【真綿の檻】最終回までネタバレ解説!全巻あらすじと漫画の感想まとめ

漫画「真綿の檻」のあらすじを1話から6話(最終回)の結末・ラストまでネタバレで紹介します。「真綿の檻」は、古い家族制度が残る家で育った主人公・榛花(はるか)の物語です。榛花は夫と二人で暮らす主婦で、家事と仕事に忙しい日々を過ごしています。実弟夫婦からは亭主関白で冷たい夫に尽くす妻と見られています。しかし、実母のケガをきっかけに榛花と夫の本当の姿と、実母に対する榛花の想いが明らかになります。ここでは、漫画「真綿の檻」のあらすじを1話から最終回(6話)の結末・ラストまでネタバレで紹介します。

【真綿の檻】最終回までネタバレ解説!全巻あらすじと漫画の感想まとめのイメージ

目次

  1. 真綿の檻とは?
  2. 真綿の檻の全巻あらすじネタバレ解説
  3. 真綿の檻の5話と6話(最終回)結末ネタバレ解説
  4. 真綿の檻の登場人物・キャラ一覧
  5. 真綿の檻に関する感想や評価
  6. 真綿の檻のネタバレまとめ

真綿の檻とは?

真綿の檻の漫画の概要

漫画「真綿の檻」は小学館のプチコミックで連載された漫画で、コミック(フラワーコミックスα)は6話完結で全3巻、発売されています。また、電子漫画・書籍のコミックシーモアでも読むことができます。漫画「真綿の檻」の作者は尾崎衣良(おざきいら)で、古めかしい家族制度が残る家で育った女性が、結婚してもなお夫に尽くす、そんな女性の生き様が描かれた漫画です。

真綿の檻の作者

漫画「真綿の檻」の作者・尾崎衣良(おざきいら)は、1997年に三浦衣良というペンネームで漫画家としてデビューしました。「王子様に目覚めのKISS」で「小学館新人コミック大賞」を受賞した後、2002年から尾崎衣良というペンネームとなりました。主な漫画作品は、テレビドラマ化もされた「深夜のダメ恋図鑑」(プチコミックで2013年から連載中)、「セカンドバージン」、「外面が良いにも程がある」などです。

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真綿の檻の全巻あらすじネタバレ解説

マンションの一室のイメージ画像

漫画「真綿の檻」のあらすじを1話から6話(最終回)の結末・ラストまでネタバレで紹介します。漫画「真綿の檻」は全6話の物語です。主人公・清武榛花(きよたけはるか)は古風で大人しく、亭主関白な夫に仕える女性ですが、物語が進むにつれて夫婦の本当の姿と実母との関係が明らかになっていきます。それでは、漫画「真綿の檻」のあらすじを1話から6話(最終回)の結末・ラストまでネタバレで紹介します。

1話あらすじネタバレ

1話・あらすじネタバレ、1話は、清武榛花の実弟夫婦・聖司と紗英の視点で描かれています。聖司と紗英は、日頃からよく姉夫婦の家を訪れています。ある日、いかにも体調が悪いとわかる榛花がそれでも家事をしている姿を見て、紗英が思わず声を掛けます。榛花は、毎月のことで、病気ではないからと言って無理に微笑みます。台所には食後の食器類が山のようにあり、紗英が手伝おうとしますが、榛花に断られます。

キッチンのイメージ画像

榛花の夫・一広は、体調が元に戻ってから片付ければいい、などと言います。榛花は、昼間はフルタイムで働き、帰ればすべて自分だけで家事を行っています。一広は、紗英がいつ訪れても何もせず、ただソファーで寛いでいます。ある時は、帰宅した一広が弁当について榛花に文句を言っていました。まるで戦前の家族を見ている様な気分になる紗英に聖司は、姉は子どもの頃から抑圧されて育ったと言います。

榛花と聖司の姉弟が生まれ育った田舎町は、男子を産むと褒められるような男尊女卑の考え方がまだ残っていました。榛花は聖司が産まれたことでいつも後ろに控え、家事の手伝いばかりさせられるようになりました。子どもの頃は不器用だった榛花は、母に厳しく仕込まれました。そんな中でも国立大学に進学した榛花が、結婚してからも仕事に家事に頑張るのは褒めてもらいたい、認めてもらいたいという欲求があるからと聖司は言います。

2話あらすじネタバレ

2話・あらすじネタバレ、榛花の実母・泰枝が足を骨折し、榛花に実家の家事をして欲しいという報せが届きました。聖司は紗英に、姉には認められたいという欲求があるから、快く引き受けるだろうと言い、両親にもそのように話しました。母・泰枝も納得し、榛花に来てもらうしかないと言い、榛花の意思などお構いなしに話は進んでいきます。

頭を抱える人のイメージ画像

以前、母・泰枝が榛花のマンションを訪ねたとき、料理がすべて手作りで、その種類の多さに驚きました。榛花は夫が帰宅するまで食べずに待っていると言い、掃除を始めました。泰枝の夫も家事はすべて妻の役目と思っている人です。そのため、泰枝はどんなに忙しくても家族のために家事や介護を完璧にこなしました。常に機嫌の悪い母に、中学生の榛花が「そんなに大変なら離婚すればいいのに」などと言ったことがあります。

この言葉に泰枝は、子どものために頑張っているのにと、激怒します。今、離婚もせずに夫に尽くす榛花を見て、泰枝は当時の自分の気持ちを榛花が理解したのでは?と考えます。ケガをした泰枝の代わりは榛花しかいないということで、1か月ほど実家に帰って来いという話になります。しかし、そこに異を唱えたのが一広です。「俺の飯はどうなる?」と言う一広に榛花の父が、こんな男とは離婚しろと言って激怒します。

3話あらすじネタバレ

3話・あらすじネタバレ、離婚しろと言う父の言葉に便乗する泰枝と聖司。さらに泰枝は、子どもの頃から要領が悪くて失敗ばかりしていた榛花は、離婚したいと言えずにいると思っており、可哀そうと言って微笑みます。すると榛花が「誰が離婚なんかするかバーカ!」と叫びました。思ってもみなかった榛花の言葉に、一同は呆然とします。怒った父が、大学まで行かせたのに恩知らずと榛花を罵倒します。

榛花は父に、あなたが自慢したいだろうからと思って必死に勉強しただけと言い、ずっと家を出ることだけを考えていたと言います。母が自身と同じ苦労を榛花がしていると思い込み、そのことに満足していることに榛花は気づいています。そんな母に対して、あなたたちが大切にしている可愛い聖司に見てもらえばいいと言い、さらに「あなたと一緒にしないでね」と念を押し、実家を出ていきました。

4話あらすじネタバレ

夫婦のイメージ画像

一広と共に帰宅する車の中で礼を言う榛花。実は一広は、泰枝の介護を榛花が断れるよう、わざと悪い夫を演じてくれていたのでした。一広は、榛花がどのような環境で育ったかを知っており、泰枝や聖司たちが来るときに、妻をこき使う悪い夫を演じていました。しかし、実際は妻をいたわる優しい夫です。

4話・あらすじネタバレ、亭主関白で冷たい夫を演じていた一広ですが、榛花と二人でいるときは家事を手伝おうとするなど、優しい夫です。榛花は台所仕事は自分の「領土」と言って譲りません。結婚するまでは、失敗をするたびに母に怒られていた榛花。母はそんな榛花にいつも文句を言い、不満に思っていました。聖司は、母と姉のやり取りを見て、いつも母の味方をするので、泰枝は嬉しそうでした。

キッチンのイメージ画像

結婚したころ、失敗したと思っていた食事を一広が美味しいと言って食べてくれたことがあります。それ以降も、苦手な食材でも榛花が料理することで食べられると言って、感謝してくれます。実家の台所は辛く冷たい場所でしたが、結婚してからは、榛花にとって楽しくて明るい場所になりました。このように、榛花と一広は明るく居心地の良い家庭生活を送っています。

聖司は、榛花が独身の頃から金をせがむような、そんな弟です。榛花が結婚してからも夫婦のマンションを訪れては金をせがむので、一広が悪者になってくれ、断ることができました。しかし、その日から聖司は黙って金を盗っていくようになりました。以来、一広は聖司が来るたびに見張っていなければならず、榛花の家事を手伝うことができなかったと言います。

真綿の檻の5話と6話(最終回)結末ネタバレ解説

リビングに置かれたソファー

ここまで、漫画「真綿の檻」のあらすじを、1話から4話までネタバレで紹介してきました。亭主関白で冷たい夫だと思われていた一広は優しくて気配りのできる人で、榛花にとって理解ある温かい夫でした。ここからは、5話と6話(最終回)の結末・ラストまでのあらすじをネタバレで紹介していきます。

5話あらすじネタバレ

5話・あらすじネタバレ、榛花の母・泰枝が過去を回想しています。泰枝が結婚した夫は田舎町で商店を営む家の息子でした。同居した泰枝は、子ども二人と義両親、夫という6人家族の家事と店の仕事にと忙しい日々を送っていました。泰枝は夫や義両親の世話を榛花にも手伝わせるようになり、榛花が失敗すると厳しく叱りつけました。小さい聖司の世話も榛花に任せますが、不満に思うことばかりで、何かにつけて文句を言います。

膝を抱える女性のイメージ画像

榛花がすることにすべて不満を持ち、ちょっとした失敗でも叱りつけ、役に立たない子と怒鳴る日々でした。さらに泰枝は認知症になった義父を家で介護することになり、疲れとストレスがピークに達します。榛花がプレゼントにと持ってきたエプロンを見て、もっと働けという意味か?と言ってエプロンを投げ捨てます。また、「離婚すればいいのに」と言う榛花に、子どもたちのために頑張っているのにと激怒しました。

この時、泰枝は榛花のことを嫌いと感じており、泰枝にとって聖司だけが唯一の癒しでした。榛花が結婚して厳しい夫に仕えている姿を見て、自分と同じ苦労をしていると満足し、やっと榛花が当時の自分の辛さやストレスを理解したと思い込みます。それなら、離婚して実家に帰ってくるのを許してやろうというような、哀れみに似た感情を抱くのでした。

6話(最終回)あらすじ・ラストネタバレ

和風の家のイメージ画像

6話(最終回)、結末ラストまでのあらすじネタバレ、過去のことをあれこれと思い出していた泰枝は、榛花に「八つ当たりをしてきた私のこと、嫌いよね」と言います。榛花は、自分は母のことが大好きだったから、どんなに怒鳴られても母の助けになることなら何でもしたかったと答えます。そして、娘なら何を言われても、何をされても我慢するのが当たり前だとお母さんは思っていたよね、と言います。

榛花は、今更「嫌いだったよね」などと母が言うのはおかしいと言います。この言葉に思わずはっとした泰枝は、榛花を先に嫌ったのは自分のほうだったことに気づきます。娘の純真な気持ちを消してしまったのは自分自身だと気づいたとき、ようやく泰枝は娘にしてきたことの恐ろしさを自覚します。泰枝は、家事、育児、介護、店の仕事に追われ、それでも離婚されれば生きていくことができないと、耐えるしかなかったのでした。

花に囲まれたティーカップ

泰枝は娘である榛花に対して愛情を持つことができず、ただ文句を言い、ストレスのはけ口にしていたことに気づいたのでした。これまでの自分を悔い、号泣する泰枝に榛花は、これからは自分のために生きれば?と忠告します。そして榛花は、子どもの頃からお母さんに厳しくしつけてもらったおかげで、家事全般、何でもできるようになったと言って感謝の気持ちを表すのでした。

ここまで、漫画「真綿の檻」のあらすじを、1話から6話(最終回)の結末・ラストまでネタバレで紹介しました。古い価値観を持つ夫に仕えさせられ、「真綿の檻」に捕らわれていると考えられていた榛花ですが、実は榛花にとって実家こそが「真綿の檻」だったのでした。最終回の結末・ラストは、母に感謝の言葉を述べる榛花と、過去の自分を反省し、これからは自分の人生を生きようとする母の姿がありました。

真綿の檻の登場人物・キャラ一覧

花のある部屋の画像

ここまで、漫画「真綿の檻」のあらすじを、1話から6話(最終回)の結末・ラストまでネタバレで紹介してきました。ここで、漫画「真綿の檻」に登場する主なキャラクターを一覧で紹介していきます。

一広

男性のシルエット画像

漫画「真綿の檻」の主なキャラ、清武一広は主人公・榛花の夫です。榛花とは大学時代に出会い、その後結婚しました。榛花を守るために、榛花の家族に対してわざと悪役のように振舞っていました。率先して家事を手伝おうとするなど、理解のある優しい夫です。

榛花

女性のシルエット画像

漫画「真綿の檻」の主なキャラ、清武榛花は主人公です。実家は古い価値観と男尊女卑が残る家庭で、母から厳しくしつけられて育ちました。実家を出ることだけを考えていたところ、良い男性とめぐり逢い、温かい家庭を築くことができました。

聖司

右腕を高く上げている男性の画像

漫画「真綿の檻」の主なキャラ、宮崎聖司は、榛花の実弟です。榛花がいつも黙って家族に従う大人しい人だと思っています。結婚した榛花の家に押し掛け、金をせびるなど、一広から警戒されています。母・泰枝に愛されて育ちますが、泰枝がケガをしても自分は何もせずに姉に押し付けようとする、そんな息子です。

紗英

座っている女性の画像

漫画「真綿の檻」の主なキャラ、宮崎紗英は、聖司の妻です。義姉の榛花が一広に虐げられていると思い込んでいます。聖司が榛花に金を借りていることは知らないようです。

真綿の檻に関する感想や評価

漫画「真綿の檻」についての感想・評価です。各話がすっきりとする展開で、とても読みやすかったということで、おすすめという感想です。主人公の榛花は子どもの頃から家庭の中で抑圧されて育ちますが、結婚して理想の夫と出会い、これまでの自分の想いを実家の母や家族に語ることができるようになりました。榛花の弟・聖司については、そのクズぶりに対して天誅が下るといいな、ということです。

漫画「真綿の檻」についての感想・評価です。家族の問題がリアルに描かれており、また、主人公の描き方も凄いという感想です。また、最終回の結末・ラストでは、母に対する様々な想いを打ち明けることができ、これまでとは違った母と娘の関係へと変わっていく様子が描かれました。そんな榛花の姿が素敵だと思ったという感想です。

漫画「真綿の檻」についての感想・評価です。主人公の榛花が育った家庭環境が、自分の家族を見ているようで、リアルに描かれているという感想です。作者の尾崎衣良先生の作品「深夜のダメ恋図鑑」も良かったということで、先生は天才?と感じるということです。

真綿の檻のネタバレまとめ

本と花のイメージ画像

いかがでしたか?漫画「真綿の檻」のあらすじを、1話から6話(最終回)の結末・ラストまでネタバレで紹介しました。榛花は古い価値観の夫と結婚したと思われましたが、実は実家こそ、男尊女卑の家庭でした。母との関係について思うまま語った榛花。その言葉に後悔の念を浮かべる母。その姿に、すっきりした、リアルだったという感想が寄せられている漫画「真綿の檻」を、どうぞお楽しみください。

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