、これは自分への挑発だと考え、清春を通じて犯人を特定しようと試みます。その後、清春が罠にかかったことで、彼を拘束しました。

和宏に脅された清春は、自分が知っていることを全て洗いざらいに打ち明けます。純奈は沼尻の娘、鷹人は祥子の息子だと知った和宏は、まずは鷹人に狙いを定めました。夜の公園で母親の死を悲しむ鷹人。そこへ祥子に成りすました千里が近づきます。

純奈から手紙を受け取り、指定の場所に向かった和宏。その後、清春のスタンガンで気絶させられ、椅子に縛り付けられます。わざと捕まって彼らの弱みを握ろうとするも、清春の裏切りによって不利になります。和宏に自白を強要する純奈。鷹人に包丁を持たせ、和宏に迫ることで自白を促します。しかし、鷹人はなぜか清春を刺してしまい、純奈の計画が狂い始めます。

精神的に狂ってしまった鷹人は清春をめった刺しにし、純奈の制止を聞こうとしません。全ては和宏のシナリオ通りであり、追い詰められた純奈。家に火がかけられ、純奈は和宏に刺されます。事件後、病院に運ばれた和宏は警察から事情聴収を受けます。和宏の周囲で亡くなった人の多さから、警察から疑いの目が向けられていました。しかし、和宏はあくまで被害者を装い、シラを切ります。

親を失った復讐に燃える純奈と、美月に好意を抱く清春を始末した和宏。しかし、兄の悪事を美月は知る由もなく、大学を卒業しました。変わらず兄を慕い続ける美月でしたが、和宏の妹への愛は日を追うごとに増していきます。

以下では、ぬらりひょんの棲む家から、実家に住み着いた男の正体や黒幕、妹のために犯行を続ける和宏の結末などを考察しました。

漫画のタイトルにもなったぬらりひょんとは、他人の家にもかかわらず、まるでその家の主のようにふるまう妖怪です。また、ぬらりひょんが家に入ってきた場合、家の者はその事に違和感を覚えないどころか主だと思い込み、妖怪を追い出すことをしません。このように、家に入り込まれたら厄介な妖怪に例えられたのが、沼尻という男でした。

本編開始の3か月前に小山田家に住み着いた沼尻。和宏の両親を洗脳し、まるで自分が小山田家の主のように横暴に振舞っていました。地元に帰ってきたことで実家の状況を知った和宏。全ての元凶である沼尻をぬらりひょんに例え、彼を追い出そうと行動に出ました。そして、美月に沼尻の魔の手が迫った夜、和宏による復讐が開始されます。

ストーリー序盤では沼尻が黒幕のように展開されたものの、第6話にて黒幕の正体は和宏と判明します。愛する妹のために殺人鬼となり、沼尻を利用して家庭崩壊を招いた和宏。用意周到に計画を立て、足がつかないように犯行を進めるなどぬかりがありません。一方で、和宏を怪しむ動きも見られ、警察からも目をつけられます。現時点では何とかごまかせていても、そのような小細工は長くは続きません。

常に相手の先を読んで行動に移す和宏は、向かう先に敵無しという状態です。しかし、美月に自身の本性を知られれば、状況は一変するでしょう。

妹の美月のためなら殺人はもちろん、自分が犠牲になることも厭わない和宏。普通の兄妹愛とは異なる、歪んだ愛情が犯行の動機となったでしょう。一方、美月の方も実家での凄惨な事件をきっかけに、和宏に絶大な信頼を置いています。その背景には和宏の策略も含まれるも、兄妹の関係はまさに共依存と言えます。どんな時も自分を守ってくれる優しい兄を慕う美月。

和宏の本性を知らず、犯行の様子を直接見ていないために兄を疑うことをしません。しかし、何かのきっかけで和宏の本性を知った時、美月はどのような反応を見せるでしょうか。罪を重ねる兄を助けるか、それとも兄と決別するか、美月のその後も気になるでしょう。

黒幕の正体が主人公という衝撃的な展開から始まった、ぬらりひょんの棲む家の漫画。最終回結末は、美月の説得を受けて和宏が自首するか、または自殺が考えられるでしょう。かわいい妹に罪を償うように促されれば、和宏は喜んで自首すると推測されます。一方で、妹に自身の本性が知られたことに絶望し、自ら命を絶つ結末も予想されるでしょう。

しかし、妹の説得が必ずしも和宏を改心させるとは限りません。裏切られたと逆上し、勢いに任せて美月を殺害する展開も考えられます。美月が死ねば、和宏が手を染めてきた犯行の数々は無意味になります。一体、何のために自分を犠牲にしてきたのか、深い後悔にさいなまれながら残りの人生を歩むでしょう。

以下では、和宏と美月を取り巻く人間関係やそれぞれの結末も気になる、ぬらりひょんの棲む家の登場人物をネタバレ紹介します。

本作品の主人公であり、黒幕とされる人物です。初登場時は東京の大学に通っており、心理学を学んでいました。妹へ異常な愛情を持っており、妹と一緒に人生を歩みたいと考える和宏。妹のためなら殺人すら平然と行い、妹に害を与える者、自分の過去を知る者を徹底的に排除します。

和宏の父親であり、居酒屋で知り合った祥子と浮気をしたことが原因で、沼尻の怒りを買いました。祥子との一件を許してもらう条件として沼尻の言いなりとなり、一家を洗脳の恐怖に陥れました。自宅では沼尻の言いなりであり、弱みを握られていることから反抗することも出来ません。

和宏の母親であり、夫の浮気が原因で沼尻の洗脳を受ける羽目になりました。夫と共に沼尻の奴隷のように扱われ、沼尻の夜の相手を強要されています。沼尻と祥子が拘束されたことで洗脳から解かれるも、夫らと共に和宏の手で殺害されました。

和宏が溺愛する妹であり、小山田家が沼尻の洗脳に苦しめられる中で唯一、正常でした。兄妹仲が非常によく、優しくて頼りになる兄を慕っていた美月。しかし、和宏の本性には気づいておらず、周囲が疑いの目を向ける中、美月だけは信じて疑いません。

ぬらりひょんの棲む家の登場人物で、祥子と共に小山田家に住み着いたぬらりひょんのような中年男性です。祥子と義男の浮気を言いがかりにして小山田家に入り込み、義男夫妻のように扱う沼尻。和宏の帰省後も洗脳は続いたものの、後に和宏によって洗脳されていたことが判明します。また、純奈は沼尻の娘であり、父親を殺害された復讐として和宏に立ち向かいました。

以下では、漫画の黒幕である和宏の暴走や結末が気になる、ぬらりひょんの棲む家の漫画に関する感想や評価を紹介します。

SNSでも面白いとの感想が多く寄せられているぬらりひょんの棲む家の漫画。不気味な笑みを浮かべた男性の表紙もあいまって、気持ち悪さを感じた読者もいるでしょう。ぬらりひょんの棲む家のごとく、ある一家の洗脳事件と結末から始まるも、物語は主人公の犯行へ転換します。一連の黒幕とされる和宏は警察に捕まるのか、彼を慕う美月との関係や結末はどうなるのか、続きが気になるとの感想も多く見られます。

一家の洗脳から思わぬ展開が繰り出され、原作も面白いとの感想が見られるぬらりひょんの棲む家。黒幕が沼尻ではなく和宏という事実が発覚し、物語は和宏の犯行へと転換しました。作品の黒幕らしく、次々と犯行と重ねる和宏。しかし、周囲には彼の悪事を暴こうと近づく者もいます。和宏の犯行はストーリーの結末で暴かれるのでしょうか。スリリングで面白い展開に胸のドキドキが止まらない等の感想も寄せられています。

小山田家の洗脳から、本作品の黒幕は沼尻であり、結末ラストでは和宏による復讐が成功すると予想されました。しかし、美月に危機に迫ったことをきっかけに、和宏の黒幕としての本性が暴かれました。SNSでは、突然すぎる展開に頭の整理がつかないとの感想も見られます。黒幕が和宏と判明し、ぬらりひょんの棲む家はどのような結末を迎えるのか、再び予想外の展開が起きる可能性もあるでしょう。

ストーリー序盤で描かれた小山田家の洗脳は、過去に起きたマインドコントロール事件がモデルとも推測されるも、物語はここから急展開を迎えます。洗脳事件から主人公の犯行へと転換し、驚いたとの感想も見られます。洗脳からの解放が結末と予想していた読者の中には、状況を整理できなかったとの感想も寄せており、ぬたりひょんの棲む家がすごい、面白いと言われる理由にもなっています。

ぬらりひょんの棲む家のあらすじネタバレや登場人物、感想などを紹介しました。黒幕の正体が主人公という、衝撃の展開が話題を呼んだぬらりひょんの棲む家。妹への愛情が和宏の殺人衝動を刺激し、凶悪な事件に至ったでしょう。しかし、和宏の周囲では彼を怪しむ動きも見えつつあります。果たして、和宏はどのような結末を迎えるのか、兄の本性を知った美月との関係も気になるでしょう。