【夢で見たあの子のために】ネタバレあらすじと感想！三部けいの復讐サスペンス漫画

あらすじネタバレや登場人物・感想を見る前に、まずは漫画「夢で見たあの子のために」の基本情報を紹介していきます。夢で見たあの子のためには2017年から2022年まで連載されていた漫画で、コミックは全11巻が発売されています。

漫画「夢で見たあの子のために」の原作者は「三部けい」です。三部けいは北海道出身で、1990年代から活動している漫画家です。ゲーム雑誌で連載されていた「電撃アドベンチャーズ」という作品でデビューしており、妻はイラストレーターの兼処敬士です。2012年から2016年まで連載していた「僕だけがいない街」が累計発行部数550万部を超えるヒットを記録しています。

ここからは漫画「夢で見たあの子のために」のあらすじをネタバレしながら紹介していきます。漫画「夢で見たあの子のために」では切ないストーリーが描かれているようです。

漫画「夢で見たあの子のために」は虐められっ子が中條千里のもとを訪れるシーンから始まります。虐められっ子は「不良たちに塾に払う20万円を取られた」と言い、それを聞いた中條千里は「取り返したら半分よこせ」と言いました。そして虐められっ子はそれを了承し、中條千里は金を奪った不良たちのもとを訪れました。

中條千里は店に入った瞬間に不良に殴られてしまいますが、何とか取り返した金を虐められっ子に渡しました。ですが中條千里と不良たちが話しているシーンに切り替わり、中條千里と不良たちは「遠回しにカツアゲをしているグル」である事が判明します。そんな中、テレビで「会社紹介の番組」が放送されており、「手に痣がある男」を見た中條千里の態度が一変しています。

中條千里は幼少期に家族を殺されており、犯人は手に痣がある「火の男」である事が分かっていました。そのためテレビを見た中條千里は犯人を見つけたと思い、火の男の住所を突き止めるために聞き込みを行いました。そして住所を突き留めましたが、その住所では火災事故で死者が出ていた事が判明します。

火災事故で死亡したのは火の男ではなく、「火の男を探っていた何者か」である事が分かりました。また中條千里は何者かのスタンガンで気絶して捕まってしまいますが、最終的には幼馴染の琴川恵南に助けられました。そして虐められっ子に「不良とグルである事」がバレてしまい、中條千里はヤクザのような男に拉致されてしまいました。

虐められっ子はヤクザの関係者である事が分かり、逃げ場の無い中條千里は言われるがままに貯金の400万円を渡しました。また中條千里は虐められっ子の様子を見て「借金していた事」に気付き、その話を使って組員とのコネを作りました。そして中條千里は「兄を殺した奴を探している」という目的を話し、その話を聞いた組員が関係がありそうな闇金を中條千里に紹介しています。

命知らずな中條千里は情報を聞いたその日に闇金の関係者を尾行していましたが、すぐに尾行がバレて捕まってしまいます。ですが「組にとばっちりがきたら困る」と考えていた組員も中條千里を尾行しており、組員の説得で中條千里は解放されました。そして闇金から情報を聞き出した中條千里は琴川恵南と生まれ故郷に向かい、そこで「兄が生きている可能性」を知る事になります。

故郷に戻った中條千里は「父親が遺した手帳」を探しており、廃屋になっていた生家で手帳を見つけました。そんな中、中條千里は「様子がおかしい」と感じており、その予感が当たって闇金で強盗殺人が起きました。そして強盗殺人を起こしたのは中條千里の兄・中條一登である事が分かり、兄と勘違いされた中條千里は闇金の関係者から襲撃を受けてしまいます。

誤解が解けた事で中條千里は闇金の関係者と話をする事になり、犯人の「ねずみは腕に火の傷がある」「三ツ目は中條千里に瓜二つ」という情報を得ました。また「三ツ目は犯行現場にAのマークを残している」と聞きましたが、中條千里は「A」は英語ではなく「鉄塔のマーク」である事に気付きました。そして3巻の終盤では13年前の事件から三ツ目を追っている刑事が登場しています。

漫画「夢で見たあの子のために」の4巻では中條千里が若園正恭という刑事と接触しています。中條千里と話していた時に若園正恭が「火の男はこの手で殺す」と言い出し、若園正恭も火の男に父親が殺されていた事が判明します。またネズミと呼ばれる犯人の片割れは「反社会的勢力を狙った事件」を起こしているため、中條千里の家族が殺された事件は異質である事が判明しています。

警察は中條千里の話をもとにして捜査を行っており、「火の男は中條千里の父親と顔が瓜二つである事」が判明しました。また火の男は「火の男と中條千里の母親が映った写真」を残しており、中條千里は2人が映っている寺に何かの手掛かりがあると考えました。その後、生きていた中條一登が描かれ、中條一登は「敵対する組織の銃撃」で顔に傷を負っている事が判明します。

漫画「夢で見たあの子のために」の5巻のラストでは中條一登が交通事故に遭っていますが、すぐに病院に運ばれた事で一命を取り留めました。また「頭の中に銃弾が残っている事」を不可解に感じた医者は警察に通報しましたが、警察が到着する前に中條一登は逃亡しました。その後、中條千里の幼少期の回想シーンが描かれ、中條千里の父親は妻を殴るろくでなしだった事が分かっています。

漫画「夢で見たあの子のために」の7巻では若園正恭がシャワーを浴びているシーンが描かれており、この時に若園正恭の肩に「火の形の傷」がある事が判明しています。その後、中條千里は若園正恭やヤクザと情報交換しており、最初に起きた強盗殺人は「火の男の模倣犯の犯行である事」が分かりました。

過去に中條一登と交際していた女性が殺されており、その女性と中條一登との間には子供が生まれていた事が判明します。また父親を殺された若園正恭は過去に火の男のアジトに乗り込んでいましたが、返り討ちに遭った事で肩に火の文字を刻まれていました。その後、「模倣犯の正体は若園正恭」である事が判明しています。

中條一登と接触した若園正恭は「一緒に火の男を殺そう」と持ち掛けましたが、中條一登はそれを拒否しています。そのため若園正恭はヤクザの事務所に乗り込み、中條千里に協力していたヤクザを殺しています。そして若園正恭は捜査をかく乱するために「真犯人は中條一登」という情報をネットに流しています。

原作者の情報やあらすじネタバレを見た後は、漫画「夢で見たあの子のために」の登場人物を一覧で紹介していきます。登場人物のプロフィールや作中の行動を一覧でまとめていきます。漫画「夢で見たあの子のために」は人間ドラマが面白いと言われているようです。

三部けいの漫画「夢で見たあの子のために」には「中條千里」というキャラクターが登場しています。中條千里は本作の主人公で、5歳の時に何者かに家族を殺されています。バイトをすぐにクビになってしまうほどの粗暴な性格をしているため、不良と手を組んでカツアゲで金を稼いでいます。また兄の中條一登と「喜怒哀楽や痛み・視覚を共有する能力」を持っています。

三部けいの漫画「夢で見たあの子のために」には「中條一登」というキャラクターが登場しています。中條一登は中條千里の双子の兄で、いつも弟の事を庇っていた優しい性格をしているキャラクターです。過去に起きた事件で犯人に誘拐・殺害されたと思われていましたが、物語途中に実は生きていた事が判明しています。また中條一登を追っている刑事からは「三ツ目」と呼ばれています。

三部けいの漫画「夢で見たあの子のために」には「火の男」というキャラクターが登場しています。火の男は中條千里の家族を殺したと思われる人物で、警察からは「ねずみ」と呼ばれています。普段は一般人に扮しているため、警察がなかなか尻尾を掴めない事が分かっています。また反社会的勢力の金しか狙っておらず、殺しは相棒の三ツ目が担当しているようです。

三部けいの漫画「夢で見たあの子のために」には「琴川恵南」というキャラクターが登場しています。琴川恵南は本作のヒロインで、中條千里の幼馴染です。過去に父親は殺人を犯しており、その時に母親は自ら命を絶ってしまったため、幼少期は「もみじ園」という養護施設で過ごしています。強い正義感を持っており、命懸けで犯人を追っている中條千里を心配しています。

三部けいの漫画「夢で見たあの子のために」には「駒津」というキャラクターが登場しています。駒津は中條一家の殺人事件を捜査している刑事で、危険と隣り合わせの生活を送っている中條千里を心配しています。

三部けいの漫画「夢で見たあの子のために」には「戸塚真広」というキャラクターが登場しています。戸塚真広は中條千里と手を組んでカツアゲをしていた不良の1人で、モヒカン頭が特徴的なキャラクターです。

三部けいの漫画「夢で見たあの子のために」には「内藤仁志」というキャラクターが登場しています。内藤仁志は中條千里と手を組んでカツアゲをしていた不良の1人で、不良の中では一番体格が良いです。

三部けいの漫画「夢で見たあの子のために」には「若園正恭」というキャラクターが登場しています。若園正恭は駒津の部下の刑事で、過去に中條千里と入れ違いで「もみじ園」に住んでいた事が分かっています。警察官だった父親を「火の男」に殺されているため、同じ目的を持つ中條千里に協力しています。

三部けいの漫画「夢で見たあの子のために」には「富樫」というキャラクターが登場しています。富樫は「火の男」を追っている金貸しで、つねに尾行を警戒する慎重な性格をしています。仕事中は警棒を武器にしています。

三部けいの漫画「夢で見たあの子のために」には「加東」というキャラクターが登場しています。加東は物語序盤に登場したヤクザで、強い覚悟を持っている中條千里に協力しています。

三部けいの漫画「夢で見たあの子のために」には「瀬島暁」というキャラクターが登場しています。瀬島暁は中條千里と手を組んでカツアゲをしていた不良の1人で、中條千里が何かを抱えている事に気付いて興味を抱いています。怖い見た目とは裏腹に優しい性格をしています。

三部けいの漫画「夢で見たあの子のために」には「金貸し」というキャラクターが登場しています。スタンガンを武器にしていますが、あまり戦闘能力は高くありません。

あらすじネタバレや登場人物の情報を知った後は、漫画「夢で見たあの子のために」の面白い魅力を紹介していきます。原作者・三部けいは人間ドラマ・サスペンスが得意な漫画家のため、「夢で見たあの子のために」も独特な面白さがあると言われているようです。

漫画「夢で見たあの子のために」は中條一登の動向が見どころの1つになっています。主人公・中條千里は兄の仇を取るために犯人を捜しているため、「中條一登が生きていた理由」「中條一登が殺し屋になった理由」に迫っていくストーリーが面白いと言われているようです。

中條千里の家族を殺したのは「火の男」と言われていますが、火の男は「反社会的勢力の金しか狙わない」という矛盾を抱えています。そんな「火の男の矛盾」と「中條千里の両親の秘密」に迫っていくストーリーが面白いと言われているようです。

中條千里は命を捨てる覚悟で犯人を追っているため、周囲の人間は中條千里をとても心配しています。そんな心温まる人間ドラマも「夢で見たあの子のために」が面白いと言われている理由のようです。

あらすじネタバレや登場人物の情報を知った後は、漫画「夢で見たあの子のために」に関する感想をまとめていきます。三部けいは人気漫画家のため、「夢で見たあの子のために」に対しても様々な感想が挙がっているようです。

読者からは「夢で見たあの子のために」は面白いという感想が挙がっているようです。漫画「夢で見たあの子のために」は伏線や謎が多い作品のため、先の読めないストーリーが面白いと言われているようです。

漫画「夢で見たあの子のために」では謎解き・サスペンスだけでなく人間ドラマも描かれているため、中條千里と他のキャラクターの関係性が面白いという感想が挙がっているようです。また中條千里を心配している琴川恵南の想いが泣けるという感想も挙がっているようです。

漫画家・三部けいの「僕だけがいない街」はアニメがとても話題になっているため、「夢で見たあの子のために」もアニメ化してほしいという感想が挙がっているようです。

本記事では漫画「夢で見たあの子のために」のあらすじ・登場人物・感想をネタバレしながら紹介していきましたがいかがだったでしょうか？漫画「夢で見たあの子のために」は伏線が多い作品のため、少しずつ伏線が回収されていく事が面白いという意見が挙がっているようです。そんな本作を読んだ事がない方も、本記事を参考にしながら是非ご覧ください。