【本好きの下剋上】身食いとはどんな病気？治す方法や症状・原因をまとめて解説

「本好きの下剋上」とは、人気ライトノベルの一作であり、コミカライズ版やテレビアニメ版も大ヒットを記録しました。同作品には、いくつかの謎が登場しますが、序盤の謎とされていたのが身食いです。この記事では、本好きの下剋上に登場する身食いとは何かについて紹介します。「魔力に関係がある」といわれる身食いを治す方法や、身食いと主人公マインとの関係についても併せて取り上げるため、読む時の参考にしてください。

本好きの下剋上は、いわゆる異世界転生を扱ったライトノベルです。そこに本好きの要素を加えたことで、「電子書籍が隆盛を誇る現代に一石を投じた」と評されました。この章では、本好きの下剋上の概要とあらすじを取り上げていきます。

本好きの下剋上は、2015年より単行本がTOブックスレーベルより刊行され、2023年1月現在34巻まで刊行されました。単行本の元になっているのは、原作者の香月美夜が「小説家になろう」に連載したバージョンです。本好きの下剋上の本編は完結しましたが、外伝や短編集などが展開されています。同作品は、原作ライトノベルのヒットを受けて、コミカライズ版やテレビアニメ版、ドラマCD版などメディアミックスが展開中です。

本好きの下剋上の舞台は、ユルゲンシュミットという異世界の国です。主人公のマインは、前世で原題に生きた日本人女性で、この国のエーレンフェストに転生しました。前世で本好きだったマインは、ユルゲンシュミットでも本を求めるのですが、彼女のレベルに見合った内容や価格の書物はありません。彼女は、本作りに奮闘しながら、高い魔力を開花させることになりますが、その前に病気とされる身食いに侵されるのでした。

本好きの下剋上の序盤の謎として提示された身食いとは、当初病気として扱われていました。ところが、ストーリーの進捗とともに、実は病気ではないことが明らかにされたのです。身食いは、異世界にて貴族のみが有している魔力を、平民が持った状態のことを指しました。平民には、身食いの実態を知る者がほとんどいないことから、長らく病気として認識されたのです。マインも高い魔力を持っているので、身食いになりました。

それでは、本好きの下剋上にて身食いになった平民には、どのような症状が出るのでしょうか？体内の魔力が自分の許容量より大きくなってしまうと、発熱の症状が見られるようになります。この状態を精神力で制御し切れなくなると、魔力に食われて死亡してしまうのです。身食いは、魔力に覆われた土地であるユルゲンシュミット特有の事象であり、平民に起こるものだったことから、原因不明の恐ろしい病気だと思われました。

本好きの下剋上に登場する身食いは、平民が魔力に対する知識がない故に病気と認識してきた事象です。貴族は魔力を有していても身食いにならないので、「当然治す方法がある」といわれました。この章では、本好きの下剋上の身食いを治す方法について、三項目に分けて紹介していきます。

身食いを治すには、魔術具が必要不可欠です。増え過ぎた自分の魔力を、魔術具に移していくことで体内の魔力の増加を防ぐことができました。ところが、魔術具は、貴族専用といっても良い道具であり、平民が手に入れるには、途方もない金額を払わなければなりません。そのため、身食いを治すには、貴族の愛人や側仕えになる方法があります。また、飼い殺しという手段もありますが、いずれも平民にとって前向きではないのです。

身食いを治すもう一つの方法とは、ユレーヴェと使用することです。ユレーヴェは、青い液状の薬品で、飲むまたは液体に浸かることによって、体内の魔石を取り除く効果がありました。また、仮死状態からの回復も期待できます。ただし、昏睡状態に陥るなどの副作用も見られました。上流貴族は、ユレーヴェを常備して暮らしているのです。また、興奮し過ぎると、体に障るという弊害もあるとされており、使いどころが要でした。

本好きの下剋上の身食いを治療するにあたり、「素手で魔力放出ができないのか？」という意見があったとのことです。理屈上ではできそうなのですが、ストーリー内でそのようなことを行ったキャラクターが一人もいないことから、非常に難しく不可能であるとされました。また、このことに絡んで、「魔力を直接行使すると、人間の身体が耐えられなくなる」と推察したファンも多く、「議論のし甲斐がある」といわれたのです。

香月美夜原作の傑作異世界ファンタジーライトノベル本好きの下剋上の主人公マインは、身食いになりました。「命を落とす危険もある」といわれましたが、回復して主人公としての活躍を見せていきます。マインと身食いには、どのような関係性があったのでしょうか？この章では、本好きの下剋上のマインと身食いの関りについて紹介していきながら、身食いがマインに及ぼした影響についても、併せて紹介していきます。

本好きの下剋上がスタートした時、マインの年齢は5歳であることが判明しています。実姉のトゥーイが1歳年上ですが、二人を比較するとマインがとても幼く見えることが窺えました。このことには、明確な理由があったのです。マインは途方もない魔力の持ち主であり、魔力に栄養（エネルギー）を取られてしまうことで起こった結果でした。更にマインは、幼い頃から病弱だとされており、どちらも身食いの影響だったのです。

身食いに見舞われた平民は、先述した治療を受けなければ長く生きることができません。身食いになった子供は、洗礼式が行われる7歳まで生きられないということが、異世界では一般的な考え方のようでした。マインも身食いになったことで、「洗礼式までは持たないだろう」といわれます。因みに洗礼式とは、異世界にて7歳を祝う行事のことで、貴族と平民とでは式に違いがありました。マインは、何とか洗礼式を迎えることができます。

本好きの下剋上の主人公であるマインは、洗礼式を二回経験した珍しいキャラクターです。一回目は、平民時代の7歳時に経験しました。そして、ジルヴェスターの養女になった8歳の時に、ローゼマインとして洗礼式を受けているのです。ローゼマインになった際に、平民のマインは死亡したことになっていることから、洗礼式を受けたのは別々の人物という位置付けです。しかし、彼女が二回洗礼式に参加したことは、事実でした。

マインは、他のキャラクターが行うには不可能とされる、魔力の圧縮という行為を行っていました。これは、自力で身食いによって起こる発熱を抑えるという作業です。幼いマインが、このようなことをできた理由は、「彼女の器が前世の22歳の女性のままだったから」と推察されています。マインは、ローゼマインになって以降も、更なる魔力の圧縮にチャレンジしており、彼女の精神力が並ではないことが判明しました。

この章では、本好きの下剋上に登場する身食いに関するTwitterでのつぶやきを、いくつか取り上げていきます。身食いは、インターネット上でどのような感想や評価を受けているのでしょうか？

こちらは、本好きの下剋上の大ファンだと思われる方のツイートです。同作品における身食いの設定について、現実の生活でも起こり得る事象であり、秀逸だと高評価しています。

同じく、本好きの下剋上の大ファンだと思われる方のツイートです。テレビアニメ版を観て、身食いの設定に共感したとのことです。また、身食いを闇、魔術具をイベントと定義すると、自分にもオーバーラップするという感想をつぶやきました。

こちらも、本好きの下剋上の大ファンだと思われる方のツイートです。テレビアニメ版を観返していた時に、身食いの熱を魔術具ではなく、魔石で吸い取ることはできないだろうかという考えをつぶやいています。

この記事では、人気ライトノベル本好きの下剋上に登場する身食いについて特集してきました。「身食いは秀逸な設定」と高評価されることが多く、「作品に奥行きを与えた」という意見も見られます。身食いに注目しながら、本好きの下剋上を読んでみてください。