【本好きの下剋上】ジルヴェスターの正体は領主？マインを養女にした理由は？

「本好きの下剋上」は、数多あるライトノベルの中でも「別格的な人気を誇る作品だ」と評されました。同作品に登場する重要キャラクターの一人に、ジルヴェスターがいます。この記事では、本好きの下剋上のジルヴェスターについて特集します。彼の正体や、契約魔術とお守りを含めた養女マインの関係、そしてテレビアニメ版でジルヴェスターを演じた声優の井上和彦について紹介するため、同作品を楽しむ際の参考にしてください。

本好きの下剋上は、シリーズの累計発行部数が800万部を突破したライトノベルです。漫画版とドラマCD、そしてテレビアニメ版も大ヒットしたことで知られており、「ライトノベル界のアイコン」と称するファンも多く見られました。本好きの下剋上には、「多くの面白い魅力が詰まっている」と評されています。この章では、同作品の作品情報を紹介していきます。

本好きの下剋上は、香月美夜が「小説家になろう」に連載した小説が原作となっています。小説家になろう版は、2013年から2017年まで連載されました。商業作品化されたのは2015年で、椎名優のイラストを加えて、一部加筆修正を施して刊行されています。2023年1月現在、外伝と短編集を含めた34巻まで発売されました。また、同作品はメディアミックスが展開され、漫画版とドラマCD版、そしてテレビアニメ版があります。

本好きの下剋上の主人公は、マインという少女です。マインの正体は、前世で本が大好きだった本須麗乃という女性でした。不慮の事故で亡くなり、異世界にマインとして転生したのです。前世の記憶を残したマインは、本を探しますが、異世界には神が存在せず、羊の皮に書かれた書物は高値でした。マインは、自分の欲求を満たすため、そしてこの世界に本を広めるために、まずは紙を発明しようと努力するのです。

人気ライトノベル本好きの下剋上に登場するジルヴェスターは、紫色の長髪を後ろにまとめて、意志の強そうな表情をしている青年です。彼の正体は、「アウブ・エーンフェレスト」と呼ばれるこの地の領主でした。正体が領主であるにも拘わらず、面白いことがあれば平民の住む場所へお忍びで向かうほどの変わり者でもあります。ジルヴェスターは、マインからも変人扱いされていますが、彼はマインの価値についてよく知っていました。

香月美夜原作の傑作ライトノベルである本好きの下剋上に登場するジルヴェスターは、当初変人キャラ的位置付けでした。ところが、正体を明かしてマインを養女にしたあたりから、ファンの間で評価が高まったとのことです。この章では、ジルヴェスターが、マインを養女にした理由や経緯、そして契約魔術やお守りに絡んだマインとの関係などを、ネタバレを交えながら紹介していきます。

本好きの下剋上のジルヴェスターは、マインに「狩りのお礼」として黒い石がはまったネックレスを渡しました。マインは、このネックレスをお守り的なものと捉えています。彼女の認識は正しく、彼女を助けるお守りの役割を持っていますが、その正体は魔術具とされました。マインが窮地に陥った時に、宝石部分に血判を押すことで、彼女の居場所をジルヴェスターやカルステッドに知らせる働きがあるのです。まさにマインのお守りです。

本好きの下剋上の主人公であるマインは、身食いですが、他の身食いとは比べ物にならないほどの魔力を有していました。この点を、神殿長に知られてしまい、処分の対象になってしまうのです。そして、領主を超えるほどの魔力があり、更に成長する可能性の高いマインを利用しようとしました。神殿長の企みに気づいた領主のジルヴェスターは、マインのことを国のため、魔力不足の領土のために役立てようと考えるのです。

マインは、神殿長に対して抵抗しましたが、処罰されると連座で家族も処刑されることを知ります。そして、ジルヴェスターの申し出を受けて契約を交わし、彼の養女になったのです。彼女は、契約魔術によって、家族と別れ、平民としてのマインは死亡し貴族のローズマインに生まれ変わる契約をしました。契約魔術には、魔術具と羊皮紙が用いられており、マインと家族の署名と血判によって成立したのです。

ほどなくして、マインの葬式が行われました。その際に、「他所から来た貴族に殺害されて、遺体が奪われた」という情報が流されます。遺体がない状態で、彼女の葬式は無事に終了しました。こうして、マインはローゼマインとして生まれ変わり、お守りをくれたジルヴェスターの養女として貴族社会の中で暮らしていくことになります。この展開を読んだ多くのファンが、ローゼマインの未来に期待したとのことです。

本好きの下剋上は、2019年、2020年、2022年の通算3期に渡ってテレビアニメ版が放映されました。1期全14話、2期全12話、3期全10話という内訳で、全話ブルーレイ、DVD化されています。また、2023年1月現在、Amazon Prime Videoなど複数の動画配信サービスでも視聴可能です。この章では、本好きの下剋上のテレビアニメ版でジルヴェスターを演じた声優の井上和彦について取り上げていきます。

声優の井上和彦は、1954年3月26日に、神奈川県横浜市で生まれました。血液型はB型で、B-BOXに所属しています。趣味は、ボウリング、釣り、ウインドサーフィンであることを明かしました。TwitterとInstagram、そしてブログを開設しており、情報発信やプライベート生活公開の場として活用しています。私生活では3度の結婚と離婚歴があり、漫画家のいがらしゆみこ、声優の荒川美奈子、女優の越智静香が元妻でした。

井上和彦は、高校時代にプロボウラーを目指しており、卒業後にボウリング場に就職しました。しかし、理想と現実のギャップに悩み、将来を模索していた時に、声優志望の友人の付き添いを兼ねて養成所の試験を受けて合格します。永井一郎に師事して声優のイロハを学び、1973年に「マジンガーZ」の兵士役でデビューしました。しばらく不遇の時代を過ごしますが、「キャンディ・キャンディ」のアンソニー・ブラウン役で注目されます。

• サイボーグ009（第2作）：島村ジョー役
• 美味しんぼ：山岡士郎役
• 機動戦士Zガンダム：ジェリド・メサ役
• 太陽の牙ダグラム：クリン・カシム役
• 蒼き流星SPTレイズナー：アルバトロ・ナル・エイジ・アスカ役
• NARUTO-ナルト‐シリーズ：はたけカカシ役

井上和彦の主な出演作品と、演じたキャラクターを上記しました。1980年代前半は、主人公キャラを多数演じています。ジェリド・メサ役以降は、癖の強い悪役も演じるようになり、現在に至るまで第一線で活躍し続けているベテラン声優の一人です。井上和彦自身は、「島村ジョー役と山岡士郎役が転機になった」とインタビューなどで語りました。

この章では、本好きの下剋上に登場するジルヴェスターに関するTwitterでのつぶやきを、いくつか取り上げていきます。ジルヴェスターは、インターネット上でどのような感想や評価を受けているのでしょうか？

こちらは、本好きの下剋上の大ファンだと思われる方のツイートです。テレビアニメ版を観て、ジルヴェスターの正体が領主だったことと、神殿長との対比が見事だったと高評価しています。また、同作品における身分制度に理不尽さについてもつぶやきました。

こちらも、本好きの下剋上の大ファンだと思われる方のツイートです。テレビアニメ版の30話を観て、ジルヴェスターはマインにちょっかいをかけているけれども、悪い人ではなさそうだという感想を持っています。

同じく、本好きの下剋上の大ファンだと思われる方のツイートです。ライトノベル版とテレビアニメ版両方で本好きの下剋上を観ており、ジルヴェスターの正体を知らない原作未読者のコメントを読むのが楽しいとのことです。

この記事では、本好きの下剋上に登場するジルヴェスターを特集してきました。実は善人キャラクターとして隠れた人気があるとされる彼に注目しながら、本好きの下剋上の魅力に触れてみてください。