【十字架のろくにん】至極京の性別は女?漆間を狙った理由・正体や最後を考察

「十字架のろくにん」に登場する主要キャラクターの至極京(しごく きょう)について、女性だと噂のある性別についてや、最後は死亡するのかといった考察を紹介します。至極京は残忍なだけではなく狡猾で、あっさり死亡するとは考えにくい人物です。至極京の幼少期からの異常な行動に関する考察や、ネット上での感想や評価についてもまとめています。性別不明の至極京について知っておきたい情報が満載です。

【十字架のろくにん】至極京の性別は女?漆間を狙った理由・正体や最後を考察のイメージ

目次

  1. 至極京とは?
  2. 至極京の性別は女?正体を考察
  3. 至極京が漆間俊を狙った理由や実験内容
  4. 至極京のその他の異常な行動を考察
  5. 至極京の最後は死亡する?結末はどうなる?
  6. 至極京に関する感想や評価
  7. 至極京まとめ

至極京とは?

十字架のろくにんの作品情報

「十字架のろくにん」に登場する、主要キャラクターの一人・至極京(しごく きょう)は謎の多い人物です。至極京とは一体どのようなキャラクターなのでしょうか?至極京の性別や主人公の漆間を狙った理由、最後に死亡するのかといった気になる情報を考察します。まずは、至極京の登場する十字架のろくにんという作品についてを紹介します。十字架のろくにんとは、中武士竜先生の描くサスペンス・ホラー漫画です。

十字架のろくにんは「別冊少年マガジン」で、2020年4月から連載されていました。しかし、売り上げが伸び悩み2020年11月からは「マガジンポケット」へ移籍します。その後、コミックス第2巻の売り上げが一気に伸び、2022年3月の時点での累計部数は100万部を突破する人気作品となりました。2023年6月までに、コミックスは全11巻が刊行されています。十字架のろくにんは、目を覆いたくなる猟奇的なシーンも多くみられる作品です。

十字架のろくにんの概要

十字架のろくにんは、連載前には「無人島の中で30人に対して復讐をする」という物語として構想されていました。けれど、復讐以外の要素も追加したいと考えた中武士竜先生は、山岡部隊の存在を知り現在の形を生み出します。山岡部隊とは、大日本帝国海軍の特殊部隊の名称です。担当編集者が気分を害するほどの凄惨なシーンが描けるのであれば、成功するのではないかと考えられネームが進行します。

扱うテーマが暗いものであることから、作中の雰囲気を和らげるキャラクターの登場は重要だと考えられていました。鬱々とした空気を和らげてくれる存在として、東千鶴(あずま ちづる)は大きく貢献しています。彼女は担当編集者の助言によって生み出されたキャラクターで、自分を救ってくれた漆間に対して好意を寄せています。度々危険な目に遭い、お色気シーンも多数登場するキャラクターでもあります。

十字架のろくにんのあらすじ

主人公の漆間俊(うるま しゅん)は、同級生からひどいいじめを受けている小学生です。ある日、いじめっこのリーダー格である至極京の計画で、両親が事故死してしまいました。車に同乗していた弟の翔(かける)は一命をとりとめたものの、植物状態で目を覚ましません。漆間は祖父の持っていた猟銃を使用して、復讐をしようと考えます。その漆間の姿を見た祖父は、「今のままでは無理だ」と復讐のために必要な特訓をしてくれると言いました。

至極京のプロフィール

帝星高校に通う至極京は、裕福な家庭で育った中性的な容姿の少年です。しかし、その内面にはとてつもない悪意が溢れていて、漆間に対していじめという言葉では生易しい「実験」を行います。「京ちゃん」「京さん」といった呼び方をされ、慕われている人物です。その冷酷さは漆間以外に対しても同様で、仲間が殺されても特に気に留める様子はありません。他人の命を奪うことも躊躇しないキャラクターで、性別は男女どちらか明確にされていません。

至極京の性別は女?正体を考察

至極京は北山部隊の関係者?

続いては、正体や性別は男女どちらなのかといった、至極京の気になる情報についてを順番に考察します。十字架のろくにんの中でもラスボスといえる立ち位置の至極京は、北山部隊の関係者ではないかとの考察もあります。北山部隊とは、漆間の祖父が所属していた日本の機密部隊の通称です。北山部隊は拷問や遺体処理などの方法に詳しく、漆間の祖父もそうした知識を駆使して漆間を育て上げていました。

至極京が北山部隊の関係者だといわれる理由のひとつに、小学生時代に漆間の首を絞めるシーンが挙げられます。やり方は手を使うだけではない特殊なものでした。小学生でありながらそのような技を習得している至極京は、漆間と同様に殺人や拷問をするための術を教え込まれている可能性があります。作中でも、見た目は至極京より強そうなキャラクターは多数登場しています。しかし、そうした人々を束ねる至極京の力は、話術だけではないのかもしれません。

至極京の性別は?

至極京の性別についても、男女どちらなのかと様々な考察がされています。登場シーンではズボンを着用している至極京は、中性的で綺麗な顔をしているため、性別は女性ではないかとする説が浮上しました。近しい人間から「京ちゃん」と呼ばれていることも、女性説が囁かれ続ける理由のひとつです。作中で性別について、男性か女性かという明言はされていません。けれど、いくつかのシーンで性別は女性ではないことがほぼ確定しています。

性別が女性ではない理由のひとつに、久我大地(くが だいち)の発言が挙げられます。至極京に想いを寄せる彼は、「男性である至極京との性行為にはお尻を使う」といった旨の発言がありました。さらに、至極京がバスケットをプレイするシーンも挙げられます。日本では女性はツーハンドでのシュートが主流で、至極京はワンハンドシュートを見せていました。成長後の体の描かれ方を見ても、性別は女性ではなさそうです。

至極京が漆間俊を狙った理由や実験内容

至極京が漆間俊を狙った理由

性別が女性でないことがほぼ確定の至極京は、なぜ漆間を標的としたのかも気になるはずです。続いては、至極京が漆間を狙った理由やその実験内容についてを順番に紹介します。至極京という人間は、小学生時代から普通ではない言動が多々ありました。殺人はすごいことなのだと話す至極京は、理由のない殺人を犯す人間はおらず、それを最初に自分がやりたいという願望を抱いています。

そのやり方は自身が手を下す直接的なものから、自身が手を汚すことのない間接的なものの、どちらもやりたいと考えます。そうした思想を持つ至極京の標的となったのが、漆間俊でした。小学生時代の漆間はいじめっこに立ち向かうことのできない、いかにも「弱そう」と思われてしまうタイプの少年です。そうした漆間に目をつけた至極京は、弱そうな実験対象として漆間を選んだのです。

至極京の実験の内容

殺人を目標として実験を始めた至極京は、漆間を「実験体A」と名付けます。その実験とは、漆間をどこまで追い詰めれば自殺をするのかというものでした。漆間に直接手を下すのではなく、あらゆる手段を講じて仲間たちと共に漆間をいじめ抜きます。それから漆間の家族殺害計画を立てた至極京は、漆間の家族の行動を把握して実行に移します。それは、同じく漆間をいじめている仲間の命をも軽く扱った計画でした。

漆間一家の乗る車が崖に近づいてきた時、至極京は円比呂(まどか ひろ)の身体を車の前へと突き飛ばします。運転していた母親は驚き、ハンドルを切った車は崖下へと転落します。そこに駆け寄った至極京は、まだ意識のある翔の頭を何度も石で殴りつけました。それから車に火を放ち、漆間の両親は亡くなってしまいます。至極京は残された漆間は自殺をすると考えますが、彼は両親を殺して弟を昏睡状態にさせた至極京たちに、復讐することを決意しました。

至極京のその他の異常な行動を考察

考察①幼少期の異常行動

十字架のろくにんの至極京は、漆間にだけ異常行動を見せているわけではありません。その異常とされる言動は、幼少期からすでに見え隠れしているものでした。続いては、至極京の異常な行動についての考察を順番に紹介します。至極京の異常性については、小学生時代から描かれていました。躊躇なく漆間の首を絞めるなどの行動はもちろん、顔色一つ変えずに人を殺したり、人間以外の生き物に対しても容赦がありません。

漆間が拾った猫の存在を知った至極京は、狂暴な野生動物のいる山の中にその猫を捨てました。直接手を下したのか、動物にやられたのか描写はありませんが、猫は死んでしまいました。高所から仲間を容赦なく突き落とす行動や、人を殺すために火をつける行動にも躊躇いがありません。裕福な家庭で育ち両親からの愛情も注がれている至極京が、なぜこのような人間に育ったのかは不明です。生まれながらのサイコパスの可能性もありそうです。

考察②千光寺を悪の道に落とす

至極京の異常行動は、それだけに留まりません。周囲の人間の中にあるちょっとした悪意を、さらに増幅させていく力もあります。グループの仲間の一人である千光寺克美(せんこうじ かつみ)は、生き物に対して残虐な行為を行い、殺すことに喜びを見出す異常な人物でした。その千光寺に対して、至極京は生き物に名前をつけて可愛がり、その後に殺すという快楽を教えたのです。これにより、千光寺は悪の道を進んでいくこととなりました。

改造エアガンを使用していた千光寺は、銃口に虫を詰めて遊んでいることもありました。そのエアガンを利用して、上半身裸で拘束された漆間のことを撃ったこともあります。遠距離では上手く当たらないことから、苦しむ顔が見られるという理由で至近距離から射撃をするシーンも見られました。自身の死の間際にも、千光寺は「漆間の苦しむ姿が見たかった、家族が死んで良かった」と笑っていたのです。

考察③右代に悪知恵を仕込む

右代悠牙(うしろ ゆうが)に対しても、至極京は悪知恵を仕込んだことがわかっています。整った容姿の右代はプレイボーイだといわれ、不良グループを率いていたこともあります。高校では学校を度々休む中で、売春の斡旋や麻薬密売といった悪事を働いていました。桜庭花蓮(さくらば かれん)と出会ったことで、一度は真っ当な人間に戻ったかと思われた右代は、彼女を自宅に監禁していたのです。

漆間によると、右代がこうした悪知恵を身に着けていったのは、至極京と出会ってからだとの発言もあります。二人の出会いが無かった場合には、「少しヤンチャをした時期があった青年」として真っ当な生活を続けていた可能性もありそうです。実際に、やり方を間違えたものの右代は花蓮のことを本心では愛していました。そうした人間すらも悪の道に染め上げてしまうのが、至極京の恐ろしさなのかもしれません。

考察④比呂に悪事を吹き込む

「ケヒャ」という口癖が特徴的な比呂は、パシリ的な存在であり至極京の狂信者です。過去に、授業の中で至極京が「ロボットを作ってほしい」と比呂に頼んだことがありました。比呂は難しそうだと躊躇するものの、できそうにないかと残念そうにする至極京の姿を見てロボットを作る決意を固めます。四苦八苦しながらも、比呂は要求通りロボットを作ることに成功しました。それを見た至極京が、比呂を褒めてくれます。

しかし、その直後に至極京はあろうことか比呂の目の前でロボットを潰して壊してしまったのです。驚く比呂に対して、「頑張って作られたものを壊す怪獣をやる方が楽しい」と口にします。「京ちゃんはすごい」と褒める比呂でしたが、最後には魔法が解けたように「京ちゃんにとって、自分はどうでもいい存在だ」と自覚を持ちました。比呂のような狂信者を作り出す力も、至極京の恐ろしい能力のひとつといえるのかもしれません。

考察⑤純を騙して利用する

至極京が悪意を増幅させるのは、いじめっこ相手ばかりではありません。漆間にとって好意的な人間であっても、洗脳されたように操られてしまうこともあります。白川純(しらかわ じゅん)はマドンナ的存在の要(かなめ)の兄です。比呂によって乱暴された要は、漆間に救われました。しかし、そのことを誰にも話せていない要の異変に気がついていた純は、明らかに漆間との間に何かあると確信を持ちます。

漆間が要と共にホテルに入っていく姿を目にした純は、至極京にそそのかされて翔の入院する病院を教えてしまいました。漆間のせいで壊れたと思い込む純は、大切なものを失う苦しみを漆間にも味わわせようと考えます。けれど、翔の脚が切断されたのを見て正気に戻った純は漆間に涙を流して謝罪しました。至極京は根っからの悪人ではない人間ですらもこのような状態に変えてしまう、恐ろしい人物なのだとわかります。

至極京の最後は死亡する?結末はどうなる?

考察①至極京は死亡する?

胸の痛む展開が続く十字架のろくにんは、最後にどうなるのか結末が気になる人も多いはずです。続いては、至極京は最後に死亡するのか、物語の結末はどうなるのかといった情報についてを考察します。至極京は、本作の中でも最重要人物といえるラスボス的存在です。もしも死亡説があるとすれば、ストーリーの最終回付近での死亡が予想されます。漆間が復讐すると決意した対象の中でも、一番因縁の深い相手であることは間違いありません。

実質新章へと突入した十字架のろくにんでは、新たに「革命倶楽部」と呼ばれるグループが登場しています。これまでにない組織的な脅威も登場する中で、その指導者的立ち位置にいるのが至極京です。仮に至極京が死亡した後に、新たなラスボスが登場するとは考えにくい点も挙げられます。あくまでも十字架のろくにんは、漆間の家族を殺した5人への復讐の物語です。至極京という強敵が死亡すれば、その時点で根本的な復讐は完了となるはずです。

考察②十字架のろくにんの結末は?

至極京の死亡は最終回付近であるとの考察を踏まえて、十字架のろくにんの最後はどのような結末を迎えるのかも注目です。本作のタイトルを見ても、復讐をすべき5人に加えて多くの人間を殺してきた漆間も含めて、6人が殺人の十字架を背負っていると考えられます。そのため、至極京と共に漆間も死亡するのではないかと考察する声もあります。守るべき家族もいなくなった現状で、漆間だけが生きる可能性は低いのかもしれません。

その一方で、漆間はすでに一度刑務所に入って刑期を終えているはずです。罪の清算はされたものと捉えて、至極京だけが死亡し漆間は復讐を終えた世界で生きていく可能性もゼロではありません。至極京が死亡しない結末もあるかもしれませんが、「通報もせず自分の手で復讐をする」と固く決意したのが第1話です。他の4人を殺害したにも関わらず、ラスボスにだけ法の裁きを受けさせるという可能性は低いのではないでしょうか?

至極京に関する感想や評価

残虐な行為を表情ひとつ変えずに行うことのできる至極京は、非常に恐ろしい人間であるとわかります。その至極京に対して、十字架のろくにんを読んだ読者はどのように感じているのかも気になるのではないでしょうか?続いては、至極京に関するTwitter上の感想や評価についても少しだけ紹介します。人間とは思えない非情さから、圧倒的に嫌悪するファンばかりかと思いきや、意外な感想も見られるかもしれません。

至極京の思考回路が生まれつきのものなのか、気になっている人の考察もありました。明らかにサイコパスと呼べる類の思考回路でありながら、そうなるきっかけとされる出来事についての言及はありません。家庭環境には恵まれていたことが本人の口から話されていることもあり、性格が歪んでしまうような出来事があったかは不明です。異常といえる性格は、やはり生まれつきのものであると考える方が自然なのかもしれません。

こちらも同様に、至極京がサイコパスになった理由が気になっている人の感想です。きっかけがあれば理解ができる部分もあるかもしれませんが、先天性のものであれば普通の人間には理解不能な思考回路だといえそうです。漆間を殺そうとする理由についても、彼に対する恨みや特別な何かがあるわけではありません。理由なき殺人を犯そうとする時点で、普通の人間には理解不能な思考回路であるといえるのかもしれません。

一般的な悪役キャラクターは、悪事を働く明確な理由や目的が存在しています。しかし、至極京の場合には理由なき殺人をしたいというふんわりとした目的だけがあります。本人にとって崇高な目的があるとは言い難いために、悪役としての魅力が感じられないとの声もありました。一方で、そうした「誰でも標的となり得る」無差別の悪意に現実的な恐怖を感じる人もいるようです。恨みを買わないように生きていたとしても、この悪意は避けられません。

人間性については否定的であるものの、至極京のビジュアルが好みだという人も多いようです。中性的な見た目をしていて、なおかつミステリアスな部分が多いキャラクターでもあります。残虐な人間だからという理由だけでは、嫌いになりきれないファンも多いのかもしれません。作中でも多くの人間が至極京のことを崇拝し、盲目的な信者となっています。異常であるがゆえのカリスマ性が、読者をも惹きつけている可能性もありそうです。

一方で、ビジュアルなどは無関係に人として最低であると切り捨てる声もありました。最後に改心してどれほど良い行いをしたとしても、至極京がこれまでにしてきたことはあまりに惨い行いばかりです。そうしたキャラクターに拒絶反応が出てしまうという人も少なくないはずです。ただ、それほど残虐なキャラクターだからこそ、最後に倒すのにふさわしい人物であるともいえそうです。

十字架のろくにんでは様々な拷問方法が登場しますが、至極京に対しては最後に一番残酷な方法で殺してほしいと考える人も少なくありません。ラスボスだからこそ、積もり積もった恨みの集大成としてそうした結末を求めるファンが多いようです。その一方で、無実の善人を手にかけてしまった漆間もまた、最後に死亡してほしいと考える声もありました。いずれにしても、どのような最後を迎えるのか見逃せない作品であることは間違いありません。

至極京まとめ

十字架のろくにんに登場する至極京について、性別が女性だという噂についてや、最後に死亡するのかといった考察をまとめて紹介しました。これまで作品をよく知らなかったという人も、興味が湧いたのではないでしょうか?作中のキャラクターの中でも特に謎の多い至極京は、どのような最後を迎えるのかがもっとも注目されている部分かもしれません。死亡するのか逮捕されるのか、最後まで物語から目が離せません。

関連するまとめ

新着一覧

最近公開されたまとめ