【誰が奥寺翔を殺したのか？】ネタバレあらすじと感想！漫画の魅力と見どころは？

1990年代の田舎町を舞台にした話題のサイコサスペンス「誰が奥寺翔を殺したのか？」の漫画。転校初日から異常性を見せつけた奥寺翔とは何者なのか、彼の正体も本作品のテーマとなっています。なぜ、奥寺翔は殺害されたのか、犯人との間で何が起きたのでしょうか。以下では、「誰が奥寺翔を殺したのか？」の漫画あらすじと感想を紹介します。その他、漫画の魅力や見どころ、犯人の正体について考察しました。

読者に問いかけるようなタイトルが目を引く「誰が奥寺翔を殺したのか？」は、「少年マガジンエッジ」で連載されているサイコサスペンス作品です。

「誰が奥寺翔を殺したのか？」の作者は、原作は河田雄志先生、作画は行徒先生が担当しています。コンビとして数多くの作品を発表しており、主な作品には「学園革命伝ミツルギ」「ヴァン・ヘルシング Darkness Blood」「北斗の拳 イチゴ味」等があります。

タイトルの通り、主人公・奥寺翔の殺害現場から始まる「誰が奥寺翔を殺したのか？」の漫画。物語は奥寺翔が殺害される1年前、1994年から始まります。両親の死をきかっけに田舎町の高校に転校してきた奥寺翔。彼の登場により、人々の平穏な生活が狂わされていきます。以下では、「誰が奥寺翔を殺したのか？」の漫画あらすじや見どころをネタバレ紹介します。

1995年11月3日、奥寺翔は燃え盛る森の中で殺害されました。事件発生から1年前、祖父が暮らす田舎町に引っ越し、地元の高校に転校した奥寺翔。前の学校と同様、川坂高校でも剣道部への入部を検討します。一方、川坂剣道部は不良のたまり場と化しており、上級生が不在の間は城場が管理を任されていました。同じ日常の繰り返しに退屈さを感じていた城場でしたが、クラスに転入してきた奥寺からただならぬ空気を察します。

放課後、たまり場である剣道部に向かい、丸茂と共に森田をしめていた城場。そこへ、奥寺が入部希望に訪れ、2人の暴力への批判と一緒に剣道をやらないかと誘います。暴行を受けながらも、決してひるむことはない奥寺。転校先の高校でも剣道を続けるべく、丸茂との剣道対決に挑みます。防具をつけずに竹刀を構えた2人。丸茂が先に挑みかかるも、すぐさま奥寺の突きを喰らいました。

口元に強烈な突きを喰らい、歯が折れてしまった丸茂。しかし、奥寺の攻撃はやむことはありません。反撃ができない丸茂の頭を竹刀で徹底的に痛めつけ、周囲の制止によってようやく収まりました。翌朝、剣道部は奥寺の手できれいに清掃されました。一方、丸茂は敗北のショックから部屋に引きこもってしまいます。ある日、他校の不良生徒に絡まれた城場。相手は8人と不利な状況を強いられます。

そこへ奥寺が駆けつけ、バットを片手に不良たちに挑みます。しかし、奥寺の容赦ない攻撃は、大怪我では済まされない事態も予感させ、城場が止めに出ました。一方、奥寺は正当防衛を理由に手を引こうとしません。城場は不良たちに逃げるように促します。一体、奥寺翔とは何者なのか、城場はただならぬ雰囲気を醸す転校生に興味を示します。

冒頭で主人公が殺害されるショッキングな展開から始まる「誰が奥寺翔を殺したのか？」。よくあるサスペンス作品と思いきや、殺された主人公の謎めいた正体が読者の興味をそそります。クラスメイトには笑みを浮かべるも、暴力沙汰となると豹変する奥寺。それは不良の喧嘩の域を超えた残虐なものであり、殺意すら感じさせるでしょう。また、奥寺は前の学校で罪を犯したとも言われています。

奥寺が以前通っていた学校では剣道部員2名が死亡した火事が起き、生徒の間では奥寺の関与が噂されていました。また、奥寺の両親は事故死とされるも、単なる事故ではなかった可能性が浮上しています。果たして、奥寺翔とは何者なのか、彼は殺人者なのでしょうか。このように奥寺を殺した犯人だけでなく、奥寺翔という人間にも迫るストーリー展開も本作品の見どころとなっています。

以下では、「誰が奥寺翔を殺したのか？」の漫画から、主人公・奥寺翔などの登場人物・キャラをあらすじネタバレ紹介します。

「誰が奥寺翔を殺したのか？」の主人公であり、1995年11月13日に森の中で犯人に殺害されました。死亡する1年前、1994年10月13日から川坂高校に通い始めています。常に笑みを絶やさず、掴みどころのない雰囲気を漂わせる奥寺。一方、目的のためなら手段を選ばない傾向があり、敵とみなした人間には容赦ありません。時には人を殺しかねない残虐行為に走ることもあり、一部の人間から警戒されています。

また、転校前はスポーツの強豪校・相模舟高校に通っており、剣道部に所属していました。高校では、奥寺が転校する前に剣道部員2人が亡くなる事故が起きました。原因は先輩部員のタバコの不始末とされるも、奥寺が犯人とも噂されています。同じ頃、奥寺の両親も事故死しており、この件も奥寺の犯行の可能性が考察されています。

川坂高校の1年生で、奥寺のクラスメイトです。1年生の不良のトップであるが無駄な暴力を好まず、仲間を大切にする不良らしからぬ考えの持ち主です。初対面時から奥寺の異常性を感じつつ、彼のことを気に掛けています。私生活では祖父と2人暮らしであり、城場整備工場を継ぐことを考えています。

奥寺のクラスメイトで、剣道部に入部を希望していた生徒です。ヤンキーに恐れをなし、剣道を諦めていた森田。しかし、剣道をやるためにヤンキーに立ち向かった奥寺の姿に勇気をもらい、剣道を始めました。また、城場に助けられた過去から、彼を男として尊敬しています。

剣道部を不良のたまりとしていたヤンキーで、剣道をやりたいという奥寺との決闘に挑みました。喧嘩は強いものの剣道は素人であり、奥寺の強烈な突きや容赦ない打ち込みで、あっけなく敗北します。その後、引きこもりとなって高校退学が頭をよぎるも、奥寺の誘いを受けて剣道部に入部しました。弱い自分からの脱却やさらなる強さを目指し、城場と対等な立ち位置になれるように練習にいそしみます。

「誰が奥寺翔を殺害したのか？」の登場人物で、川坂高校の1年生です。いわゆるヤンキーであり、茶髪に染めたミディアムヘアが特徴です。作中では、名前が不明の相方と行動を共にしています。

「誰が奥寺翔を殺害したのか？」の登場人物で、短髪とメガネが特徴の川坂高校の1年生です。情報収集を得意とし、奥寺翔の過去や前の学校で起きた事件について調べています。

城場グループのナンバー2的存在であり、城場についていくと決めたヤンキーです。金髪をツンツンヘアにセットした出で立ちが特徴です。奥寺の異常性や残虐性に気が付いていないせいか、城場や森田とは対照的な考えをしています。

川坂高校のヤンキーで、3年生の頭とされる男子生徒です。その凶悪さはヤンキー内でも知られ、暴走族怨京鬼を後ろ盾につけ、勢力を拡大しています。また、下級生のヤンキーを傘下に入れようと画策しています。

「誰が奥寺翔を殺したのか？」の登場人物で、川坂高校3年生のヤンキーです。3年のナンバー2的存在とされ、トップの水原についていく姿勢をみせています。

「誰が奥寺翔を殺害したのか？」の登場人物で、奥寺に妹を助けられたことを機に彼との交流がはじまりました。義理堅い性格であり、奥寺の敵は自分の敵とみなして奥寺を殴った3年生を倒すなど、腕っぷしの強さを見せつけています。

川坂高校に通うヤンキーで、2年生の頭です。オールバックの髪型をカチューシャで整えたヘアスタイルが特徴です。下級生を傘下におきたい水原の行動を受け、水原につくべきか否か選択を迫られます。

「誰が奥寺翔を殺したのか？」といえば、漫画冒頭で描かれた奥寺の殺害シーンが有名でしょう。犯人は高校生と推測されており、犯人の正体の考察も本作品の見どころとなっています。断片的な情報から犯人はヤンキーではない可能性が高く、奥寺に対して強い殺意があったと考察できます。以下では、「誰が奥寺翔を殺害したのか？」から、奥寺翔が殺された時の状況や犯人についてネタバレ考察しました。

川坂高校に転校してからちょうど1年1ヵ月後、森の中で殺害された奥寺翔。犯人に腹部を刺され、ガソリンをまいて火をつけられました。奥寺翔という人間をこの世から消し去りたい、という犯人の強い殺意を感じさせるでしょう。一方、漫画冒頭では奥寺殺害の犯人にまつわる伏線も描かれています。まず、犯人の正体は学生であり、制服のボタンをきっちりしている点や髪型からヤンキーではない可能性が浮上しました。

また、奥寺を刺したナイフは持ち帰り、引き出しにて保管されています。ちなみに、ナイフが入れられた引き出しには、生徒証やカメラ、歯ブラシ等がありました。犯人の生徒証は、奥寺が通っていた川坂高校と相模舟高校のどちらかと推測されます。生徒証から学校名を判別できれば、犯人像や奥寺が殺害された理由を考察できるでしょう。

川坂高校に転校して間もない頃から、サイコパスさながらの残虐性をみせつけた奥寺翔。時には、相手を大怪我させ、警察沙汰になりかねない事態も起こしています。このような経緯から、犯人は奥寺に恨みを持つ者や復讐目的で犯行に至ったと考察できます。しかし、殺害の動機が奥寺への報復だった場合、物語としては面白みがないでしょう。そこで新たな犯人像として浮上するのが、奥寺の異常性を危険視した人物です。

常に笑みを浮かべ、穏やかな性格にも思える奥寺ですが、目的のためなら手段を選ばない残虐性を秘めています。作中では、川坂高校で剣道をやるために、ヤンキーの丸茂を徹底的に痛めつけています。また、前の高校でも、剣道部の足かせだった先輩をタバコの不始末にみせかけて殺害したとも言われました。もちろん、奥寺は自身に害を加えない人間には攻撃をしない、ある程度の良識は持っています。

しかし、目的を達成するために邪魔な者や、親しい人物や弱い者に危害を加える者に対しては容赦なく暴力を振るっています。また、ヤンキー同士の喧嘩というレベルではなく、本当に人を殺しかねない殺意すら感じさせました。これこそが奥寺の異常性であり、彼の存在自体が恐怖の対象にもなりえるでしょう。実際に、奥寺の脅威を目の当たりにした城場も、彼の異常性に危機感を覚えています。

このような考察から、奥寺翔を殺害した犯人は彼に近い人物であり、城場が有力視されるでしょう。しかし、現時点で城場はヤンキーなので、今後、改心しなければ犯人候補から外れます。一方、奥寺の強さに憧れる森田やヤンキーを辞めた丸茂が怪しいとの見方もあります。2人は奥寺の異常性を知ったうえで彼を慕っており、奥寺自身も2人を仲間だと認識しているでしょう。

もし、森田と丸茂のどちらかが犯人だった場合、犯行動機は奥寺に対する失望と考察できます。目的のためなら他人が死んでも気にしないような素振りを見せた奥寺。例え仲間だと認めた人物から制止されても、奥寺は暴行を止めないでしょう。ここでようやく、奥寺が危険人物だと認識した犯人。これ以上、犠牲者を増やさないために、自らの手で奥寺を成敗しようと犯行に至ったと考察できます。

以下では、事件発生までの経緯を殺害された主人公の視点で描いた漫画「誰が奥寺翔を殺したのか？」に関する感想や評価をあらすじネタバレ紹介します。

「誰が奥寺翔を殺したのか？」のタイトルの通り、奥寺殺害の犯人に迫ったサスペンス作品とも言えます。一方、あらすじのように奥寺の視点で展開されるストーリーや知られざる本性など、主人公の謎に迫った作風も本作品の見どころとなっています。SNSでは「誰が奥寺翔を殺したのか？」が面白いとの感想も多くみられ、謎多き主人公の正体や彼が殺された理由など、読者の興味をそそるストーリーです。

あらすじネタバレのように奥寺翔の殺害から始まる「誰が奥寺翔を殺害したのか？」の漫画。ショッキングなタイトルはもちろん、1990年代の田舎町を舞台にしたノスタルジックな雰囲気も読者の興味をそそるでしょう。現時点では奥寺殺害の犯人とみられる人物こそ現れていません。一方で、異常性のある奥寺翔の存在は読者からも注目され、計り知れない恐怖をかきかてるキャラクター性から奥寺が怖いとの感想も寄せられています。

掴みどころのない主人公の不気味さが恐怖をそそる「誰が奥寺翔を殺したのか？」。あらすじネタバレのように犯人の正体はもちろん、冒頭で殺害された奥寺翔という人物像も気になるでしょう。周囲には笑みをうかべながら、やる時は徹底してやりこめる奥寺。残虐性すぎる行為に恐怖を覚えたとの声が寄せられる一方、「誰が奥寺翔をころしたのか？」は他にはない不気味の知れなさが良いとの感想も見られます。

「誰が奥寺翔を殺したのか？」のあらすじや感想、漫画の見どころや犯人についてネタバレ考察しました。サイコパスの片りんを見せる奥寺の異常さが恐怖をそそる「誰が奥寺翔を殺したのか？」の漫画。犯人は奥寺に近い人物とされるも、まだ考察の域を出ません。「誰が奥寺翔を殺害したのか？」の奥寺翔とは何者なのか、彼の正体を紐解くことで犯人像が見えてくるでしょう。