テスラノートはつまらないしひどい？アニメの評価・感想をまとめて紹介

テスラノートは、原作：西田征史および久保忠佳、作画：三宮宏太によるスパイアクション漫画です。講談社の週刊少年マガジンにて2021年6号より32号まで連載された後、同社の週刊少年漫画雑誌・マガジンポケットに移籍し現在も連載中の作品です。単行本が講談社コミックスより6巻まで刊行されているほか、2021年10月にはテレビアニメが制作されTOKYOMXほかにて放送されました。

19世紀中期から20世紀中期ににかけて活躍した天才発明家二コラ・テスラが残した記録「テスラの欠片」。ノルウェーで起きた事件をきっかけにこの記録の重要性がクローズアップされます。各国でこの記録の入手を目論む諜報活動が行われる中、日本でも「ミッションT」という極秘ミッションが始動します。世界トップクラスの諜報員・根来牡丹は、日本安全振興株式会社のクルマとコンビを組み、このミッションに加わります。

ここからは、この記事のメインテーマであるテスラノートに関する評価・感想の話題に移っていきます。はじめに、テスラノートのアニメはつまらないなどネガな評価の理由を紹介します。

テスラノートのアニメがひどい・つまらないと言われる理由で多いのが、ストーリーがつまらないというものです。原作の漫画作品では、天才発明家ニコラ・テスラの記録をめぐり、各国の諜報員がしのぎを削る本格スパイアクションが売りとなっています。

ところが、漫画連載開始からわずか9カ月後にアニメが放送されると、「アニメ前提で作られた安易な企画」との声がSNSで上がるようになります。さらに「第1話は面白かったがその後の展開がつまらない」とか「アニメの設定が途中から破綻している」、「印象が薄い」、「作画はいいが、ストーリーがお粗末でつまらない」など酷評が相次ぎます。

なかでも主役2人（牡丹とクルマ）の掛け合いがつまらないという感想が数多く見られました。「ギャグが滑っていて見ているのが苦痛」や「ギャグが古くてつまらない」など散々な内容です。また、キャッチコピーである「本格的なスパイアクション」についても、「スパイなのに感情を表に出し過ぎる」や「諜報活動をおこなうのが民間の株式会社なのは不自然」など低評価が多いようです。

本格的スパイアクション漫画をセールスポイントとしているテスラノート。かっこいいスパイの主人公が定石ですが、テスラノートの場合、肝心の主人公2人がかっこよいとは言えません。17歳の女子高校生・牡丹は、忍者の末裔という鳴り物入りで登場しますが、スパイとしてはズブの素人です。また、もう1人の主人公クルマは脳筋（脳みそまで筋肉）で知力は低く、スパイらしからぬ派手好きときています。

牡丹がかわいいという評価もありますが、かわいいだけではスパイとしては役に立ちません。本格的スパイ漫画を標榜するのなら、アクション派と頭脳派のかっこいい2人を配置するのが普通でしょう。ところが、テスラノートではどちらも3枚目でかっこいいキャラがいないと言われています。

また、ミッキー・ミラーやオリバー・ソーントンについても「何がしたのかわからない」という意見が多く、ストーリーに花を添える脇役としての務めを果たしていないようです。

アニメ「テスラノート」に関する酷評で最も多かったのが、次に紹介するCGの出来がひどすぎるという意見です。本作では、積極的に3D・CGが使われているのですが、結果的には裏目に出てしまったようです。

「2Dと3D映像が混在していて見にくい」や「CGの動きが変」という違和感に始まり、「10年前の映像作品を見ているようだ」や「CGだけでなくカメラワークも下手」、「キャラの口の動きとセリフが合っていない」など散々な評価です。

アニメ放送開始前には、「原作があのTIGER&BUNNYで脚本・構成を担当した西田征史」や「豪華声優陣がキャスティングされている」ことから期待していたのに裏切られたと感じた人も多かったようです。

特に不評だったのが、第2話「争奪についての考察」。時間が停止しモブたちの動きが止まった中で、主人公たちだけが動きます。モブたちの描写が雑過ぎる上に3D効果で主人公たちが強調されすぎ、視聴者に「怖い」という印象を与えてしまったようです。3Dではなく普通のアニメーションの方が良かったと、作品を根底から否定する意見も見受けられました。

アニメ「テスラノート」がひどいと言われる理由、続いては牡丹とクルマの掛け合いの不味さに加えて作品の設定や演出すべてがダメというもの。

ギャグシーンで牡丹の顔が急に3D映像から2Dに変化するところは不自然であり、また画面に現れる文字も「おかしい」と不評です。さらに、カメラワークが悪さが、作品の世界観を台無しにしているという意見もありました。

ここまでアニメ「テスラノート」がひどい・つまらないと言われる理由を紹介してきましたが、そもそも原作自体が微妙だという評価もあります。週刊少年マガジンの読者アンケートでの人気は低迷しており、単行本の発行部数もオリコン調査で500位以内に入ったことはありません。連載開始後、早々にアニメ化されたことを訝（いぶか）る声も多々ありました。

マガジン誌のアンケートの結果では打ち切り必至の状況でしたが、TIGER&BUNNYが大ヒットした大御所脚本家の作品とあって、簡単には切ることができなかったようです。苦肉の策で少年マガジンから同じ講談社の無料漫画アプリ「マガジンポケット」に移籍となりました。このようにテスラノートのアニメがつまらないのは、そもそも原作漫画がつまらないからという意見が多いのです。

ここまでテスラノートのアニメがつまらないなどネガな評価を紹介してきましたが、ここからは一転、面白い魅力について考察していきます。つまらないと不評のテスラノートですが、面白い魅力にはどのようなものがあるのでしょうか？

作画におけるCGの活用が不評のテスラノートですが、他方でストーリーがわかりやすく面白いという評価もあります。原作は大ヒット作「TIGER＆BUNNY」を手掛けた西田征史で、アニメ「テスラノート」でも脚本・構成を担当しています。CG制作が「呪術開戦や進撃の巨人TheFinalSeasonを手掛けたMAPPAであればよかったのに」という感想も寄せられています。制作会社次第で評価は180度違っていたかもしれません。

CGの質の低さがテスラノートのアニメ作品としての酷評に繋がっていますが、見方を変えて「B級アニメ」として鑑賞すると味があり面白いという意見もあります。B級映画やB級グルメファンがいるように、低級感がかえって作品の味として魅力的に感じられることもあるようです。

ここからは、テスラノートのアニメ声優を紹介していきます。最初は主人公・根来牡丹の声を担当した小原好美（こはら・このみ）です。

小原好美は、1992年6月28日神奈川県生まれで、現在大沢事務所に所属する声優・女優です。中学生の頃アニメに目覚め、高校卒業後アニメ声優を目指して総合学園ヒューマンアカデミーに入学します。

2012年「積木くずし」で女優デビューした後、大沢事務所に入所。2016年テレビアニメ「ばくおん!!」で声優デビューを飾ります。翌2017年には、テレビアニメ「月がきれい」で初のヒロイン役に抜擢されると、次の「魔法陣グルグル」でもヒロインのクリリを演じ話題を集めました。

テスラノートのもうひとりの主人公であるクルマ（田中車）。日本安全振興株式会社のトップ諜報員を自認しています。そんなクルマの声を演じたのは、声優の鈴木達央（すずき・たつひさ）です。

鈴木達央は、1983年11月11日千葉県市川市に生まれ、名古屋市の東40㎞に位置する愛知県岡崎市で育ちました。2003年、テレビアニメ「DEARBOYS」の石井努役で声優デビューを飾ります。代表作としては、黒子のバスケの高尾和成役、七つの大罪のバン役、そして東京リベンジャーズの龍宮寺堅役などがあります。

また、2015年にはアニメージュ第37回アニメグランプリ声優部門にてグランプリを受賞したほか、翌2016年ファミ通アワード2016において男性キャラクターボイス賞を受賞しています。

日本安全振興株式会社で諜報員として働く高松隆之介。潔癖症と言えるほどキレイ好きな22歳の青年です。アニメでの高松役には、声優の前野智昭（まえの・ともあき）がキャスティングされました。

前野智昭は、1982年5月26日茨城県下妻市に生まれます。中学時代にアニメやゲームにはまり、声優を志すようになったと言います。アミューズメントメディア総合学院と日本ナレーション演技研究所で声優の勉強をした後、アルバイトなど下積み経験を経て、アーツビジョン所属となりました。

2003年テレビアニメ「ミッドナイトホラースクール」で声優デビューを果たします。2010年には、第4回声優アワードにて新人男優賞を受賞しました。

日本安全振興株式会社諜報部でチーフを務める氷見恭平役は、声優でナレーターとしても活躍する中井和哉（なかい・かずや）が担当しています。1967年11月25日兵庫県神戸市に生まれた中井は、公務員として働きながら青二塾大阪校へ通い声優の道を目指します。

1995年にテレビアニメ「空想科学世界ガリバーボーイ」で声優デビューを飾り、その後は1996年の「機動新世紀ガンダムX」のウィッツ・スー役や1999年の「ONEPIECE」ロロノア・ゾロ役などに抜擢され、声優としての地保を固めていきました。2011年には、第5回声優アワードにて助演男優賞を受賞しています。

主人公・牡丹の祖父であり日本安全振興株式会社名誉会長の根来甚吾。彼のアニメ声優は、1944年8月8日東京都武蔵野市生まれの麦人（むぎひと）です。現在77歳の麦人の俳優デビューは、1950年6歳の時に出演した舞台「お夏狂乱」。その後テレビドラマに活躍の舞台を移し、1960年代からは声優の仕事もこなすようになりました。

声優としての代表作には、「サイボーグ009」のギルモア博士役や「呪術廻戦」の楽巌寺嘉伸役、そしてアメリカのテレビドラマ「X-MENシリーズ」のチャールズ・エグゼビア／プロフェッサーX役などがあります。

日本安全振興株式会社の諜報部部長・鳥海賢介役は、声優の木内秀信（きうち・ひでのぶ）が務めました。1969年2月5日兵庫県神戸市出身の木内は、友人が立ち上げた劇団に入団し、舞台俳優として芸能生活をスタートさせます。その後、劇団の先輩が設立したアニメ関連会社で声優の仕事をするようになりました。

木内秀信の代表作には、1996年から2004年まで続いたテレビアニメ「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の亀田則正役などの他、2001年のテレビアニメ「テニスの王子様」の忍足侑士役などがあります。

ここまでテスラノートのアニメの評価や感想を中心にお届けしてきましたが、最後にテスラノートに関するTwitterでの感想・評価を紹介します。

最初に紹介するテスラノートに関する感想・評価は、見る前につまらないという情報を得ていたという方のツイートからです。決してクオリティが高くないものの楽しめたと言います。百聞は一見に如かずということでしょうか？

続いて紹介する感想・評価もテスラノートが意外と面白いというツイートからです。CGの古さに目をつぶれば決してつまらない作品ではないとのことです。

最後に紹介する感想・評価は、一転してテスラノートがいろんな点で酷い作品だというツイートからです。ストーリーがつまらないだけでなく作画も酷いと言います。無理して3D化するなら普通に2DでCGを作ればよかったと怒り心頭のようです。

ここまで「テスラノートのアニメはつまらないしひどい？」と題して、SNSにおけるアニメ「テスラノート」の評価・感想を中心にお届けしてきました。いかがでしたでしょうか？

漫画連載開始からわずが9カ月後にアニメ化された作品「テスラノート」。その経緯をめぐって疑問を呈するファンも多かったようですが、アニメが放送されるや否やつまらない・ひどいという感想・評価が多数寄せられました。

テスラノートがつまらないという理由で多かったのは、ストーリーがつまらない、キャラがつまらない、原作漫画がそもそもつまらない、アニメのCG・脚本・セリフがひどいなどになります。他方、少数派ですが面白いという感想・評価としては、CGは酷いけどストーリーはわかりやすく面白い、B級作品として見れば面白いなどがあります。

作品の感想・評価については、人それぞれ好みやそれまでの経験などにより異なると考えられます。実際のところどうなのかは、百聞は一見に如かずとも言われますのでアニメ作品を一度鑑賞してはいかがでしょうか？