【最強陰陽師の異世界転生記】カイルの正体はメイベルの兄？能力や最後は？

『最強陰陽師の異世界転生記』には、途中でカイルという正体不明のキャラが登場します。カイルは作中でメイベルとの関係が明らかになり、ファンに衝撃を与えました。本記事では、カイルの正体や能力、メイベルとの関係などを詳しく解説します。

最強陰陽師の異世界転生記は、小説家になろうで始まった小鈴危一さんによるライトノベルです。正式名称には、「下僕の妖怪どもに比べてモンスターが弱すぎるんだが」の副題がつきます。最強陰陽師の異世界転生記は第7回ネット小説大賞を受賞し、書籍化されました。その後、2019年から単行本が刊行され、2022年からは文庫版の刊行も始まりました。

2020年にはコミカライズされ、モンスター文庫のマンガアプリサイトである「がうがうモンスター」で現在も連載中です。最強陰陽師の異世界転生記のコミック版では、オカザキトシノリさんが作画を担当しています。最強陰陽師の異世界転生記はテレビアニメにもなり、2023年1月から4月まで全13話が放送されました。

平安時代、玖峨晴嘉は最強の陰陽師として畏怖されていました。しかし、朝廷の裏切りにより、すべてを失い命を落とします。玖峨晴嘉は死亡する直前に転生の術を使い、魔法が存在する世界に生まれ変わります。そして、セイカという貴族の三男として新たな人生を始めることになりました。セイカは前世の間違いを繰り返さないよう、力を隠して狡猾に生きていこうと心に決めるのでした。

最強陰陽師の異世界転生記に登場するカイルは、邪眼持ちの青年です。髪の毛は灰色で、一房だけ伸ばした髪を編み込んで垂らしています。右目の瞳は青色で、邪眼である左目は白目が黒く濁り、瞳は赤くなっています。年齢ははっきりしていませんが、原作では10代半ばから後半程度と書かれています。

最強陰陽師の異世界転生記のカイルはルグローク商会に育てられた傭兵で、脳への手術によってほぼすべての感情を失った状態になっていました。そのため、作中に登場したときは無表情で、ほとんど言葉も発しませんでした。カイルは手術で人格が変わってしまいましたが、もともとは普通の優しい青年だったようです。

最強陰陽師の異世界転生記でカイルが初めて登場したのは、帝都総合武術大会でのことです。武術大会の代表に選ばれたセイカは、同じく代表となったメイベルとともに大会に参加していました。順調に勝ち進めば、セイカとメイベルは準決勝で当たる予定となっていました。しかし、メイベルはセイカと戦う気はないようで、準決勝になる前にセイカに棄権するよう言ってきます。

セイカがそれを断ると、メイベルはセイカの寝込みを襲ってきました。メイベルを撃退したセイカは、詳しい話を聞こうとメイベルの後を追います。セイカから事情を尋ねられたメイベルは、観念して自分の正体がルグローク商会から派遣された傭兵だということを白状しました。そして、カイルは育成所で一緒に育った仲間の1人だと語ります。

メイベルはカイルに殺された兄の仇を討つため、決勝戦でカイルを殺そうとしていたと言いました。しかし、セイカはメイベルの嘘に気づき、カイルの正体こそがセイカの兄ではないかと指摘します。セイカの言葉に驚くメイベルでしたが、これ以上嘘をつくことはなく素直に認めました。

メイベルは手術を受ける前のカイルから、自分が自分でなくなったときは楽にしてほしいと頼まれていました。そのため、メイベルは決勝戦でカイルを殺し、兄を楽してあげようと思っていたのです。メイベルに兄殺しをさせたくなかったセイカは、自分が代わりにカイルを倒すと約束したのでした。

最強陰陽師の異世界転生記のカイルの能力のひとつは、もちろん邪眼による呪いです。カイルは邪眼を使うことで、視線だけで相手を呪うことができるのです。呪われた相手はそこから一歩も動くことができず、抵抗もできずに殺されてしまいます。

最強陰陽師の異世界転生記のカイルのもうひとつの能力は、重力の魔法です。カイルは重力の魔法を使って、自分自身や武器に重力を付与することができます。その結果、防御力や武器による攻撃力が格段にアップします。また、武術大会では、自身の影を使った攻撃もしていました。

メイベルの兄であるカイルは、最後どのような結末を迎えたのでしょうか？カイルは武術大会の決勝戦でセイカと戦い、最後には死亡してしまいます。もともとセイカは、カイルを殺すつもりはありませんでした。その証拠に、召喚した牛鬼にも、あらかじめ手加減するように命じています。カイルは牛鬼に倒されましたが、その時点では怪我もなく気絶しているだけでした。

カイルが死亡する原因となったのは、ルグローク商会がカイルに施した呪いです。ルグローク商会は手術の際にあらかじめカイルに呪いをかけていて、その呪いが発動したことでカイルは死亡したのでした。呪術で出し抜かれたことに我を忘れたセイカは、死亡したカイルに蘇生術を施そうとします。

しかし、ユキの必死の説得によって落ち着きを取り戻し、蘇生術を解除しました。結局カイルはそのまま死亡し、大会はセイカの優勝で幕を閉じました。大会終了後、セイカはメイベルとともにカイルを森の近くに埋葬します。そして、カイルから預かっていた最後の言葉を、メイベルに聞かせました。

カイルは最後に、「四葉のこと、ごめん」という言葉を残していたのです。「四葉のこと」とは、カイルが手術前に壊してしまったメイベルの四葉の髪飾りのことでした。その髪飾りを巡って、2人は喧嘩になってしまったのです。カイルが死亡しても泣かなかったメイベルは、その最後の言葉を聞いて初めて涙を流しました。

最強陰陽師の異世界転生記のアニメでカイル役を担当したのは、声優の松岡禎丞さんです。松岡禎丞さんは、1986年9月17日生まれの声優です。身長は166cm、血液型はO型です。北海道帯広市の出身で、上京して代々木アニメーション学院へ通いました。

その後、日本ナレーション演技研究所に入り、2009年にアイムエンタープライズの所属となります。2011年に第6回声優アワード新人男優賞を受賞し、2016年に第10回声優アワード主演男優賞を受賞しています。趣味はスノーボードやジョギング、歌唱などです。好物はハンバーグで、2018年からは「松岡ハンバーグ」というラジオ番組の配信を始めました。

最強陰陽師の異世界転生記のカイル役の松岡禎丞さんは、『ソードアート・オンライン』のキリト（桐ヶ谷和人）、『弱虫ペダル』の青八木一、『食戟のソーマ』の幸平創真、『アイドルマスターSideM』の御手洗翔太など、数々の主要キャラを演じてきました。その他にも、『東京リベンジャーズ』の三ツ谷隆、『リコリス・リコイル』の真島、『鬼滅の刃』の嘴平伊之助などを担当しています。

最強陰陽師の異世界転生記のカイルの死亡シーンには、「切ない」という感想が多く寄せられていました。最後の最後で兄としての言葉を残したカイルに、思わず涙してしまった人もいるようです。

最強陰陽師の異世界転生記のカイルとメイベルが兄妹であったことに、驚きの声を上げている人が大勢いました。メイベルはわざわざ髪の毛を染めていたため、原作を読まずに2人が兄妹だと気づけた人は少なかったようです。また、2人の過去エピソードは深く描かれなかったため、手術前のカイルの姿をもっと見たかったという声も上がっていました。

最強陰陽師の異世界転生記のカイルに関しては、声優の松岡禎丞さんの声がかっこいいという感想もありました。原作ファンの中には、カイルの声が松岡禎丞さんになると予想していた人も多かったようです。松岡禎丞さんの人気が高い分、出番の少なさを残念がる声も上がっていました。

最強陰陽師の異世界転生記のカイルの正体や能力、最後の死亡シーンなどをまとめました。カイルは登場回数は少ないですが、メイベルの過去を語る上で欠かせない重要なキャラでした。残念ながら武術大会で死亡してしまいましたが、今後も妹のメイベルが兄の分まで活躍してくれるでしょう。