【もういっぽん！】打ち切り疑惑が浮上した理由は？アニメ化したのに不人気？

「もういっぽん！」は、女子柔道の世界を描いた漫画です。テレビアニメ化されるほどの人気を獲得しながらも、原作漫画の売り切り完結説が出た作品として知られました。なぜ、打ち切り説が出たのでしょうか？この記事ではもういっぽん！の原作の打ち切り説について特集します。打ち切り完結の噂が出た理由を中心に紹介しながら、テレビアニメ版が面白いのか、またはつまらないのか、評価を取り上げていきます。

もういっぽん！の原作漫画は、週刊少年チャンピオン2018年47号より連載スタートしており、2023年2月現在連載中です。コミックスは、22巻まで刊行中で、「次にくるマンガ大賞2019」にノミネートされたことがありました。同作品の原作者は、山口県出身の男性漫画家の村岡ユウです。村岡ユウは、同誌に柔道漫画「ウチコミ!!」を連載してヒットさせました。また、彼の妻は同じく漫画家の町田とし子です。

もういっぽん！の主人公は、園田未知という少女です。ストーリーの最初は、彼女の中学時代が描かれました。園田未知は、青葉中学校の3年生で、柔道部員だったのです。一本勝ちの快感を至上のものとしている彼女は、3年生の大会を最後に柔道を辞めるつもりでした。ところが、対戦相手がこれまで当たったことのないほどの強豪だったことで、失神一本負けを喫します。屈辱の敗戦から9ヶ月後、園田未知は青葉西高校に進学しました。

インターネットの検索エンジンで「もういっぽん！」を検索すると、「打ち切り」の単語が出てくることがあります。もういっぽん！は、ファンを中心に評価の高い漫画でありながら、打ち切り完結の噂が出ていました。「打ち切り」の文字を見た多くのファンが、「本当に完結してしまったの？」と驚いたとのことです。この章では、もういっぽん！の原作漫画の打ち切りの噂が出た理由を、考察しながら紹介します。

結論を先に書きますと、2023年2月時点でもういっぽん！の原作漫画は打ち切りになっていません。コミックスの累計発行部数は発表されていませんが、22巻まで発売されていることからも、同作品の人気が窺えます。また、コミックス13巻の帯にて、テレビアニメ化がアナウンスされました。2023年1月より、テレビアニメ版が放映中です。このように、もういっぽん！は週刊少年チャンピオンの中でも人気漫画であることがわかります。

もういっぽん！は、ファンの評価が高い漫画であるにも拘わらず、打ち切り完結説が出た作品でした。打ち切りの噂が出た理由の筆頭だとされているのが、同作品が週刊少年チャンピオンの巻末、または巻末に近い位置に掲載されるケースが多かったことです。漫画雑誌の読者の中には、「巻末に掲載される漫画は人気がない」と捉える人もいるといわれており、もういっぽん！の根強い打ち切り説の理由になってしまったのでした。

漫画ファンの中には、「自分の好きな作品が巻末に掲載されるようになると、打ち切られるのではないかと不安になる」と心配する人も多くいるとのことです。そのような考えに至る大きな理由が、週刊少年チャンピオン以外の漫画雑誌の姿勢にありました。次項にて、そのことについて考察していきます。

漫画雑誌の読者が、「巻末掲載の漫画は不人気で打ち切りになる」と考えている理由は、週刊少年ジャンプの存在にありました。週刊少年ジャンプは、創刊以来徹底したアンケート至上主義を取っていることで知られています。漫画ファンの間では、このことを「ジャンプシステム」と呼んでいて、有名な言葉になりました。週刊少年ジャンプでは、その週のアンケートで人気が低かった漫画は、その次の号で掲載順が後ろになるとのことです。

ジャンプシステムは非常にわかりやすく、実際に巻末掲載が続いた漫画が打ち切り終了するケースが度々見受けられました。そして、そのことを知っている漫画ファンの多くが、「チャンピオンもそうではないか」と考えたのです。しかしながら、週刊少年チャンピオンは、「ジャンプのように徹底したアンケート至上主義ではない」といわれており、もういっぽん！の掲載順についても、打ち切り前提ではないことが窺えます。

村岡ユウ原作の女子柔道漫画もういっぽん！は、先述の通り現在テレビアニメ版が好評放映中です。テレビアニメ版を観た人の多くが、「面白い」という好意的な感想を持ちました。その一方で、「つまらない」という意見も見受けられます。また、原作漫画の打ち切り説と絡めて、「不人気作だ」とする論調もありました。この章では、もういっぽん！のテレビアニメ化について紹介しながら、面白い点などを取り上げていきます。

もういっぽん！のテレビアニメ版は、2023年1月9日に、テレビ東京系にて放映開始されました。シリーズ構成を、脚本家で漫画原作者でもある皐月彩が手がけています。監督を務めているのは、荻原健です。OP主題歌は、Subway Daydreamの「Stand By Me」が採用されました。また、ED主題歌は、青葉西高校柔道部名義で、メイン声優陣が歌う「いっぽんみち」が流れており、ファンを喜ばせています。

もういっぽん！のテレビアニメ化は、先述したようにコミックス13巻の帯で告知されました。13巻の発売日は、2021年7月8日であったことから、放映まで約1年半を要しています。コロナ禍の昨今を鑑みても、「順調なアニメ化だった」と評されました。なお、もういっぽん！の円盤は、2023年3月より1巻ずつ発売予定です。また、AbemaTVやdアニメストアなど、複数の動画配信サービスにて、有料で視聴することもできます。

もういっぽん！のテレビアニメ版について、「つまらない」という意見がいくつか見受けられました。その理由の一つに挙げられるのが、「スポーツ漫画やアニメ自体に興味がない」や「柔道を題材にした作品は面白そうではない」というものです。このことに関しては、「ジャンルの好き嫌いがあるのは仕方ない」という見解が大勢を占めており、「これをもって同作品を不人気作とするのは早計だ」といわれました。

また、もういっぽん！については、「作画が幼過ぎる気がする」や「ロリっぽい絵柄が苦手」という意見もありました。この意見に関しても、「好みの問題はいかんともしがたい」という見解が多く、「即不人気だとはいえない」とのことです。

もういっぽん！のテレビアニメ版を、「面白い」と支持するファンの最も多い理由は、「柔道の描写がリアルで良い」というものでした。また、「成長物語として感動できる」や「部活動のワクワク感、わちゃわちゃした感じが良い」という、ストーリーの面白さを挙げる人も多くいます。中には、「地味な1話だったけれども、大化けする可能性がある」と考察する人までいました。

さらには、「画と音と演出が一体となっていて素晴らしい」や「声優陣の演技が良かった」など、演出面での良さを高評価する人もいました。テレビアニメ版は、好評放映中であることから、今後の人気の伸びが注目されています。

この章では、もういっぽん！に関するTwitterでのつぶやきを、いくつか取り上げていきます。もういっぽん！は、インターネット上でどのような感想や評価を受けているのでしょうか？

こちらは、週刊少年チャンピオンの読者だと思われる方のツイートです。もういっぽん！の掲載順が後ろの方だったことで、打ち切り完結するのではないかと心配になったとつぶやいています。

こちらは、もういっぽん！の原作漫画の大ファンだと思われる方のツイートです。リアルタイムで掲載誌を読んでいて、当時掲載順が一番後ろだったけれども、打ち切りでなくて良かったとつぶやいていました。

こちらは、もういっぽん！の熱心なファンだと思われる方のツイートです。もういっぽん！のテレビアニメ化を知って、原作漫画の掲載順が後ろであることが心配だったけど、アニメ化でそのことが払拭されて良かったという感想を持っています。

この記事では、もういっぽん！の打ち切り説について特集しました。もういっぽん！は「YAWARA！」以来の本格的女子柔道漫画として、高評価されています。是非一度、同作品の魅力に触れてみてください。