パーフェクトブルーのあらすじをネタバレ!今敏監督のアニメ映画の感想は?

このネタバレまとめでは、故今敏監督のアニメーション映画「パーフェクトブルー」についてネタバレ・感想などの解説をしていきます。「パーフェクトブルー」は、竹内義和原作の小説を今敏監督がアニメーション化した作品。原作小説と同タイトルでありながら、その内容は原作から大きく変更されています。今なお多くの人に愛される今敏の初監督作品、「パーフェクトブルー」。一体どんな内容になっているのか、「パーフェクトブルー」のあらすじのネタバレや見た人の感想とともに、たっぷりご紹介していきます!

パーフェクトブルーのあらすじをネタバレ!今敏監督のアニメ映画の感想は?のイメージ

目次

  1. パーフェクトブルーのあらすじをネタバレ!今敏監督のアニメ映画の感想も紹介
  2. パーフェクトブルーのあらすじをネタバレ!
  3. パーフェクトブルーはアニメ監督今敏の初監督作品!
  4. パーフェクトブルーでも表現されている今敏のテーマを解説!
  5. パーフェクトブルーを見た人の感想を紹介
  6. パーフェクトブルーをネタバレ!今敏監督のアニメ映画感想まとめ

パーフェクトブルーのあらすじをネタバレ!今敏監督のアニメ映画の感想も紹介

このネタバレまとめでは、故今敏監督のアニメーション映画「パーフェクトブルー」についてネタバレ・感想などの解説をしていきます。「パーフェクトブルー」は、竹内義和原作の小説を今敏監督がアニメーション化した作品。原作小説と同タイトルでありながら、その内容は原作から大きく変更されています。今なお多くの人に愛される今敏の初監督作品、「パーフェクトブルー」。

一体どんな内容になっているのか、「パーフェクトブルー」のあらすじのネタバレや見た人の感想とともに、たっぷりご紹介していきます! 今敏監督の他の作品と、「パーフェクトブルー」との共通するテーマ性など、今敏アニメ全体からみたネタバレ・感想の解説も行なっていきます。

パーフェクトブルーのあらすじをネタバレ!

アイドルから女優への転身を図らされる女優・未麻

では早速、今敏監督のアニメーション作品「パーフェクトブルー」のネタバレを見ていきましょう。「パーフェクトブルー」物語の舞台は、1998年の日本。主人公である霧越未麻は3人組のアイドルグループ「チャム」のセンターとして人気を集め、活躍しています。ある時、事務所の意向で未麻はチャムを脱退し、女優への転向を図ることになります。

チャムもまた人気はあるものの、女優として映画やドラマどで活躍の幅を広げた方が、写真集なども出すことができ、事務所にとって利益になると考えたのです。未麻本人の意向とは関係なく転向が決まり、未麻をアイドルとして育てていきたいと考えていたマネージャーのルミは、悲しみ、憤りをあらわにします。また、アイドルとしての未麻のファンであった人たちにも悲しみが広がりました。

チャムとしての最後のライブの際、観客席からは嘆きの声が響き、ステージに駆け寄ろうとしたファンを警備員が阻止するなど、会場は騒然とします。イベント後も、未麻は出待ちのファンから「いつも未麻ちゃんの部屋を見てる」などと気味の悪いことを言われます。ワンルームの我が家に帰ると、「裏切り者」と書かれた大量のFAXが送られてくるなど、未麻の身辺には不審な影が見え隠れします。

また、自室でファンレターを開くと「未麻の部屋をいつも見ています」という一節があり、心当たりのない未麻は不思議に思います。「未麻の部屋にリンク貼りました」という言葉から、ウェブサイトの話なのだろうかと思うものの、インターネットやパソコンに疎い未麻はその正体がわかりません。

いきなり舞い込む過激な女優業の仕事

女優としての仕事を始めた未麻に与えられたのは、「ダブルバインド」というサスペンスドラマの一役でした。精神科医が刑事のアシスタント役となり、ともに事件を解決するという内容のドラマです。脚本を書いているのは渋谷という脚本家ですが、まだ「ダブルバインド」の脚本は上がっていません。それを幸いにと、未麻の事務所の社長・田所は未麻の出番を多くできないかと渋谷に掛け合います。

ドラマの撮影が進む中、事務所社長が未麻宛のファンからの手紙を開封したところ、その郵便物が爆発します。また、自分の部屋にパソコンを設置してもらった未麻は、ファンからの手紙にあった「未麻の部屋」をインターネット上で確認します。するとそこでは驚くべきことに、未麻本人になりすました何者かが、未麻しか知らないような日常の様子をこと細かに記していました。

例えばお風呂に入るときには右足から入る、など、そんな些細なことまで書き込まれていることで、未麻は「自分で気づいていないうちに、もう一人の自分が書き込んだのでは」という疑心暗鬼に駆られます。混乱し、現実と虚構の区別に自信がなくなった未麻は、「未麻の部屋」に書かれた書き込みこそが、自分の本当の気持ちなのではないかという思いを抱きます。

ドラマでの未麻のシーンは増えない一方、未麻の抜けたチャムは、それなりに活躍を続けていました。一抹の虚しさに駆られる未麻のところに、脚本家の渋谷から思い切った提案がありました。未麻演じる陽子がストリップの最中レイプを受け、そのために性格が変わる、という刺激の強い内容です。未麻のマネージャーであるルミは反対しますが、ステップアップを望む未麻は承諾します。

いざレイプシーンを撮影したその日、悔しさに涙を流す未麻を、田所は心配します。未麻自身も芝居なのだということは理解しており、また共演相手で未麻をレイプする役の男優も優しい言葉をかけてくれますが、シーンを撮り終えた後の未麻の心は、ひそかに傷ついていました。

未麻の身近で起き始める不穏な出来事

アイドルから転向後、いきなりのレイプシーンに挑んだ未麻の活躍は話題を呼び、ヘアヌード写真集の企画も舞いこんでいました。しかし未麻の身辺では、異様な事態が起こっていました。未麻の引退ライブの際、騒動を起こしたファンの男がひき逃げ事件に遭っていたり、また「ダブルバインド」の脚本家である渋谷がエレベータの中で惨殺されるという事件が起こります。

未麻のヘアヌード写真集が刊行された後、未麻の裸を大衆に見せまいと、書店で写真集を買い占めるストーカーの存在が見え隠れします。そして未麻は、徐々に精神を病んで行きます。「未麻の部屋」に書き込みをしているのは、気づかないうちに独り歩きをしているもう一人の自分なのではないかという疑念は加速します。

また、「ダブルバインド」の中の役、陽子が「解離性人格障害(二重人格)」になっていくことが、未麻のそうした思考をさらに加速させていきます。本来自分が望んでいたはずの「アイドルとしての自分」が身辺をうろつくようになり、思わずあとを追いかけてしまう未麻。何が現実で虚構なのか分からなくなり、未麻は追い詰められます。

未麻は夢の中で、未麻のヘアヌード写真集の撮影を行ったカメラマン村野を刺します。その翌日、実際に村野がアイスピックで滅多刺しにされ、殺害されたという報道が流れました。未麻の自室のクローゼットからは血のついた衣服が出てきます。マスコミは未麻の熱狂的ファンの仕業だと目し、未麻はマスコミにも追われるようになります。

ストーカーの招待と結末をネタバレ!

ドラマがクランクアップし、打ち上げの日にスタジオにいた未麻の元へ、ストーカーが姿を表します。偽物の未麻を殺すのだと発言するストーカーに、あたかもドラマの再現のように、セットのストリップのステージ上で暴行さそうになる未麻。命からがら抵抗した未麻は気を失い、目をさました時にはストーカーの姿は消えており、姿を表したルミに家まで送り届けられます。

自分の身に起こったことがドラマの中のことなのか、現実なのか分からなくなりつつある未麻は、ルミに送り届けられた場所が自分の家ではないことに気づきます。部屋の中は未麻の部屋そのものですが、外の様子から、それが自分の部屋ではないことがわかります。未麻が振り向くとそこには、アイドル時代の未麻の格好をしたマネージャーのルミが佇んでいました。

実は、ルミもまた若かりし頃、アイドルを目指し、挫折してマネージャーという職に就いたのでした。未麻に自分の夢を重ね、懸命にアイドルとして育てげようとしていたルミ。その願望を打ち砕かれた嘆きは相当なものでした。自分の理想からかけ離れていく現実の未麻を否定し、「未麻の部屋」を開設して書き込みをし、「本当の未麻」を自分の妄想の中で膨らませていったルミ。

逃げ出した未麻をルミは追いかけ、街中でもみ合いになります。もみ合いの中でウィッグを取られたルミは動揺し、車道に転びでます。そこへ走ってきた大型トラックのヘッドライトの光は、あたかも舞台の上のスポットライトのようにルミには見えました。動けなくなったルミは轢かれ、そして精神を病んだまま、精神病院でその後の余生を過ごすことになります。

女優として大成した未麻は、いまの自分があるのはルミのおかげだと言い、ルミのいる病院を訪れます。女優・未麻を見かけた子供が「本物の未麻?」と上げた疑問の声に、未麻は自信を持って「本物だよ」と答えるのでした。

パーフェクトブルーはアニメ監督今敏の初監督作品!

今なお愛される故・今敏の経歴を紹介!

アニメーション監督であった今敏は、多くのファンに惜しまれながら2010年に他界しました。ギタリストとして活躍する今剛は、今敏の実の兄です。このまとめでご紹介した「パーフェクトブルー」をはじめとして、手がけた作品は多くはないものの、そのいずれもが独自性に溢れており、今なお多くのアニメファンに愛されています。

1993年には、OVAとして製作された「ジョジョの奇妙な冒険」で作画や演出等を担当。今作・「パーフェクトブルー」にて初監督を務めます。「パーフェクトブルー」は原作者の竹内義和が改変は自由にしていいと発言したこともあり、原作とは大きく異なったストーリーとなっています。

「パーフェクトブルー」が公開された後、今敏は筒井康隆原作の「パプリカ」の製作を計画していましたが、映画の配給会社が倒産したことにより、計画は頓挫。その後着手したオリジナル作品が「千年女優」であり、2002年に公開されました。「千年女優」は「パーフェクトブルー」と同様の低予算により製作されましたが、ドリームワークスにより世界配信され、高い評価を受けました。

今敏作品の醍醐味でもある平沢進音楽は、「千年女優」より起用されています。この後、平沢音楽は今敏作品になくてはならない存在として作品を彩っていきます。2003年以降は、東京のとある公園で暮らす路上生活者たちの生き様を描いた「東京ゴッドファーザーズ」や、テレビアニメーション作品の「妄想代理人」を製作するなど活動。

2006年には、かねてよりの念願であった「パプリカ」を晴れて製作・公開までこぎつけます。ここでも今敏の強い作家性は遺憾無く発揮されていて、「パーフェクトブルー」と同様、基本的なストーリー以外、映画では原作からの大幅な改変が見られます。それでも、筒井康隆自身がアニメーション化を希望していたと言われる通り、多くの表現しゃから信頼されていた今敏監督です。

パーフェクトブルーでも表現されている今敏のテーマを解説!

幻想と現実が交錯するアニメーション表現が魅力!

今敏作品は全体として作家性が強く、「パーフェクトブルー」や「パプリカ」で見られるような映画オリジナルの演出はもちろん、幻想と現実がアニメーション作品の上で交錯するような表現は、その真骨頂とも言えます。例えば、今敏の代表作の一つ、「千年女優」もまた同様の演出と表現が随所に見られる作品です。

「千年女優」は、「パーフェクトブルー」と連続するテーマが多くある作品。芸能界を引退して久しい伝説の大女優・藤原千代子がカメラの前で久々に口を開き、自らの人生を振り返るというストーリーです。大女優地震の口で語られる彼女の人生が、彼女が舞台の上で演じた芝居と融合するような形で描かれます。

こうした、一見荒唐無稽ながらアニメーションならではの幻想的な映像美が、今敏作品が寡作ながら、多くの人に愛されている所以なのではないでしょうか。また圧倒されてしまうようなアニメーション表現の中にも、人間の意識の不確かさや不思議に、見た人はきっと魅了されてしまうに違いありません。

パーフェクトブルーを見た人の感想を紹介

不評な感想

では、今敏監督によるアニメーション映画によせられたネタバレ感想を見ていきましょう。「パーフェクトブルー」について、よく見られるネタバレ感想は「心理描写が怖かった」というものです。

「パーフェクトブルー」は、アニメーション作品ながられっきとしたサイコホラー。現実と虚構が交錯する表現ゆえに、「パーフェクトブルー」を見た人の中の感想の中にはショックを受けた、という声も。

好評な感想

ネタバレ感想の中には、「パーフェクトブルー」が今敏監督の最高傑作だと絶賛する感想も。今敏作品は映像表現がたくみですが、今作「パーフェクトブルー」はサスペンス要素も強く、感想にもあるように、そのことが観客をぐっと惹きつける要因になっているのではないでしょうか。

また、「パーフェクトブルー」は恐ろしい作品ながら、それがいいと絶賛するネタバレ感想も。また、「パーフェクトブルー」はサイコスリラー的な面がある一方、映像美が素晴らしい作品でもあります。このネタバレまとめで興味を抱いたら、人間の恐ろしい心理の中にも一抹のかなしさが感じられる美しい表現を、ぜひ堪能してみてはいかがでしょうか。

パーフェクトブルーをネタバレ!今敏監督のアニメ映画感想まとめ

いかがだったでしょうか、今敏監督作品「パーフェクトブルー」のネタバレや感想をたっぷりと紹介してきました! ショッキングな表現がありながら、優れたアニメーション表現や心理描写が見事の本作「パーフェクトブルー」。見ている人の心理をグラグラと揺さぶる「パーフェクトブルー」の演出は、恐ろしいながらも魅力たっぷりですので、このネタバレ&感想まとめを参考に、ぜひ一度ご覧ください!

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