【今、私たちの学校は…】原作漫画のネタバレあらすじと結末！ドラマとの違いは？

今、私たちの学校は…の原作は韓国のweb漫画サービス「NEVER WEBTOON」で2009年から2011年にかけて連載されていた漫画です。原題は「 지금 우리 학교는」で今、私たちの学校は…は日本語訳名になっています。日本でもLINE漫画等で配信されていました。日本ではweb漫画のみでの展開ですが、韓国では単行本化も行われており、全5巻のコミックになっています。

今、私たちの学校は…の原作漫画は既に完結して10年以上が経過する作品ですが、完結して連載が終了した後も傑作ゾンビパニック漫画として高い人気を持ち続けていた漫画で、2022年にはNetflixにて実写ドラマ化が行われるなどした作品になっています。

変わらぬ日常が続くと思われたヒョサン高校で授業中、突然1人の生徒、キム・ヒョンジュが教室に入ってきて倒れます。キム・ヒョンジュはフラフラになりながらも2日間監禁されていたと話し、生徒や先生は心配します。明らかに体調が悪いその生徒について先生があたふたと対応する中、看病に付き添っていた生徒が「キム・ヒョンジュに噛まれた」と声をあげます。

ドラマ今、私たちの学校は…ではナムラが屋上から飛び出した所で結末を迎えていますが、原作漫画では違った結末を迎えています。学校を飛び出して裏山へと逃げ出した生存者の4人はそこで警察に保護された事で助かりました。しかし彼らはゾンビパニックの渦中にあった為、隔離施設に入れられる事になります。その後、原作漫画の結末のきっかけになったのは数ヶ月行方不明になっていたナムラが森で発見された事でした。

ナムラ発見までの間にゾンビウイルスには抗体免疫がある事が分かっており、ナムラがその抗体を所有していたのです。ナムラも他の生存者と共に隔離施設に入れられつつも研究にも積極的に協力し、これにより抗体免疫を作り出す事に成功、一連の事件が収束するという結末を迎えているのです。ただ原作漫画のあらすじはここでは終わらず、もう少しだけ物語が続きます。

物語の舞台は2017年の島根県へと移ります。沿岸部で2人の人物が海釣りを楽しんでいました。そしてそのうちの1人が吊り上げた謎の生物に噛まれてしまい、ゾンビ化してしまうのです。この結末から物語の舞台となった韓国では自体は収束していますが、ゾンビの根源たる謎の生物は今も海底に潜んでいる事が明らかになるという形で結末を迎えています。

今、私たちの学校は…は原作漫画の連載からドラマ化まで10年以上の間が空いていた事、その他映像化に差し当たって違いがいくつか存在しています。まず時代背景などが異なっているのは当然ながら、結末も異なる形になっているのです。またあらすじ的にも大きな違いになる点としてはゾンビウィルスが発生した理由が原作では隕石に付着した未確認生物が由来のいわば自然界のウィルスだったのに対しドラマ版では変更が加えられています。

ドラマ版ではゾンビウィルスは科学教師が生成したいわば「人工ウィルス」だったのです。加えて結末においても原作漫画では一応物語の中心となった韓国での事件は収束、抗体も作り出されていますが、ドラマ版では最終回の結末時点ではまだ解決策が見つかっていない状態のまま結末を迎える形になっています。ドラマ版の場合、2022年10月時点でシーズン2の制作も発表されており、続編を作る為の措置だったと考察されています。

また結末が異なる為か、ドラマの結末時点と原作漫画の結末の時点では生存者の数にも違いがあります。原作漫画では生存者は5人だけでしたが、ドラマではその生存者5人はそのままに追加で2人が生存し、合計で7名が生存しているのです。その他にも、ドラマ版ではオリジナルのキャラクターが増えている点も相まって、死亡したキャラクターの死亡の仕方に違いがあったりもします。

余談ですが、原作漫画とドラマで結末はもちろん、根幹であるゾンビウィルスの発生理由を変更した理由については様々な考察が行われています。今、私たちの学校は…のドラマ版の制作が開始されたのは2020年の6月で世間ではコロナの流行が騒がれている時でした。世間の対応を重ねる事で共感性を高め、またメッセージ性を強める意図があったのではないかとも考察されています。

今、私たちの学校は…は日本では元々LINE漫画を代表するいくつかのweb漫画サービスで読む事が出来ましたが、韓国で2011年に連載が終了すると順次掲載が終わっていき一時期は日本では読む手段がない作品になっていました。しかし2022年、今私たちの学校は…がNetflixでドラマ化されたのをきっかけにしてLINE漫画独占で再び掲載が行われる形になっています。

2022年10月現在でもLINE漫画で独占掲載されており、毎週金曜に更新される形の連載形式で継続的に読むことができるようになっています。ちなみに純粋な原作といえる韓国語版が全130話の作品であるのに対し、LINE漫画で読める日本語版は2022年10月時点で58話までが連載されている状態です。余談ですが、原作漫画の日本語版は日本人に馴染みやすいようにかキャラクターの名前が日本風に変更されています。

今、私たちの学校は…の原作漫画において生存者になった1人がヒロインのナム・オンジョです。原作漫画の結末では森に脱出した後、イ・ジョエン刑事一行に保護された事で生存しています。

今、私たちの学校は…の原作漫画において2人目の生存者となったのがチェ・ナムラです。原作漫画の結末ではナム・オンジョ達の脱出から8ヶ月後に山中で保護されると自ら感染センターに入院して研究に応じ、抗体の完成に大きく寄与する事になりました。

今、私たちの学校は…の原作漫画において3人目の生存者となったのがイ・スヒョクです。原作漫画の結末では事態収束後には高校3年生となって学校に通う姿が描かれています。

今、私たちの学校は…の原作漫画において4人目の生存者となったのがパク・ミジンです。原作漫画の結末では生き残る事こそ出来たものの、大学受験には失敗してしまい、再復習学生として生活しているという姿が描かれています。

今、私たちの学校は…の原作漫画において5人目の生存者となったのがチャン・ハリです。原作漫画の結末では一時期心が折れそうになるも脱出する事に成功してイ・ジェヨン刑事一行に保護される形で生存しました。その後はスヒョクなどとは違う学校に転校してアーチェリーを続け、翌年には国家代表予備軍に選ばれた事までが描かれています。

今、私たちの学校は…の原作漫画においてヒョサン高校の2年5組の生徒として登場したのがナム・オンジョです。群像劇的にあらすじが描かれる今、私たちの学校は…において一応ヒロインというポジションにいるキャラクターになっています。高校2年生にしては落ち着いた性格をしており、一行に助言をする事で生存する方法を模索していきました。

スヒョクの事が好きでしたが、あらすじの中でチョンサンに対して自身が抱いている感情を理解していく形で物語に関わっていきます。

今、私たちの学校は…の原作漫画において主人公の1人といえるキャラクターがイ・チョンサンです。2年5組の生徒でありオンジョの幼馴染であり、同時に彼女に片思いをしていますがなかなか気づいてもらえませんでした。原作漫画のあらすじではそんなオンジョを守る為にグィナムと争って噛まれてしまい「今日は私がこの学校で一番幸せな奴だ！」という遺言を残して死亡しました。

今、私たちの学校は…の原作漫画においてもう1人のヒロインとも言えるのがチェ・ナムラです。ヒョサン高校の2年5組の生徒で班長を務めるような優等生でした。ゾンビに襲われた際に右目を負傷しており、ゾンビに感染したかと思われましたが、免疫があった為に無事でした。ただ以降はゾンビウィルスの影響か死んだウジンの死体を見て「これを食べよう」と言ったりと不気味な発言をしてしまうような場面も見られます。

それらの思考から自身もゾンビに近い存在になってしまった、いつかはゾンビになってしまい仲間を襲ってしまうかもしれないと考え、1人で森の中に消えていきました。

今、私たちの学校は…の原作漫画において主人公の1人といえるのがイ・スヒョクです。ヒョサン高校の2年5組の男子生徒で、靴下を履くのが嫌いという事で「裸足のスヒョウ」を略して周囲からは「マンス」のあだ名で呼ばれています。他の学生と比べて行動的な性格をしており、運動神経も高い事から原作漫画のあらすじにおいても多くのゾンビを殺している描写のあるキャラクターになっています。

オンジョに好かれており、あらすじの中で告白を受けますが、スヒョク自身はナムラがずっと好きであり、その思いを伝えて両思いになっています。

今、私たちの学校は…の原作漫画において登場したキャラクターの1人がイ・ナヨンです。2年5組の女子生徒で元々は裕福な家庭で育ったキャラクターでした。今、私たちの学校は…においてはゾンビパニックによりどんどん性格が狂っていってしまいクラスから孤立、PTSDを発症してヒステリックさなども増していき幻覚や被害妄想などにも苦しむ事になりました。

精神異常を起こした事で様々な方法でクラスメイトをゾンビ化させる行動に走り最終的には3人を感染させて死亡させています。そんな行動をしていた事もあり、最後にはユン・グィナムによって殺害される形で死亡しています。

今、私たちの学校は…の原作漫画において口癖が悪いながらも活躍したのがチョン・ウジンです。ヒョサン高校2年5組の男子生徒で、悪態をつきながらも積極的な行動姿勢を示していましたが、あらすじの最後にはナヨンに殺害されるという結末を迎えています。ちなみにドラマでも死亡していますが死に方が変わっており、ドラマでは姉をゾンビからかばって死亡しました。

今、私たちの学校は…の原作漫画においてコミカルなキャラクターでクラスのムードメーカー的な存在だったのがヤン・デスです。原作漫画とドラマで結末が異なるキャラクターの1人で、原作漫画ではゾンビになったイサクを助けようとして自身も感染してしまうという最後でしたが、ドラマではなんと生存者の1人になっています。

今、私たちの学校は…の原作漫画において、ナヨンに対しても堂々と立ち向かう強気な性格をしたキャラクターがキム・ジミンです。ヒョサン高校2年5組の女子生徒でしたが、ゾンビに出会い感染した事で遺書を残して飛び降り自殺をして死亡しました。

今、私たちの学校は…の原作漫画において、全校で1番頭の良い生徒として登場したのがオ・ジュニョンです。勉強ができるだけでなく、記憶力の高さ、戦闘能力の高さを兼ね備えています。あらすじの中では終盤まで生き残っていましたが、学校を脱出する際に森で迷子になった所をゾンビに襲われて感染してしまいます。感染後に自身を発見したミジンとハリに「ゾンビ化する前に殺してほしい」と頼み死亡しました。

今、私たちの学校は…の原作漫画において生存者となったキャラクターの1人がパク・ミジンです。ヒョサン高校の3年生で、見た目は悪いものの、優しい性格をしています。また頭の回転が早く、決断力や状況判断に優れている事があらすじの結末まで生存者になる事に繋がりました。

今、私たちの学校は…の原作漫画において生存者となったキャラクターの1人がチャン・ハリです。ヒョサン高校の3年生でアーチェリー部に所属しています。アーチェリー部では伸び悩んでいましたがそのアーチェリーの腕前でゾンビを居抜き生存者となりました。ちなみにチョン・ウジンの姉でもあります。

今、私たちの学校は…の原作漫画においてある種の黒幕とも言える存在がイ・ビョンチャンです。ヒョサン高校の男性科学教師で2年5組の担当もしています。元々校内で良くない噂があり、特にゾンビパニック直前には悪臭などから「人の肉を食べている」などと噂されていました。ネタバレすると彼がゾンビ化した息子を元に戻す実験の為に校内で密かに飼っていたハムスターに生徒の1人が噛まれた事が一連の事件のきっかけになっています。

ゾンビパニック発生後は自身の行いによる被害の拡大の罪悪感に耐えきれず、自身の過ちを告白した遺書を残した後、ガラスの破片を利用して自殺して死亡しています。この遺書が見つかった事により今回のゾンビパニックの全容が判明する事になるのです。

今、私たちの学校は…の原作漫画において作中で1番最初にゾンビウイルスに感染してしまったのがキム・ヒョンジュです。出入り禁止の実験室のドアを勝手に開けて中でイ・ビョンチャンによって飼育されていたゾンビ化したハムスターに噛まれた事で最初の感染者となりました。その後、実験室にいるのをイ・ビョンチャンに発見され、2日間食事も与えずに監禁される事になっています。

今、私たちの学校は…の原作漫画においては彼女が監禁から抜け出し、2年5組にフラフラになりながら入ってきた所からあらすじが始まっています。

今、私たちの学校は…の原作漫画において不良グループの一員として登場したのがユン・グィナムです。ナムラと同じく免疫を持っています。中二病な性格をしており、自分なりの英雄心を元に行動し、ゾンビも大量に殺していますが同時に人も殺して回っているという他の者からみればサイコパスな性格をしています。免疫を持っていた事から途中からは半ゾンビとしてチョンサンを執拗に狙い続けていました。

そのような奇行もあり、あらすじの最後にはチャン・ハリを鎌で殺害しようとした所をチャン・ハリの矢が首を貫通し怯んだ所でミジンに鎌を奪われ、斬首される事で死亡するという結末を迎えています。

ここからは今、私たちの学校は…の原作漫画を既に読んだ人の感想をネタバレありで紹介していきます。あらすじをネタバレしたように今、私たちの学校は…はゾンビパニック作品としてはあらすじから最終回の結末まで非常に王道な展開をしており、真新しさは多くはないものの、むしろそれが今、私たちの学校は…の作品としての安定感に繋がっていて面白くなっているとする感想が多くなっています。

どうしてもゾンビパニックものの作品は数多い事から近年では奇をてらった作品が多くなっていただけに王道展開が逆に新鮮に見えたとする感想も見られる結果になっています。特にゾンビものとして始まったにも関わらず人間同士で争ったり、途中からはゾンビを簡単に倒してしまう作品もある中、最後まで厄介な存在で居続けたのが良かったとする感想も多くなっています。

また今、私たちの学校は…は絵柄も相まって描写がリアル寄りなものが多くそれがより良いホラーテイストに仕上がっているという感想も見られます。絵柄は決して上手いわけではないもののホラーである作風にはマッチしており、結果的に不気味さや薄気味悪さを醸し出しているとする感想も見られる結果になっています。

またその描写の緻密さが評価が高くなる要因にもなっています。多くの場合、何故ゾンビになったのかもはっきりしており、心理描写なども多くなっている事からどのキャラクターがどのように考えて行動しているかが分かりやすい事も人気を集める要因になっているとする感想が多くなっています。

またそれぞれのキャラクターの個性やあらすじの中での動きや描き方も良かったとする感想が多くなっています。メインキャラクター以外にも活躍するキャラクターも多く、様々な考え方や人間関係などがパニック世界の中で描かれていくのが良かったとする感想も多くなっています。

また主人公やヒロインは一応いるものの、作品としては群像劇に近い作風になっており、それが結果的に面白さに繋がっているとする感想も見られます。主人公やヒロイン視点では描けない話も多く、それが結果的により怖さを増幅させているとする感想も出る結果になっています。

またキャラクターについては、物語の中で変に成長したり大きく変わらないのが良いとする感想も見られます。クズは最後までクズであったり、主人公補正のようなものがそこまで強くなかったりと日本の漫画だとどうしてもかかってしまう要素がないのが新鮮とする感想も見られる結果になっています。

今、私たちの学校は…の原作漫画は韓国で10年以上前に連載された漫画で、Netflixにてドラマ化された事で再注目される事になったゾンビパニック漫画です。原作漫画ではドラマ版と比較して様々な違いがあり、特に原作漫画の方では結末の時点で抗体を作り出す事に成功している点など、ドラマ版にはない要素のある原作漫画だからこそ楽しめる要素も多いと感想を集める作品になっています。

日本では韓国での連載時期とほぼ同時期に連載されていたものの、完結して連載が終了した後、しばらくして一時期は原作漫画が読めない状態が長らく続いていました。しかし2022年10月現在ドラマ化を記念して再びLINE漫画にて再び連載されており感想を集めているのでまだ原作漫画を見たことがない人はぜひ1度読んでみてはいかがでしょうか？