【センコウガール】あらすじと最終回の結末をネタバレ!漫画の登場人物と感想は?

漫画「センコウガール」は、別人のように生まれ変わった美少女の奇行を通じて、「死にたい」とつぶやくクラスメイトの心の呪縛を解き放つミステリー作品で、読者の予想を上回る衝撃的な最終回と結末は多くの涙を誘いました。本文では、漫画「センコウガール」のあらすじネタバレや最終回結末のネタバレ、登場人物や漫画の見どころ、作品に関する感想などを、あらすじネタバレ紹介します。

【センコウガール】あらすじと最終回の結末をネタバレ!漫画の登場人物と感想は?のイメージ

目次

  1. センコウガールとは?
  2. センコウガールの漫画1巻~3巻あらすじネタバレ
  3. センコウガールの漫画4巻あらすじと5巻最終回結末ネタバレ
  4. センコウガールの主な登場人物・キャラ
  5. センコウガールのその他登場人物・キャラ
  6. センコウガールの面白い魅力
  7. センコウガールに関する感想や評価
  8. センコウガールのネタバレまとめ

センコウガールとは?

漫画「センコウガール」の作品紹介・イメージ画像

漫画「センコウガール」は、死にたいと思い詰めるクラスメイトの前に突如と表れた、美少女・民子の奇行やその真意に迫ったガール・ミーツ・ガール作品です。以下では、ミステリーとヒューマンドラマ要素を織り交ぜた、漫画「センコウガール」のあらすじネタバレや最終回結末のあらすじネタバレ、登場人物や漫画の見どころについて、あらすじネタバレ紹介します。

センコウガールの概要

永井三郎先生の漫画「センコウガール」は、2017年~2018年にかけて、webコミックサイト「裏サンデー」にて配信されていたヒューマンドラマで、小学館・裏サンデー女子部から単行本・全5巻が刊行されています。

センコウガールの作者

漫画「センコウガール」の作者のイメージ画像

漫画「センコウガール」の作者・永井三郎先生のプロフィールは、公式情報が発表されていないため、2022年11月現在は非公表となっています。一方、永井三郎先生の作品は、「センコウガール」他、「深潭回廊」や「スメルズ ライク グリーン スピリット」など、学生をメインキャラにしたヒューマンドラマを中心に作品を発表しています。

センコウガールの漫画1巻~3巻あらすじネタバレ

「センコウガール」の1巻~3巻のあらすじネタバレ紹介・イメージ画像

以下では、別人のように生まれ変わって登校再開した主人公・民子の奇行の数々や、彼女に名指しされたクラスメイトとの衝突、死の恐怖を味わったことで変貌していく彼女たちのその後が気になる、「センコウガール」の漫画1巻~3巻をあらすじネタバレ紹介します。

1巻あらすじネタバレ

女子校に通う如月民子は、三ヶ月ぶりに登校を再会したものの、以前の彼女とは別人のようなハイテンションで不可解な言葉を発すると、クラスメイトの英子・隼子・曜子を名指し、意味深な笑みを浮かべながら保健室に向かいます。民子から名指しされた3人のうち、英子と隼子は民子をいじめていた生徒であり、学校の屋上で飛び降り自殺を図った藤井七子も、民子のいじめの加害者でした。

民子の異常な言動は、おそらくいじめに対する復讐だとクラスメイトが噂する中、英子は真相を聞き出すべく屋上へ向かい、民子と対峙します。最初は、いじめに対する仕返しと思われるも、民子の目的は別であり、本当に死にたいと思い詰めている人を自分の手で殺して、その顔をみたいとの願望や、美しい姿のまま死ぬことを信条とする英子の自殺願望を叶えるべく、声をかけました。

英子が外見の美にこだわる理由は幼少期のトラウマにあり、それが原因で英子は自身の容姿にコンプレックスを持ち、美容外科医である母親に頼み、整形を行っていました。また、英子の母親自身も整形をしており、歳を重ねて容姿が衰える前に、美しい姿のままで死にたいという願望を抱く中、生まれつき容姿に恵まれた民子を妬ましく思い、彼女をいじめていました。

周囲にも自殺願望をほのめかしていた英子でしたが、心の底では生きたい願望があり、民子が去った後、屋上から滑り落ちた英子は、なりふり構わず必死に壁をよじ登り、一命を取り留めます。同時に、怪我の痛みから生きるという意味を思い知らされます。

2巻あらすじネタバレ

翌日、英子は怪我のため学校を休んだものの、彼女の身に起きたことを知らないクラスメイト達は、英子は民子に殺されたと噂します。一方の民子は、英子とは異なる理由で彼女をいじめていた隼子に声をかけ、英子と同じく自殺願望をほのめかす隼子を殺そうと襲いかかります。隼子は、陸上選手として有名だった父親に憧れ、親の意向もあって陸上を始めたものの、思うような結果が出ず悩んでいました。

記録更新を目指して奮闘する隼子・イメージ画像

更に足を怪我したことで練習が出来なくなり、他選手との差が開いていったことへの焦りから、隼子の心は荒れていき、死を考えるようになります。そんな中、体育の授業で民子がインターハイレベルの記録を出し、スランプから抜け出せない隼子は嫉妬にかられ、英子と同様、民子をいじめるようになります。

しかし、今は民子が隼子を追い詰める立場に逆転し、狂気を醸す民子に恐怖を覚えた隼子は、助けを呼びながら必死に逃げ惑います。怪我が治っても杖が手放せなかった隼子でしたが、内心では生きたい願望があり、気が付くと杖がなくても走ることが出来ました。本当は生きたいし、走ることが好きなことを民子に言われ、隼子は図星を刺されます。

3巻あらすじネタバレ

隼子との一件後、民子の自宅の庭の盛り土から人間の指がはみ出ており、大量のハエが飛ぶその場所を民子は「消えろ」と踏みつけます。英子に続き、隼子も学校を休み、クラスが噂話で盛り上がる頃、民子は過食症と思われる曜子に声をかけます。曜子は、前の2人とは異なり、民子のいじめの加害者でもなければ自殺願望もなく、自分は死にたいのか、生きたいのかも分からない、心が空っぽな状態でした。

そのため、民子にナイフを突きつけられても全く動じることなく、そんな曜子に民子は興味を覚えます。帰宅後、民子の自宅に警察が訪れ、七子の自殺について聞かれるも、警察手帳を見せた際の民子の反応や、庭からわずかな死臭がすることから、民子は何か秘密を抱えていると目を付けます。後日、曜子と親しくなった民子は、佐久良島へ向かう舟着き場の近くにおり、いつかあの島に行きたいと打ち明けます。

その後、2人の話題は七子に移り、民子が曜子に目を付けた理由は、七子の秘密を共有する者同士だからでした。民子の不登校中に自殺した七子は、外見は長髪の美人でしたが、心は男性という性同一性障害と思われました。幼い頃から、女の子らしい服装をしていた七子でしたが、自身の複雑な事情を母親に理解してもらえず、自分らしい人生を送れていないと思っていました。

一方、民子とは、放課後の教室で曜子の机にいたところを目撃されたことをきっかけに親しくなり、浜辺での話を通じて七子の秘密を知りました。そして、夏休み最後の日、七子は好意を抱く曜子に告白するも、彼女の複雑な事情を知らない曜子は七子を拒絶しました。その後、海辺で民子と話をした七子は、夕日を見るために学校の屋上に向かい、自ら命を絶ちました。

センコウガールの漫画4巻あらすじと5巻最終回結末ネタバレ

「センコウガール」の漫画あらすじと最終回をネタバレ・イメージ画像

以下では、「センコウガール」から、民子の不可解な言葉や行動に隠された経緯や、彼女の知られざる過去や秘密が明かされた4巻のあらすじと、衝撃的な結末を迎えた5巻最終回結末を、あらすじネタバレ紹介します。

4巻あらすじネタバレ

民子・曜子だけが知る七子の秘密・イメージ画像

七子の秘密は、民子と曜子だけが知る情報であり、偶然、2人の話を聞いていた七子の友人・梨香は、2人が七子の秘密や最期の事情を知っていることに苛立ちを覚えます。梨香は、七子が性同一性障害であることを知らされていなかったものの、七子にとって梨香は、心が男でも違和感を覚えず女性同士の交流がもてた、本当の友達だったと評していました。

その頃、民子の家では、先日訪れた刑事が再び来ており、庭を捜索した結果、ハエが大量に湧いた箇所を発見します。民子は生ごみを埋めたと説明するも、いざ掘り返すと死体が見つかります。その瞬間、民子は刑事の頭部をスコップで殴りつけます。その後、民子はビジネスホテルに駆け込んで長髪を切り落とし、船着き場で曜子と合流します。

佐久良島へ到着した民子と曜子・イメージ画像

2人の行き先は佐久良島であり、カフェに入ったり、海辺で遊んだり楽しい時間を過ごし、その日は島に泊まることにしました。曜子は、生まれた時から父親がおらず、母親も風俗で働いており、ほぼネグレクトに近い家庭環境で育ちました。幼い時から母親との会話がほとんどなく、幼少期の辛い経験から、何も考えないようにするために、食べ物を詰め込むことで自分をごまかしていました。

その頃、息を吹き返した刑事は、自力で拘束を解くと近所の家から電話を借り、警察署へ連絡を入れます。そして、民子の自宅の庭から、20代~30代の男性の遺体が見つかり、この事件はテレビのニュースでも報じられます。一方、ニュースを知らない民子は、自身の家族のことを話し、自身が生まれる前に離婚した父のこと、早くに亡くなった母方の祖父母、母親との関係を打ち明けます。

自身の過去を打ち明ける民子・イメージ画像

母親は、可愛くおめかしした娘を連れて行く自分の姿を可愛いと思っていたような人であり、ある日、友達から、民子は母親に似ていなくてかわいいと言われたことをきっかけに、民子を「娘」ではなく「女」として意識し始めます。それから、母親の娘への態度が一変し、民子が何か嫌な目に遭っても、民子が変な男を引き寄せていると言い、まともに取り合ってくれませんでした。

5巻あらすじと最終回ネタバレ

テレビのニュースで、民子の自宅の事件が報じられている頃、民子は自身の病気について打ち明け、もうすぐ死ぬことを曜子に告白します。民子の病気は脳腫瘍であり、6月の初め頃から頭痛が起きはじめ、学校でのいじめもあり、学校を休んでいました。一方、母親の方も民子の不登校に気が付くも、娘の身体の不調を心配するどころか、学校を休んでいることを咎め、自身は彼氏と一緒に旅行へ行きました。

民子の頭痛は日を追うごとに増し、症状が耐え切れなくなった8月半ばに病院で検査し、脳腫瘍と診断されました。腫瘍はすでに大きくなっており、民子は余命1ヶ月と宣告されるも、母親は娘の病気を深刻に受け止めようとせず、表面では娘を心配するそぶりを見せながら、翌日には彼氏との旅行に行ってしまいます。母親の行動に民子は悲しさを覚えるも、それでも母親のことを信じて帰りを待つことにしました。

民子の母と交際相手・安藤の死・イメージ画像

そして、8月31日、海辺で七子と別れた民子が自宅に戻ると、旅行から帰ってきた母親が、彼氏の安藤に首を絞められ、殺害された直後でした。安藤は、母親の方ではなく、民子の方が気になっており、家に立ち寄ると民子がいなかったことにがっかりしたことで母親の怒りを買い、手が付けられないほど暴れる母親に耐えかねて、首に手をかけました。

小学校に通う民子の姿に一目ぼれした安藤は、民子に近づくために母親に近づき、いずれは家族として民子と一緒にいることを夢見ていました。民子を天使と呼ぶ安藤は、ここから逃げることを提案するも、その直後、ナイフでめった刺しにされます。どんなにひどいことをされても、民子にとってはかけがえのない母親であり、母親を奪った安藤に対する怒りをナイフに込めて刺し、気が付いた時には安藤は死んでいました。

黒い箱の中にいるような感覚に陥る民子・イメージ画像

母親を失い、心身共にボロボロになった民子は、ふと、自分が黒い箱の中にいるような感覚に陥り、昔、母親に捨てられた大好きだったボロボロの人形を拾います。人形と対話をする民子は、この黒い箱から抜け出すには、怖い気持ちが無くなりそうとの考えから、死にたい人が死ぬ時の顔を見てみたいこと、下心や打算のない心で自分を受け入れてくれる器のようなものが欲しいと思い、民子に生きる気力が湧いてきます。

そして、母親の死体は自宅の花壇の下へ、安藤の遺体は庭の林に埋めた後、部屋をきれいに掃除した民子は、学校に向かい、自分の欲しいものを手に入れるべく、英子・隼子・曜子に声をかけました。その頃、警察側は、民子の行方を追っており、佐久良島にいることを突き止め、島に向かいます。一方、曜子は民子がいなくなることを悲しみ、一緒に逃げ出します。

曜子を庇いながら死んだ民子・イメージ画像

しかし、外周わずか4kmほどの小さい島のため、2人の行方はすぐさま警察に見つかってしまい、民子は曜子にナイフを突き刺すふりをして、曜子を庇いに出ます。警察が銃を構えた直後、民子は曜子の方へ倒れ込み、そのまま息を引き取りました。後日、テレビのニュースにて、民子の症状について医師の見解では、彼女の異常な言動・行動は、脳腫瘍による影響ではと言われました。

しかし、民子の病状の進行は、通常であれば日常生活もままならない状態であり、それにも関わらず、死の直前まで動き回れたことは、民子の気力や生命力がもたらした医学的な奇跡だと発します。一方、警察から事情聴収を受ける曜子は、民子の身に起きたことを全て話し、事件は収束しました。

民子の死を受け、英子・隼子に少しずつ心の変化が見え始めた頃、曜子と母親の関係も良好になり、水商売をしていた母親も、明太子の製造工場で働き始めます。そして、一ヵ月ぶりに登校を再開した曜子は、写真部に入ることを母親に話し、指でカメラのフレームを作りながら景色を眺めていると、ふと、民子の笑顔が見え、学校めがけて走り出します。

センコウガールの主な登場人物・キャラ

センコウガールの主な登場人物・キャラの紹介・イメージ画像

いじめや自己否定のように、センシティブな内容が描かれた「センコウガール」では、死にたいと思い詰めるクラスメイトの悩みも多くの共感を呼び、民子との衝突によって生きる希望を見いだしていく彼女たちの姿も見どころです。以下では、漫画「センコウガール」の主な登場人物・キャラを、あらすじネタバレ紹介します。

登場人物①如月民子

漫画「センコウガール」の主人公で、七子の死後に登校を再開したものの、以前の民子からは考えられないような言動・行動を繰り返し、クラスメイト達を困惑させます。子供の頃から美人で、成績優秀かつ運動神経も抜群という恵まれた素質から、学校ではいじめの標的にされていました。また、母親からも「娘」ではなく、「女」として敵対心を抱かれるも、民子にとっては大好きな存在でした。

一方、美人ゆえに母親の彼氏に目を付けられており、民子目的に母親に近づいた男を殺害、遺体を自宅の庭に埋めました。後に民子の自宅を怪しんだ警察によって事件が明るみにされるも、逃亡先であった佐久良島で病死しました。死因は脳腫瘍で、日常生活もままならない重度であったものの、凄まじい気力と生命力で持ちこたえました。

登場人物②藤井七子

藤井七子のイメージ画像

漫画「センコウガール」の登場人物で、民子のクラスメイト、本編開始前の夏休み最終日に学校の屋上で自ら命を絶ちました。長髪の美人であるものの、心は男性という性同一性障害者であり、この秘密は民子・曜子にしか知らない事実でした。放課後、曜子の机にほおずりしていたところを民子に目撃されたことで親しくなり、海辺で話す仲となりました。

登場人物③田辺曜子

漫画「センコウガール」の登場人物で、過食症と思われる、民子のクラスメイトです。母子家庭で、幼少期の経験から何も考えないようにしており、空っぽになった自分を満たすためにたくさん食べるようになりました。七子が好意を持っていた人物であったことから民子に目を付けられるも、後に親しくなり、民子の秘密を知ると同時に、彼女の最期を見届けました。

登場人物④梨香

漫画「センコウガール」の登場人物で、七子の親友であったクラスメイトです。七子とは小学校時代からの付き合いで、七子の自殺にも衝撃を受けました。後に、民子から七子の秘密を聞かされて、自分に教えなかったことに怒りを覚えるも、それは梨香を1人の人間として慕っていた七子の気遣いと考えられています。

登場人物⑤コーキ

漫画「センコウガール」の登場人物で、民子に好意を抱く男子高生です。民子にアタックしては拒絶されることの繰り返しであるものの、決してめげない鋼のメンタルの持ち主であり、民子のことを気にかける優しい一面も秘めています。

登場人物⑥三浦英子

漫画「センコウガール」の登場人物で、自殺願望をほのめかす、民子のクラスメイトです。幼少時代の経験や、母親が美容外科医という家庭から、女の価値は美しさにあると思い込み、若くて美しいままで死にたいと考えていました。母親に頼んで整形を繰り返していたものの、生まれつき容姿に恵まれた民子の美貌に嫉妬し、彼女に嫌がらせをします。

民子が不登校になった原因の1つであるものの、七子の死後に登校再開し、生まれ変わったような民子に名指しされ、いじめの復讐をされると不安になるも、屋上で民子ともみ合いになり、生死を分けるような経験をしたことで、生きる気力を取り戻します。

センコウガールのその他登場人物・キャラ

センコウガールのその他登場人物・キャラの紹介・イメージ画像

以下では、民子との出会いを通じて生きる意味を見いだしたクラスメイトと、彼女たちの親との関係にも注目が集まった、漫画「センコウガール」のその他登場人物・キャラを、あらすじネタバレ紹介します。

登場人物①早川隼子

早川隼子のイメージ画像

漫画「センコウガール」の登場人物で、民子に名指しされたクラスメイトです。有名陸上選手だった父親の影響で隼子も陸上をやっており、数々の大会で優勝を重ねるも、ある時期を境に選手としての伸び悩みに苛まれます。また、足を怪我して以降、松葉杖が外せない状況に陥り、民子が体育の授業でインターハイ記録を出したことを受け、民子に嫉妬します。

英子とは別に民子をいじめていたものの、陸上選手の道が断たれたことで自分の人生に価値を見いだせず、自殺願望をほのめかし、民子に目を付けられました。海辺に呼び出され、最初は民子に挑むような姿勢を見せるも、民子から必死に逃げ出したことで、やっぱり走ることが好きだったことに気が付きます。

登場人物②安藤克己

民子の母親の彼氏・安藤克己のイメージ画像

漫画「センコウガール」の登場人物で、民子の母親の彼氏です。表向きは紳士的で優しく、いかがわしい商売のおかげでお金持ちで、民子の母親と旅行に行く機会が多いです。小学生だった民子に一目ぼれし、彼女と家族になるために民子の母親に近づいたものの、民子への嫉妬にかられる母親に耐え兼ねて彼女を殺害します。

その後、自宅に帰ってきた民子に、母親殺しの現場を見られ、最愛の人を失った民子の怒りを買い、めった刺しにされて殺害、遺体は自宅の庭に埋められました。

登場人物③早川駿

陸上競技に打ち込む早川駿・イメージ画像

漫画「センコウガール」の登場人物で、隼子の弟、怪我をした姉の代わりに陸上をはじめ、父親の期待を一心に背負って練習に励みます。

登場人物④民子の母親

彼氏との遊びに夢中な民子の母親・イメージ画像

漫画「センコウガール」の登場人物で、民子の母親です。昔は民子におめかしさせて、一緒に出掛ける機会が多かったが、実はかわいくした民子を連れて歩く自分がかわいいと思っていたためで、友人から娘が母親に似ていなくてかわいいと言われたことをきっかけに、民子を「女」として意識するようになります。

自分よりも民子の方がもてはやされることに嫉妬し、民子が重度の脳腫瘍と判明しても、表面では心配するそぶりを見せつつも、翌日には彼氏と旅行に出かけています。娘への嫉妬から、民子につらく当たることが多いが、民子からはたった1人の母親として慕われていました。

登場人物⑤七子の母親

娘の特殊な事情に悩む七子の母親・イメージ画像

漫画「センコウガール」の登場人物で、七子の母親、娘が幼い頃から女の子らしい服装を着させていました。一方、七子の性同一性障害に関しては、娘からカミングアウトされる以前からそれとなく察しており、娘の心が男の子である事実を受け入れられず、娘には女の子らしさを強要していました。

登場人物⑥隼子の父親

隼子の父親のイメージ画像

漫画「センコウガール」の登場人物で、隼子の父親、元陸上選手であり、現役時代はテレビや新聞にも載る有名人でした。娘にも陸上をさせており、休日も厳しい指導を施すも、ある時点を境に娘の成績不振に悩みます。

登場人物⑦隼子の母親

隼子の母親のイメージ画像

漫画「センコウガール」の登場人物で、隼子の母親です。事実上の引退となり、ネガティブな感情に囚われる隼子につらく当たられています。

センコウガールの面白い魅力

センコウガールの面白い魅力を紹介・イメージ画像

以下では、不可解な行動・言動をする民子の真意から、民子と関わったクラスメイトの心境の変化など、最終回結末まで衝撃的な展開が繰り広げられた、漫画「センコウガール」の面白い魅力を、あらすじネタバレ紹介します。

面白い魅力①民子の奇行の数々

登校再開後、不可解な行動が目立つ民子・イメージ画像

漫画「センコウガール」は、血に染まった民子と、彼女を閉じ込める黒い箱から抜け出すために必要なものを探し求めるところから始まり、冒頭の内容が意味するものや、別人に生まれ変わったような民子の奇行の背景など、謎を追っていくストーリー展開となっています。不登校前は、人形のように物静かだった民子の変貌ぶりは、クラスメイトも驚きを隠せませんでした。

民子の奇行の数々は初見では理解が難しく、一体、民子は何をしたいのかとモヤモヤするでしょう。しかし、最終回結末に近づくにつれ、民子の奇行に隠された真実が明かされ、冒頭に登場した黒い箱とそこから抜けだすために必要な欲しいもの2つの意味も見えてきます。

面白い魅力②民子の過去

奇行に走る主人公と、様々な問題を抱えたクラスメイトとの対峙や交流が見どころの「センコウガール」ですが、物語の途中で挟まれる民子の回想シーンも外せません。「母親に似ていなくてかわいい」と言われたことをきっかけに、母親から嫉妬され、時にはひどい態度を取られることも多かった民子でしたが、そんな母親でも民子にとってはたった1人の母親であり、大好きな存在でした。

母親からの愛情を求める民子・イメージ画像

作中での民子の原動力となっている母親でしたが、彼女はお世辞にも良い母親とは言えず、娘が余命一ヵ月ももたないと診断されながら、翌日には彼氏と旅行に出て行ってしまう、非情な振る舞いは怒りを覚えずにはいられないでしょう。しかし、それでも民子は、旅行から帰ってきたら一緒に過ごせるとかすかな希望を胸に、母親の帰りを待っており、民子の健気さが切ないでしょう。

また、民子の過去シーンでは、七子の自殺の経緯や、漫画冒頭の血まみれになった民子と、黒い箱と欲しいもの2つの正体について言及されており、過去の出来事が民子の奇行や不可解な言動に繋がっています。

面白い魅力③死にたいと呟くクラスメイトたち

漫画「センコウガール」では、様々な悩みによって自殺願望をほのめかすクラスメイトの心情も見どころであり、生まれ変わった民子との衝突を通じて生きる希望を見いだします。親に容姿をけなされ、美しくなければ価値がないと考える英子、不慮の事故により陸上選手としての道を断たれ、生きる目的を失った隼子、満たされない心を食べることでごまかす曜子、それぞれが己の人生に苦悩します。

そんな彼女たちに生きる希望を与えたのが民子であり、時には激しく対立しながらも、民子に殺されそうになったことで味わった死に対する恐怖が、自身が抱える悩みと向き合うきっかけにもなりました。口では死にたいといいながらも、心のどこかでは生きたいという欲求もあり、もがきながらも必死に生きようとする姿や、最終回結末で描かれたクラスメイトたちの心境の変化も、見どころとなっています。

センコウガールに関する感想や評価

センコウガールに関する感想や評価・イメージ画像

以下では、予想を上回る衝撃的な展開や、感動の最終回結末に多くの読者が涙を流した、漫画「センコウガール」に関する感想や評価を紹介します。

感想1:ベスト5に入る素敵な作品

美少女・民子とクラスメイトの交流を描いたガール・ミール・ガール漫画「センコウガール」は、男女問わず幅広い世代に読まれており、センシティブなテーマを扱っていることから重い作風かと思いきや、衝撃的な展開の数々や泣けるエピソードが、読者を魅了しました。また、「センコウガール」の感想の中には、漫画でベスト5に入る作品と評する投稿も見られ、漫画が最高・素敵だとの声も多く見られます。

感想2:心を揺さぶられる衝撃作だった

不登校だった民子の奇行から始まる「センコウガール」の最終回結末では、民子によって救われたクラスメイト達のその後が描かれ、己の悩みに向き合って前向きに生きていこうとする姿勢や、親子関係の改善など、救いのある最終回結末は多くの涙を誘いました。また、読者の予想を上回る最終回結末は、読者に大きな衝撃を与え、心が揺さぶられた、すごく良い作品だった等、称賛の声も相次いでいます。

感想3:飲みこまれるような作画表現が凄まじい

漫画「センコウガール」は、ストーリー面だけでなく、読み手を物語の世界に吸い込むような圧倒的な作画表現も高く評価されており、読み手を夢中にさせています。特に、登場人物たちの表情の変化は特に見どころであり、例えようのない恐ろしさや、虚しさ・切なさなど、あらゆる感情を読み取ることができる点も、「センコウガール」の世界観に深みを与えているでしょう。

感想4:「人」に焦点を充てて描かれた作品

民子の初登場シーンから、「センコウガール」もいわゆる奇抜な設定のものだろうと思われましたが、いざストーリーを追うと、登場人物たちの悩みに焦点を充てた作風が繰り広げられ、「人」というものを描いている感じがして好きとの感想も寄せられています。「センコウガール」では、自己否定など重いテーマを扱いつつも、最後には生きる希望を描いた前向きな最終回結末で締めくくられ、読者を魅了しています。

感想5:「センコウガール」が泣ける

泣ける漫画としても注目される「センコウガール」は、ミステリーサスペンスでありながら、女子高生たちのヒューマンドラマであり、自分に対するコンプレックスや親との関係に悩む姿は、多くの共感を呼び、人気に拍車をかけました。「センコウガール」の最終回結末は、漫画冒頭からは予想できない、衝撃的な展開が描かれ、漫画で泣くことのない読者も涙を流さずにはいられず、最終回結末で泣いたとの声も多く寄せられました。

感想6:映画やドラマ化を期待

衝撃的な最終回結末に、多くの読者が涙を流した「センコウガール」は、そのストーリーの素晴らしさから映画化やドラマを期待する声も相次いでいます。2022年11月時点では、「センコウガール」の映像化の発表はありませんが、人生や生きる意味を考えさせられる奥深い作風は、幅広い世代から高く評価され、映画・ドラマ版を見たいとの感想も寄せられています。

センコウガールのネタバレまとめ

センコウガールのネタバレまとめ・イメージ画像

漫画「センコウガール」のあらすじネタバレや最終回結末のあらすじネタバレ、登場人物や作品の見どころなどを、あらすじネタバレ紹介しました。民子の奇行から始まる「センコウガール」は、重いテーマを扱ったミステリーものを感じさせるも、最期まで全力で生きた民子のヒューマンドラマであり、最終回結末は悲しいけれど、同時に生きる気力も湧いてくるような、不思議な気持ちにさせてくれる作品でしょう。

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