【Change！】漫画が打ち切りになった理由は？評価は面白い？つまらない？

「Change！」とは、曽田正人が月刊少年マガジンに連載していた作品で、フリースタイルラップを漫画で表現してみせた意欲作として高評価されているとのことです。しかし、連載当時は打ち切り終了でした。この記事では「Change！」のあらすじをメインに紹介しながら、面白い作品かそれともつまらない作品なのかを検証していきます。

「Change！」は、月刊少年マガジン2017年11月号から2019年12月号まで連載された漫画です。フリースタイルラップと和歌をクロスオーバーさせた作風で話題、注目を集めていたといわれています。「Change！」のコミックスは全6巻が刊行中で、現在は電子書籍版もあります。電子書籍版は「Change！和歌のお嬢様、ラップはじめました」のタイトルに改められており、現在も新規ファンを増やしているとのことです。

「Change！」の作者は、「め組の大吾」や「capeta」の大ヒットで知られる漫画家、曽田正人です。曽田正人は1992年に漫画家デビューし、秋田書店、小学館、講談社と出版社を替えながらヒット作を生み出しました。「capeta」以降は、冨山玖呂を創作上のパートナーにしており、現時点での最新作は「め組の大吾 救国のオレンジ」です。「Change！」に関してはラップの監修にラッパーの晋平太が名前を連ねています。

曽田正人の意欲作である漫画、「Change！」はラップを扱って熱狂的なファンを獲得したといわれています。しかしながら、最終的には打ち切り終了になったとのことです。この章では、「Change！」が打ち切りになった理由、更につまらないといわれる理由を取り上げていきます。

「Change！」が打ち切り終了だったことは、原作者の曽田正人が自身のTwitterで明らかにしました。2019年12月6日に「編集部から終了を告げられた」とツイートされました。漫画家が、自分自身で作品が打ち切られたと公にすることは珍しいといわれています。「Change！」の熱心なファンにとって、まさに寝耳に水だったとのことで、途中での終了を余儀なくされたことが残念だという意見が多く見受けられたといわれています。

「Change！」はフリースタイルラップを描いた漫画です。音楽を描いた漫画には「BECK」や「ファイヤー！」などが有名で、そのいずれもロックを描いた作品です。「Change！」はラップを描いたことで、熱狂的なファンを得たといわれていますが、その一方でラップを絵で表現することがわかり辛いという感想も見られたとのことです。それ故に、ラップに興味のない層からはつまらないと評されたといわれています。

この章では、曽田正人がラップという難しいテーマに果敢に挑戦したといわれている「Change！」のあらすじを取り上げます。コミックスごとに一部ネタバレも交えながら紹介していきます。

「Change！」の主人公は去年栞（こざとしおり）という少女で、彼女は私立鍾鳴館女子高校の1年生です。栞は先祖代々和歌を嗜んでいる一族の出身です。ある日、彼女は教師たちが渋谷にある「FAMILY」というクラブに踏み込む計画を立てていることを知りました。そこではクラスメイトの倉田造酒（くらたみき）がアルバイトをしているのです。栞は造酒が捕まるのを回避するために「FAMILY」に向かい、逃げるように忠告しました。

しかし、造酒は栞の忠告を無視してしまい、二人は喧嘩になったのです。折りしもクラブ内ではフリースタイルラップバトル大会が開催中でした。口喧嘩をしているうちに、造酒は栞にラップの才能があるのではないかと感じました。そして、彼女を半ば強引にラップバトルに参加させたのです。

フリースタイルラップに魅力にを感じた栞は、本格的にMCをやってみようと思いました。彼女は造酒と一緒にラッパーのオーボエのもとを訪れました。ラップバトル大会で、ラップを否定するようなdisりをしてしまったことを後悔していたからです。栞は彼だけでなく、大会の場にいた全員に謝罪したいことを告げました。すると、オーボエは意外な提案を持ちかけてきました。

オーボエの提案とは、栞が「高校生RAP選手権」に出場して優勝するというものでした。それができれば、周りも彼女のラップに懸ける思いが真剣だとわかるだろうとのことです。栞はそのことを承諾し、彼が主宰するサイファーの場で練習を開始しました。しかしながら、栞はオーボエの予期せぬ行為に落ち込むのです。

栞は、オーボエが勝手にエントリーした「戦極U-22」というMC大会に参加して、外道新と一回戦を戦いました。結果は僅差で敗れてしまいましたが、彼女と造酒は外道が彼女の戦いやすい環境を作りながらラップを行っていたことを知ります。こうして、益々フリースタイルラップの面白い魅力にハマっていく栞です。ところが、「高校生RAP選手権」の予選が来週に迫った状況でも、栞はなかなか上手くラップができないでいました。

そこで、栞の特訓相手に立候補したのが造酒でした。造酒は彼女の欠点が性格的にdisりができないことと、良く知らない相手をdisれないことに気づいていました。更に、彼女も退学覚悟で「高校生RAP選手権」にエントリーしたことを聞いた栞は、そのことを意気に感じて絆を深めていくのです。

DJが栞で、MCを造酒が務めるというコンビを目指す二人に試練がやってきました。栞の父親で、国文学者の春樹が学校から呼び出されたのです。勿論、栞も呼び出されており、内容は「戦極U-22」に出場したことに対する咎めでした。栞は、自分たちが「高校生RAP選手権」に出場するために、乗り越えなければならないことだと悟り、造酒の同席を断って単独で教師たちと春樹の説得に臨むのでした。

栞は春樹に向かって、ラップは宮廷歌人の歌合と同じようなもので、自分は真剣にラップに取り組んでいると主張しました。「戦極U-22」の動画を観た春樹は考えを改めて、理事長を説得しました。その結果、栞と造酒は学校公認でラップ活動できるようになります。

いよいよ「高校生RAP選手権」の予選の日が訪れました。栞が自分たちを通さずに、理事長を説得したと誤解している教師の梅木と福岡が観戦する会場で、栞はやまじょうというラッパーと対戦しました。やまじょうは勢いでごり押しするタイプのラッパーで、一瞬戸惑う栞でしたが、豊富な語彙力を駆使して応戦しました。真剣に戦っている栞を見て、心を動かされた福岡が遂に応援の歓声を上げ始めました。栞は優勝できるのでしょうか？

「め組の大吾」の大ヒットで有名な曽田正人が、新たなジャンルに挑戦したといわれるラップ漫画「Change！」を読んだ方のツイートを紹介していきます。同作品はインターネット上でどのような感想や評価を受けているのでしょうか？

こちらは漫画ファンだと思われる方のツイートです。当初、「Change！」のことをラップ漫画だからつまらないと思い込んでいたけれども、一気に読み始めると面白い漫画だとつぶやかれています。また、読まず嫌いでスルーしていたことを若干後悔しているともツイートされています。

曽田正人が描く漫画のファンだと思われる方のツイートです。「Change！」を読んで、彼の描く天才が成り上がっていくストーリーが面白いという感想をお持ちです。また、天才であるが故の葛藤が表現されている点も良いとつぶやかれています。

こちらは「Change！」の大ファンだと思われる方のツイートです。同作品を最後まで読んで、ラップと和歌を組み合わせたストーリー展開がとても面白いとつぶやかれています。更に、同作品が打ち切り終了だったことが残念だという感想をお持ちです。

この記事では、フリースタイルラップを描いた漫画「Change！」について取り上げてきました。同作品は終了から2年以上経過していますが、年が経つごとに評価を上げている作品だといわれています。単なるdisり合戦に終わらない「Change！」を是非ご一読ください。