【不死と罰】ネタバレあらすじと感想！生き残りを賭けたパニックホラー漫画

「不死と罰」とは、ミナトという青年が主人公のゾンビ漫画です。感染者というゾンビたちが東京中に溢れかえり、人間たちが生き残りを懸けて向かっていくというパニックホラーにサバイバルの要素を加えたストーリーで、連載開始とともにたちまち反響を巻き起こしました。また、「グロイ」や「怖い」という感想も見受けられたのです。この記事では、不死と罰のネタバレを交えたあらすじ紹介と、読んだ方の感想を紹介していきます。

不死と罰は、秋田書店刊行の月刊漫画雑誌である月刊少年チャンピオン誌上で、2021年12月号より連載開始されました。不死と罰のコミックスは、3巻まで刊行中です。不死と罰は、いわゆるゾンビを扱った漫画であり、パニックホラーの要素が強い作品として発表されました。また、ゾンビが人間を襲う描写や、主人公のミナトが女子中学生を殺害、遺棄した描写などのリアルさ、グロテスクさが話題となり、ファンを増やし続けています。

不死と罰の原作者は、佐藤健太郎です。彼は1986年12月1日に、大阪府で生まれました。大阪芸術大学キャラクター造形学科を卒業しており、在学中に小池一夫のゼミに所属していたことが判明しています。2011年2月期の月刊少年チャンピオン月例フレッシュ漫画賞に、「暗殺先生アリス」を応募して編集長奨励賞を受賞しました。同年、週刊少年チャンピオン主催の第76回新人まんが賞で、「私立アサシン学園」で準入選しています。

佐藤健太郎は、第76回新人まんが賞準入選作の私立アサシン学園が、週刊少年チャンピオン2011年30号に掲載されて漫画家デビューしています。2012年に「魔法少女・オブ・ジ・エンド」で、初の連載を行いました。同作品は5年間続き、コミックス全16艦にまとめられています。また、連載二作目の「魔法少女サイト」は、コミックス全16巻で、テレビアニメ化される大ヒットを収めました。

伊藤健太郎の作風は、リアルな絵柄と圧倒的なグロテスク、ゴア描写にあるといわれています。彼の漫画を読んだ多くの人は、「グロイけれども面白い」や「ダークな雰囲気が良い」という感想を抱きました。また、「ハラハラドキドキさせられる」という感想も見受けられます。不死と罰は、パニックホラーやサバイバルの要素に全振りした漫画であり、今後のストーリー進展が期待されているのです。

この章では、不死と罰のコミックス1巻あらすじを、ネタバレ紹介していきます。東京の街中で、二人の男女がホテルに入っていきました。男性の方は、ミナトと名乗る青年です。二人は、ホテルで性行為に及びました。ミナトは、果てた様子でテレビのニュースを観ていますが、相手の女性の方はやや不満気な表情を浮かべています。ところが、ミナトは女性に騙されて金品を奪われてしまったのです。彼は、自分の過去を思い出しました。

ミナトというのは通り名のような偽名であり、彼の本名は矢風文人といいます。ミナトの正体は中学時代に「白蛇」と名乗り、4人の女子中学生を殺害して遺棄したシリアルキラーでした。犯罪歴のために定職に就けない彼は、中年女性と肉体関係を結ぶママ活をして生計を立てています。テレビのニュースでは、街中にゾンビが溢れているという事件が流れていました。すると、先ほどミナトを騙した女性がホテルに戻って来たのです。

ミナトを騙した女性は、ゾンビに襲われて絶命しました。ミナトが窓を開けて外の様子を窺うと、人間たちとゾンビたちが殺し合っている異様な光景が目に入ってきます。彼は、自分の命は助からないだろうと諦めました。ところが、そのような極限状態にありながら、ミナトは興奮状態が治まりません。それは、自分が殺人鬼であるが故の興奮なのだと悟ると、彼は自分と他の人間たちとの違いを感じて嫌な気分になるのでした。

ミナトは幼馴染のショウカと連絡を取っていましたが、それも続きませんでした。すると、突然自室の電話が鳴ります。彼が受話器を取ると、電話の相手は602号室にいる女性だと名乗りました。そして、彼女は自分と一緒にいた男性が、ゾンビに噛まれてもいないのに凶暴になっていると報告するのです。ミナトは、ゾンビになる感染者とは、何かしら他の原因でもそのような状態になるのだと分析しました。

不死と罰の3話では、ストーリーが大きく動き出します。ミナトは602号室の女性に自分の連絡先を告げると、一旦電話を切りました。この電話を通じて、ホテル内の生存者と連絡が取り合えることは、一筋の希望となったのです。そして、ミナトは生き残った人間を探しながら、感染者になる原因を調査し始めました。一方、602号室では、男性が本格的に凶暴化してしまい、女性が生命の危機に瀕しています。

602号室の女性の正体は、仮野女衣という少女でした。ロングヘアが印象的な美少女の女衣は、「むーとぴあ」というアイドルグループのメンバーです。彼女はアイドルでありながら、凶暴化している男性と恋愛関係にあり、ひと時の逢瀬を楽しんでいる時に、ゾンビ騒ぎに巻き込まれました。また、604号室にも生き残りの人間がいますが、美沢という女性と亀ヶ岡という男性の二人組で、ホテルの清掃スタッフだったのです。

感染者のゾンビと化した男は、女衣を襲います。彼女は、自分がアイドルとして成功した陰の功労者である彼氏との過去を思い出していました。彼が支えてくれなければ、今の人気者としての仮野女衣はなかったのです。しかしながら、目の前の彼氏はもはや一体のゾンビに過ぎません。女衣は、今まで応援してくれた彼氏に感謝をしながらも、現在はゾンビにしか過ぎない彼の頭部めがけて、思い切り空気清浄機を振り下ろしました。

ミナトは、再び自分が起こしてきた連続殺人事件の光景を思い出していました。彼の高揚する気分は、一向に治まらないのです。また、604号室では美沢と亀ヶ岡との間で、意見の相違が見られます。他の部屋の生き残りの人間と連携すべきと主張する美沢に対して、亀ヶ岡はドアを開けた瞬間にゾンビが入ってくることを恐れていました。亀ヶ岡があてにならないと思った美沢は、自分の子供の心配をしながら、ゾンビの隙を見て外に出ます。

「日常から一気に非日常へと引きずり込まれる展開が面白い」という感想のあるホラー漫画の不死と罰の2巻あらすじは、次の通りです。子供たちと連絡を取りたい一心の美沢は、603号室に入ろうとしました。しかし、その背後にはゾンビが襲ってきます。また、ミナトは美沢をゾンビと勘違いして取り押さえてしまいました。話しをしていくうちに誤解は解け、美沢はミナトから携帯電話の充電器を借りることに成功し安堵したのです。

美沢は、自分がこのホテルの清掃従業員であり、マスターキーを用いて603号室に入ったことを告白しました。二人が話をしていくと、様々なことが明らかになります。ミナトと美沢の他に、最低でも亀ヶ岡と女衣という二人の生存者がいることがわかりました。しかし、女衣はゾンビになった彼氏を殺害したことで捨て鉢になっており、タバコを吸っています。また、701号室では半ば暴徒と化した生き残りの人間が暴れていました。

701号室にいたのは、複数の少年たちです。彼らはホテルの従業員である金子を殺害すると、彼の死体を運び出しました。一方で、携帯電話が復活した美沢は、子供たちと連絡が取れますが、娘たちがゾンビによって窮地に立たされている状況を知ります。一人604号室に残った亀ヶ岡は、部屋から一歩も出ることなく外の様子を窺っていました。ミナトは、外に出るといって聞かない美沢を何とか思い留まらせます。何か策があるようです。

美沢はミナトに制止されたものの、外に出ることを諦めてはおらず焦れていました。部屋の外には、明らかにゾンビがいるようです。ミナトは、改めて美沢を制止させると、彼女の携帯を借りました。そして、子供たちに母親の写真を送って勇気づけたのです。602号室の女衣は、ゾンビになった彼氏の遺体を運び出しましたが、SNSのメッセージを読んで驚愕しました。また、暴走少年たちは、706号室で銃を持ったヤクザに遭遇します。

706号室の刺青のヤクザは、鬼気迫る形相で少年たちを追い出しました。彼は、この部屋で風俗嬢とひと時を過ごしています。しかし、彼女が感染者ゾンビになったことで、銃殺したのでした。706号室を追われた少年たちは、別の部屋に入りましたが、そこでゾンビに襲われてしまいます。また、女衣は、自分を驚かせたSNSの発信者がミナトではないかと疑い始めました。ミナトと美沢のいる部屋に、上の階から落ちたゾンビが襲います。

話題沸騰中のゾンビホラー漫画不死と罰のコミックス3巻のあらすじは、次の通りです。ミナトと美沢は、上から落ちてきたゾンビの他にも、数人のゾンビに襲われてしまいました。また、暴走少年グループも、メンバーの一人がゾンビに噛まれます。彼らは自分だけが逃げ延びようと必死で、仲間たちを犠牲にしようとしました。そのような彼らの前に、殺したはずの金子が現れます。ミナトと美沢は、何とか602号室に逃げ延びました。

ミナトと美沢の出現に驚いた女衣でしたが、二人が人間であることを知ると、警戒を解いて自分に起きた出来事について話し始めました。ミナトたちは、ゾンビになるまでに要する時間などの情報収集を行うのです。亀ヶ岡は、一人マイペースで状況を見続けていました。金子は、少年グループにいた少女のリリィを殺すと、次の標的をルミヤに定めます。美沢は、金子に連絡を取るべく携帯を鳴らしますが、電話に出たのはルミヤでした。

マイペースで事態の成り行きを見ていた亀ヶ岡でしたが、状況が一向に好転しないので次第に焦り始めていました。彼の焦りは、携帯電話の電池がなくなってきたことで、頂点に達します。美沢の電話に出たルミヤは、金子になりすます作戦を取りました。そして、美沢に7階に来ないかと提案するのです。美沢の家では、娘たちが窮地に立たされていました。また、ミナトと女衣は、お互いに何か秘密を隠していると考え、探り合います。

ミナトの彼女は、彼の本名をつぶやきながら、連絡の取れない彼の身を案じています。その一方で、女衣が港の彼女の写真をSNS上で見つけて喜んでいました。女衣は、自分のことを承認欲求の塊だと話します。ミナトと女衣は、お互いが自分と似ている存在だと思い始めました。美沢の娘たちは、暴漢に襲われたところをゾンビに救われた形になりますが、その時にゾンビによって負傷したのです。ヤクザの風張は、独自に動いていました。

風張は、生き残った部下たちに命令をしていました。そして、部下たちが行動を開始します。部下たちは、風張のことをひどく恐れており、トラックに乗り込むとゾンビたちを轢きながら彼の元へと向かっていきました。金子は、自分の携帯電話をルミヤが持っていると悟ります。ミナトは、彼女のショウカのことを思い出していました。ショウカは元カレからひどいDVを受けていて、その状況から救い出したのがミナトだったのです。

この章では、ゾンビホラー漫画の不死と罰に関するTwitterでのつぶやきを、いくつか取り上げていきます。不死と罰は、インターネット上でどのような感想や評価を受けているのでしょうか？

こちらは、漫画ファンだと思われる方のツイートです。佐藤健太郎の描く漫画が好きだとのことで、不死と罰が魔法少女・オブ・ジ・エンドのように面白いだろうと思って読んだらハマったとつぶやいていました。また、不死と罰のグロさが良いという感想を持っています。

こちらは、不死と罰の大ファンだと思われる方のツイートです。同作品を読んで、血液が目に当たっただけでも感染者ゾンビになってしまう設定が、鬼畜で面白いという感想をつぶやいています。

こちらは、不死と罰を考察していると思われる方のツイートです。魔法少女・オブ・ジ・エンドの露悪さは苦手だったとのことですが、不死と罰に関してはその露悪が良い方向に表れていて普通に面白いという感想を持っていました。

この記事では、不死と罰についてあらすじを中心に紹介してきました。同作品は、過激なグロ描写のゾンビホラー漫画ですが、着実にファンを増やし続けているとのことです。是非一度、不死と罰を読んでください。