【僕を悪い子にして】ネタバレあらすじ！不良と優等生の病み系BL漫画の感想は？

不良と優等生の切ない恋を描いたBL漫画「僕を悪い子にして」は、愛を知らずに育った主人公2人の出会いと交流を描いた作品です。ある共通点が2人を引き寄せ、不器用ながらも愛を育んでいく姿が見どころです。以下では、BL漫画「僕を悪い子にして」の漫画あらすじをネタバレを紹介します。その他「僕を悪い子にして」の登場キャラや面白い魅力、感想や評価などをあらすじネタバレ紹介します。

灰田ナナコ先生の漫画「僕を悪い子にして」は、性格は正反対でありながら、ある共通点を持った男子高生の共依存を描いたBL作品です。「僕悪」や「BKWR」の略称で親しまれ、単行本は2022年12月時点で全2巻が刊行されています。また、漫画「僕を悪い子にして」の番外編「after story」「＠看病編」も発表されています。

漫画「僕を悪い子にして」の作者・灰田ナナコ先生は、BL作品を中心に執筆活動を行っています。灰田先生の主な作品は、漫画「理想的恋愛の条件」「来世の君に口づけを」等です。

不良と優等生のBLを描いた「僕を悪い子にして」は、正反対な2人が惹かれあう姿はもちろん、不器用なりの愛情表現がじれったいでしょう。まるで少女漫画のようなラブストーリーは、男女の恋愛ものが好きな方にも楽しめる作風です。以下では、主人公2人の恋模様が目を引く、「僕を悪い子にして」の漫画あらすじをネタバレ紹介します。その他、「僕を悪い子にして」のおすすめの人もあわせて紹介します。

高校生の白石真は、学校では成績1位の常連であり、性格も真面目な生徒で通っていました。しかし、家庭では父親の暴力に怯える日々を送っており、身体には無数の痣が出来ていました。これはクラスメイトが知らない真の秘密であり、体育の授業は喘息を理由に休み、痣を隠しながら学校生活を送っていました。その日も体育の授業を休み、教室に1人で過ごす真でしたが、あまりの暑さに制服のボタンをはずします。

その時、学校の不良で知られる金持ちの息子・不動斗真が教室にやってきます。鎖骨の痣跡を見られた真は、このことを他言しないように斗真に頼むも、その条件としてあることを要求されます。それは、真にとって初めての経験であり、痣のことをばらされないためにも、今は斗真の言いなりになるしかありませんでした。同時に、斗真との行為は父親から暴力に対する恐怖を思い起こさせ、真は精神的にダメージを負います。

その後も斗真との関係は続くも、終わりの見えない行為に真の我慢は限界に達し、ついに何かが切れて感情をあらわにします。大粒の涙を浮かべながら父親の暴力に怯える日々を斗真に訴え、それに耐える自分の気持ちなんて誰にも分らない、と自暴自棄になります。話を聞いた斗真は、自身の耳の裏へ真の指を誘導します。普段は髪で隠して見えないものの、たばこを押し付けられた跡があり、斗真も虐待を受けていたことを知ります。

その時の斗真は、これまで見せなかった優しい表情を見せ、それ以降、真にちょっかいを出すことはありませんでした。斗真からようやく解放された真でしたが、自由の身になった喜びよりも、何かを失ったような虚しさを感じます。初めての感情に真はモヤモヤするも、その正体が斗真への恋心だと気が付きます。そして、クラスメイトと花火大会に行った日、斗真へ自分の気持ちを伝えることを決意します。

優等生と不良の対照的なカップリングの恋模様を描いた漫画「僕を悪い子にして」は、BL作品が好きな方に、一度は手に取ってほしい作品です。主人公の1人・白石真は、学費免除のために勉学に励む優等生であり、女性が苦手なことから異性との恋愛経験がありませんでした。しかし、ひょんなことから関係を持った斗真との出会いが真の性の目覚めさせました。

同じ傷を抱え、愛を知らずに育った真・斗真の恋模様は少女漫画に例えられ、ピュアで切ないストーリーが読みたい方にもおすすめです。また、漫画「僕を悪い子にして」は、主人公2人のキャラも魅力であり、やんちゃで寂しがり屋な斗真は、女性ファンを虜にしています。BL漫画としてはやや過激なシーンも多いですが、それらを感じさせない主人公2人の純愛は、読者の心をときめかせます。

また、BL作品といえば、マニアックなジャンル等の先入観から、作品を手に取ることをためらってしまうでしょう。しかし、この記事で紹介している「僕を悪い子にして」は、単行本2巻と手軽に読めるボリュームや、BLを思わせないストーリーで読みやすい作品となっています。BLに興味がある方や、BLものに挑戦したい方にも手に取ってほしい作品です。

ある共通点を抱えていることで惹かれあう真と斗真の関係は、恋愛感情だけでなく、お互いを大切に思う優しさにもあふれているでしょう。また、愛を知らずに育ったゆえの不器用さもこの漫画の見どころであり、自分の感情を素直に表せないもどかしさも、ストーリーを面白くしています。以下では、漫画「僕を悪い子にして」から、真をはじめとする主な登場人物・キャラをあらすじネタバレ紹介します。

学年一位の成績を誇る品行方正な男子生徒で、クラスメイトや先生から頼りにされている優等生です。学校では両親に愛された子供を演じるも、私生活では母親は失踪、父親の虐待に怯える日々を送っていました。身体には虐待の痕跡があり、それらを周囲に悟られまいと制服で隠しています。体育の授業も喘息を理由に休んでおり、クラスメイトなど斗真以外の人間には、虐待のことは知られていません。

一方、私生活では父親の機嫌を損ねないように注意を払っており、成績一位に与えられる学費の免除を目的に、勉学に励んでいます。性格は、真面目で努力家であるものの、ストレス耐性が低いなどメンタルの弱さが玉にキズです。また、父親に怯えながら育った経緯から自分に自信が持てず、女性と大きな音が苦手な繊細な性格でもあります。

学校の不良で知られる男子生徒で、真とは別のクラスの同級生です。不動グループの会長の養子で、授業をさぼったり、校則を破ってピアスを付けるなど、自由奔放な学校生活を送っています。幼少期に実の両親から虐待を受けており、耳にタバコを押し付けられた痕と、左肩に熱湯をかけられたやけど痕が残っています。近所の人の通報を受けて施設に預けられ、12歳の時に不動グループ会長と養子縁組をしました。

子供の頃はよく笑う子で、純粋でまっすぐな性格が会長の目に留まり、後継者として引き取られるも、斗真自身は顔で選ばれたと信じています。また、普段は無愛想で笑うことはなく、愛情表現が下手なことから、真に対してぶっきらぼうな態度に出ることがあります。しかし、内心では同じ痛みを抱える者として何かを感じており、真との出会いをきっかけに愛を知るようになります。

漫画「僕を悪い子にして」の登場人物で、真の高校の同級生です。真と仲が良く、明るい性格の持ち主で、テニス部に所属しています。一方、勉強は苦手であり、テストで赤点を取ることもあります。また、他の友人たちと同様、真が父親に虐待されていることは知りません。

漫画「僕を悪い子にして」は、真と斗真だけでなく、2人を取り巻く人々との関係も注目ポイントとなっています。真に好意を寄せる女の子の登場など、男女の恋愛要素もストーリーを盛り上げています。また、作中では、主人公2人の親子関係も描かれており、父親との関わり方も見どころです。以下では、漫画「僕を悪い子にして」から、その他登場人物・キャラをあらすじネタバレ紹介します。

不動グループの会長で、斗真の養父です。自身の後継者を探すために施設を訪れ、様々な事情を抱えた子供たちと出会う中で、純粋な性格を持っていた斗真を見つけ、養子縁組しました。斗真の性格を見抜いており、些細な変化にも気づける敏感さや視野の広さは経営者向きだとみています。斗真のことは実子同然に大切に思うも、愛情表現がうまくできず、親子関係はあまり上手くいっていません。

仕事の忙しさを理由に斗真とは別々に暮らしており、息子が学校の授業をさぼっていることは知りません。そのため親子の時間をもてず、斗真との関係がうまくいかなかったものの、大学生になった斗真が自身の元を訪ねてきたことで、わだかまりが解けました。また、真と面識があり、似たような境遇にあったことから、斗真と同じものを感じています。

漫画「僕を悪い子にして」の登場人物で、不動グループの後継者候補に浮上した過去を持つ、不動会長の一番の部下です。斗真が会長の養子になったことでグループの後継者になる夢が立たれ、斗真に対して圧をかけるような言葉をかけています。また、斗真が会長の養子になった理由を顔で選ばれたと教え、斗真に信じ込ませていました。

漫画「僕を悪い子にして」の登場人物で、真の大学の友人で、フレンドリーな性格です。真を不動グループのバイトに誘い、真と不動会長が出会うきっかけをもたらしました。

漫画「僕を悪い子にして」の登場人物で、真の高校の友人です。テストではオール80点以上を取る秀才であるものの、成績の順位では真に敵いません。また、テニス部の部長を務めています。

漫画「僕を悪い子にして」の登場人物で、真の高校の女子生徒です。真に恋心を寄せており、夏祭りの日に告白を試みるも、恋が成就することはありませんでした。

BL作品といえば、マニアックな趣向の読み物というイメージが強いですが、紹介したBL漫画はそのようなジャンルを読んだことがない方にも楽しめる作品です。序盤から過激なシーンこそあるものの、お互いを大切に思う主人公2人の関係からは、まるで少女漫画を読んでいるような気分を味わえるでしょう。以下では、病み系漫画とも評される、「僕を悪い子にして」の漫画の魅力をあらすじネタバレ紹介します。

作者の灰田ナナコ先生は、作画の美しさにも定評があり、漫画「僕を悪い子にして」の世界を魅力的にしています。キャラの輪郭が特徴的に描かれていることに加え、シーンごとに異なる構図を取り入れた性的な描写も見どころです。また、これまで真面目な優等生で通っていた真の性の目覚めや、ぶっきらぼうで寂しがりやな斗真の性格も丁寧に描かれており、2人の恋愛シーンを盛り上げています。

BLものといえば、男女の禁断の恋を読んでいるような危うさも魅力です。あらすじでの2人きりの教室で行われた真と斗真の秘密の関係は、誰かに見られないかというハラハラや、斗真の言うがままにされる真の姿がスリリングを感じさせます。作中では、ひょんなことから関係を持った真と斗真でしたが、なぜ、斗真がそのような行為に及んだのか、疑問が浮かび上がるでしょう。

それは、真が親から虐待を受けていたこと、その事実を周囲に隠しているという共通点に加え、愛に飢えていたためと考えられます。一方、斗真にされるがままだった真は、最初は父親の虐待を思い起こさせる行動に恐怖すら感じていました。しかし、斗真との関係が落ち着くと、心に穴が開いたような虚無感を覚えるようになり、友人とは違う特別な感情を斗真に感じ始めます。
 

また、斗真の行動も表面的には強引でぶっきらぼうであるものの、同じ傷を抱える真のことを大切に思い、優しさものぞかせています。性格こそ正反対ですが、虐待によって両親の愛情を知らずに育ったという共通点が2人を結び付けたでしょう。真と斗真の関係はいわゆるBL関係であるものの、お互いになくてはならない存在ともいえ、相手の傷を癒しあう姿は読み手の心をキュンとさせます。

BLものでも告白シーンは欠かせない要素であり、漫画「僕を悪い子にして」では、真から斗真への告白シーンが描かれています。父親の虐待から身を守るための手段として勉強にいそしんできた真は、女性が苦手なこともあり、恋愛経験はなかったと推測されます。しかし、これまで面識のなかった斗真との出会いが、真の性の目覚めを促し、斗真への恋心を芽生えさせました。

当初は、無理やりな関係であったことから、斗真に対してよい感情を持っていなかった真でしたが、内心では彼のことは嫌いではありませんでした。また、斗真から解放された時も、喜びよりも心に隙間ができたような感覚を覚えています。そして、その感覚が斗真への恋心と自覚し、斗真への告白を決意します。大雨の中、真は斗真に告白するも、結果は振られてしまいます。

しかし、この出来事は真と斗真の関係を変えるきっかけになり、真の一言が斗真の心境にも変化をもたらしました。読者の心を締め付けるような切ない展開であるものの、真と斗真が唯一無二の存在であることを表現した感動の名シーンとも呼べるでしょう。

BLでありながら、まるで少女漫画のような恋愛模様がファンを魅了する「僕を悪い子にして」は、主人公2人が抱える心の闇も丁寧に描いています。表面的には同性同士の恋愛に見えるも、傷ついた過去を癒しあう関係とも言えるでしょう。以下では、恋愛を超えた深い絆で結ばれた真・斗真の関係が読者の心を掴んだ、漫画「僕を悪い子にして」に関する感想や評価を紹介します。

BL作品といえば恋愛描写が見どころであり、漫画「僕を悪い子にして」も、真・斗真の危うい関係が読者の心をときめかせています。同時に、2人の出会いが愛を知るきっかけになり、恋愛感情を超えて唯一無二の存在になっていく展開が高く評価されています。不器用ゆえに時にはぶっきらぼうな行動に出てしまうものの、相手を大切に思う気持ちは大きく、お互いの心の傷を埋めてくれる関係も良いとの感想も見られます。

漫画「僕を悪い子にして」は、親の愛情を知らずに育った主人公たちが育む愛の形も見どころです。男女の恋愛とは異なる、胸がキュンとなるシーンの数々が人気に火をつけました。正反対のカップルだからこそ、それぞれのキャラの魅力が引き立てられ、ストーリーをさらに盛り上げているでしょう。また、少女漫画を読んでいるみたいとの感想も多く見られ、読者の心をときめかせています。

漫画「僕を悪い子にして」は、ストーリーはもちろん、小悪魔的なキャラの斗真も人気を集めています。真面目な優等生の真とは対照的なキャラであるものの、真とのギャップも真斗の魅力になっています。キャラデザのカッコよさや、真のことが好きでいじわるをするなど、女性ファンの心をくすぐるしぐさが注目されています。また、斗真に溺愛されている斗真が羨ましいとの感想も見られ、漫画の人気に拍車をかけています。

ピュアな恋愛が見どころの「僕を悪い子にして」は、作画の美しさにも定評があります。特に花火大会のシーンは読者からの評価も高く、打ち上げ花火を背景に描かれたキスシーンが好きとの感想も見られます。また、大きな音が苦手な真を察し、さりげなくヘッドホンをつけてあげる斗真の優しさも読者の心をときめかせています。BL漫画と思わせないストーリーが良いとの声も多く見られ、新たなファンを獲得しています。

あらすじネタバレを紹介した「僕を悪い子にして」は、ピュアな恋愛ストーリーから男女問わず高い人気を誇っています。主人公の恋を応援したくなるようなストーリー展開はもちろん、作画の美しさも人気に拍車をかけ、多くの人に読んでほしいとの感想も寄せられています。近年は多くのBL作品が発表されるも、「僕を悪い子にして」の人気は非常に高く、単行本の入手が難しいとの声も見られます。

BLものといえば、男女の恋愛では取り上げられることの少ない心のつながりも見どころであり、同じ傷を抱える真と斗真も深い絆で結ばれています。愛を知らずに育ったゆえの不器用さが目立つものの、心の底では相手を大切に思い、いつまでも一緒にいたいという願望も秘めています。2人の恋愛は切なさも感じられるものの、恋愛を超えた2人の関係性も、「僕を悪い子にして」の面白い魅力でしょう。

BLものを感じさせない作風が特徴の「僕を悪い子にして」は、ストーリーや作画共にクオリティが高く、神漫画とも評されています。あらすじのように、序盤こそ過激な展開であるものの、ストーリーが進むにつれて心のつながりを重視した作風へ変化していきます。しんどみが深い作品との感想も見られ、真と斗真のピュアな恋愛は、読者の心を癒しています。

「僕を悪い子にして」は、読者を夢中にさせるあらすじに加え、不器用ながらも愛を育む真と斗真のかわいさも注目されています。恋愛感情をうまく表現できないもどかしさや、素直になれず意地悪になってしまう斗真など、読み手の心をくすぐる描写も漫画の魅力となっています。作品に関する感想の中には、「真と斗真がかわいい」との声も多く寄せられ、2人の恋を応援する声や続きが読みたいとの感想も見られます。

BL漫画「僕を悪い子にして」のあらすじネタバレや登場キャラ、漫画の見どころなどを、あらすじネタバレを交えながら紹介しました。BLと聞いて読むことを敬遠される方も多いですが、紹介した「僕を悪い子にして」は、BLもの初心者におすすめの作品です。序盤から過激なシーンがあるものの、お互いが大切な存在になっていくまでのストーリーは、BLならではの表現や楽しさを味わえるでしょう。