君の全てを奪いたいのネタバレあらすじ！韓国発の令嬢復讐漫画のキャラと感想は？

『君の全てを奪いたい』は、韓国原作の漫画です。韓国でのタイトルは『하루만 네가 되고 싶어 』で、日本語に訳すと「1日だけ君になりたい」となります。日本では、無料漫画アプリのLINEマンガで読むことができます。友人のプシュケーに皇太子妃の座を奪われたメーデイアは、彼女に復讐を誓います。しかし、2人は精神が入れ替わり、運命が大きく変わっていくことになります。

韓国漫画の君の全てを奪いたいの作者はSAMさんです。LINEマンガで読めるSAMさんの漫画は、今のところ君の全てを奪いたいだけです。SAMさんはすでに次回作を考えており、より大胆な物語を描きたいと語っています。君の全てを奪いたいは一度休載していますが、作者の病気などではなく、「一度仕切り直したい」というSAMさんの要望に沿ったものだったようです。

エファラント帝国では、第一継承者のイアロス皇太子とプシュケー・ポリーの婚約式が行われていました。以前までイアロスの婚約者であったメーデイアは、悔しさに顔を歪ませます。屋敷に戻ったメーデイアは、医師から母親がもう長くはないという言葉を聞きます。そのセリフに父親である公爵は暴れ、メーデイアはすべてプシュケーのせいだと憎しみを募らせるのでした。

一方のイアロスとプシュケーは保養地に向かい、プシュケーはそこでメーデイアにお土産を買います。届けられた箱の中に指輪が入っていたのを見たメーデイアは、自分を侮辱するつもりかと怒り狂います。そのお返しにと、メーデイアはプシュケーに真っ赤なブーケを送りました。後日一緒にお茶をすることになった2人ですが、メーデイアが帰ったとたんにプシュケーが倒れてしまいます。

プシュケーに仕える騎士が医師を迎えに馬を走らせると、そこに剣を携えたメーデイアが現れました。そしてメーデイアは、プシュケーにも同じ思いをさせてやると言って、騎士をひと突きで殺すのでした。

メーデイアがプシュケーに送った花は、お茶に使う角砂糖に混ぜた薬と合わさることで毒になるものでした。死体に向かってそんな説明をしているメーデイアのもとに、ヘリオが現れます。ヘリオはプシュケーが死ぬのかと訊きますが、メーデイアはそれを否定しました。プシュケーはなんとか回復して、屋敷で食事をしていました。帰らない騎士を心配するプシュケーに、メイドと男の使用人が騎士を探しに向かいます。

しかし、実はメイドはメーデイア側の人間で、使用人はヘリオに殺されてしまいました。その頃メーデイアは司祭から神殿内部の鍵を受け取り、神殿で祈りを捧げるプシュケーの前に姿を現しました。プシュケーと言い争う途中で泉に落ちたメーデイアでしたが、メーデイアを助けようとプシュケーも泉に飛び込みます。次に目を覚ましたメーデイアは、プシュケーの体にいる自分に気づくのでした。

メーデイアの体に入り込んでいたプシュケーは混乱し、伯爵家に行くと騒ぎ立てていました。伯爵家ではメーデイアを処刑すると言うイアロスを、プシュケーの体に入ったメーデイアが引き止めていました。そこへメーデイアの体になったプシュケーがやってきますが、イアロスに首元をつかまれ伯爵邸への出入りを禁止されます。次の日になっても、2人の体は入れ替わったままでした。

一方のヘリオは、7日間もメーデイアと連絡がつかないことを心配していました。メーデイアもヘリオと連絡を取りたいと考え、イアロスと市場に出かけて伝令用のカラスを手に入れます。その後、国政について議論するというイアロスを待っていましたが、プシュケーが難しそうな本を読んでいることに気づいたイアロスが吹き出します。メーデイアはそこで、イアロスが本当はプシュケーを蔑んでいることに気づいたのです。

なんとかメーデイアとして平和に暮らしていたプシュケーでしたが、そこにヘリオがやってきます。正体がバレることを恐れていたプシュケーでしたが、よりにもよって公爵がヘリオと手合わせをしたらどうかと提案します。プシュケーの剣の持ち方でメーデイアが別人だと気づいたヘリオは、お前は誰だと詰問します。しかし、プシュケーはなんとかメーデイアになりきり、その場をしのごうとします。

ヘリオをなんとかごまかせたと安堵していたプシュケーでしたが、ヘリオはメーデイアが別人だと気づいていました。いつも自分のことを「ヘリー」と呼ぶメーデイアが、「ヘリオ」と呼んだからです。メーデイアのほうは誰にも疑われることなくうまくやっていましたが、演技にも疲れてきていました。結婚式を挙げるまでの辛抱だと自分に言い聞かせ、ヘリオに手紙を書きます。

カラスの足に手紙をつけて飛ばしますが、その手紙はイアロスの命で監視していた部下によって奪われてしまいました。その手紙を読んだイアロスは「そういうことだったのか」とつぶやき、手紙を燃やしながら怪しげな笑みを浮かべるのでした。

メーデイアは君の全てを奪いたいの主人公で、ベリアード公爵家の長女です。冷徹な父親の背中を見て育ったことで、同じように冷徹な人間へと成長しました。政治的手腕に優れており、父親亡き後はベリアード家の当主として家を守っています。長い黒髪を持った美人ですが、常に威圧的で相手を見下すような話し方をします。

また、剣術にも優れ、その腕は熟練の騎士にも引けを取りません。もともとは皇太子であるイアロスの婚約者でしたが、プシュケーによってその座を奪われてしまいます。プシュケーを恨んでいたメーデイアでしたが、そこには皇太子の政治的な思惑や陰謀があることに気づき、プシュケーと手を組むことになります。

君の全てを奪いたいのヘリオは、トロピウム侯爵家の当主です。幼い頃に両親を亡くし、一度は侯爵家を潰されてしまいます。そんなときメーデイアに出会い、メーデイアの教えを受けて帝国戦争で活躍します。その活躍によって侯爵家を復興させたヘリオは、メーデイアを恩人として慕い、忠誠を誓っています。メーデイアもヘリオには全幅の信頼を寄せており、「ヘリー」という愛称で呼んでいます。

プシュケー・ポリーはポリー伯爵家の一人娘で、純真無垢なか弱い女性です。皇太子の新たな婚約者として選ばれますが、実は16歳まで自宅の地下室に閉じ込められていたという暗い過去を持ちます。治癒の神聖力の持ち主で、その力で怪我などを治すことができます。メーデイアと入れ替わったことで周囲の悪意などにも気がつくようになり、精神的にも強い女性へと成長していきます。

君の全てを奪いたいのペロンは、「ペル」と名乗って平民のヒーローとして活躍していました。その正体は次期教皇で、イアロスとは敵対関係にありました。神聖力で人のオーラを見ることができ、オーラの色が白か黒かで人の善悪を見分けることができます。メーデイアには当初反発していたペロンでしたが、皇太子の企てを阻止するという利害が一致し、協力関係になりました。

君の全てを奪いたいの見どころのひとつ目は、作画が美しいところです。登場するキャラはもちろん、衣装のデザインや背景なども眼を見張るほどの素晴らしさです。フルカラーを活かした豪華なイラストは、見ているだけでもワクワクしてきます。

君の全てを奪いたいでは、メーデイアとプシュケーの魂が入れ替わります。2人は正反対のキャラですが、入れ替わっていることがバレないようにお互いになりきって生活します。2人は皇太子妃争いが起きるまでは仲が良く、お互いのことをよく知っていました。お互いをよく知っていたからこそ、周囲にバレることなく演技を続けることができたのです。

メーデイアとプシュケーが入れ替わっている間は、周りにバレないかと読んでいるこちらまでハラハラします。このスリル感が良い刺激となり、飽きることなく読み進めることができます。また、2人は入れ替わることでお互いをさらに理解し合い、精神的にも成長していきます。メーデイアとプシュケーが徐々に変化していく様子も、君の全てを奪いたいの見どころのひとつです。

君の全てを奪いたいの登場人物であるメーデイアは、悪女のような描かれ方をしているキャラです。しかし、漫画を読み続けていくと、メーデイアがただの悪女でないことがわかります。メーデイアは常に信念に基づいて行動する強いキャラで、このような女性になりたいとコメントする人も大勢いました。

君の全てを奪いたいはとにかく絵がキレイで、登場人物も魅力的なところが人気を集めています。絵がキレイだというコメントは、これ以外にも多く見られました。また、こちらのTweetを上げた人は、「日本より韓国漫画のほうが異世界漫画は楽しい」という感想を抱いたようです。

君の全てを奪いたいでは、皇太子のイアロスがメーデイアの敵として立ちはだかります。しかし、イアロスがあまりにも美形であるため、憎みきれないという感想も上がっていました。イアロスはファンから嫌われているキャラですが、顔だけはいいというコメントが多く見られます。

君の全てを奪いたいは、最初だけ読むと単なる復讐劇のように感じます。しかし、物語を読み続けるに従い、単なる復讐劇ではない複雑なストーリーに心を奪われることでしょう。一時期休載していましたが、韓国ではすでに連載が開始し、日本でもようやく続きが公開されました。まだ完結していないため、これからの展開に目が離せません。少しでも気になった人は、ぜひLINEマンガで君の全てを奪いたいを読んでみてください。