税金で買った本のキャラ・登場人物まとめ！漫画のあらすじと感想も紹介

『税金で買った本』は、週間ヤングマガジンで連載が続いている漫画です。2021年に、講談社のヤンマガWebで連載が始まりました。税金で買った本はヤンマガWebの本誌連載争奪戦を勝ち抜き、2022年に週間ヤングマガジンへの移籍が決まりました。税金で買った本の原作は図書館勤務経験者のずいのさんで、作画は系山冏さんが担当しています。

税金で買った本は、ヤンキー高校生の石平が久しぶりに図書館に来たところから物語が始まります。石平は図書館でバイトをすることになり、バイトを通してさまざまな人たちと関わるようになりました。石平は図書館の仕事をすることで多くの経験をし、少しずつ成長していきます。

税金で買った本の登場人物の石平は、この漫画の主人公です。フルネームは石平紀一で、勉強が嫌いな高校生です。目付きの悪いヤンキーですが、根は素直で真面目な性格をしています。父親から知らないことを本で調べることの楽しさを学びますが、親の離婚により一時期本からも遠ざかってしまいます。母親に引き取られたことで名字が変わり、経済的に苦しい家庭で育ちました。

登場人物の1人である早瀬丸は、眼鏡をかけて黒髪をひとつに束ねた清楚な美人です。図書館司書をしており、図書館にやってきた石平を初めに対応したキャラです。石平が図書館でバイトするようになってからは、石平の教育係のような立場になっています。

以前は気が弱く図書館に来る客に対しても強く出れませんでしたが、現在ではどのような相手にも怯むことなく自然体で接することができています。石平や白井など、何かと暴走しがちな同僚を止める役割も担っています。基本的には優しくて物腰も穏やかですが、白井に対してだけはたまに態度が悪くなります。

税金で買った本の白井は、非正規職員の図書館司書です。背の高いがっしりとした男性ですが、もともとはひ弱な文学青年でした。白井は以前、居丈高な客が相手によって態度を変えるのを見て、動物は自分より強そうな相手とは争わないことに気づきます。また、早瀬丸から筋肉をつけることを勧められたこともあり、ひたすら筋トレに励んでマッチョになったのでした。

マッチョになって強くなった白井は、何かと暴力で解決を試みるようになってしまいました。早瀬丸は白井をマッチョにしてしまったことに対し、「化け物を生み出してしまった」と後悔しています。白井は誰に対しても臆せずに意見を言うため、相手の嫌がるようなことでもズバズバと口にします。

今村は寄贈担当の女性司書で、気弱な性格をしています。前髪で左目が隠れており、常に何かに怯えているような表情をしています。市民から本を寄贈されると断ることができず、すべて受け入れてしまいます。そのせいで、図書館には必要のない寄贈本が山のように積み上がっていました。今村は、自分の断れない性格を何とか治そうとしています。

税金で買った本の朝野は、児童書を担当している女性司書です。子供はまだ未熟で失敗するものと考えているため、子供に対しては優しく接します。いけないことをしたときは叱りますが、感情的に怒ることはありません。しかし、大人相手には厳しく、子供に対するときと態度がガラリと変わります。ただ、朝野に優しくされるということは「子供扱いされている」ということになるため、石平などは朝野に優しくされることを嫌がっています。

税金で買った本の角野は、司書資格を持った正規職員です。もともと学校司書をしていた経験があり、学校の図書館に対する熱い思いを胸に抱いています。眼鏡をかけた黒いおかっぱ頭の女性で、ややキツイ目つきをしています。図書館に入れる本は何よりも質を重視する「良書主義」で、正反対の考えを持つ梨原とぶつかることもあります。児童書担当の朝野とは高校の同級生で、朝野とは本音でぶつかり合うことができるようです。

税金で買った本の梨原は、図書館開館当初からのベテラン職員です。ふわふわした長い髪を三編みにしたにこやかな女性で、司書資格は持っていません。普段は眼鏡を頭の上に乗せていて、文字を読むときだけ眼鏡をかけています。人気がある本を図書館に入れるべきと考える「貸出至上主義」ですが、良質な本が必要だということも理解しています。

高校生の石平は、10年ぶりに図書館を訪れます。利用カードを作ろうとしたところ、10年前の本が未返却になっていることが発覚します。本を返すか弁償しなければカードも作れないと知った石平は、逆ギレして図書館を去りました。石平が借りたままになっていた本は、子供用の生き物図鑑でした。

石平は恥ずかしい思いをしながらも生き物図鑑を買い、図書館へ返しに行きます。そこでようやく利用カードを作ることができた石平でしたが、借りたかった本はちょうど他の人に貸し出されていました。それから図書館に通うようになった石平は司書たちと仲良くなり、そのまま図書館でバイトをすることになりました。

税金で買った本の2巻では、石平はかつてつるんでいたヤンキー仲間と再会します。仲間に図書館通いしていることをからかわれた石平は、「図書館なんか好きじゃない」と嘘をつきます。しかし、その場面を白井に目撃され、「ダサい」とバカにされてしまいました。ズケズケと悪口を言う白井に石平は落ち込み、「勉強なんかかっこ悪い」という考えを改めるようになります。

そして、ヤンキー仲間の山田に本を勧めるなど、自分を変え始めたのでした。2巻では他にも、石平が子供への読み聞かせを行うストーリーや、寄贈担当の今村が奮闘するストーリーも読むことができます。

税金で買った本の3巻には、いろいろなゲストキャラが登場します。職場体験にやって来た中学生の女の子や、汚した本の弁償から逃げ続ける常連のおじいさんの話などが載っています。また、3巻では石平のヤンキー仲間の山田が、モテるための本を探しに図書館へやって来ます。

山田は早瀬丸の助けを借り、自分にぴったりの本を探し出すことができました。図書館に通う石平をバカにしていた山田も、今ではすっかり石平の図書館仲間になりました。3巻では、自分と似たような境遇の女性を助けたいと思った石平が、著作権法などを勉強して利用客と真摯に向き合う姿も描かれています。

税金で買った本の4巻では、ぬいぐるみのお泊り会を見ることができます。ぬいぐるみのお泊り会は、子供たちから預かったぬいぐるみと一緒に図書館に泊まり、ぬいぐるみが図書館で遊ぶ様子をアルバムに残すというものです。子供たちにそのアルバムを見せて、ぬいぐるみが読んだ本を読んでもらおうというイベントの一種です。

この話では、ヤンキーの石平がぬいぐるみに怯えるようなコミカルなシーンを見ることができます。他にも、長話で仕事を邪魔するおじさんと戦うなど、3巻でも石平は図書館員として忙しく働いています。

税金で買った本の5巻では、図書館員の「正規職員」と「非正規職員」の違いが描かれています。図書館の非正規職員は、本が好きで働いている人がほとんどです。一方の正規職員は、必ずしも本や図書館が好きという人ばかりではありません。それにも関わらず、どうしても非正規職員の待遇のほうが悪くなるのが実情です。石平は非正規職員と正規職員の待遇に悩み、非正規職員の待遇改善方法を模索します。

税金で買った本の主人公である石平には、「面白い」という感想が寄せられています。石平は目つきが悪く怖い見た目をしていますが、優しくて一生懸命な男の子です。そのギャップに魅力を感じる人や、面白さを感じる人が多いようです。また、石平のビジュアルが好きだという感想もありました。

税金で買った本の漫画では、主人公の石平以外にも人気のあるキャラが大勢います。中でも、白井が好きだという感想が多く見られました。白井のズバズバと物を言うところや、本が好きすぎて暴走するところなどに人気が集まっているようです。また、白井と早瀬丸の関係が好きだという感想もありました。

税金で買った本の漫画には、登場人物たちのプロフィールがほとんど出てきません。しばらく名前がわからない登場人物もいれば、名字はわかっていても下の名前がわからない登場人物もいます。そのため、作中でキャラの下の名前が明かされたときは、すごい充実感があるという感想が上がっていました。

税金で買った本の漫画に出てくる登場人物たちのキャラ設定や、5巻までのあらすじネタバレをまとめました。税金で買った本は、図書館で個性豊かなキャラたちが一生懸命働く姿を描いた漫画です。図書館の裏側という、普段は見れない場所を見ることができる貴重な作品でもあります。よく図書館を利用するという人は、ぜひ一度税金で買った本を読んでみてください。