【いじめのケジメ】ネタバレあらすじと感想!いじめの復讐がテーマのサスペンス漫画

漫画「いじめのケジメ」は、いじめの復讐とみなされた連続殺人事件の真相を追うサスペンス作品で、丁寧に作り込まれた構成や、いじめる側のリスクを描いた作風が話題を呼びました。本文では、いじめについて改めて考えさせられる、「いじめのケジメ」の漫画あらすじの内容ネタバレや、犯人の動機、漫画「いじめのケジメ」の魅力や作品に関する感想や評価を、あらすじネタバレ紹介します。

【いじめのケジメ】ネタバレあらすじと感想!いじめの復讐がテーマのサスペンス漫画のイメージ

目次

  1. いじめのケジメとは?
  2. いじめのケジメの1巻・2巻あらすじ内容ネタバレ
  3. いじめのケジメの3巻最終回や犯人ネタバレ
  4. いじめのケジメの魅力
  5. いじめのケジメに関する感想や評価
  6. いじめのケジメのネタバレまとめ

いじめのケジメとは?

漫画「いじめのケジメ」の作品紹介・イメージ画像

漫画「いじめのケジメ」とは、高校時代にある生徒をいじめていた元クラスメイト達が標的にされた事件の真相と、犯人の復讐劇を描いたサスペンス作品です。以下では、「いじめのケジメ」の漫画あらすじの内容ネタバレや、「いじめのケジメ」の魅力、作品に関する感想や評価を、あらすじネタバレ紹介します。

いじめのケジメの漫画の概要

池上ナオ先生の漫画「いじめのケジメ」は、2019年~2020年にかけて「マガジンポケット」で連載されていたいじめられた側による、加害者への復讐を描いたサスペンス作品です。

いじめのケジメの作者

漫画「いじめのケジメ」の作者・池上ナオ先生のプロフィールは、2022年9月時点では非公表となっています。一方、池上ナオ先生の作品は、「ウルトラジャンプ」に掲載された読み切り漫画「闇祓いの子供達」「朽廃コンツェルト」、2017年に刊行された「霊柩惑星」があります。

少年マガジンエッジ公式サイト | いじめのケジメ

いじめのケジメの1巻・2巻あらすじ内容ネタバレ

「いじめのケジメ」の漫画1巻・2巻のあらすじネタバレ紹介・イメージ画像

以下では、いじめる側だった元生徒が次々と殺害された主人公が、不可解な事件の真相解明に挑んだ、「いじめのケジメ」の漫画1巻・2巻のあらすじ内容を、ネタバレ紹介します。

1巻あらすじネタバレ

いじめは、現代日本が抱える社会問題であり、高校教師・天野が担当するクラスでも、ある生徒を標的とする壮絶ないじめがありました。鈍感だった天野はその事実を見抜けず、被害者の生徒もいじめがエスカレートすることを恐れ、SOSを出せずにいました。それから17年後、天野の元へ黒い手帳が届けられ、送り主は不明であったものの、手帳に書かれた内容から、当時、いじめに遭っていた地賀創によるものと推測します。

天野の元へ送られてきた手帳・イメージ画像

手帳の内容から事実を知った天野は、地賀を救えなかったことを後悔し、彼の実家へ足を運び、謝罪したものの、当の本人は両親を残して消息不明になっていました。天野は地賀への罪滅ぼしとして、教師を辞めて彼の行方を探す旅に出ます。数年後、教え子の訃報を聞いた天野は、被害者が地賀をいじめていた生徒の1人で、手帳に記されていた通りの殺され方をしていたことに気が付きます。

すでに2人の教え子が殺害され、ある法則を見いだした天野は、次の標的となる可能性が浮上した由人葵と接触します。小学生の子供を持つ由人は、今では別人のように変貌し、一連の事件で次は自分が狙われることを予測していました。そして、翌日、由人は娘を天野に託して行方をくらまします。また、ある山中にて、地賀のいじめ加害者・盛角の遺体が発見され、天野の教え子で刑事の岩瀬純が捜査に当たります。

次の事件の被害者を予測する・イメージ画像

由人宅を訪れた岩瀬は、そこで天野と再会し、地賀のSOSを無視し、いじめを傍観していたことや、自分も加害者と同じで地賀からの復讐を恐れていました。手帳から次の標的は、お茶漬けと命名したいじめの主犯格と推測され、村品瞬が浮上します。一方、天野と対面した村品は、事件のことを把握しており、金にモノを言わせて警備を揃えていたものの、復讐者の罠が村品の護衛付き車両に仕組まれていました。

車内の催眠ガスを吸い込んだ村品は、そのまま廃屋のトイレに拉致され、拷問にも似た方法で殺害されました。一方、盛角の葬儀に参列した天野は、今回の事件と17年前の事件との関連を追う新聞記者・美墨と出会います。美墨に不穏な空気を感じる中、世間では、地賀がいじめの復讐のために行った犯行のように取り上げる報道が相次ぎ、地賀の実家にもマスコミが訪れるようになります。

2巻あらすじネタバレ

地賀家に取材に訪れた美墨は、一連の事件は地賀のいじめに対する復讐殺人だと指摘し、地賀宅を追い出される前に、地賀の部屋の写真を撮影します。その直後、消息不明となった息子が犯人扱いされ、精神的に参ってしまった地賀の両親は、自宅を放火します。一方、名古屋のホテルにて、地賀のいじめの加害者・蹄貴明の窒息遺体が発見され、行方をくらましていた由人葵の関与が浮上、連続殺人事件の重要参考人に指定されます。

その頃、地賀の実家から焼死体が発見されたとのニュースが報じられ、地賀の同級生で女子アナとして活躍する弐棘ミカは、自身が担当する番組が盛り上がると喜びます。弐棘の不謹慎な言動を聞いたプロデューサーは、万が一の事を起こさないための確認として、弐棘へ過去にいじめをやっていなかった聞きます。弐棘は胸を張っていじめはやっていないと言いつつも、実際は地賀のいじめの加害者だったことが発覚します。

天野とのインタビューを編集する二棘・イメージ画像

その事実は、天野に送られた手帳に詳細に記され、元担任教師の独占取材にてこの事実が露見します。過去がバレることを恐れる弐棘は、天野とのインタビューを自分の都合の良いように編集し、重要な部分をカットします。そして、弐棘がキャスターを務める生放送の特番が開始され、まるで一連の事件の犯人が地賀だと断定するような内容や、編集されたインタビュー内容の悪質さに天野は怒りを覚えます。

そんな中、弐棘は地賀のいじめに気付いてあげれなかったと小芝居をはじめ、あたかも自分はいじめに関与してないことを世間にアピールします。その時、サンタクロースの姿をした人物が乱入し、会場に置いてあったクリスマスツリーが弐棘めがけて落下する事故が起きます。幸い、一命を取り留めたものの、高校時代の振舞いから彼女を心配する者は誰もおらず、見舞いに訪れたかつてのいじめ仲間・佐牙間にも見限られます。

二棘が入院する病室・イメージ画像

そして、クリスマスイブの夜、刑事2人が弐棘の護衛につき、天野が彼女の病室で待機していると、一連の事件の犯人が弐棘の部屋へ侵入します。天野と犯人が対峙する中、弐棘は天野への感謝の言葉を残して病室から飛び降ります。弐棘の死を悲しむ間もなく、天野は犯人を捕まえるべく奔走し、大怪我を負いながらも執念で犯人を追いかけます。屋上へ追い詰められた犯人はマスクを外すも、髪で顔が隠されてしまいます。

一方、岩瀬は由人の娘・みちるの世話をしていたものの、犯人が出たという知らせを受けて現場に向かい、みちるは1人で留守番をします。慣れた手つきで戸締りをしたみちるでしたが、突然、鍵が開く音が聞こえ、黒づくめの犯人がみちるに近づきます。

いじめのケジメの3巻最終回や犯人ネタバレ

「いじめのケジメ」の3巻あらすじと最終回ネタバレ・イメージ画像

以下では、「いじめのケジメ」の3巻のあらすじ内容や、最終回のあらすじや犯人の正体について、ネタバレ紹介します。

あらすじネタバレ①17話

病院で怪我の養生をする天野は、クリスマスイブの夜、黒づくめの犯人が由人葵に似ていたことを思い出し、見舞いに訪れた岩瀬からみちるの誘拐を聞かされます。一連の事件とは別の犯人の存在が浮上した頃、みちるはある施設におり、一室で寝たきりの男性を発見します。一方、天野の病室へ佐牙間が訪れ、次の標的が自分だと悟った佐牙間は、刑事である岩瀬に詰め寄ります。

すると岩瀬は、佐牙間のこれまでの犯行や、彼が経営するジムで行われていた悪事が、高校時代に行っていたいじめと同じであることを指摘し、全ての元凶は佐牙間にある、自分は佐牙間を許さないと意味深な言葉を残して去っていきます。

あらすじネタバレ②18話

佐牙間めがけて突っ込むトラック・イメージ画像

犯人の動向が見えず、暇を持て余す佐牙間は、仲間と共に「ウサギ狩り」というゲームに乗り出し、山中で星空を眺めるカップルを襲います。その時、一台のトラックが突っ込み、佐牙間たちは標的をトラックに変更します。運転手に制裁するべく、トラックを煽り始めるも、急停車したトラックと衝突し、佐牙間は外に投げ出され、トラックの運転手が姿を現します。

あらすじネタバレ③19話

地下室へ連れ込まれた佐牙間・イメージ画像

黒づくめの運転手は、佐牙間を地下室に連れ込み、暴行を加えるも、その正体が地賀だと思い込んでいる佐牙間は強気な態度に出ます。しかし、犯人がマスクを外した瞬間、予想外の人物の犯行だったことに、佐牙間は驚愕します。一方、佐牙間とトラックの衝突事故は、ニュースでも報じられ、天野は犯人の暴走を止めるべく、完治を待たずに病室を去ろうとしたその時、由人葵が現れます。

あらすじネタバレ④20話

由人によって当時のクラスの状況が明かされる・イメージ画像

事件について全て話すと決めた由人は、天野を車に乗せるとある場所へ向かい始め、その道中、天野が担任教師だった頃のクラスの状況について語ります。当時、由人たちのクラスは、佐牙間の力が圧倒的に強く、地賀に対していじめを行っていた連中、一連の事件の被害者たちは、自分達のいじめが先生たちにばれないように、巧妙に行っていたことを打ち明けます。

また、この事件の犯人の正体を知る由人は、自身の子供にGPSを持たせ、犯人にわざと誘拐させることで犯人の居場所を特定し、天野を連れてその場所に向かっている最中でした。そして、辿り着いた施設の中では、みちるが犯人2人と一緒におり、その正体は焼死体として発見されたと思われた、地賀の両親でした。実は、火災現場で見つかった焼死体は、盛角の葬儀に来ていた新聞記者2人と発覚します。

あらすじネタバレ⑤21話

地賀創が入院する病院・イメージ画像

地賀の両親に連れられた天野は、変わり果てた姿の地賀創と対面します。地賀は、ある日、置き手紙を残して失踪し、数年後、佐牙間によって植物状態に陥りました。息子の人生を台無しにした人達が、普通の生活や幸せを手に入れていることは、地賀の両親にとっても許せないことであり、高校時代に息子をいじめていた元クラスメイトへの復讐を目論みました。

そして、地賀へのいじめの主犯格である佐牙間へ到達した今、地賀の両親の怒りはピークに達し、父親は佐牙間への怒りをぶちまけます。

あらすじネタバレ⑥22話

地賀と由人・岩瀬との関係が明かされる・イメージ画像

高校卒業後も地賀・佐牙間の関係は切れる事が無かったものの、そんな地賀を一時的に救ったのが由人葵でした。束の間の平和を得た地賀は、やがて由人との間に子供ができ、その子供がみちるでした。そこへ、黒づくめの犯人が現れ、マスクを外したその素顔は刑事の岩瀬でした。実は、岩瀬も地賀の両親の協力者であり、彼自身も佐牙間のいじめの標的され、その時救ってくれたのが地賀でした。

結果、佐牙間のいじめは地賀へ向いてしまい、岩瀬はいじめから地賀を救うことが出来なかったものの、いつか佐牙間たちへ復讐することを決意し、地賀をいじめていた元クラスメイトの殺害に踏み切りました。そして、いじめの主犯格を追い詰めた岩瀬は、佐牙間を銃で殺害し、最後の計画として全てを知ってしまった天野を消し去ろうとします。

あらすじネタバレ⑦23話

復讐に囚われる岩瀬のイメージ画像

岩瀬の銃口はみちるに向けられるも、由人や地賀の両親・天野が止めに入ったことで事なきを得、連絡を受け警察が病院に駆けつけたことで、岩瀬もようやく観念します。天野からもいじめを止められなかったことに対する謝罪を受けた岩瀬は、自分のように復讐にかられる人間がいれば、いじめの抑止になると言い遺し、自らに銃口を向けると引き金を引きます。

あらすじネタバレ⑧最終回

「いじめのケジメ」の最終回あらすじネタバレを紹介・イメージ画像

事件から5年後、地賀創と由人葵の娘・みちるは学生になり、男子生徒のいじめにも果敢に立ち向かう、たくましい少女へ成長していました。一方、天野は一命を取り留めた岩瀬の面会に訪れ、自らの罪を懺悔しました。

いじめのケジメの魅力

漫画「いじめのケジメ」の魅力を紹介・イメージ画像

以下では、いじめる側のリスクという、独自の要素を取り入れたストーリーが目を引く、「いじめのケジメ」の漫画の魅力についてネタバレ紹介します。

魅力①読みやすい構成やセリフ

漫画「いじめのケジメ」は、いじめられっ子の復讐劇という単純な内容ではなく、いじめられっ子を救えなかったことへの後悔や、そんな過去の自分へのケジメなど、登場人物の様々な思いが交錯したストーリー展開となっています。物語全体にわたって事件にまつわる伏線が張られるも、ストーリー自体は非常に読みやすく、まるで小説を呼んでいるようなセリフ選びの良さも、読者を魅了します。

魅力②いじめる側のリスク

いじめた側のリスクを負う人・イメージ画像

「いじめのケジメ」は、いじめる側のリスクも描いた内容とも捉えられ、いじめを受けた人間は、自分をいじめた人間のことを決して忘れる事はありません。誰かをいじめることは、それが倍になって自分に跳ね返ってくるもので、「いじめのケジメ」のように、自分の人生をひっくり返されるような出来事にも遭遇するでしょう。

いじめのケジメに関する感想や評価

いじめのケジメに関する感想や評価・イメージ画像

以下では、いじめた側への壮絶な復讐劇が話題を呼んだ、漫画「いじめのケジメ」に関する感想や評価を、あらすじネタバレを交えながら紹介します。

感想1:今までにない主人公設定が良い

いじめをテーマにした作品の多くは、いじめられっ子またはいじめっ子が主人公になる場合が多いですが、今回紹介した「いじめのケジメ」では、いじめられっ子の担任教師という異色の設定となっています。また、かつてのいじめっ子たちが殺害された事件の犯人は果たして、いじめられっ子なのか、一連の事件は犯人の復讐なのか、謎解き要素の多さも「いじめのケジメ」の面白い魅力となっています。

感想2:鬱になりそうな作品

「いじめのケジメ」での被害者は、物語のキーパーソン・地賀創のいじめに加担しており、いじめられっ子の復讐劇としては爽快感も味わえる一方、読者によっては少し苦手に感じるとの感想も寄せられています。また、感想や評価の中には、鬱になりそうな作品とも評されており、「いじめのケジメ」で描かれた、いじめの内容の壮絶さが、読者に鬱要素を感じさせるでしょう。

感想3:いじめっ子の自殺の展開に驚き

「いじめのケジメ」での被害者は、それぞれ残酷な方法で殺されており、彼らが地賀に対して行ったいじめの壮絶さを思えば、酷いとも言い切れないでしょう。しかし、地賀のいじめの加害者で唯一の女子生徒であった二棘だけは、他の被害者とは異なる最期を迎えており、自ら命を絶つという予想外の展開に、多くの衝撃が走りました。

いじめのケジメのネタバレまとめ

いじめのケジメのネタバレまとめ・イメージ画像

「いじめのケジメ」のあらすじ内容のネタバレや、最終回のあらすじネタバレ、漫画の魅力や感想・評価などを、あらすじネタバレを交えながら紹介しました。いじめられた側の復讐劇を題材にした「いじめのケジメ」は、かつてのいじめっ子たちが次々と成敗されていく展開が爽快との感想が多く見られる一方で、いじめる側のリスクにも焦点を当てた展開は、いじめについて改めて考えさせられるでしょう。

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