痴情の接吻のあらすじ・結末をネタバレ！原作漫画とドラマに違いはある？

「痴情の接吻」とは、2010年代末に発表された恋愛漫画です。「あらすじを見て読んだら面白かった」や「素敵な結末だった」など、高評価を獲得し、テレビドラマ化もされました。この記事では、痴情の接吻について特集します。コミックスのあらすじを結末までネタバレ紹介しながら、登場人物、原作漫画とテレビドラマ版との違い、テレビドラマ版の主題歌とロケ地を取り上げていくことで、痴情の接吻の魅力に迫っていきます。

痴情の接吻は、プチコミック2019年1月号から2021年9月号まで、全32話が連載されました。本編終了後に、2編の番外編が発表されています。痴情の接吻のコミックスは、全8巻が刊行されており、累計発行部数が140万部を突破しました。また、番外編とテレビドラマ版のコラボ作品などを収めた「痴情の接吻～官能的回顧録～」のコミックスも発売中です。連載終了から2年を経過した現在でも、多くの新規ファンを獲得しています。

痴情の接吻の原作者は、如月ひいろです。如月ひいろは、女性漫画家で、滋賀県在住であること以外のパーソナルデータを明らかにしていません。また、顔出しもNGにしています。如月ひいろは、プチコミック2010年6月号増刊に掲載された短編漫画「君にフェチ♥」で漫画家デビューしました。その後も、プチコミックを中心に執筆活動を行っています。如月ひいろの主な代表作は、「溺れる吐息に甘いキス」、「棘に口づけ」などです。

テレビドラマ版もヒットしたことで知られる痴情の接吻の原作漫画は、「読んでいてドキドキした」や「結末まで目が離せなかった」など、恋愛作品として高評価されているとのことです。また、テレビドラマ版と原作漫画の相乗効果で、現在も多くのファンに親しまれる作品となりました。この章では、痴情の接吻の原作漫画のあらすじを、コミックスごとに1巻から6巻まで、ネタバレを含めながら紹介していきます。

痴情の接吻の原作漫画1巻のネタバレあらすじは、次の通りです。主人公の柏木和華は、本好きが高じて図書館で司書をしており、仕事面では充実した日々を過ごしていました。彼女のプライベートライフは、彼氏いない歴半年です。彼女は、両親が海外移住することで、蔵書を置ける物件を探していました。現在は仕事が楽しくて彼氏はあまり欲しくないと思っている和華でしたが、ある日図書館で高校時代の同級生上条忍と再会しました。

忍は、和華の仕事終わりに、突然「不動産を案内してほしい」と頼み込んできました。実は、和華は高校時代に偶然忍とキスをしたことがあり、そのことがあまり良くない思い出になっているのです。しかし、頼み事は断り切れずに、二人は不動産屋へ行きました。そこで、忍は和華も物件を捜していることを知ります。帰り道に、忍はマンションの情報を和華へ差し出し、「僕と一緒にマンション借りない？」と申し出ました。

一度は同居を断わる和華でしたが、経済的な負担が軽くなり、自分の理想物件に住めるという現実を受け入れ最終的に承諾しました。そして、忍は偶然ではなく意図的に和華に会いに来たことを打ち明け、キスをします。こうして、和華と忍の同居生活が始まりますが、和華は未だ彼氏が欲しくなく、忍は和華のことが好きだという気持ちのズレがありました。忍は優しい男性で、和華の下手な料理も「味は美味しい」と褒めてくれます。

痴情の接吻のコミックス2巻のあらすじネタバレは、次の通りです。和華は、バレンタインデーの時に交わした忍とのキスを思い出していました。そして、明日2月22日が忍の誕生日だと気づき慌てます。ふと、和華は高校時代を思い出しました。彼女は、高校時代モテていたのですが、誕生日に男子生徒たちから猫耳グッズをもらって、一緒に写真を撮ったことがあります。何と、その時の画像を忍は今も持っていて、彼女に見せてきました。

忍の誕生日である2月22日に、和華は料理を作ってお祝いするべく奮闘しました。しかし、なかなか忍が帰って来ないため、「こんな気分になるから恋愛は面倒だ」と思ってしまいます。ようやく忍が帰宅すると、彼は和華からの予期せぬお祝いに、「今までの誕生日の中で今日が一番嬉しい」と喜びました。和華は思わず忍にキスをして、「誕生日おめでとう。付き合おうか」と忍の告白を受け入れたのです。二人は恋人同士になりました。

和華は、食事中も気が気ではありません。キスの後のその先を考えていたからです。ところが、その晩は何事もなく過ぎ去ってしまいました。次の日、職場でモヤモヤしていた和華でしたが、忍が来てくれたことで気持ちが晴れます。その日の夜、二人はお互いの想いについて話し合いました。そこで、和華は初めて忍が10年前からずっと自分のことを好きだったことを知りました。こうして、二人の仲はさらに深まっていくのです。

和華と忍が、同棲するようになって三ヶ月が過ぎました。二人の交際は順調で、和華はその理由を忍がいつも自分を気遣ってくれているからだと感じています。また、和華は仕事も変わらず充実しており、古典文学の講習会の準備を進めていました。図書館で、大学側との打ち合わせがあったのですが、やって来たイケメンの教助手は、彼女の同級生の鈴木岳だったのです。思わぬ再会に、驚く和華でした。

岳は、和華との思わぬ再会に、胸をときめかせている様子です。そして、「今付き合っている人いるの？」と質問してきました。ここで和華が、思わず忍の名前を口にしてしまったので、二人がルームシェアの形で一緒に住んでいると告げます。すると、岳は三人での飲み会を提案しました。飲み会当日、先に来た和華と岳はそのまま飲み始めのですが、岳が女性を口説くような感じでアプローチしてくるため、和華は若干の戸惑いを見せました。

遅れてきた忍が合流します。二人の様子に嫉妬したらしく、忍は和華のことをガードするように抱き寄せます。和華は、そのような忍のことをかわいいと思いました。飲み会の翌日以降もラブラブな和華と忍でしたが、忍は自分のことでいっぱいになってくれない和華に想いをぶつけます。その気持ちはキスマークとして、彼女の身体に残りました。講習会は無事に終わりますが、帰り道躓いた和華を岳が抱きとめるハプニングがあります。

ある休日、和華は本を運んでいる時に誤って忍のメガネを壊してしまいました。忍は怒ることもなく、逆に和華に怪我はなかったか心配してくれます。すぐに彼女はメガネ販売店へ行き、修理を依頼しますが、直るのは翌日だといわれました。メガネのない忍は、かなり日常生活が不自由そうです。そこで、和華は忍の眼の代わりになって、食事を食べさせてあげたりなどいろいろ世話を焼くのですが、忍がいたずらして上手くいきません。

和華はどうしても主導権を握りたいようで、エッチの時もそのように忍に伝えました。しかし、翌日彼女は洗面所で忍のコンタクトレンズと別のメガネを発見し、またも忍の掌の上で転がされたことを実感します。和華の職場の図書館では、月一回朗読会が行われていました。今回は官能小説の朗読があるのですが、担当者の吉川が風邪を引いてしまったことで、和華が担当する可能性が出て、彼女は忍の前で朗読の練習をするのです。

吉川の体調が回復したことで、朗読会で和華が官能小説を読むことはありませんでした。和華が忍の前で練習した時、上手くいなかなったので、忍は二人の思い出の小説「痴人の愛」を読んで聞かせています。また、忍はなぜ和華のことを好きになったのかを彼女に告げました。高校時代、何でもできるけれども器用貧乏だった忍は、図書館司書になるために、一生懸命勉強していた和華の姿に胸を打たれて、想いを寄せるようになります。

痴情の接吻のコミックス5巻ネタバレあらすじは、次の通りです。和華と忍の交際は、岳の存在はあれども、極めて順調でした。ある日、忍の外出中にインターホンが鳴ったので、和華が出るとそこには忍と彼にそっくりの少年がいたのです。彼は薫といい、忍の10歳下の弟でした。ドイツに住んでいる薫は、日本の大学を受験するか迷っており、帰国したのです。薫は、人懐っこいのですが、忍がいなくなると態度を豹変させます。

薫は、どうやら和華のことを兄の恋人には相応しくないと思っています。そのことを知らない様子の忍は、和華と薫の二人で大学見学に行くよう提案しました。大学下見の場で、薫は突然和華に向かって壁ドンをして告白のような言動をします。ところが、その場で薫は体調を崩してしまったようで、家に連れ帰り看病をしました。落ち着いて寝た薫の隣の部屋で、和華と忍はお互いの気持ちを確かめ合います。実は薫は起きていました。

和華と忍のラブラブぶりを知った薫は、翌日ツンツンしてドイツへ戻りました。その後、和華と忍は一泊二日の京都旅行を楽しみます。普段の忍とは思えない強引な誘いで実現した旅行でしたが、和華はそのことを逆に彼の気遣いだと悟りました。和華は、忍の気遣いに感謝しながらも、そのことが多少怖くもあったのです。忍は、「本を愛する和華を守りたい」ことが生き甲斐と語りつつ、「自分が望む世界に嫉妬する」と吐露しました。

ホタル観賞会で、岳が和華に告白しようとしているのを見た忍は、和華にベッタリするようになりました。二人でスプラッター映画を観ながら、和華は今度仕事で小学生向けの肝だめしをするといいます。見回りボランティアが必要とのことで、和華のことが心配な忍は立候補しました。すると、和華へ岳から電話があります。和華は忍に気づかれないように会話を進めていきますが、勘の鋭い忍は相手が岳だとわかりました。

肝だめし当日を迎えました。スプラッター映画は何ともない和華ですが、実は幽霊系は苦手であり、何とか平気なふりをしています。しかし、アクシデントが起きて腰を抜かしてしまいました。忍が来てくれて、和華をお姫様抱っこして、当直室へと運ばれた和華です。二人は、当直室でラブラブなひと時を過ごして、肝だめし会場へと戻っていきました。肝だめしが終わると、次の二人のイベントとして夏祭りが控えています。

ともに浴衣姿で夏祭りへ出かけた和華と忍は、忍が他の女性の熱い視線を受けたり、和華が他の男性にナンパされるなどのハプニングがありましたが、より気持ちを深め合うことができました。ある日、仕事中の和華と岳が話していると、そこに忍が現れます。岳はその時、忍に「過ぎた愛情は相手に取って重荷になる」と言いました。この一言が響いたようで、以降忍の和華に対する態度が明らかに変わってしまい、彼女は困惑します。

如月ひいろ原作の漫画痴情の接吻は、20代の男女の恋愛を丁寧に描いたことで、ヒット作品となりました。同作品は、結末に向かうにつれて盛り上がりを見せたとのことです。また、二人を取り巻く周囲のキャラクターや環境も、ドラマに影響を与えました。和華と忍の恋愛模様は、どのような結末を迎えたのでしょうか？この章では、痴情の接吻のコミックス7巻と8巻のあらすじを、結末までネタバレを交えながら紹介していきます。

コミックス6巻のラストは、和華が岳から告白されるという結末でした。そのことを忍に言えずに悩んでいる彼女のもとへ、海外移住していた両親が訪れます。両親は、娘がルームシェアしている話は聞いていましたが、忍のことを女性だと思っており、男性が現れたことで驚きを隠せません。怒る和華の父親に対して、忍は真摯な態度で、和華への想いを伝えました。その態度に母親は安心し、怒っていた父親も最後は態度を軟化します。

翌日、和華の職場で忍、そして岳が居合わせます。忍は、和華の両親公認での交際になったことで気持ちが晴れた様子でした。そのことを知って肩を落とす岳でしたが、「隙があれば遠慮しない」と改めて宣言します。二人のバチバチした様子を、どこか嬉しげに見ている和華でした。そうこうするうちに、和華の誕生日が近づいてきます。忍は彼女を喜ばせようと張り切りますが、和華は忍と一緒にいられればそれで良いと伝えました。

和華の誕生日当日、忍は有休を取って彼女を待っているとのことでしたが、和華が運悪く残業を命じられてしまいます。ようやく残業が終わり帰ろうとする彼女のもとへ、忍が迎えに来ました。なぜか忍は、和華を別室へ連れて行きます。部屋の中では、多くの友人知人が彼女の誕生日を祝ってくれました。実はこれらは、忍が用意したサプライズであり、残業も忍が館長にお願いしていたのです。彼の心遣いに、和華は感動しました。

痴情の接吻のコミックス8巻と結末のネタバレあらすじは、次の通りです。ドイツに住んでいる忍の母親が体調を崩して、彼は急遽ドイツへと向かいました。忍の帰りを待つ和華ですが、予定の時期を過ぎても彼が帰って来ないので、いいようのない不安に駆られてしまいます。そのような状況下で、和華は岳と会いました。岳に頼ることは良くないと知りつつも、つい彼を部屋に入れ弱音を吐いてしまう和華に、岳は自分の想いを告白します。

そこへ、ドイツの忍から大きな花束が届きました。改めて忍の愛の大きさを知る和華と、自分がフラれたことを自覚する岳がいます。部屋を出て行く岳へ向けて、和華は「好きになってくれてありがとう」と感謝の気持ちを伝えました。クリスマスイブの夜、和華は帰国した忍と感動の再会を果たします。二人は激しく求め合い、その後和華は正直に忍が不在の時に岳から告白されて、断ったことを話しました。

後日、忍は和華を二人の思い出の場所へ連れて行きます。そこは、二人が通っていた高校の図書室です。昔を懐かしんでいる和華に向けて、忍は「この先僕の命ある限り愛しぬくことを誓う」とプロポーズしました。和華は、プロポーズを受け入れます。そして、本編ラストの和華モノローグでは、二人に新しい命が授かったことが示唆されました。幸せそうな姿の二人の写真が描かれて、痴情の接吻の本編は結末を迎えたのです。

プチコミックに2019年から2021年まで連載された恋愛漫画痴情の接吻は、ヒットを記録したことでテレビドラマ版が放映されています。テレビドラマ版は人気アイドルグループA.B.C-Zのメンバー橋本良亮が上条忍役の俳優キャストになったことで反響を呼びました。また、原作漫画とドラマ版には、いくつかの違いがあるとのことです。この章では、痴情の接吻の原作漫画とテレビドラマ版との相違点について考察しながら紹介します。

痴情の接吻の原作漫画とテレビドラマ版との相違点として、真っ先に挙げられるのはストーリーの背景です。それは、季節のことで、原作漫画はあらすじの項でも触れましたが、2月にストーリーが始まりました。バレンタインデーや、忍の誕生日2月22日を中心にエピソードが繰り広げられます。そのまま四季ごとに、様々なイベントが描かれており、二人が幸せな結末を迎えた季節は次の冬だったことが窺えるのです。

それに対して、痴情の接吻のテレビドラマ版は、忍の誕生日が6月22日（カニの日）に変更されています。また、夏のエピソードが多く登場しました。このことの理由は、テレビドラマ版の放送時期にあるとされています。ドラマ版は2021年7月から9月までの1クール放映だったことで、ストーリー全体に夏のイメージを付ける必要があったと推察されました。季節感が違うので、違和感を感じた原作ファンもいたとのことです。

痴情の接吻の原作漫画は、恋愛ストーリーですが、随所にコメディシーンがあります。「シリアスシーンとコメディシーンとの緩急のつけ方が絶妙だ」という高評価が多く、作品の魅力につながっていました。また、掲載誌のプチコミックが、20代女性をターゲットにした雑誌であることから、ラブラブな描写にも力が入っており、直接的な性描写も多く見られます。こうした部分に魅力を感じるファンも多くいました。

対するテレビドラマ版は、コメディシーンがより強調されています。特に和華の妄想シーンにそのような要素が顕著であり、「原作漫画との差別化の一つ」と分析する人もいました。また、テレビというメディアである関係上、直接的で過激な性描写は抑えられています。それでも、いわゆるラブシーンは存在しており、忍役の橋本良亮と和華役の中村ゆりかの熱演は、原作ファンからも評価されました。

痴情の接吻の原作漫画における主人公の柏木和華は、無類の本好きとして描かれています。本好きが高じて、職業に図書館の司書を選んだほどで、その他にも大量の蔵書が家にあることが判明しました。その分、恋愛に関しては一歩引いていることもわかっています。彼氏がいない期間が半年である和華でしたが、元カレがどのような人物であるかについては一切描かれず、ストレートに忍との恋愛ストーリーが展開されました。

テレビドラマ版には、和華の元カレが登場しました。彼女の元カレの名前は、里島敦といい、学生時代に付き合っていたことが描かれています。元カレを登場させた理由は、明らかにされていません。ファンの間では、「テレビドラマ版は決まった回数で原作の内容をわかりやすく伝えなければならないので、和華の性格を浮き彫りにするため、そして忍と元カレとの対比を鮮やかにするために元カレを登場させた」と考察されています。

痴情の接吻の原作漫画には、上条薫とアンナが登場しました。薫は忍の弟で、アンナは薫の同級生で彼に想いを寄せています。薫とアンナのドラマも原作漫画の見どころとされており、10代の若者の恋愛が爽やかに描かれていました。テレビドラマ版には、二人とも登場しません。1クールという事情でオミットされたと推察されていますが、「ドラマ版で薫とアンナを見たかった」というファンも多く、そのような人たちを落胆させました。

ちなみに、原作漫画の主人公は柏木和華ですが、テレビドラマ版の主人公は上条忍であるという大きな相違点も存在します。なぜそのような改変が行われたのか、その理由については明かされていません。なお、原作者の如月ひいろによると、上条空にはモデルが存在するとのことで、「その人物のファンです」という内容の発言を、インタビューでしていました。また、和華の司書の資格は、如月ひいろが実際に取得したものです。

如月ひいろ原作で、プチコミックに連載されていた漫画痴情の接吻は、ファンを中心に「結末に至るまでのストーリー展開が秀逸だった」や「登場キャラクターに悪人がいなくて楽しく読めた」という高評価が多く見受けられた作品です。登場人物の個性や魅力も、作品の見どころとして認知されていました。この章では、痴情の接吻の主な登場人物を、一覧にまとめて、ネタバレを含めながら取り上げていきます。

柏木和華は、地上の接吻の主人公です。和華の年齢や誕生日は不明ですが、20代の独身女性であることが判明しました。市立図書館の司書として勤務していますが、司書の仕事以外のイベント業務も積極的にこなすなど、スキルと意欲のある女性として描かれています。仕事が充実している反面、プライベートでは半年ほど彼氏がいない状況でした。しかし、仕事が楽しいことと、恋愛の煩わしさが嫌で一歩引いている状況です。

柏木和華の見た目は、ロングヘアが印象的なかわいらしい美人です。本人はあまり自覚していませんが、学生時代からモテており、現在でもSNS上で司書として働く彼女のファンクラブが結成されていました。和華の趣味は読書で、自室にも大量の蔵書があります。両親が海外移住をしたことで、次の住まいを捜していたのですが、蔵書を置いておけるという条件と経済状態に見合った物件が見つからずに困っていた時に、忍と再会しました。

柏木和華は、上条忍と再会したことで、ルームシェアの形で同居しました。そこで、彼から告白されて付き合うようになります。当初は、恋愛の煩わしさを感じていた彼女でしたが、次第に忍のことを本気で愛するようになり、感動の結末を迎えるのでした。

上条忍は、和華の住む街へやって来た20代の独身男性です。メガネをかけた痩身のイケメンであり、理知的な表情が物語るように海外にも支社のある有名企業で、理系の研究職に就いていました。高校時代から、物事に集中して打ち込んでいる和華に想いを寄せており、再会後は彼女の幸せのために気を遣い続けます。二人を結び付けた本に、谷崎潤一郎の「痴人の愛」があり、ストーリーの結末まで続く重要な伏線になりました。

鈴木岳は、和華の住む街にある大学で、文学部教授の助手を務めている20代男性です。和華と忍とは、同じ高校出身であり、その当時から和華のことが好きでした。教授の講演会絡みで、図書館を訪れた時に和華と再会していて、昔の恋心が燃え上がり彼女にアプローチをかけます。爽やかな雰囲気をまとったイケメンで、見た目通り正々堂々とした性格をしていました。ストーリーの結末近くで、和華に真剣に告白するもフラれています。

上条薫は、忍の10歳下の弟で、両親とともにドイツで暮らしています。薫の外見は、メガネをしていない忍とそっくりであり、初対面時の和華は「忍が二人になった」と驚いていました。日本の大学に行くかどうか悩んでいるとの名目で帰国しましたが、尊敬している兄の彼女がどのような女性であるのか確かめにきた様子も窺えます。和華に対しては、兄を取られたという思いがあるのか、非常につっけんどんな態度で接していました。

アンナは、薫の通っているドイツの学校の同級生です。名字は、明らかにされていません。ドイツ人の父親と、日本人の母親を持つハーフで、日本語が堪能な美少女です。忍とも顔見知りであり、彼のことを慕っている様子が示唆されました。日本に遊びに来た際に、和華とも知己になっています。薫のことが好きなのですが、薫はアンナが忍のことを好きだと勘違いしていて、お互い両想いにも拘わらずなかなか恋が進展しません。

2021年に放映された痴情の接吻のテレビドラマ版は、季節や登場人物、そして結末にいくつかの相違点がありますが、おおむね原作ファンからも高評価されたとのことです。また、テレビドラマ版を観て、原作漫画のファンになった人もおり、相乗効果がありました。テレビドラマ版には、どのような魅力があったのでしょうか？この章では、痴情の接吻のドラマ版の主題歌と、ロケ地について紹介していきます。

痴情の接吻のテレビドラマ版の主題歌は、主演の橋本良亮が在籍しているアイドルグループA.B.C-Zの「夏と君のうた」です。同曲は、A.B.C-Zの11枚目のシングルとして、2021年9月21日にリリースされました。オリコンチャート最高2位を記録しています。作詞をスピードワゴンの小沢一敬、作曲を奥田民生が担当して話題になりました。

夏と君のうたは、奥田民生らしい独特のコード進行とメロディーラインが効いたミディアムテンポのロックナンバーです。小沢一敬の書いた歌詞は、特に作品とは関係がありませんが、「ドラマの雰囲気に合っている」と高評価されました。なお、小沢一敬はドラマ版の第2話にゲスト出演しています。

痴情の接吻のテレビドラマ版のロケ地として有名な場所は、千葉県流山市にある「森の図書館」です。和華の職場として、撮影されていました。また、神奈川県足柄下郡箱根町でも、ロケが行われたことが判明しました。

この章では、ヒットした恋愛漫画である痴情の接吻に関するTwitterでのつぶやきを、いくつか取り上げていきます。痴情の接吻は、インターネット上でどのような感想や評価を受けているのでしょうか？

こちらは、痴情の接吻の原作漫画の大ファンだと思われる方のツイートです。原作漫画を読んでいるとキュンキュンすることが多いとのことで、面白い恋愛漫画だと高評価していました。

こちらは、痴情の接吻を読み始めたという方のツイートです。コミックス2巻まで読んだとのことで、ラブシーンが多めで面白いとつぶやいています。また、テレビドラマ版がどのような出来になるのか期待しているとのことでした。

こちらは、痴情の接吻の原作漫画とテレビドラマ版両方の大ファンだと思われる方のツイートです。テレビドラマ版の第7話を高評価しています。また、原作漫画を結末まで読んでおり、ドラマ版の最後にも期待を寄せていました。

この記事では、痴情の接吻について原作漫画のネタバレあらすじを中心に特集してきました。痴情の接吻は、ストレスなく読むことのできる漫画として高評価されているとのことです。この機会に是非一度、痴情の接吻の原作漫画を読んでください。