結城友奈は勇者であるを徹底考察!満開の謎やバーテックスの正体・名前の意味は?

「ゆゆゆ」の略称で親しまれているアニメ『結城友奈は勇者である』(ゆうきゆうなはゆうしゃである)はStudio五組制作によるものです。第1期『結城友奈は勇者である -結城友奈の章-』は2014年10月~12月まで放送されました。また第2期『結城友奈は勇者である -鷲尾須美の章-/-勇者の章-』は2017年10月~2018年1月まで放送されました。可愛らしい主人公達と、考察しがいのある設定が魅力的なアニメです。この記事では主にアニメ第1期を振り返りながら、今もなお語られる考察を、ご紹介していきます。

結城友奈は勇者であるを徹底考察!満開の謎やバーテックスの正体・名前の意味は?のイメージ

目次

  1. 結城友奈は勇者であるの満開の謎やバーテックスの正体を考察!
  2. 結城友奈は勇者であるとはどんな作品?
  3. 結城友奈は勇者であるの各話を考察
  4. 結城友奈は勇者であるの満開の謎を考察
  5. 結城友奈は勇者であるのバーテックスの正体や名前の意味は?
  6. 結城友奈は勇者であるの考察まとめ

結城友奈は勇者であるの満開の謎やバーテックスの正体を考察!

『結城友奈は勇者である』は、少女達と天の敵バーテックスの戦い、そして少女達の町を守る大赦や神樹様の、秘密を知る物語です。この作品における必殺技モード『満開』は謎を包んで登場してきます。そして迫りくる敵である『バーテックス』は、正体はもしかしたら…? と考察してしまうモチーフが、物語に散りばめられています。順を追って、ご紹介していきます。

TVアニメ「結城友奈は勇者である」公式サイト

結城友奈は勇者であるとはどんな作品?

『結城友奈は勇者である』は、題名にもどどんと出ている、結城友奈という13歳の女の子が主人公の物語です。友達と一緒に平穏な日常を過ごしている友奈ですが、ある日を境に天の敵『バーテックス』との戦いに、身を費やしていきます。『結城友奈は勇者である』第12話にて‐結城友奈の章‐として締めくくられ、物語は第2期の勇者の章へと続きます。

『結城友奈は勇者である』は、みなとそふと代表のタカヒロさんの企画・原案による『勇者であるシリーズ」』の第2弾です。同シリーズ第1弾は『鷲尾須美は勇者である』(わしおすみはゆうしゃである)で、イラストノベルです。物語の舞台は香川県の、讃州市(さんしゅうし)という架空の市です。監督は岸誠二さん、シリーズ構成は上江洲誠(うえず まこと)さん、キャラクターデザインは酒井孝裕さんが担当されています。

結城友奈は勇者であるの各話を考察

第1話 「乙女の真心」

『結城友奈は勇者である』第1話は、まずは主人公達『勇者部』の人形劇から始まります。このしょっぱなの人形劇から、伏線なのかと考察してしまいます。人形劇のストーリーは勇者と魔王の対決で、実は魔王は人から怖がられて悪者扱いされたので、嫌がらせをしたというものです。この魔王は一体何を意味しているのでしょうか。

さて仲間と共に『勇者部』で人の為の活動していた友奈でしたが、一転して、戦う運命に巻き込まれていきます。学校内で突然に時が止まり、勇者部以外は誰も動かなくなります。結城友奈、東郷美森(とうごうみもり)、犬吠埼風(いぬぼうざきふう)、犬吠埼樹(いぬぼうざきいつき)の四人は、スマ―トフォンで変身して、敵であるバーテックスを倒すように、『神樹様』から神託を受けます。

部長の風は、もともとこの勇者部は、世界を守る適性値が高い子供を集めた部であるという事を皆に告白します。犬吠埼姉妹と結城友奈はこの事実を受け入れて、バーテックスと戦う事を決意します。『結城友奈は勇者である』題名通りの展開です。スマ―トフォンで変身して、マスコットキャラクターのような外見の『精霊』を連れてバーテックスに立ち向かいます。友奈の精霊は第2期で重要な役割を果たします。

第2話 「ろうたけたる思い」

第2話では、前話で唯一、怯えて戦わなかった東郷美森が、友奈や仲間の為に変身します。第2話冒頭で、第1話で倒した筈のバーテックスが復活します。勇者部部長の犬吠埼風から、敵を抑える為には祝詞(のりと)で祈りを込めて、コアである御霊(みたま)を破壊する必要があると、説明されます。たどたどしくも、初めての敵は無事に撃破しました。

しかし2回目のバーテックスの襲来は3体同時だった為、友奈や犬吠埼姉妹は苦戦して、倒れてしまいます。親友の友奈の危機を前にして、ついに東郷美森も変身して戦います。深読みすると気になるのが『祝詞』と『御霊』という言葉です。『祝詞』は本来は神への祈りの言葉ですし、『御霊』は神や祖先の霊の尊称です。敵に使う名称としては、ふさわしくありません。バーテックスの正体について考察したくなるポイントの一つです。

第3話 「風格ある振る舞い」

第3話では新しいキャラクター、三好夏凛(みよしかりん)が登場します。冒頭は2話目からひと月半が経った、3回目のバーテックスとの異空間での戦闘シーンから入ります。そこに突然、バーテックスを攻撃する体で三好夏凛(みよしかりん)が登場します。彼女は勇者として育成された少女であり、大赦から派遣されてきた頼もしい助っ人です。この夏凛が、勇者部に打ち解けていくまでの過程が3話で描かれます。

第4話 「輝く心」

第4話では犬吠埼樹が、歌の発表会を頑張って、将来の夢を見つける話がメインです。樹と、夏凛を含む勇者部の絆が前面に描かれています。その一方で、樹の占いカードがことごとく不吉なものだったり、犬吠埼風に大赦から連絡が入っていたりと、不穏な影も描かれています。次のバーテックスが現れたところで、第5話へと続きます。

第5話 「困難に打ち勝つ」

『結城友奈は勇者である』第5話にて物語は、バーテックス残り7体との決戦を迎えます。敵が一斉に襲ってくるという最悪の事態に立ち向かう友奈達は、とても迫力があります。勇者部は三好夏凛を除く全員が、勇者の切り札である『満開』モードを発動させます。

バーテックスの御霊を討伐する為に、友奈は満開モードの東郷美森と共に、宇宙へ向かいます。友奈は御霊に立ち向かう時に満開して、勇者パンチを繰り出します。また『結城友奈は勇者である』の題名にふさわしい展開がきます。

そして宇宙空間から友奈と東郷美森は無事に帰還します。一人、満開モードにならなかった三好夏凛が『今回の戦闘で12体のバーテックスはすべて殲滅しました。…私達、讃洲中学勇者部一同が!」と、笑顔で大赦に完全勝利を報告するシーンで、第5話は終わります。

第6話 「明日に期待して」

第5話で、勇者部の4人が『満開』モードに目覚めて7体のバーテックスを打ち破りました。平穏な日常へ戻れると思いきや、第6話で暗雲が濃くなります。第6話は友奈をはじめ、満開を使った勇者部の少女達が、病院で精密検査を受ける場面からスタートします。部長の犬吠埼風は片目の視力を失い、歌手の夢を持った樹は大事な声を出せなくなります。東郷美森は片耳が聞こえなくなり、結城友奈は味覚を失いました。

三好夏凛は自分一人が無事な事、居場所がなくなった事を気にします。しかし夏凛が浜辺で稽古をしているところに友奈が駆けつけて『これからも勇者部でいよう』と誘います。夏凛は勇者として役目が終わっても、友奈達といる事を選びます。満開の後遺症にさいなまれながらも、勇者部5人は絆を深めました。黄昏時の屋上で、夏休みについて話し合う明るい友奈達の姿で、第6話は終わります。

第7話 「牧歌的な喜び」

第7話は題名通り、喜びを満喫する友奈達がメインエピソードです。大赦から、海辺の温泉旅行という計らいを受けた勇者部一同が、たっぷり遊びます。年相応に遊ぶ友奈達はなんとも微笑ましいです。一同は旅行を満喫しますが、旅行から帰ってきた犬吠埼風は、大赦から『敵の生き残りが襲来する』という連絡を受けます。

さて結城友奈は勇者であるのサブタイトルはすべて花言葉なのですが、第7話からは各登場人物の衣装イメージの花の言葉になります。『牧歌的な喜び』はキスミレの花言葉で、犬吠埼風を象徴していると考察できます。

第8話 「神の祝福」

『神の祝福』は青いバラの花言葉で、第8話で介入してくる『乃木園子』を象徴しています。前回の第7話で、戦いが続く事が明らかにされました。勇者部部長の風は皆に、この過酷な事実を伝えます。新たなバーテックスとの戦い後、友奈と東郷美森は他の皆と違う所に転送されます。そこには痛ましい姿の少女がいて、満開した後は『散華』を起こして障害が残るという過酷な事実を、二人に伝えます。そして自分は前勇者である事も。

彼女の名前は『乃木園子』で、『結城友奈は勇者である』の前日談『鷲尾須美は勇者である』で活躍していた勇者でした。そして乃木園子が『わっしー』と東郷美森を呼ぶ事から、実は東郷美森は記憶を失った前勇者『鷲尾須美』である事が明かされていきます。美森と園子の関係は第2期『鷲尾須美の章』で詳しく描写されます。

第9話 「心の痛みを判る人」

『心の痛みを判る人』はアマドコロの花言葉で、犬吠埼樹を象徴しています。第9話は勇者部部長、犬吠埼風が主人公です。大赦を信じて、勇者部一同を引率していた事が彼女を絶望に追いやります。第8話で乃木園子から聞いた『散華』のシステムを、東郷美森は勇者部一同に伝えます。衝撃を受けた風は大赦に詳しい説明をメールで願います。返信メールが来ない中、風は、皆が障害の為に諦めているものがある事を片目で見ていきます。

東郷美森からは『死のうとすれば精霊に止められるので、勇者は絶対に死ねない』という新事実も語られます。あげくに風は、妹の樹が歌手になる夢を持っていた事をここで知ります。大赦からは偽りの報告メールが届き、風は怒りから勇者姿に変身します。「大赦を潰す」と暴走する風を、夏凛と友奈が止めに向かいます。最後は樹が『勇者部のみんなに出会わなかったら夢も持てなかった』と、姉を想いで止めます。

第10話 「愛情の絆」

『愛情の絆』はアサガオの花言葉で、 東郷美森を表しています。第10話は東郷美森が、街を守る結界を壊すシーンから始まります。美森は乃木園子と出会った後、自分が過去は『鷲尾須美』であった事、満開によって足の自由と記憶を失くした事、結城友奈との出会いも仕組まれたものであった事を、自力で調べて知っていきます。やがて、神樹さまに守られていない四国の外が地獄である事や、バーテックスが何度も生まれる事を知ります。

第11話 「情熱」

『情熱』はツツジの花言葉で、三好夏凛を象徴しています。すべてを知った美森は「神樹さまを倒してしまえば勇者の使命から解放される」と、暴走します。街の結界を壊す美森を止めようとする友奈と夏凛でしたが、真実を前に一度ひるみます。しかし夏凛は大赦の勇者ではなく、勇者部の勇者として戦うと友奈に告白し、一人満開を繰り返します。そんな夏凛を見た友奈は、再び東郷美森を止める為に立ち上がります。

第12話 「貴方に微笑む」

『貴方に微笑む』はヤマザクラの花言葉です。ついに『結城友奈は勇者である』主人公の結城友奈を表わすサクラの登場です。神樹さまを倒そうとする美森を、友奈は、熱い言葉と拳で止めます。そして二人は最大の敵、太陽のバーテックスを止めに向かいます。しかし二人が満開して戦っても、太陽のバーテックスは止められませんでした。諦めず、勇者部一同で立ち向かいます。

最後は結城友奈が渾身の力で満開して飛びあがり、太陽のバーテックスにパンチを喰らわせます。神樹さまを守ったものの、勇者部達は全員倒れます。そこに彼女の精霊達が登場して、花びらとなって降り注ぎます。ここでなぜか友奈の精霊だけが現れません。場面は一転して、後日談が語られていきます。神樹さまに想いが届いたのか、花びらを受けた犬吠埼姉妹と東郷美森は、散華して失った部位を取り戻します。

声が出るようになった樹を抱きしめる風、足までが治ろうとしている美森と映し出されて、一人花びらを受けなかった友奈は廃人となっています。献身に友奈を支える東郷美森でしたが、季節を巡っても回復しない友奈の姿に、号泣してしまいます。その涙に答えるような形で奇跡が起こり、友奈が笑顔を取り戻します。

かくして一度は失った機能、そして日常を取り戻した勇者部一同の姿で、物語はエンディングを迎えます。絶望に包まれた世界を歩む姿には胸を打たれます。しかし大赦や神樹さまは本当に信じていい者達なのか、なぜ友奈の精霊だけ花びらにならなかったかなど、多くの謎は2期に託されます――。

結城友奈は勇者であるの満開の謎を考察

『結城友奈は勇者である』での『満開』とは、勇者の切り札の事です。第1期にも第2期にも登場する必殺技モードです。 攻撃を受ける事などにより勇者装束の衣装にある満開ゲージが溜まり、それらが5つ溜まると発動します。 勇者装束の衣装が派手に変化して、凄まじい力が使えるようになります。さて余談ですが、満開とは本来、花がすっかり咲く様子を表わす言葉です。よくテレビで言われる『桜満開』は実際は八分咲きくらいです。

そして『結城友奈は勇者である』における満開システムには、恐ろしい裏があります。満開になった花はいずれ散るように、満開を使った勇者達には『散華(さんげ)』が待ち構えています。神樹様が勇者達に力を与える代償に、本人にとって大切な、感覚や手足、記憶などを奪っています。乃木園子(のぎそのこ)は20回も散華を繰り返した為、痛ましい姿で登場していますが、2期からは華麗な復活を遂げて勇者部に加わります。

なお『結城友奈は勇者である』2期-勇者の章-の最終話では友奈が、大満開モードと呼ばれる形態になります。八分咲きではなく、正しく満開する友奈の姿は、クライマックスに相応しいビジュアルです!

結城友奈は勇者であるのバーテックスの正体や名前の意味は?

『バーテックス』の正体とは? 作中で示される答え

さて『結城友奈は勇者である』で異形の敵として出てくるバーテックス。その正体は『天の神』が人類を粛清するために遣わした『生物の頂点』です。 世間一般に流布されている『世界を滅ぼしたウイルス』の正体でもあります。 神樹様の結界の、外の世界には無数に『星屑』と呼ばれる小型のものが存在していて、それらが集まる事で作中に出てくる十二体のバーテックスとなるようです。

考察・日本神話をモチーフとして見た場合の『バーテックス』

勇者であるシリーズ第一弾のイラストノベル『鷲尾須美は勇者である』にて、こんな記述があります。『攻めるは人類の”天”敵バーテックス。 守るは”土”着の神に選ばれた勇者』この土と天を対比するような記し方から、バーテックスを送り込んだ天の神と、勇者を選ぶ土着の神のモチーフは、日本神話の国土にいた神々・国津神と、国土に降りた神々・天津神と考察されています。

天から迫る異形の敵『バーテックス』は大赦いわく、外の世界のウイルスの海の中で生まれた生命体です。しかしよくファンの間では『実はバーテックスは外の勇者なのでは?』という考察がされています。土着の神のもとで戦う友奈達、勇者のモチーフが”花”なら天の神のもとで戦う勇者達のモチーフは”星”…とイメージが繋がるので、外の勇者というこの考察は、充分にあり得そうです。

考察・『バーテックス』の名前の由来と、12星座との関連性

『結城友奈は勇者である』作中に出てくる『バーテックス』は、最初は12体と説明されます。この12体の名称と姿は12星座がモチーフで、弱点である『御霊』の位置も、12星座の星の位置と関係しています。『バーテックス』は英単語で、最高点、図形における頂点、山頂、頭頂…などを意味しています。そして、星座占いで用いる12星座と10の天体を描いたホロスコープにおいて『バーテックス』は、“宿命”を示すポイントの名称です。

ホロスコープ

ホロスコープの西半球に『バーテックス』があり『集団から押しつけられた事で生じる環境との関わり方』を意味します。また、東半球には『アンチバーテックス』があり、これは『集団から押しつけられる個人の使命』を意味します。考察すると、大赦に仕える勇者である友奈達は、アンチバーテックスかもしれません。

結城友奈は勇者であるの考察まとめ

さて『結城友奈は勇者である』第1期-結城友奈の章-を振り返りながら、花言葉や星座、そして日本神話などをまじえて考察をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか? 第2期も含めると、まだまだ氷山の一角と言えるくらいに、他の考察がされているアニメですが…。制作スタッフの方々が、いかに熱意を持って作っているかはご紹介できたでしょう。

第2期『結城友奈は勇者である -鷲尾須美の章-/-勇者の章-』は2017年10月から放送されました。四国の外や先代の勇者達がどんな運命を辿ったか、第2期で明らかになっていきます。友奈の精霊についても、詳しい考察は2期の後でされています。まだまだ広がりを見せる『勇者である』シリーズ。一度、『結城友奈は勇者である』第1期-結城友奈の章-から見直してはいかがでしょうか?

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