ちいさいひとのネタバレあらすじ！漫画の登場人物や最終回までのエピソードは？

• 作品名：ちいさいひと 青葉児童相談所物語
• 原作・原案：水野光博
• 作画：夾竹桃ジン（きょうちくとうじん）
• 掲載誌：週刊少年サンデー、週刊少年サンデーS
• 発表期間：2010年11月〜2013年10月

漫画「ちいさいひと 青葉児童相談所物語」は、児童相談所で働く児童福祉司が主人公の物語です。2013年10月に最終回を迎えましたが、2016年7月には新章の漫画「新・ちいさいひと青葉児童相談所物語」が、連載をスタート。新章は、週刊少年サンデーSで連載され、2023年11月に最終回を迎えました。

漫画「ちいさいひと」の作画担当が、漫画家の夾竹桃ジンです。夾竹桃ジンは、1975年6月25日生まれ・群馬県出身の漫画家で、1996年にデビューを果たしています。旧ペンネームは本名の飯島潤・飯島じゅんです。

「ちいさいひとシリーズ」以外の作品リスト

• 彼と彼女のヒーローと悪役な関係
• 田桜DX
• 老舗お仕置家業
• 波魔課
• 江戸前男前王嵐太
• 神様 お手ェェっ！！！
• 蹴闘男
• 梅田卓球場物語
• 時空球児

漫画「ちいさいひと」のあらすじを、最終回までネタバレします。まずは、漫画「ちいさいひと」1巻のあらすじをネタバレします。主人公の相川健太は、青葉市に採用された新米の児童福祉司です。健太は、同期の保育士の彩香と一緒に、配属された青葉児童相談所に初出勤します。健太が仕事に必死に取り組んでいく中で、児童相談所には、保健師から「子供に会わせてくれない母親がいる」と相談が入ってきます。

児童相談所はさっそく家庭訪問を行いますが、母親とは話にならず、その場を引き下がるしかありません。その上、職員の塚地は、「実家が裕福なため大丈夫だ」という判断します。しかし、「母親の涼子の様子がおかしい」と気づいた健太は、涼子の家庭について会議を開くことに。すると、娘の莉子が小学校の入学式に来ていないことが判明します。

「子どもたちが危険な状態にある」と判断した健太たちは、涼子の家へ立ち入り調査を行うことにします。立ち入り調査の結果、涼子は娘の面倒を全く見ておらず、愛梨に食事を渡して、莉子の面倒を見させながら留守番をさせるといったネグレクトをしていました。その後、母親は逮捕され、愛梨と莉子は無事施設に保護されるのでした。

漫画「ちいさいひと」2巻のあらすじを、ネタバレします。健太は、「身元不明で怪我をしている兄弟」を探していました。この2人は、「父親にたたかれた」と話して保育園で保護されていたのですが、健太が到着する前に逃亡していたのです。健太は必死に兄弟を探しますが、なかなか見つけることができません。実は、2人は母親に見つけられ、自宅に帰宅しており、夜になって帰宅した父親から虐待を受けていました。

兄弟を見つけられなかった健太は、一度通常業務に戻りますが、兄弟のことが気がかりでなりません。その後、職員が一丸となって兄弟を特定し、兄弟の保護をします。保護した後、兄が母親の連れ子、弟が父親の連れ子であり、自分に懐かなかった兄に対して、父親が虐待していたことが判明したのでした。

漫画「ちいさいひと」3巻のあらすじを、ネタバレします。2011年3月11日、大きな地震と津波が起こり、多くの人が児童相談所のある合同庁舎に避難していました。いつもと違う状況に置かれる中、職員たちは、この状況が虐待の引き金になることを心配します。

その後、14日には全員の避難が完了し、健太は16日から現地の応援に出向くことになります。健太は、佐藤と一緒にいくつもの施設を訪ねて、安否確認をしていき、子どもたち全員の無事を確認しました。健太は、いつもと違う環境で仕事をしながら、先輩の佐藤の行動を見て、「自分は何ができるのか」を考え直し、青葉児童相談所に戻るのでした。

漫画「ちいさいひと」4巻のあらすじを、ネタバレします。ある日、健太と大場は、虐待されている疑いがある蓮を保護するために、小学校を訪れていました。健太たちは、家庭の話をするだけで怯える蓮をすぐに保護します。両親に連絡すると、すぐに施設にやってきて蓮を連れ帰ろうとしましたが、虐待を指摘して帰ってもらいました。一方で、蓮はなかなか施設に馴染むことが出来ずにいました。

そんな中、蓮の父親の康平が、蓮を連れて帰ろうと、カッターを持って、相談所に殴り込みにやってきます。健太は、康平に立ち向かいますが、虐待されていた過去を思い出してしまい、フラッシュバックを起こして、その場に立ち尽くしてしまうのでした。

蓮は彩香と共に逃げていましたが、康平に追いつかれてしまい、彩香は突き飛ばされます。健太はようやく正気を取り戻し、康平に立ち向かいますが、腹部を刺されてしまいました。そうした中、警察がやってきて康平は逮捕。健太も防刃ベストを着ていたため、事なきを得るのでした。

漫画「ちいさいひと」5巻のあらすじを、ネタバレします。児童相談所では、一時保護をしている佑都の今後を話し合っていました。佑都は、愛着障害があるものの、学校に行かせてもらっていなかったようで、集団生活に難がある状態です。そのため、施設保護か、里親を探すかで意見が分かれていました。健太は、「佑都のためには、里親の方が良い」と考え、里親候補を探し、外泊にまでこぎつけます。

佑都は里親宅に外泊をすることになりましたが、里親宅から抜け出してしまいます。健太たちは必死になって佑都を探し、無事に見つけ出し、保護することに成功しました。その後、佑都は、今までに色々な家をたらい回しにされていたことで、大人を試すような行動をしていたことが判明します。

佑都は、里親の必死さに気づいたことで、「自分は、必要とされている」と感じ、無事里親の家に帰っていきます。ある日、児童福祉司の塚地は、過去に保護した大輔が無事母親と暮らせるようになったことを喜んでいました。そうした中、健太は大輔が万引きしようとする姿を見てしまい、大輔を思いとどまらせたのでした。

漫画「ちいさいひと」6巻のあらすじと最終回をネタバレします。最終回が収録された巻には、2つのエピソードが収録されています。そこで、まずは、最終回前のエピソードのあらすじをネタバレしていきましょう。塚地は、大輔の様子がおかしいことに気付き、健太に万引きのことを聞きます。塚地は、母と大輔にはまだ壁があると感じていました。

そこで、塚地は大輔のために、大輔と母親の敵を演じて、わざと嫌われるような行動を取り、健太に担当を引き継ぎます。その後、大輔と母親は無事に暮らしていくのでした。次に、最終回を含む話をネタバレします。最終回は、健太の顔見知りである中学生の涼介と、彼女の桃花のエピソードです。桃花は、母親が再婚することになり、義父の鳴海と一緒に暮らし始めます。

桃花は、鳴海の視線や接し方に違和感を覚え、不安な日々を過ごしています。涼介は、義父と暮らしてから、桃花の様子がおかしくなったことに気付きます。そこで、涼太は、桃花に健太に相談するように促し、桃花は児童相談所に向かいます。女性職員の大場が話を聞き、すぐさま両親から話を聞くことに。しかし、鳴海は余裕の表情で受け答えをし、部屋に鍵をつけることを提案し、そのまま帰宅してしまいます。

その後、健太は桃花の家に出向き、鍵の状態をチェックします。鍵の状態に問題がなかったため、健太達はその場を後にしました。しかし、鳴海の様子に違和感を感じた健太は、家の前で様子を見ていると、桃花の部屋に鳴海が侵入し、もみ合っている姿を目にします。

いても経ってもいられなくなった健太は、家に押し入り桃花を保護するのでした。その後、桃花の母は鳴海と離婚し、桃花と二人で暮らしています。そして、涼介は、「健太のような児童福祉司を目指す」と決意するのでした。その上、最終回では健太が、自分を虐待していた母親と向き合おうと決意する姿が描かれています。

漫画「ちいさいひと」のあらすじを最終回までネタバレしたところで、続編の「新・ちいさいひと」のあらすじもネタバレしていきましょう。まずは、漫画「新・ちいさいひと」1巻のあらすじを、ネタバレします。健太は、いつもと変わらず、熱心に仕事に取り組んでいました。

ある日、健太の元には、「とむくんが、検診に来なくなった」という連絡が入ります。健太は、とむくんが住む家に向かうと、母親ととむくんはおらず、部屋はゴミだらけになっていました。この状況に危機感を募らせた健太は、後輩の山下と共に、行方不明のとむくんを探すことになるのでした。

漫画「新・ちいさいひと」2巻のあらすじを、ネタバレします。ある日、健太は弟の友人の玄樹を見かけます。健太は、玄樹の様子を不審に思い、弟に玄樹の話を聞くことにしました。玄樹は、代々医者のエリート一家出身で、教育熱心な両親がいるようです。両親は玄樹も医者にならせようとしていたようとしていましたが、中学受験に失敗してしまいます。

このことがきっかけになり、成績が悪いと食事を与えられなかったり、スマホを壊されたりするようになったようです。健太は、玄樹に子どもシェルターで生活することを提案し、玄樹は両親から離れて生活を始めます。両親は、玄樹の居場所を見つけ出し、シェルターから連れ戻そうとしますが、玄樹は頑なに拒否。そして、健太たちに「ずっと両親を殺したかった」と話すのでした。

漫画「新・ちいさいひと」3巻のあらすじを、ネタバレします。ある日、健太は「ママがいない」と泣く志遠くんを見つけ、一時保護します。ただ、虐待の根拠はなく、一週間後に、母親の元に志遠を返しました。一ヶ月後、志遠の母親から「手をあげてしまった」と連絡が来て、健太たちは志遠を保護します。

母親の精神状態が安定すれば、志遠を親元に返す予定でしたが、「まだ、2人が安全に暮らすことは難しい」と判断し、志遠の一時保護を延長することにします。しかし、志遠は施設に入りたがらず、「母親の元に帰りたい」と泣き叫ぶのでした。健太はそんな志遠の姿を見て、過去の自分と重ね合わせて、なにか出来ないかと必死に行動していきます。

漫画「新・ちいさいひと」4巻のあらすじを、ネタバレします。4巻では、1990年代に実際に起こった児童養護施設での事件が元になっています。巴絵・真宙・聖という3人の少女は、「仁籠院」という施設で暮らしていました。しかし、施設では地獄のような虐待が行われていました。ある日、巴絵は施設の現状を、匿名掲示板に書き込みます。

この投稿を見た人から、児童福祉課・児童相談所に相談に行くことをアドバイスされ、3人は相談しに行くことにするのでした。しかし、児童相談所は施設の院長の息がかかっていて、まともに取り合ってもらえません。児童福祉課は調査を行ってくれたものの、虐待が収まったのは一時的で、再び虐待が始まるのでした。

漫画「新・ちいさいひと」5巻のあらすじを、ネタバレします。虐待はどんどんエスカレートしていき、真宙たちは危機を感じていました。そんな中、巴絵が昔会った健太のことを思い出し、健太なら助けてくれると、3人は100キロ離れた青葉児童相談所に徒歩で向かいます。しかし、後少しのところで聖が副院長に捕まってしまいました。

巴絵と真宙は健太の元にたどり着き、今までのことを赤裸々に話し続けます。そこに、副院長に脅された聖と、副院長がやってきて、帰ろうと説得し始めるのですが、健太は納得しません。

その後、健太たちは3人を青葉児童相談所で保護し、仁籠院を刑事告訴することに。一筋縄ではいきませんでしたが、マスコミの力を借りることで、虐待を明らかにして、院長と副院長を逮捕にまで追い込み、無事子どもたちを保護するのでした。

漫画「新・ちいさいひと」6巻のあらすじを、ネタバレします。健太は、異動になり、青葉東児童相談所で働くことになりました。健太は、父と娘、息子3人で暮らす貧困家庭を担当します。

家族は、父の給料だけで生活することは難しく、中学生のひかるは家事を担当し、高校生の陸久もバイトに明け暮れる日々を送っていました。そんな中、ひかるが父親に殴られたことが発覚し、健太が一時保護をすることになり、新たな事実が発覚するのでした。

漫画「新・ちいさいひと」7巻のあらすじを、ネタバレします。健太は、短期間で引っ越しを繰り返している家庭を担当します。この家族は、母と娘のゆかの二人暮らしで、父親が別居している状態でした。早速、健太は家庭を訪問しますが、家は留守で、子どもに会うことが出来ません。

健太は、日を改めようとその場を後にします。しかし、後日訪問すると、この家族はまた引っ越しており、行方不明状態になっていました。実は、この家庭には、虐待をする父親も隠れて同居していて、児童相談所にバレそうになると、引っ越しを繰り返していたのです。健太は、ゆかを救い出すために、必死に家族の居場所を探し始めます。

漫画「新・ちいさいひと」8巻のあらすじを、ネタバレします。健太は、面前DV疑惑のある家庭を担当することになりました。面前DVとは、子どもに直接暴力を振るうことはありませんが、子どもの前で配偶者に暴言や暴力を行うことを差します。

健太は、この家庭に住む兄弟に連絡をしようとしますが、なかなか連絡がつかず、心配していました。そこで、健太は家に出向くことになるのですが、家は想像以上の状態になっていたのでした。

漫画「新・ちいさいひと」9巻のあらすじを、ネタバレします。青葉東児童相談所には、「子どもがずっと泣き続けている」といった通報が入ります。そこで、児童保健師の深津と児童福祉司の岸が家に向かうのですが、特に家に異変はありません。

一度は、何もなかったと安心しましたが、深津は違和感を拭いきれずにいます。そんな中、深津は、通報のあった上の階に住む女の子が妙な怪我をしていることに気付きました。その後も、ギプスをしている姿を見かけてしまい、深津はその家庭を注視することにするのでした。

ちいさいひとの登場人物一覧の1人目が、相川健太（あいかわけんた）です。相川健太は、青葉市に採用され、青葉児童相談所に新任で配属された児童福祉司です。幼少期に母親に虐待され、藤井に保護された過去を持ちます。

その後は、里親に引き取られ、藤井のような児童福祉司になるために勉強し、無事児童福祉司になった主人公です。明るい性格の持ち主で、子どもたちにも好かれています。一方で、「子どもを助けたい」という思いが強すぎるあまり、後先を考えずに行動してしまうところがある登場人物です。

ちいさいひとの登場人物一覧の2人目が、長澤彩香（ながさわあやか）です。長澤彩香は、青葉市に採用された保育士で、健太の同期です。彩香は、健太が働く青葉児童相談所の隣にある一時保護所で働いています。とても優しい性格の持ち主で、子どもたちからも好かれている登場人物です。

ちいさいひとの登場人物一覧の3人目が、藤井東児（ふじいとうじ）です。藤井東児は、ベテランの児童福祉司で、健太が配属された青葉児童相談所の副所長です。健太の憧れの人であり、虐待されていた健太を助けた張本人。今も尚、健太からとても慕われており、厳しく指導しながら健太のことを見守っている登場人物です。

ちいさいひとシリーズのあらすじや、登場人物をネタバレしたところで、面白い魅力についても深掘りしていきましょう。ちいさい人シリーズの面白い魅力の1つ目が、「児童福祉司の仕事がわかる」です。ちいさいひとは、夾竹桃ジンが作画を担当していますが、水野光博がシナリオを考え、小宮純一が取材や企画協力を行っています。

実際にあった事件がテーマになっていたりと、とてもリアルな社会や虐待の状況が描かれています。そのため、複雑な心情になったり、胸が痛くなるシーンも多いです。そんな虐待に、日々立ち向かいながらも葛藤している児童福祉司の仕事が、とてもリアルにわかります。こういった児童福祉司の仕事に関してや、子どもの社会問題などが詳しくわかるところが面白い魅力の1つです。

ちいさい人シリーズの面白い魅力の2つ目が、「健太の情熱」です。健太は、母親から虐待を受けていた過去を持つ児童福祉司で、自分のように苦しんでいる子どもを救いたいと思っています。

子どもの姿を過去の自分と重ねてしまい、フラッシュバックをしてしまうこともありますが、日々熱心に業務に取り組んでいます。虐待された過去があることもあり、子どもの立場を考えながら、子どものために日々走り回っている健太の情熱が、面白い魅力の1つです。

漫画「ちいさいひと」は、「とても勉強になる漫画」といった感想が多く上がっています。「児童福祉の勉強になった」・「児童福祉司の仕事や社会問題がとてもリアルに描かれている漫画」といった感想が多く、高評価を獲得している人気漫画です。

漫画「ちいさいひと」は、「勉強になる漫画」といった声が多い中、「リアルで勉強になるけど、胸が痛くなる漫画」といった声も上がっています。「登場人物の葛藤がリアルで、苦しくてつらくなる」といった声も上がっていますが、「苦しいけど、知っておかなければならない内容が描かれている漫画」といった感想も多いです。

漫画「ちいさいひと」は、2013年10月に最終回を迎えています。その後、2016年に続編の「新・ちいさいひと」が連載されましたが、「新・ちいさいひとっていう続編があることを知らなかった」・「本屋で、新・ちいさいひとの存在を知って、思わず購入した」といった声も。「ちいさいひとも、新・ちいさいひとも勉強になる漫画」といった声が多く、多くの人から支持されています。

「ちいさいひと」は、児童相談所で働く児童福祉司をテーマにした漫画です。最終回を迎えた後も高評価を集め、続編の「新・ちいさいひと」も話題を集めています。「ちいさいひとシリーズ」のあらすじのネタバレや、面白い魅力、主要登場人物などを見て気になった方は、一度「ちいさいひとシリーズ」を見てみてはいかがでしょうか？