【ニーア オートマタ】リリィがアニメ版で登場？ゲーム版との違いや声優も紹介

「ニーア オートマタ」は、オートマタと呼ばれる自動人形たちが多数登場します。この記事では、その中からリリィにスポットライトを当てます。リリィの過去や死亡のほかに、担当声優の種崎敦美さんの情報などを紹介するため、チェックしてみてください。

「ニーア オートマタ」は2017年にスクウェア・エニックスが発売したアクションRPGで、プラットフォームはプレイステーション4でした。その後、PCやXbox One、Nintendo Switch版が登場して話題になった作品です。もともと2010年に発売されたゲーム「ニーア ゲシュタルト/レプリカント」の後継作品で、オートマタと呼ばれる自動人形たちが活躍します。

「ニーア オートマタ」は2023年4月現在、販売数がダウンロード版を合わせて全世界で750万本を突破する大ヒット作品です。コミカライズ版、舞台版など幅広いメディアミックス展開がされました。2023年1月からは、アニメ版の「NieR:Automata Ver1.1a」が放送されています。

西暦5012年、宇宙から突然エイリアンが攻めてきました。人類は抵抗するもエイリアンとエイリアンが繰り出す「機械生命体」により追い詰められて、地球を捨て月へと逃亡します。生き残った人類は地球を取り戻すために、アンドロイド兵士をメインとする抵抗軍を結成して反撃します。しかし、膠着状態が数千年続き、状況を打破するために新型アンドロイド兵士「ヨルハ機体」を開発して戦線に投入しました。

「ニーア オートマタ」に登場するリリィは、本作の主人公であるヨルハ二号B型などが所属するヨルハ部隊より先に地球へ降下して戦った、レジスタンスの女性型アンドロイドです。彼女が登場したのは、「ニーア オートマタ」の前日譚である舞台「音楽劇ヨルハ」とそのコミカライズ版でした。ゲーム版の時点では死亡しているとされていて登場しないリリィですが、アニメ版では登場します。

リリィが死亡した理由や、アニメ版「ニーア オートマタ」で登場する理由などはのちの項で詳しく紹介していきます。また、身長体重といったプロフィールは以下のとおりです。

• 地上レジスタンス部隊のアンドロイド
• 身長 156cm
• 体重 110kg
• 年齢 不明
• 声優 種崎敦美

リリィは「ニーア オートマタ」の主人公である2Bたちとは違い、旧型のアンドロイドです。彼女が登場するゲームの前日譚「音楽劇ヨルハ」の時点で、リリィはすでに旧型のアンドロイドです。戦闘経験は豊富ですが、性能的には新型アンドロイドたちには到底かなわないレベルとされています。その最大の理由は学習能力で、新型には太刀打ちできません。また、戦闘面以外にもさまざまな違いがあります。

見た目の印象が大きく違うというもののほかに、旧型のアンドロイドと新型のアンドロイドでは燃料補給の方法に大きな差があります。アンドロイドは体内の融合炉を稼働させるために水が必要で、旧型のアンドロイドは定期的に自ら水を補給します。一方で、新型アンドロイドは体内にある「ブラックボックス」が、自動的に水を補給するため、能動的な補給は不要です。

「ニーア オートマタ」のリリィの強さや能力は、アニメとゲーム版で違うとされています。そもそも、ゲーム版の「ニーア オートマタ」でリリィは過去に死亡した扱いになっていて登場しません。ゲーム版では、サブクエストの「アネモネの過去」に登場するエピソードの真珠湾降下作戦で、名前だけ登場しました。そこで、ここでは舞台版とアニメ版それぞれのリリィの違いについて紹介します。

舞台版の「ニーア オートマタ」では、真珠湾降下作戦について描かれた作品です。ここでリリィは、強力な能力を身に着けました。それは重力攻撃で、一定範囲内にいる機械生命体たちの動きを止めることができます。アニメ版では、真珠湾降下作戦のシーンを細かく描写することはありません。しかし、アニメ版のリリィは重力攻撃を習得しないまま、生き延びたのではないかと考察されています。

また、アニメ版のリリィは重力攻撃のような、直接的な武器ではい強さを身に着けています。それは、高いカリスマ性です。戦闘能力は劣っているリリィですが、レジスタンスの仲間たちからは「リーダー」と呼ばれ信頼されています。このほかに、高い狙撃力がアニメ版リリィの強さだとされています。

舞台版の「ニーア オートマタ」のリリィは気弱で、みんなにかわいがられている妹的な性格をしていました。しかし、アニメ版「ニーア オートマタ」のリリィはレジスタンスのリーダーをしているだけあり、強気な性格のキャラクターとして描かれています。また、ただ強気なのではなく達観している雰囲気があります。

アニメ版「ニーア オートマタ」でリリィは、主人公の2Bの存在を知っていました。それは、アニメ2話で救援に駆け付けた2Bを見て、リリィが怪訝な表情をしたことからわかります。本来ならば救援に仲間が駆け付けたのならば喜ぶはずですが、リリィが怪訝な表情をした理由はなんだったのでしょうか？実は、リリィは過去の真珠湾降下作戦で2Bの姿をした存在と出会っていたためです。

実はこのときに出会った2Bの姿をした存在は、ヨルハ二号（本編のA2）でした。リリィが2Bとの再会で複雑な思いをしたのは、このとき2人の間にトラブルが発生したというわけではありません。真珠湾降下作戦があまりにも残酷な結果になったことが理由です。このときのことを思い出してしまったリリィは、2Bを歓迎するつもりにはどうしてもなれませんでした。

しかし、その後リリィは2Bと真珠湾降下作戦のときに、2Bの姿をした存在が別の者だと知ります。それによりリリィは態度を改めて2Bをレジスタンスの拠点へ案内し、失礼な態度を謝罪しました。

「ニーア オートマタ」のリリィはゲーム版では過去にいた人という扱いですが、アニメ版ではレジスタンスのリーダーに抜擢されています。ここでは、アニメ版「ニーア オートマタ」のアネモネがレジスタンスのリーダーになった理由を考察します。ちなみに、ゲーム版「ニーア オートマタ」ではアネモネというキャラクターがレジスタンスのリーダーを務めています。

それでは、どうしてアニメ版「ニーア オートマタ」では、ゲーム版のようにアネモネがレジスタンスのリーダーになるのではなく、リリィがレジスタンスのリーダーになったのでしょうか？その理由は、アネモネがアニメ版の世界ではすでに死亡したからではないかと考察されています。アニメ版、ゲーム版共に真珠湾降下作戦は、悲惨な結果になった作戦として知られています。

この時点でゲーム版ではリリィが死亡し、アニメ版ではアネモネが死亡したのではないかという説が有力でした。これは、リリィが「私はまだ戦っている」と呟いたシーンで、仲間たちがみんな死んでしまったと捕らえられる発言をしています。この「みんな」には、アネモネもいたのではないかといわれています。そして、アニメ版ではその後、カアラ山のサーバー破壊作戦でアネモネが死亡したと描かれています。

アニメ版の「ニーア オートマタ」は、ゲーム版の「ニーア オートマタ」と変更点があることを放送前から告知されていました。それは、リリィがレジスタンスのリーダーになっていることだけではなく、ほかにもあります。その中でも大きい違いは、2BやA2とレジスタンスの間にある確執が大きくなっていることです。アニメ版ではこの確執をわかりやすく描くために、リリィをレジスタンスのリーダーに抜擢したとされています。

アネモネもリリィもともに、2BやA2に複雑な感情を抱いている姿が描かれています。しかし、アネモネは大人っぽい性格のキャラクターで、それを表に出さずに仕事に徹するタイプです。その一方で、リリィはアネモネより感情豊かな子供っぽいキャラクターとして描かれています。そのため、2BやA2に感情を爆発させることができ、視聴者にこの確執が分かりやすく伝わったとされています。

ゲーム版「ニーア オートマタ」で死亡しているリリィは、アニメ版でも死亡するのでしょうか？アニメ版「ニーア オートマタ」でレジスタンスのリーダーであるリリィが、死亡するかもしれないエピソードがあるとされています。それは、レジスタンスキャンプが暴走した機械生命体たちに、襲撃される事件が勃発するものです。リリィはここで、仲間を逃がしつつ倒れるのではないかという考察があります。

ここからは「ニーア オートマタ」に登場するリリィの過去をネタバレ解説します。アニメ版ではレジスタンスのリーダーとして活躍するリリィの過去は、舞台版「音楽劇ヨルハ」で詳しく紹介されています。しかし、舞台版でも描かれなかった過去がコミカライズ版「ニーア オートマタ」で描かれました。それは、リリィが上級士官の愛人用モデルとして投下されたということです。

コミカライズ版では第八次降下作戦で、アネモネたちとともに地球へ投下されました。このとき、アンドロイドだけではなく指揮官である上級士官なども投下されています。ここでのリリィの役割は戦闘ではなく、なんと上級士官としてでした。この作戦で機械生命体たちとの戦闘で多くの仲間たちを失い、部隊は追い詰められていきます。

その中でもリリィは、持ち前の笑顔で舞台メンバーたちを癒す役割をしっかりこなしていきます。ですが、追い詰められて精神的な余裕を失った上級士官は、そのうっぷんをリリィへ向けるようになってしまいました。

先ほど紹介したとおり、過去のリリィは第八次降下作戦で追い詰められたときに、毎日のように上級士官からの性的な暴行や虐待を受けるようになります。この状態を周囲の人たちも見ていましたが、「上官の命令は絶対」という言葉が浸透していて、リリィの苦境を見て見ぬふりという状態でした。それは、命令が絶対ということだけではなく、戦闘が厳しくてそれどころではなかったのも理由です。

そのような状況だったため、上級士官たちの行動がエスカレートしていってもリリィを取り巻く環境がほとんど変わりませんでした。そこで、絶望的なリリィを救ったのはローズ隊長です。ローズ隊長は暴虐な上官を半殺しにしてしまい、そして彼女は自首しようとします。しかし、リリィたちはローズ隊長の自首を止めて舞台から脱走を図りました。

このとき脱走兵となったメンバーはリリィのほかに、ゲーム版でレジスタンスリーダーとして描かれたアネモネなどもいます。そして、過去のリリィたちはこの脱走兵部隊をレジスタンスとして編成して、機械生命体たちと戦い続けます。

つづいて紹介するリリィの過去のネタバレ解説は、真珠湾降下作戦で死亡しました。ここで、この記事でたびたび登場している真珠湾降下作戦について詳しく紹介します。真珠湾降下作戦がおこなわれたのは、西暦11941年です。機械生命体との戦闘が膠着状態にあり、それを打破することを目的として新型の女性アンドロイド型決戦兵器による「ヨルハ部隊」を人類が投入しました。

その作戦の最大の目標は、オアフ島カアラ山にある敵サーバーの破壊です。真珠湾とはハワイのオアフ島にあるパールハーバーの別名で、過去の日本における史実の太平洋戦争がはじまった地点としても有名です。この真珠湾降下作戦において、人類が投入した新型アンドロイドのヨルハ実験機体は、アネモネが率いるレジスタンスと合流して目標達成を目指します。

結論からいうと、最大の目標であるオアフ島カアラ山にある敵サーバーの破壊は成功しました。その一方で、目的達成のためにリリィは、ダリアやデイジーと共に敵を食い止めるために戦います。そして、この戦いで命を落とすことになってしまいました。

コミカライズ版「ニーア オートマタ」は、舞台版と同じく過去の真珠湾降下作戦について描いた作品です。しかし、コミカライズ版は舞台版とは違う展開が描かれることが特徴です。舞台版では、あくまでも敵を食い止めるという役割だけを担っていたリリィですが、コミカライズ版においてはローズ隊長やA2とともにサーバー最深部へ一緒に向かいます。

しかも、ただ向かうだけではなく自分が習得した能力を駆使して敵と戦うという活躍が描かれました。しかし、最終的にはサーバー最深部に待ち構える「赤い少女」との戦いで、死亡するという結末が描かれるのではないかとされています。

ここからは、「ニーア オートマタ」に登場するリリィの強さや能力について詳しく紹介していきます。リリィはこの記事で紹介したとおり、もともとは上級士官の愛玩用につくられた機体で、戦闘用の機体ではありません。その彼女が使用する武器は銃です。これは、アンドロイドだからこそもつ専用武器ではなく、人間兵士が持つような一般的な銃になっています。

戦闘用のアンドロイドではないとはいえ、長年レジスタンスとして活動してきたリリィは、銃の取り扱いはかなりのものです。とくに、ライフルを使っての長距離狙撃はかなりの腕前のようです。アニメ版「ニーア オートマタ」のリリィは、橋に仕掛けた爆弾が作動しなかったときに自分のライフルで爆弾を狙撃しようとしました。

ちなみに、「ニーア オートマタ」の主人公で戦闘用機体の2Bは剣や槍、格闘武器といったものを使用します。一般の兵士では使いこなせないような武器を使う点が、戦闘用機体ならではとされています。

リリィは愛玩用の機体のため、戦闘能力はあまりありません。ですが、脱走兵となったあとに独自の能力を入手します。それは新型のヨルハ部隊のメンバーももっていない特殊な攻撃方法である「重力攻撃」です。重力攻撃は一定の範囲内に集まる機械生命体たちの動きを止めることが可能という強力なものです。それでは、リリィはどうしてこの重力攻撃を取得できたのでしょうか？

リリィは、機械生命体による論理ウィルスに感染してしまいます。そして、それをオペレーターの「21O」のハッキング能力により救出されました。このときに、リリィは自分自身が機械生命体の能力が使えるようになったことに気づきました。この重力攻撃は、それ自体で敵を完全破壊するのは難しいですが、攻撃力がある仲間がいればとても有力な攻撃方法とされています。

リリィが重力攻撃で活躍するシーンは、コミカライズ版「ニーア オートマタ」で描かれます。目的のサーバー内に侵入したリリィはロウシ数機の動きを重力攻撃で止め、一緒に潜入した仲間たちがそれを破壊しました。

リリィの重力攻撃はかなり強力ですが、弱点がないわけではありません。それは、敵のサイズが大きければ大きいほど、リリィにかかる負担が大きくなることです。リリィは愛玩用としてつくられたアンドロイドのため、ほかの機体より小柄で戦闘能力が低いです。そのためか、大きな負担に耐えることができずに、その効果が限定的なものになってしまいました。

とくに、大きすぎる敵個体に対してはリリィの重力攻撃がまったく通用しません。また、コミカライズ版で重力攻撃を得ているリリィですが、アニメ版「ニーア オートマタ」においてはそれを習得していない可能性が高いとされています。それは、重力攻撃が有効そうな場面であってもリリィがその能力を使うそぶりを見せないことから考察されています。

アニメ「ニーア オートマタ」でリリィ役を演じる声優は、種崎敦美さんです。種崎敦美さんが声優という職業を意識したのは「美少女戦士セーラームーン」での声優の演技に魅了されたからで、それから声優を目指すようになったそうです。種崎敦美さんが声優として活動をはじめたのは2000年代からでしたが、アニメ声優としてデビューをしたのは2012年の「となりの怪物くん」夏目あさ子役です。

その後、「すべてがFになる THE PERFECT INSIDER」の西之園萌絵役や「響け!ユーフォニアム2」役などのメインキャラクターの声優として活躍するほか、2022年放送の「SPY×FAMILY」ではアーニャ・フォージャー役の声優として大きな話題になりました。種崎敦美さんは2020年には第14回声優アワードで助演女優賞を受賞するなど、幅広く活動されている人気声優です。

• となりの怪物くん 夏目あさ子
• すべてがFになる THE PERFECT INSIDER 西之園萌絵
• 響け!ユーフォニアム2 鎧塚みぞれ
• ノラと皇女と野良猫ハート 明日原ユウキ
• 魔法使いの嫁 羽鳥チセ
• 青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない 双葉理央
• SPY×FAMILY アーニャ・フォージャー
• アークナイツ【黎明前奏/PRELUDE TO DAWN】 ドーベルマン

「ニーア オートマタ」のリリィは、真珠湾降下作戦でつらい経験をしています。そのような過去を背負って生きる彼女が好きという感想がありました。

ゲーム版「ニーア オートマタ」では名前だけしか登場しないリリィは、アニメ版オリジナルのキャラクターだと思っていた方が少なくありませんでした。また、その活躍を見ることができる舞台版やコミカライズ版を楽しんでいる方もいます。

アニメ版「ニーア オートマタ」に登場するリリィを見て、ゲーム版「ニーア オートマタ」の前日譚を描いた舞台版を見たくなったという方や、もう一度見返したいという方がいました。

「ニーア オートマタ」のリリィについてくわしく紹介しました。ゲーム版とは設定が違い、アニメ版ではレジスタンスのリーダーとして登場するリリィは、かわいらしい見た目とは裏腹に重い過去を背負っています。リリィに注目をして、「ニーア オートマタ」を楽しんでみてはいかがでしょうか？