シグナル100零のあらすじをネタバレ！本編シグナル100の前日譚の内容は？

実写映画化もされた話題の漫画「シグナル100」ですが、その前日譚を描いたスピンオフ漫画があることはご存知でしょうか？今回は、シグナル100のスピンオフ漫画「シグナル100零」についてのあらすじなどを、ネタバレと共に紹介します。本編に繋がる重要なネタバレも含まれているので、まだ漫画も映画も見たことがないという人はご注意ください。あらすじのほか、シグナル100零の登場人物についても一覧にして紹介します。

あらすじなどのネタバレ情報を紹介する前に、まずはシグナル100零という作品についてを紹介します。シグナル100零は、本編となるシグナル100の前日譚を描いたスピンオフ漫画です。シグナル100零は漫画アプリ「マンガPark」で、2019年9月5日から同年12月19日まで配信されていました。

シグナル100零は、宮月新先生が原作、Ryuki先生が作画を担当しています。宮月新先生は本編の原作者でもありますが、Ryuki先生はシグナル100零のみ作画を担当しています。本編のシグナル100は、近藤しぐれ先生が作画を担当しています。

続いては、気になるスピンオフのシグナル100零についてのあらすじをネタバレ込みで紹介します。本編の前日譚ということで、恐ろしい事件が起こることとなった理由についてが明かされていきます。スピンオフから楽しむことも可能な漫画ですが、本編を知った後だとより驚きや発見がある作品かもしれません。まだシグナル100零のネタバレを知りたくないという人は、記事の閲覧にはくれぐれもご注意ください。

シグナル100零は、本編の数年前の時間軸からスタートします。主人公の霜月春哉(しもつき はるや)は、兄と同じ大学に入学を果たします。春哉は心理学を専攻していますが、入学の目的は他にもありました。三か月前に失踪してしまった兄。秋成(あきなり)の行方を探すことでした。研究のために全国を飛び回っていたこともあって、失踪届を出した警察もまともに捜査をしてくれませんでした。

春哉は、兄が住んでいた第3学生寮に住むことになります。美人と噂の寮母の峰岸ゆゆは、兄の恋人でもありました。失踪時のままだという兄の部屋を見せてもらっていた春哉のもとに、同じ寮の住人たちがやってきます。春哉と挨拶を交わした彼らは、歓迎パーティーを開いてくれるといいました。準備が終わるまでの間、春哉は学校内を見て回ることにします。そこで、兄が独自に何かを調べていたらしいという情報を得ました。

話を聞き終えた春哉が寮に戻ると、食堂でパーティーの準備をしているらしい声が聞こえます。覗いてみると、住人たちはなぜか暗い表情で準備を勧めていたのです。違和感を覚えるものの、パーティーが始まるとみんな明るい表情をしています。不思議に思っていると、ゆゆの乾杯の合図に誰もお酒を飲もうとしませんでした。中身がお酒であることが気になっているようですが、ゆゆは「酒を飲んではいけない指示はフェイク」と言います。

けれど、料理を食べようともしません。それを気にすることなく、ゆゆはデザートを準備するために部屋を出ていきました。その時、寮生の一人・浜崎が助けてほしいと声を荒げたのです。その直後、彼は自らの喉をナイフで裂いて死んでしまいました。戻ってきたゆゆは動揺する様子もなく、春哉の質問にも答えずに駅前のホテルで休んでくれと言ってきます。事情もわからず指示に従う春哉は、翌日戻った食堂は綺麗に片付いていました。

警察が来た様子もない室内に、血痕があることに気がつきます。それを辿っていくと、地下倉庫がありました。その扉を開けると、昨日の死体と共に兄の死体があるのを見つけました。そこにやってきたゆゆは、春哉を抱き締めて見せたいものがあると話します。案内された部屋に閉じ込められた春哉は、そこで気味の悪い映像を見せられました。呆然と倒れ込む春哉のもとに、青ざめた寮生たちがやってきます。

寮生たちも三ヶ月前に、春哉と同じように「シグナル10」というビデオを見せられていました。それは、自殺の合図となる10個のシグナルを脳内に埋め込むという恐ろしいビデオでした。元は兄が研究していたというそれを、ゆゆが利用していたのです。寮生たちには多くの禁止事項が課せられており、そのどれが自殺合図かわからず従うしかありません。けれど、春哉は兄のパソコンの中から解除の方法を見つけることに成功します。

人殺しが催眠を解く合図で、ゆゆはそれを実行したと予想します。同じように誰かが催眠を解けば警察に知らせることができると考えた春哉ですが、一部の寮生の間で内緒にするはずだった情報が洩れてしまいます。そこから歯車は狂い始め、禁止事項を破る者や、ゆゆと繋がりがあるのではないかと疑われる者も出てきます。ゆゆに対して好意を持つ寮生もいるため、彼女を巡って争いが起こり合図による自殺者も出始めてしまいました。

寮生の中には、混乱に乗じて仲間たちの信頼が崩れていく様を楽しむ者もいました。そこにゆゆの思惑も加わり、もはや誰も信頼することができない状況となります。そんな中、大迫がとうとう殺人を犯したことで催眠が解かれます。携帯を使って外に助けを求めた大迫でしたが、直後手にしていた武器で自らの頭を貫きます。催眠を解くための方法は殺人ではなく、催眠をかけた張本人を殺害することだったのです。

予想外の結末ネタバレに驚かされるシグナル100零ですが、魅力的なキャラクターがより物語を盛り上げてくれているはずです。続いては、シグナル100零の登場人物についてもネタバレと共に一覧にして紹介します。死因についてのネタバレも記載しているので、結末までを漫画で読みたいという人はご注意ください。

霜月春哉は、シグナル100零の主人公です。失踪した兄・秋成の行方を捜して同じ大学へ入学しました。同じ大学への入学や、シグナル10の催眠を解く方法を見つけたことからも、頭が良いことがわかります。シグナル100を完成させるというゆゆの野望を阻止するために彼女を殺害しますが、そこで10個目のシグナルについてを知りました。その後は指名手配犯として整形をし、10年後に「下部 亘」として第二の人生を歩み始めます。

峰岸ゆゆは、春哉の兄の恋人であり寮母をしている美人です。しかし、その本性は寮生たちを利用してシグナル10の実験を行う恐ろしい女性でした。実際には、秋成によって恐ろしい人体実験を繰り返し行われていたのです。それでも秋成を愛していたゆゆは、彼の実験の対象が自分から寮生たちに移ったことに嫉妬して、秋成を殺害します。シグナル100を完成させるつもりでしたが、最終的には春哉によって殺されてしまいました。

徳永は冷静で頭の回転が速いキャラクターです。シグナル10を解く方法を知った時には、「殺したと思い込ませる」という方法で、誰も傷つけることなく催眠を解こうとしました。けれど、ゆゆに想いを寄せており嫉妬に駆られる一面も見せています。秋成から酷い扱いを受けているゆゆを救いたいと考えていました。春哉を殺害しようとしますが、カッターの刃でゆゆを傷つけたことによる合図で自殺します。

須藤は体育会系のキャラクターです。ゆゆに想いを寄せており、それを利用されて徳永に嫉妬心を抱きます。徳永の計画を知らなかった須藤は、仲間外れにされていると感じて須藤を殺そうとします。けれど、利き手で徳永を殴りつけたことが合図となって、手にしていたポットで自らの顔を殴って死亡します。

水無瀬は明るく、みんなで生き残ろうと協力するタイプのキャラクターです。仲を掻き乱したい樹によって告げ口され、ゆゆの死体処理の手伝いをさせられていたことが怪しまれます。ゆゆによって三つのシグナルを教えられますが、それによって仲間たちから疑いの目を向けられてしまいます。そのため、三つのシグナルをメモに残した後で首を吊り自殺をしました。自らの意思か、合図によるものかは不明です。

樹は考えの読めない怪しげなキャラクターです。催眠を解く方法がわかった時に、その話を盗み聞きして他に広めるなどの行動をしていました。生き残りたいという考えよりも、寮生たちの仲をバラバラにして楽しむ歪んだ思考回路の持ち主でした。寮生たちのことが嫌いだったのです。閉じ込めていた大迫に助けを求めますが、その大迫によってバールで眉間を殴られて死亡してしまいます。

大迫は打算的なキャラクターです。徳永の計画によって「毒を盛る」と思い込まされましたが、須藤の邪魔が入り地下倉庫へと逃げ込みます。そこで監禁状態となりますが、助けを求めてやってきた樹によって自由の身となり、彼を殺害して催眠が解かれたかに見えました。けれど、助けを求めた電話が合図となってバールで自らの頭を貫いて死亡します。

スピンオフ漫画のシグナル100零のネタバレが面白いと感じれば、本編はさらに面白いと感じられるはずです。続いては、スピンオフの続きのストーリーであるシグナル100についてのあらすじと最終回についても、ネタバレ込みで紹介します。こちらは橋本環奈さんが主演で実写映画かもされているので、漫画と映画で違いを比較してみるのも楽しいかもしれません。漫画は全4巻なので、スピンオフと併せて揃えやすい巻数です。

主人公の樫村怜奈(かしむら れな)と榊蒼汰(さかき そうた)は、私立聖新高等学校の2年C組に通っています。クラスは学級崩壊を起こしていました。ある時、担任の下部(しもべ)が視聴覚室でとある映像を見せてきます。それは自殺の合図を仕込んだ催眠術だったのです。禁止されている行動は全部で100あり、解除するためにはクラスメイト全員の死を見届ける必要がありました。下部は窓から飛び降り自殺をしてしまいます。

催眠の中にはボーナスタイムがあり、それをクリアすれば催眠解除に成功します。けれど、その内容は「4人の死を目撃する」「指定された時刻までに特定の人物を殺す」などの残酷なものです。犠牲を少なく抑えることで多数が生き残ると考えるグループも現れ、禁止行動を実行させて自殺に追い込もうと画策します。催眠解除のためにゲームを続ける怜奈たちですが、クラス内に潜む下部の仲間による妨害などもあり失敗が続きます。

生き残った怜奈は、葛藤の末に動けずにいる和田の喉にガラス片を突き刺します。そこに下部の幻影が現れ、怜奈の催眠を解くと言いました。実は、ゲームには隠し条件が存在していました。それは、下部に謝罪をすれば催眠が解けるというものです。それを知らずに蒼汰がクラスメイトを殺害したことも、和田を殺したことも無意味でした。その数年後、蒼汰は高校教師になります。そこで、怜奈は下部と同じように催眠をかけたのです。

本編を読んだ後には、さらに面白さを理解することができるシグナル100零です。実際にシグナル100零を読んだ人はどのように感じたのか、ネタバレ感想なども知りたいのではないでしょうか？続いては、シグナル100零の漫画を読んだ人のTwitter上での感想や評価についても、少しだけ紹介します。こちらもネタバレを知りたくない人は、閲覧にはご注意ください。

本編とスピンオフをまとめて読んで、エグいという感想も見られました。どちらも決して、後味の良いエンディングではない作品です。ネタバレを知ると、登場人物たちに感情移入して辛くなってしまった人もいるかもしれません。人の死を扱う作品なので過激なシーンも多く登場しますが、漫画から読み取れるメッセージ性にも注目したい作品です。

ネタバレを見るだけでも過激ではあるものの、面白いという感想も多く見られました。キャラクターやストーリーに魅力があるからこそ、実写映画化もされた作品です。本編では生徒たちから酷い扱いを受けていた下部ですが、その過去を知ったことでさらに下部に対して同情する人もいるようです。

漫画を読んで、その結末に思わず声が出てしまったという感想もありました。シグナル100零では特に、主人公があの下部だったとは思わずに読んでいた人も多かったはずです。一通りを読み終えた後に、ネタバレを知った上でもう一度読み返したくなる作品かもしれません。

スピンオフ漫画のシグナル100零について、ネタバレ込みのあらすじや登場人物をまとめて紹介しました。映画で本作を初めて知ったという人もいるのではないでしょうか？映画にはオリジナルの登場人物がいたりするので、漫画版と見比べてみるのも面白いかもしれません。ネタバレを知った後にこそ、物語の本質を楽しむことができる作品です。

少し過激な内容の作品ですが、考えさせられる点も多い漫画になっているはずです。普段はあまりこういった作品を読まないという人も、シグナル100は計5巻の手を出しやすい漫画です。この機会にスピンオフと本編をまとめて読んでみてはいかがでしょうか？ネタバレがあっても、あらすじだけではわからない面白さが詰まっています。