2018年09月16日公開
2018年09月16日更新
Anotherアニメ版の評価・感想は?登場キャラクターやあらすじを紹介
Anotherとは、綾辻行人によって描かれた小説です。角川文庫で発行されている「野生時代」で2009年の5月から数回の休載を挟みながら連載されていました。単行本が出たのは同年の10月から発行され人気が徐々に上がってきました。さらに続編である「Another エピソードS」や軽装版「Another」などが出ています。今回はアニメ版Anotherのあらすじやキャラクター、感想などをまとめていきます。アニメ版の評価はどのようになっているのかまとめていきます。
目次
Anotherアニメ版のあらすじや感想を紹介!
ホラー、サスペンス、ミステリーを融合させた独特な雰囲気を醸し出す作品となっているAnother。原作でも「このミステリーがすごい!」国内編で堂々の3位に入賞、累計発行部数は約65万部を超える大人気作品になっています。そんなAnotherのアニメの評価はどうだったのでしょうか?実写映画もされたAnotherの魅力的なキャラクターたち、アニメでのあらすじと感想などをまとめていきます。
Anotherとは?
出典: https://festy.jp
Anotherのおおまかなあらすじは1998年の春に主人公の榊原恒一は病気療養のため、田舎の母の実家ですg超すことになります。その近くの学校である夜見山北中学校に転校します。一見温かく迎えられたクラスではどこか恐怖に怯えている雰囲気が感じられた恒一ですが、そのクラスの端の席に座っている少女、見崎鳴に何故か惹かれるようになりますが、鳴のことを聞いても誰も返事をしてくれなくなり、あることを知るのです。
恒一は確かに彼女が見えていますが他の生徒はそれに気づいていない、気にしないようにしている風にも見てとれたのです。そんなことを気にしているとき、クラスメイトの1人が惨たらしい死を遂げてしまい、恒一はその時になりようやくクラスメイトから今起こっている3年3組の現状を聞かされるのです。そこからAnotherの物語は生々しい方向へと動き出していくのでした。
Anotherアニメ版の登場キャラクターを声優を合わせて紹介
ここでアニメAnotherに登場するメインキャラクターを簡単にまとめます。まずはこのAnotherの主人公である榊原恒一です。物語の最初で東京から引っ越してきたという描写がありますが、彼の父親の仕事の都合と自然気胸という持病を持っており、実家に引っ越し夜見山北中に転入してきます。現実でも起きた事件のことで恒一もからかわれ、自然気胸になったのではと考えられます。
3年3組で行われている、いないものの役を負っていた見崎鳴に話しかけ、その直後にクラスメイトが死んでしまったため、事情が分からないまま恒一のいないものとして扱われるようになります。しかし、そのことで誰か言及したり咎めたりはせず、鳴との交流の機会、もっと鳴と話したい思いからいないものの役を続けます。そして、クラスが置かれている状況を知り、解決へと動き始めるのです。
榊原恒一の声優を務めたのが、阿部敦です。アニメや芝居が大好きだったことから声優という職業に憧れを抱いていた阿部敦。大学卒業後にアルバイトしながら声優アカデミーに通います。そして2007年に放送されたテレビアニメ「しゅごキャラ!」で主要キャラクターである相馬空海役を演じてから声優としての才能を開花させます。そして大人気アニメ「とある魔術の禁書目録」の主人公上条当麻役を演じ知名度を高めます。
Anotherの謎多きヒロイン
本作品のヒロインであり謎の雰囲気をまとった少女見崎鳴。家は人形専門店「夜見のたそがれの、うつろなる蒼き瞳の。」という店をやっています。鳴が小さい頃に左眼に腫瘍がありそれを取り除いた代償に眼を失ってしまいました。なので、母親の霧果が作った義眼を左眼に入れており、その上から眼帯をつけています。その眼帯も相まってか、周囲からは少し距離をとられています。
3年3組が災厄を回避するために鳴はいないものの役になってしまいますが、彼女はその役を受け入れているようにも見えます。恒一が転校してきた時からすでにいないものの役をやっていました。最初は鳴はいないもの役を全うするために恒一を遠ざけようとしましたが、彼の優しさに気づき途中で同じ立場になりそこから仲を深めていきます。アニメ版では感情の機微が少しずつ増えていきます。
謎のオーラをまとったキャラクター見崎鳴を演じたのは高森奈津美です。2009年に放送されたアニメ「White Album」でアニメオリジナルキャラクターの桜団役で声優デビューを果たします。声優をやる前にはJR東日本での勤務経験もあると言われています。関東の方言が強い特徴があり甲州弁が強いです。また、山梨県出身ということもあり富士吉田市の観光PRキャラクターの桜織のキャラクターボイスも担当、幅広く活動しています。
Anotherアニメ版のあらすじネタバレ
ミステリー要素やサスペンス要素が強く面白いと感想が多いAnother。ここからはアニメ版Anotherのあらすじを簡単にまとめていきます。1話「Rough sketch 素描」では主人公の榊原恒一が転校してくるところから始まります。その時に恒一の叔母から「クラスの決め事は絶対に守るように」と念を押されます。14年前に夜見山北中を卒業している叔母からそう言われては無視するわけにも行かず頭の隅に置き3年3組に所属します。
視聴者のスロースタートだったという感想が多い中、体育の授業になり身体が弱い恒一は見学しますが屋上で見かけない生徒を見たため追いかけます。それが見崎鳴との初邂逅でした。鳴に恒一は「死を連想させる名前、しかも学校が舞台で残酷で理不尽な死がつきまとう」など唐突に言われ言葉を失う恒一。最後に鳴から「3年3組はもっとも死が近い場所」だと言われます。
2話 Blue print -思惑-
意味深な言葉を残し去っていく鳴。その言葉を理解できずにいた恒一のところにクラスメイト達が様子を見にやってきます。もやもやが残る中美術の授業でクラスメイトの望月が書いた「レモンの叫び」が気になる恒一。望月にはレモンが奇怪に見えていると知り、興味を持ちます。授業が終わり同じくクラスメイトの勅使河原と合流、3人で話しているとふと勅使河原が「寄りにもよって呪われた3組になるなんて」と…
それが失言だと感じ取った恒一は聞こうとしますが、望月が引っ張っていき聞けず仕舞いに終わります。何かを隠していると確信しながらも鳴を見かけ一緒に図書室へ。色々と鳴と話し分かったのはクラスメイトは鳴と意図的に関わらないようにしているということでした。謎が深まるという感想が増えてきたのもこの辺りからです。鳴の他に司書の千曳辰治、叔母の怜子、病院で世話になっている水野に様々な話を聞く恒一。
3話 Bone work 骨組み
色々と知りつつある恒一。そして鳴の家である人形屋「夜見のたそがれの、うつろなる蒼き瞳の。」に案内され、鳴の左目のこと、鳴と仲がよかった未咲んこと、そして本命の3組のことを聞こうとしたがタイミングが悪く聞けずにいました。鳴の母親の霧果や夜見北の噂話などさらに謎が深まります。次の日の放課後、雨が強く帰れなくなった恒一、そのことに気づいたクラスメイトの桜木が一緒に帰ろうと声をかけてきました。
恒一は鳴のことについて聞きましたが、桜木はひどく動揺、拒絶しました。そこで勅使河原、避けられている本人から「いない者」のことについて聞きます。いない者は見えなくなる、見てはいけない者として扱われるのです。その話をしている時、教室から桜木が走って帰ろうとしていました。何かがあった様子ですが、恒一と一緒にいた鳴を見てしまい動揺、そのせいで階段から落下、持っていた傘が喉に突き刺さり死んでしまいます。
4話 Put flesh 輪郭
第一の贄として桜木が死んだことは瞬く間に学校中に広がっていました。遂に呪いが始まったなどを意味する「始まった」「ある年」など不吉な会話が目立つように。ある年というのは、呪いがあると3組の誰かが一人ずつ死んでいくという不吉な呪いなのでした。そんな中、病院でお世話になっている水野とその話をしていると、恒一と同じクラスで水野猛という弟がいることが明かされます。
二人は、今何が起こっているのかを突き止めるため、恒一は情報収集、水野は弟に聞いてみることに。勅使河原や委員長の赤沢、そして鳴。色々な人に聞きますが核心を得た答えは返ってきません。そして水野綾乃から電話があり、弟から過去に起きた事件や呪いの概要を聞かされますが、鳴の話になった途端異変。水野は屋上からエレベーターに乗って1階に戻ろうとしていましたがそのエレベーターが自由落下を始め死んでしまいます。
5話 Build limbs 拡散
水野綾乃に続き、クラスメイトの高林も持病で死んでしまいます。重苦しい空気の中、恒一は授業をさぼり図書室で自身の母親のアルバムを見て辰治に聞きます。辰治も母親の律子のことを知っており思い出話を聞かせます。肝心な所を聞こうとした所、赤沢が恒一を呼びに来たのです。結局また聞けず仕舞い、先生に呼ばれているという要件を伝え、去り際に「ごめんなさい」と残し去っていったのです。
先生からは「クラスの決め事は守るように」と言われ水野のことも聞かれ、次の日恒一もいない者の扱が始まりました。机の中には望月からの伝言とクラス名簿をもらい鳴の所へ。いない者となった二人は様々な事を教えあい、これから二人で助け合っていくことになります。26年前から3年3組では同じような事が起こっており色々なことを試して災厄を止めようとして、結局いない者を決めて災厄を止めようとしたのです。
6話 Face to face 二人
難しい感想が目立つ中、いない者同士になった二人は同じ時間を長く共有するようになりました。鳴の興味や恒一の趣味などが分かる回でした。そして呪いには危険な立場と安全な立場があることを司書の辰治に教えてもらいます。そして、今年は災厄がない年だと言われていましたが何故かある年になってしまったのです。そして叔母である怜子も災厄にあっていたことを知るのでした。律子も怜子もある年の出身でした。
次の日、学校は変な雰囲気をまとっていました。落ち着かない中先生がバッグを持って教壇に立ちました。ひどく怯えた様子でした。
7話 Sphere joint 変調
先生は神妙な面持ちでバッグから包丁を取り出し喉元に突き立てそのまま刺し貫きました。冒頭からショッキングですが、いない者を増やしても災厄は止まらないという結論になりいない者の扱いをやめることに。災厄はどうやっても止まらないという考えでしたが司書の辰治に途中で災厄が止まった年があることを教えてもらい、その止まった年でやったことを再現することにしたのです。
その方法が山奥にある合宿施設で合宿をすることというのでした。その施設の近くには神社ががありそこでお参りをして止まったのではと考えられ、副担任だった三神先生も合宿をしようと計画していたのでした。そして、赤沢、勅使河原、望月と改めて今後のことを話し合い、鳴と人形の関係についても明かされました。そして、いつもは眼帯をしている左眼で恒一を見つめ「恒一は死者ではない」と告げるのでした。
8話 Hair stand 紺碧
8話のあらすじとしてAnother本編とはつながりが薄いので簡単にまとめますが視聴者の感想では楽しかったという感想が多かった回となりました。ストーリー自体が重いのでたまにこういう息抜きの回があってもいいという感想が多かったので結果オーライでしょうか。様々なメインキャラクターが一堂に会するに回ですのでお気に入りのキャラクターの新たな魅力を見つけられるかもしれません。
息抜きもつかの間、風で飛ばされたビーチボールを取りに行った中尾がクルーザーのスクリューに巻き込まれ死亡します。ここは夜見山の外なのに災厄を彷彿させます。そして、その場に居合わせていた災厄の生き残りである松永が「俺が守った....俺がみんなを守ったんだ....だから俺は残したんだ、アレを....教室に」という言葉を残しました。
9話 Body point 連鎖
辰治が警察から聞いた話では夜見山の自宅で階段から落ち頭を打っていたと言います。災厄からは逃れられないという現実が突き付けられました。そして恒一は松永の言葉を望月と勅使河原に伝え旧校舎に向かうことに。途中で綾乃と小椋に会い、手伝ってもらえないかと聞きますが二人は帰ってしまいます。そして旧校舎で一つのテープを発見、それは松永自身が災厄を止めるために行ったことを後の3組達に残していたのでした。
その日は綾乃が夜見山から引っ越すことになっていたのです。綾乃は小椋だけに教えており「またね」と言い別れました。しかし、道中、崖から車ごと転落し死亡。さらに小椋の家にクレーン車が突っ込んでおり、引きこもりの兄、敦史がいましたが…災厄は止まることを知りません。
10話 Glass eye 漆黒
災厄が止まらない中、いよいよ合宿の日に。会場は咲谷記念館、そこで今いるクラスメイトで写真を撮りました。そして望月は松永が残したテープの復元に成功し、4人で集まり聞いてみることに。そこでは松永が「死者を死に還せ。それが始まった災厄を止める方法だ」と残していたのです。つまり。元から死んでいる人がこの3組の中に紛れ込んでおり、そこから死人を探すということです。ここからAnotherは佳境に入っていきます。
その事実を知ったクラスはパニックに陥ります。そして恒一は鳴の元に訪れ、26年前の母親の写真を持っていき、鳴に見てもらいます。鳴の左眼は「見えなくていいものが見える」という人形の眼なのでした。そして恒一もその眼から鳴は死者じゃないと確信しました。そして鳴にはその死者が誰なのかもわかっている様子。その人を聞こうとしたところ、勅使河原が部屋に転がり込んできました。「俺、やっちまったかも」と言い…
11話 Makeup 惨劇
誰もが疑心暗鬼に陥り、各々がクラスメイトを死者と断定し殺そうとしていたのでした。勅使河原もそのくちであり、同じクラスで腐れ縁の風見を2階から突き落としたのです。そこで枷がなくなりあらゆる方法でクラスメイト達同同士の殺し合いが始まったのです。そして赤沢が館内放送を使い、鳴を死者と断定。その放送を聞いた人たちが鳴と恒一に襲い掛かってきます。「死者がいなければ、こんな悲しいことも…」鳴は駆け出します。
最終話 Stand by oneself 死者
Anotherの最終回のあらすじ、会場は火に包まれ、恒一と鳴は赤沢に襲われます。しかし、雷が轟き施設の窓ガラスが割れ、赤沢に降りかかります。鳴に映る赤沢が死の色に染まります。鳴を先に行かせ赤沢と最後の会話をし赤沢は絶命します。その後、鳴に電話すると「恒一は来ないほうがいい、私が終わらせるから」といい電話を切ってしまいます。鳴は一人で死者と向き合い殺そうとしていたのでした。
鳴はつるはしを持って死者と対峙します。丁度死者は大木の下敷きになっていたのです。恒一は死者の姿を見て言葉を失います。それもそのはず、死者というのは3組と副担任三神先生、恒一の叔母である怜子だったのです。今年の災厄はなぜ起こったのか、今年は席も足りていたのですが、職員室の席の方が足りていなかったのです。鳴のことを信じ、自らの手で怜子さんを殺します。母の面影を重ね「さよなら、お母さん」と残します。
災厄は終わり平和なひと時が訪れます。恒一と鳴、そして司書の辰治だけが怜子のことを覚えており3人で墓参りに行きました。災厄が終わり、恒一と鳴はすべて記憶し、背負っていく道を選びアニメAnotherは幕を閉じました。
Anotherアニメ版の評価や感想は?
アニメAnotherのあらすじを簡単にまとめましたが、アニメでの感想はあまりいい評価ではありませんでした。12話という短い中でまとめなければならないこともあり、かなり急ぎ足で作られていました。よく分からない設定などが急に出てきたりと、アニメAnotherを見て興味を持った方は小説版Anotherを一読することが勧められています。インパクト差では映像化されたアニメAnotherの方が感じられると言われています。
Anotherアニメ版のあらすじや感想まとめ
ミステリー、サスペンス要素が強い作品となっているAnother、そのあらすじと感想をまとめましたがラブコメの展開がすごく少なく、かなりのビターテイストのストーリー展開をしている作品となっています。そしてかなりグロテスクな内容となっていますので、苦手な方はご視聴は控えたほうがいいと言われています。サスペンスやその辺りのジャンルがお好きな方はぜひ。