【ウツボラ】原作漫画をネタバレ考察!最後の結末やビルから飛び降りた女の正体は?

実写ドラマ化された「ウツボラ」は、ビルから飛び降りた女の正体を探るサスペンス漫画です。最後まで謎に包まれた結末や丁寧な心理描写が、読み手を不思議な世界にいざないます。本文では、「ウツボラ」の原作漫画のあらすじネタバレと、最終回の結末の最後をネタバレ紹介します。その他、物語冒頭に登場した女性の正体をはじめとする、「ウツボラ」の謎の考察や、作品の見どころなどもまとめました。

【ウツボラ】原作漫画をネタバレ考察!最後の結末やビルから飛び降りた女の正体は?のイメージ

目次

  1. ウツボラの原作漫画とは?
  2. ウツボラの原作漫画あらすじを最後までネタバレ
  3. ウツボラの原作漫画の謎や女の正体をネタバレ考察
  4. ウツボラの原作漫画の登場人物一覧
  5. ウツボラの漫画の面白い魅力
  6. ウツボラの実写ドラマキャスト一覧
  7. ウツボラの原作漫画に関する感想や評価
  8. ウツボラのネタバレまとめ

ウツボラの原作漫画とは?

「ウツボラ」の原作漫画の紹介・イメージ画像

考察の多さや綿密なストーリーが魅力的な漫画「ウツボラ」。ビルの屋上から飛び降りた女性の死を皮切りに、登場人物たちの秘密が暴かされていく大人のサスペンス漫画です。自殺した女性の正体は何者なのか、主人公とはどんな関係にあったのか、読者の想像を掻き立てるでしょう。以下では、「ウツボラ」の原作漫画あらすじと、最終回の結末の最後をネタバレ紹介しました。

ウツボラの原作漫画の概要

「ウツボラ」の原作漫画は、2008年~2012年にかけて「マンガ・エロティクス・エフ」にて、不定期連載されていた作品です。単行本は全2巻で構成されています。

ウツボラの原作漫画の作者

「ウツボラ」の原作漫画の作者・イメージ画像

「ウツボラ」の原作漫画の作者・中村明日美子先生は、神奈川県出身の漫画家です。2000年に月刊漫画Fの第3回エロティクスマンガ賞で佳作を受賞し、同年10月に漫画家デビューしました。少女漫画やBLを数多く発表しており、2023年現在は「ウルトラジャンプ」や「楽園 Le Paradis」等の漫画雑誌で作品を連載しています。

ウツボラの原作漫画あらすじを最後までネタバレ

「ウツボラ」の原作漫画のあらすじを紹介・イメージ画像

1人の女性の死からはじまる「ウツボラ」。亡くなった身元不明の女性は一体何者なのでしょうか。また、残された携帯の履歴の2人とは、どんな関係にあったのでしょう。原作漫画は2巻であるものの、短さを感じさせない濃厚なストーリーが繰り広げられています。想像を掻き立てる世界観が読者を魅了し続けています。以下では、「ウツボラ」の原作漫画のあらすじと最終回結末の最後をネタバレ紹介します。

1巻あらすじネタバレ

とあるビルから1人の女性が飛び降り自殺を図りました。落下した女性は上半身の損傷が激しく、身元を特定するものも残されていません。また、携帯電話には、作家・溝呂木舜と三木桜の履歴だけが残され、女性は藤乃朱の可能性が浮上します。作家のパーティーで朱と面識のあった溝呂木。事件を受け、朱の双子の妹を名乗る三木桜と対面します。その時、三木が藤乃に瓜二つだったことに気が付き、溝呂木は驚きを隠せませんでした。

三木桜との不思議な縁を感じた溝呂木は、お互いの連絡先を交換し、一緒にお茶をします。物語は、溝呂木の視点に変わり、その日は、矢田部と相撲観戦に出かけました。2人は、溝呂木が連載を始めた「ウツボラ」の評判や、作家のパーティーで知り合った藤乃朱について話します。一方、通路では溝呂木の姪・コヨミと編集血担当の辻がいました。辻は、コヨミから叔父との関係などを聞き込みます。

三木桜が偽名だと判明する・イメージ画像

後日、警察から溝呂木へ連絡が入り、三木桜が実在しないという衝撃の事実をきかされます。つまり、三木桜と藤乃朱は双子の姉妹ではない可能性が浮上します。自殺した女性は誰なのか、本当に藤乃朱本人だったのでしょうか。自殺した女性の謎が深まる中、三木から連絡受けた溝呂木は、藤乃朱のマンションへ向かいます。そして、三木が席を外した隙を見計らい、部屋を物色し始めます。

部屋中を探しまわる溝呂木。彼の背後から原稿用紙を持った三木が現れ、衝撃の一言を放ちます。それは、三木の姉こと藤乃朱の作品を、溝呂木が盗作したとの内容でした。溝呂木の盗作疑惑は、まだ憶測に過ぎなかったものの、三木はその事実を確信しているようでした。そして、小説「ウツボラ」の第2回原稿を溝呂木の前にばらまきます。一方の溝呂木は、罪悪感を覚えずにはいられませんでした。

溝呂木の盗作のいきさつは、矢田部の案内で編集部に入った日にさかのぼります。その日は、自身の担当編集となる辻真琴との初対面でした。一方、机には新人賞に応募された封筒が大量に積まれており、その中から1通を無断で持ち出します。その封筒こそ、藤乃朱の作品「ウツボラ」であり、ここから溝呂木の盗作疑惑が浮上しました。三木から盗作の疑いをかけられるも、何とか「ウツボラ」の第2回原稿を手に入れた溝呂木。

三木桜に盗作の件がバレてしまった溝呂木。しかし、何事もなかったように辻に原稿を渡しました。一方、警察署では新たな事実を突き止め、携帯電話の契約主から、自殺した女性は女子大生の秋山富士子と判明します。同時に、双子の姉妹とされた藤乃朱と三木桜は、同一人物の可能性も浮上しました。真相解明のため、警察署に意見を求められた溝呂木。自分の秘密が三木にばれたこともあり、溝呂木は頭を悩ませます。

2巻あらすじと最終回結末ネタバレ

溝呂木の盗作疑惑の浮上・イメージ画像

一方、コヨミは溝呂木から怪事件のことを聞かされていませんでした。そのため、叔父の異変を察しつつも、その原因は分かりません。そんなある日、溝呂木が夕飯に帰ってこれないとの連絡を受け、矢田部と辻を自宅に招きます。過去に溝呂木を編集部に連れ、彼が盗作するきっかけを作った矢田部。彼も「ウツボラ」が盗作ではと疑っており、辻がゴーストライターだと考えていました。

しかし、辻の反応から、彼は盗作に関わっていないとみます。同時に、溝呂木の盗作は辻自身も怪しんでおり、2人は盗作の件について確信を持ちます。また、辻は、藤乃朱を名乗る女性と接触しました。彼女が「ウツボラ」の作者であり、次回作を持っていることを聞かされます。その後、朱に誘惑されるまま関係を持ってしまい、去り際に「溝呂木はそんなことしない」と言われました。

溝呂木家で盗作の証拠を掴む・イメージ画像

盗作か否かを調べるべく、朱の原稿と溝呂木の原稿の確認を始めた辻。盗作は疑惑から確信に変わり、その事実を編集部に訴えます。しかし、無名作家よりも溝呂木の作品として押し通した方が良いと判断されてしまいます。編集部を納得させるには、決定的な証拠が必要でした。まずは、藤乃朱と書かれた原稿を溝呂木家で探すことを思いつきます。辻の予想通り、藤乃の原稿を溝呂木が持っている証拠が見つかります。

一方、担当編集によって盗作が知られてしまった溝呂木。一度は逃亡を試みるも、すぐさま捕まってしまいます。辻にとって溝呂木俊は憧れの作家。そんな人が盗作するほど落ちぶれてしまったことが許せませんでした。怒りの収まらない辻は、盗作の件を黙秘する交換条件を突き出します。その内容は、彼の姪のコヨミを1日貸すことで、溝呂木も承諾せざるをえませんでした。

ビルの屋上に来た溝呂木と三木桜・イメージ画像

しかし、盗作の件について、コヨミは全く知りませんでした。辻としても、無関係の彼女に怒りをぶつけることはできません。2人きりになっても特に何も起こらず、辻は行方をくらませました。場面はビルの屋上に変わり、溝呂木と藤乃朱を名乗る三木桜がいました。「ウツボラ」を書いたのは自分だと主張する三木。しかし、彼女の作品を盗作してしまった溝呂木は、お蔵入りを持ち出します。

動揺した三木は手すりの上にのぼり、ビルから飛び下りる姿勢にでます。溝呂木はさきほどのセリフを撤回し、続きを書くことを約束します。しかし、死を覚悟した三木は、そのまま地面に落下しました。後日、溝呂木は、約束通り「ウツボラ」の執筆に取り掛かります。一方の三木は、警察の対策により一命を取り留め、病院に入院していました。

しかし、看護師の目を盗んでこっそり病院を抜け出してしまいます。向かった先は溝呂木の自宅。ちょうど、「ウツボラ」の原稿を書き上げたところでした。翌朝、溝呂木と三木は海へ向かいます。カップルのようにはしゃぐ2人でしたが、溝呂木はある決意を固めていました。矢田部宛の手紙を三木に託し、ポストへ向かわせている間、溝呂木は海を目指します。翌日、溝呂木は変わり果てた姿となっていました。

溝呂木の死後、編集部では、三木桜と編集者が「ウツボラ」の出版について話し合っていました。一方、溝呂木のお墓へコヨミと矢田部が訪れます。溝呂木が死んだ理由やコヨミの気持ち、それぞれの気持ちを語り合った後、2人は墓前を後にします。その際、コヨミはお腹が大きく膨らんだ喪服の女性とすれ違いました。

ウツボラの原作漫画の謎や女の正体をネタバレ考察

「ウツボラ」の謎をネタバレ考察・イメージ画像

ミステリー小説を読んでいるような展開が見どころの「ウツボラ」。原作漫画では、多くの謎を残したまま最終回を迎えました。作中では、最後まで解明されなかった謎も多く、様々な考察が飛び交っています。読者ごとに新たな解釈が生まれる「ウツボラ」。この物語の結末の最後は読者の想像に任せる、という作者からのメッセージでしょう。以下では、「ウツボラ」の原作漫画の謎について、ネタバレ考察しました。

ネタバレ考察①ビルから飛び降りた女の正体

ビルから飛び降りた女性のイメージ画像

ビルから飛び降りる女のシーンから始まる「ウツボラ」。死亡した女性の正体は、新人作家の藤乃朱と推測されています。作中では、藤乃朱と名乗る人物は2人おり、1人目は溝呂木のファンの秋山富士子、2人目はOLの三木桜です。三木は当初、朱の双子の妹を名乗るも、名前が偽名のため朱の双子説は否定されています。果たして、自殺した藤乃朱はどちらだったのでしょうか。

「ウツボラ」の原作漫画では、明確な答えは伏せられています。一方、藤乃朱と面識のあった溝呂木のセリフには、答えにつながる伏線が張られています。まず、漫画第12話にて、ビルの屋上で対面した三木桜に、「ウツボラ」の作者か尋ねた溝呂木。ここでいう作者とは秋山富士子を意味します。三木の答えをそのまま捉えれば、三木桜は秋山富士子、自殺した女性はOLとなるでしょう。

しかし、第13話では、秋山富士子の生存を否定するようなやり取りが描かれています。入院先から抜け出し、溝呂木の元へ駆けつけた三木桜。ここで、もう一度、「ウツボラ」の作者について問われます。今回は、三木桜が藤乃朱ではないことを確認するためでした。溝呂木から「ウツボラ」の作者ではないと問われ、泣き出す三木。溝呂木の問いに対する肯定と捉えると、三木桜はOL、自殺した女性は秋山富士子と考察できます。

自殺した女性の正体を示す伏線となった溝呂木のセリフ。捉え方によってはOL・秋山のどちらにも当てはまり、矛盾しています。一方、作中ではそれら矛盾を解消するためのヒントが隠されていました。入院する三木のお見舞いに訪れた警察官。溝呂木の消息不明を知らせると共に、ショートケーキの差し入れを持ってきました。一見すると何気ないシーンですが、ショートケーキは秋山富士子の好物でした。

三木桜が注文したチーズケーキ・イメージ画像

一方、第1話の喫茶店のシーンにて、三木桜はチーズケーキを注文しています。もし、三木桜が秋山だった場合、喫茶店でもショートケーキを選んでいた可能性が高いでしょう。しかし、注文したケーキは違うもので、三木桜の正体はOLと推測できます。このような考察から、ビルから飛び降りた女性の正体は秋山富士子の可能性が高いでしょう。

ネタバレ考察②お腹の子供は誰の子供?

妊娠が判明した三木桜・イメージ画像

「ウツボラ」の原作漫画の最終回結末は、コヨミと三木桜がすれ違うシーンで締めくくられました。その時、三木桜は妊娠しており、もうすぐ出産を迎えると予想されます。三木のお腹の父親は誰なのか、時系列を元に考察してみましょう。まず、三木と辻が関係を持ったのは9月であり、翌年の4月に三木は飛び降り自殺を図っています。そして、自殺未遂から9か月後が溝呂木の一周忌で、三木の出産が近いことが示唆されました。

仮に、辻との子供だった場合、妊娠期間が10か月を過ぎてしまいます。一方、溝呂木との子供の場合、彼が亡くなる直前に身ごもったと推測できます。このような考えから、三木桜のお腹の子供の父親は、溝呂木舜と考えるのが自然でしょう。

ネタバレ考察③OLと秋山富士子の目的

「ウツボラ」のキーパーソンであるOLこと三木桜と秋山富士子。2人は図書館で出会いました。溝呂木作品の大ファンだった秋山富士子。ファンレターを送るだけでなく、自身の小説を新人賞にも応募するなど、並みならぬ憧れがあったでしょう。しかし、どんなに溝呂木を愛していても、自分は溝呂木の特別な存在にはなれません。そこで、溝呂木の作品の中で生きることを望み、これが秋山の目的となりました。

藤乃朱を名乗った2人の女性の目的・イメージ画像

一方、もう1人の藤乃朱を名乗ったOLの目的は、秋山の願望を叶えること考えられます。溝呂木作品を通じて知り合った2人。交流するうちに秋山の溝呂木への気持ちを知り、彼女の願いを叶える行動にでます。作家のパーティーで溝呂木と接触したOL。その間、秋山はOLに瓜二つの容姿に整形し、彼女の手引きで溝呂木と会うことができました。

しかし、秋山の心は満たされず、溝呂木の作品の中で生き続けることを望みます。また、秋山の思いを知ったOLも、次の行動に出ます。秋山の死後、三木桜を名乗り、溝呂木と接触します。そして、秋山の小説だった「ウツボラ」を溝呂木に書かせることで、秋山の目的を達成させました。三木桜の行動からは、秋山富士子に対する特別な気持ちも読み取れるでしょう。

ネタバレ考察④「世界のさかいめ」の意味

世界のさかいめのイメージ画像

原作漫画の第1巻の表紙裏に記された「世界のさかいめ」とは、何を意味しているでしょうか。その答えは、秋山富士子の目的から考察できます。溝呂木との実らない恋に悩む秋山。しかし、作品の一部になって彼に愛されたいとの願望が、彼女を死に向かわせました。たとえ自分が死んでも、作品として生き続けると考えたでしょう。「世界のさかいめ」とは、生と死は表裏一体であることを意味すると考察できます。

ネタバレ考察⑤タイトルの意味

タイトルの意味を考察・イメージ画像

「ウツボラ」の最大の謎といえば、本作品のタイトルの意味も外せません。言葉の響きから、不穏な雰囲気を感じさせるでしょう。空洞をウツボラとも呼ぶことから、からっぽな登場人物たちを表したとも考察されます。一方、「ウツボラ」とストーリー構成が似ていると言われる「ぼるばら」と「うつろ」と造語説も考えられます。

「ぼるばら」は、手塚治虫作品の1つであり、登場人物たちの特徴である「うつろ」を合わせたでしょう。一方、「ウツボラ」のタイトルの意味は、作者・中村明日美子先生から言及されておらず、考察の域をでません。

ウツボラの原作漫画の登場人物一覧

「ウツボラ」の登場人物を紹介・イメージ画像

短くも濃厚なストーリーが見どころの「ウツボラ」の漫画。この作品は、ストーリーだけでなく、登場人物も謎に包まれています。その中でも、物語のキーパーソン・藤乃朱は、外すことはできません。作中では、藤乃朱と思われる女性が2人登場しています。しかし、どちらが自殺したのかは、最後まで明かされませんでした。以下では、「ウツボラ」の原作漫画の登場人物を一覧にまとめました。

登場人物①溝呂木舜

「ウツボラ」の原作漫画の主人公で、職業は作家です。長いスランプを経て、新作小説「ウツボラ」の連載を開始しました。作中では、自殺した女性・藤乃朱の携帯電話の履歴から浮上し、彼女の身元確認のため警察に呼ばれました。後に、「ウツボラ」が盗作であったことが知られ、窮地に立たされます。

登場人物②藤乃朱

「ウツボラ」のキーパーソンで、物語冒頭に飛び降り自殺を図った女性です。遺体の損傷の激しさから身元の特定に難航し、携帯電話の履歴から藤乃朱と推測されました。後に、電話の契約主から、女子大生の秋山富士子と判明します。実は、藤乃朱は秋山のペンネームであり、「ウツボラ」は秋山(藤乃)によって執筆されました。

登場人物③三木桜

藤乃朱(秋山富士子)の電話の履歴にあったOLの女性です。朱の双子の妹と名乗るも、警察の調べにより、三木桜は偽名だったことが判明しています。また、秋山とも面識があり、ある目的のために溝呂木と辻に近づきました。

登場人物④コヨミ

溝呂木の姪のコヨミのイメージ画像

「ウツボラ」の登場人物で、溝呂木舜の姪です。叔父の身の回りの世話をするべく、彼の自宅に居候しています。藤乃朱の自殺を発端とする事件について、溝呂木から聞かされていなかったと推測されます。また、叔父である溝呂木に恋心を抱いました。

登場人物⑤望月

藤乃朱の事件を捜査する望月・イメージ画像

「ウツボラ」の登場人物で、藤乃朱の怪事件を担当する刑事です。自殺した朱の身元を調べる過程で、三木桜が偽名であることを突き止めています。

ウツボラの漫画の面白い魅力

ウツボラの漫画の魅力を紹介・イメージ画像

ミステリー特有の不穏な雰囲気がただよう「ウツボラ」の漫画。まるで小説のような読み応えを感じさせます。また、細い線で描かれた独特の作画も「ウツボラ」の漫画の特徴であり、登場人物の個性を引き立てています。何気ないしぐさにも意味をもたせ、想像力を刺激させるような作風がファンに支持されています。以下では、「ウツボラ」の漫画の面白い魅力について紹介します。

面白い魅力①美しい絵

官能的でミステリアスな世界観が興味を掻き立てる「ウツボラ」。秀逸なストーリーはもちろん、細い線で描かれた作画は、原作漫画ならではの魅力です。シンプルでありながら、読者の想像を掻き立てる独創的な描き方でしょう。また、登場人物たちの目線が次のコマへいざなう細やかな演出も、「ウツボラ」の特徴にあげられます。

読者の目線を誘導するように展開され、漫画を読みやすくしています。レイアウトのバランスも非常によく、「ウツボラ」の魅惑な世界を引き立てているでしょう。

面白い魅力②感情表現

「ウツボラ」の原作漫画は、細い線で描かれた繊細な作画に加え、登場人物たちの感情表現も丁寧に描いています。一見すると何気ないやり取りも、キャラの表情に注目して考察すると新たな秘密を発見できます。作家としてうしろめたさを持つ溝呂木、謎に満ちた三木桜の表情。登場人物たちの感情表現も、物語の謎を解くヒントとなっています。

面白い魅力③謎の多い物語

「ウツボラ」の謎を考察する・イメージ画像

「ウツボラ」の最大の謎である自殺した女性の正体。最終回結末の最後まで、その真相が明かされませんでした。ミステリーとして楽しむなら、結末がすっきりできず頭がもやもやするでしょう。しかし、あえて謎のままにしていることが、「ウツボラ」の魅力でもあります。シンプルなストーリーと作画でありながら、謎の解明につながる伏線が多く張られています。

また、「ウツボラ」という作品は、読み返すたびに違う印象を感じやすいとも言われています。「ウツボラ」の結末は、読者の想像に任せる形とも解釈できるでしょう。ミステリー小説を読んでいるような、不思議な体験が楽しめる作品です。

ウツボラの実写ドラマキャスト一覧

「ウツボラ」の実写ドラマキャストの紹介・イメージ画像

「ウツボラ」は、謎を残したまま結末を迎え、最後まで考察しがいのあるストーリーとなっています。ファンからも実写ドラマ化の声が多く寄せられた「ウツボラ」。原作の最終回から11年後の2023年3月に、WOWOWでドラマ版の配信が開始されました。ドラマ版では、どのような結末と最後を迎えるのか、原作ファンも注目の1本です。以下では、「ウツボラ」の実写ドラマキャストを一覧にまとめました。

藤乃朱・三木桜役/前田敦子

藤乃朱・三木桜の2役を演じる前田敦子さんは、1991年生まれ、千葉県出身の女優・歌手です。2010年にAKB48のメンバーとしてデビュー、「あっちゃん」の愛称で絶大な人気を博しました。2012年にグループを卒業後は女優としての活動の幅を広げ、数多くのドラマや映画に出演しています。前田敦子さんの出演作品は、映画「もしドラ」やドラマ「イチケイのカラス」「逃亡医F」等です。

溝呂木舜役/北村有起哉

溝呂木舜役の北村有起哉さんは、1974年生まれ、東京都出身の俳優です。日本映画学校への進学などを経て、1998年に俳優デビューしました。舞台のプロデュース公演を中心に活動する傍ら、テレビドラマにも出演しています。また、2021年には、ドラマ「ムショぼけ」で、連続ドラマ初主演を果たしました。北村有起哉さんの出演作品は、ドラマ「駐在刑事シリーズ」「半径5メートル」「美食探偵 明智五郎」等です。

辻真琴役/藤原季節

溝呂木の担当編集者・辻真琴を演じる藤原季節さんは、1993年生まれ、北海道出身の俳優です。2014年から芸能活動を行っており、ドラマや映画、舞台に出演しています。藤原季節さんの出演作品は、ドラマ「グッド・ドクター」「監察医 朝顔」「大河ドラマ 青天を衝け」等です。映画作品は、「佐々木、イン、マイマイン」「明日の食卓」「のさりの島」等です。

溝呂木コヨミ役/平祐奈

溝呂木舜の姪・コヨミを演じた平祐奈さんは、1998年生まれ、兵庫県出身の女優・タレントです。小学6年生の時に、映画「奇跡」のオーディション合格を受け、女優デビューを果たしました。また、2017年には「もしもツアーズ」の週替わりレギュラーに起用され、タレントしても人気をあつめています。平祐奈さんの出演作品は、ドラマ「ヒミツのアイちゃん」「異世界居酒屋「のぶ」Season3」等です。

望月剛役/おかやまはじめ

望月剛を演じるおかやまはじめさんは、1964年生まれ、宮崎県出身の俳優です。1996年から芸能活動を行っており、テレビドラマを中心に出演しています。おかやまはじめさんの出演作品は、ドラマ「競争の番人」「相棒」「孤独のグルメ」等です。また、NHK朝ドラや大河ドラマへの出演も多く、「ファイト」や「おかりモネ」、大河ドラマでは「西郷どん」「青天を衝け」等に出演しました。

ウツボラの原作漫画に関する感想や評価

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謎めいた展開が読み手を夢中にさせた「ウツボラ」の漫画。ビルから飛び降りた女性の正体は、最後まで明かされませんでした。最終回は、もやもやの残る結末最後となったでしょう。一方、読み返すごとに、新たな気付きや発見ができることも、「ウツボラ」ならではの魅力となっています。また、ドラマ化を受け、原作漫画を手に取る方も増えているでしょう。以下では、「ウツボラ」の原作漫画に関する感想や評価を紹介します。

感想1:ウツボラの漫画が面白い

「ウツボラ」は、藤乃朱の死から始まり、彼女の正体に迫ったミステリー作品です。ストーリーを追うごとに、主人公の作家としての罪も明かされ、藤乃朱との関係にも焦点が当てられました。藤乃朱の正体は最後まで伏せられ、曖昧な結末で締めくくられました。すっきりしない結末に思える一方、読者を引き込むミステリアスな世界観がファンを魅了し、面白いとの感想も多数寄せられています。

感想2:様々に解釈できる点が良い

「ウツボラ」の謎の多くは、最後まで曖昧にされ、すっきりしない結末でしょう。一方、作中の謎は、読者ごとに様々に解釈され、多くの考察記事が投稿されています。自分とは異なる考えを知ることも、「ウツボラ」ならではの楽しみ方であり、様々な解釈の仕方があって面白いとの声も寄せられています。また、ミステリー感が強いとの感想も見られ、結末の最後をうやむやにした表現が、その印象を強めているでしょう。

感想3:きれいな作品だった

複雑にに絡み合ったストーリーが特徴の「ウツボラ」。読者の中には、内容が難しいと感じられるしょう。一方で、作品がきれいだったとの前向きな意見も寄せられています。作画の美しさも「ウツボラ」の人気に拍車をかけているでしょう。シンプルな線は読者の注意をストーリーに向けると共に、登場人物の魅力を引き立ています。絵画を思わせる繊細なタッチも、「ウツボラ」の世界観を深めています。

感想4:小説を読みたい気持ちがわいてきた

「ウツボラ」に関する感想には、小説のような漫画だったとの声も多く見られます。原作漫画は全2巻しかありませんが、ストーリーは濃厚です。また、読者に考えさせるポイントの多さも、小説のような雰囲気を醸していると考えられます。「ウツボラ」の感想の中には、作品をきっかけに小説を読みたい気持ちがわいてきたとの声も見られ、新たな小説作品との出会いも促しているでしょう。
 

感想5:一番好きな漫画

今回紹介した「ウツボラ」は、ミステリージャンルに分類され、近年は、考察しがいのある作品も多く発表されています。SNSでは、一番好きな漫画として「ウツボラ」を上げる意見も見られ、コアなファンの支持を集めています。曖昧な結末と最後から、レビューが低い傾向にある「ウツボラ」。しかし、読者の思考を刺激するような濃厚なストーリーは、読み手をぐっと引き込み、異色のミステリー作品としても楽しめるでしょう。

感想6:せかいの境目が分からなくなる作品だった

「ウツボラ」の謎の1つである世界のさかいめ。藤乃朱の正体と考察される秋山富士子の心情を表現したセリフと考えられています。溝呂木の作品で生き続けたい願望から、現実世界での死を選んだ秋山。彼女は、「ウツボラ」の中で生き、溝呂木の死後も生き続けています。「ウツボラ」の感想の中には、様々な世界のさかいめが分からなくなる作品とも評されており、読み手を不思議な気持ちにさせるでしょう。

感想7:小説版も読んでみたい

小説を思わせるような作風は、他作品ではあまり見られず、「ウツボラ」ならではの魅力にもなっています。ミステリー漫画でありながら、小説を読んでいるような感覚を覚えた方も多いでしょう。2023年3月に待望のドラマ化が実現した「ウツボラ」ですが、SNSでは小説として読みたいとの声も寄せられています。小説化されたら、漫画とは異なる味わいが楽しめるかもしれない、読者の想像を掻き立てています。

感想8:待望の実写化に感動

「ウツボラ」の実写化は早い時期から見られたものの、ストーリーが複雑すぎるためか、長らくドラマ化されませんでした。しかし、原作漫画の最終回から11年後となる2023年3月に、待望のドラマ化が発表されました。主演には、元AKB48の前田敦子さんが起用され、大きな話題を呼んでいます。また、ドラマをきっかけに原作漫画を手に取る方も増えており、作品の認知度も上がっているでしょう。

ウツボラのネタバレまとめ

ウツボラのネタバレまとめ・イメージ画像

「ウツボラ」の原作漫画のあらすじと、最終回と結末の最後をネタバレ紹介しました。読み進めるごとに、謎が深まっていく「ウツボラ」。シンプルな作画が登場人物のキャラを引き立て、ミステリー感を深めています。また、物語冒頭で自殺した女性の正体は、最後まで明かされませんでした。女性の正体は何者なのか、考察しがいのあるストーリーが、この作品の最大の魅力となっています。

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