蒼き鋼のアルペジオの原作あらすじをネタバレ解説！アニメと違う？作品の魅力は？

「蒼き鋼のアルペジオ」はArk Performance策の漫画作品です。Ark Performanceはストーリー担当の石川考一さんと作画担当の光吉賢司さんの共同筆名で、ほかにも共同作業者がいます。原作漫画は「ヤングキングアワーズ」に2009年11月号から連載されていて、原作漫画1巻のキャッチコピーは「少女たちが世界を滅ぼす…」です。そんな「蒼き鋼のアルペジオ」は2022年4月現在で原作漫画が22巻まで刊行。

テレビアニメ「蒼き鋼のアルペジオ」は2013年に放送され、映画版が2017年に公開されています。また、主役のイオナ役を演じる渕上舞さんが「ガールズ&パンツァー」の西住みほ役を演じていることもあり、2015年にwebラジオ「蒼きラジオのアルペジオ改〜アルパン!イオナが西住みほと海で出会った〜」が配信されました。

このほか、軍艦がメンタルモデルとして擬人化されている「蒼き鋼のアルペジオ」は、同じく軍艦が擬人化された作品である「艦隊これくしょん」とコラボをしています。

「蒼き鋼のアルペジオ」のあらすじを紹介します。第二次世界大戦時代の軍艦を模した霧の艦隊が現れた地球では、人類は海上から追い出されて各地で孤立。霧の艦隊がはじめて現れてから17年後の西暦2056年、士官候補生の千早群像はイオナと出会います。それまで活動を停止していたイオナは千早群像と接触したことで起動し、政府の制止を振り切って千早群像とその仲間たちとともにイオナは独自勢力として動き出しました。

ここからは「蒼き鋼のアルペジオ」の原作漫画の最新あらすじをネタバレ解説します。最初にネタバレ解説するのは、千早群像がハシラジマへ移送されたことです。千早群像は霧の艦隊のコンゴウと決戦をしたあと、瀕死の重傷を負ってしまいます。そんな千早群像を救ったのは、意識を改めたコンゴウでした。コンゴウたちメンタルモデルは千早群像の復活を目指します。

その方法をネタバレ解説すると、クローン技術を使って肉体と精神を再現することでした。しかし、クローンとして肉体は作ることができても、精神や記憶、経験といったものを復活させることができませんでした。それでも復活したその存在は「グンゾウ」と呼ばれ、千早群像とは別の存在として成長していきます。ちなみに、このハシラジマという施設をネタバレすると、霧の艦隊が持つ修理ドックと建造ドックなどを備えた施設です。

そのハシラジマの管理はメンタルモデルのチョウカイ。このハシラジマで成長していくグンゾウはあくまでも千早群像とは別の存在で、この状態を「アドミラリティ・コード」を名乗る謎の少女グレーテル・ヘキセ・アンドヴァリが危惧します。そして彼女の力により千早群像は完全復活しました。千早群像が復活したあとのグンゾウをネタバレ解説すると、ハシラジマにとどまり続けているとのことです。

続いて紹介する「蒼き鋼のアルペジオ」の原作漫画の最新あらすじのネタバレ解説は、北米航路を進行することです。コンゴウたちとの戦闘のあと、イオナは千早群像と離れ離れになってしまいました。しかし、千早群像は新型兵器「振動弾頭」をアメリカに届ける計画を仕込んでいました。イオナはその計画通りに、北米航路を進行していきます。

しかし、北米航路を進行するとしても簡単にはいきません。そこにはメンタルモデルの旧総旗艦ナガトが率いる東洋方面第2巡航艦隊がいるためです。千早群像が不在のイオナ、そして「振動弾頭」を受け渡す予定の潜水艦白鯨は普通の潜水艦。そのため、イオナは白鯨が狙われないように囮になり、ナガトや姉妹艦のムツ、そしてモガミ型の重巡洋艦たちの攻撃を受けます。

このピンチを救った存在をネタバレ解説すると、霧の艦隊から離反した巡洋戦艦レパルスです。巡洋戦艦レパルスがピンチを救おうとした理由は、過去に白鯨の駒城艦長に助けられたことから、その恩返しをするチャンスを狙っていたためです。霧と人類が手を取り合う姿が描かれる原作漫画のこのシーンは、「蒼き鋼のアルペジオ」の大きな転換点の1つだとされています。

続いて紹介する「蒼き鋼のアルペジオ」の原作漫画の最新あらすじのネタバレ解説は、海洋技術学院についてです。イオナと別行動をしているタカオはゾルダン・スタークが指揮する霧の艦隊の潜水艦U-2501に襲撃されて船体を失ってしまいました。そんなタカオのコアは総旗艦のヤマト直属の潜水艦イ402によって回収されます。そのあとタカオはヤマトの意向によりメンタルモデルの姿で横須賀にある海洋技術学院に入学しました。

海洋技術学院についてのあらすじネタバレ解説を続けます。この海洋技術学院にはタカオ以外のメンタルモデルもやってきます。ネタバレ解説をすると、それはデザインチャイルドの刑部蒔絵に影響されたキリシマとハルナでした。2人は日本政府と利害が一致をした結果海洋技術学院へとやってきたのです。さらに霧の艦隊の米方面艦隊の空母レキシントンまたメンタルモデルとしてやってきました。

その結果、海洋技術学院は大きな注目を集めます。そんな海洋技術学院では数十年振りに学園祭が開かれメンタルモデルだけではなく分裂した3つの日本政府の要人たちが集まりました。そしてここで第4施設消失事件の真相が明らかになりました。第4施設消失事件のネタバレ解説をします。この事件は西暦2054年に起きたもので、海洋技術学院の56名の生徒が犠牲となった事件です。

本作の主人公である千早群像はこの事件の生き残りでした。この事件の真相を語るヤマト、その内容は不在の「アドミラリティ・コード」に代わる上位存在を求めていたときにヤマトが偶発的に起こしてしまったというものです。それをヤマトが謝罪をし、そして巻き込まれた全犠牲者の人体修復が完了したという驚きの報告をしました。

続いて紹介する「蒼き鋼のアルペジオ」の原作漫画の最新あらすじのネタバレ解説は、欧州大戦についてです。この欧州大戦については、千早群像の父親である千早翔像が大きくかかわっています。千早翔像についてネタバレ解説すると、2039年にイ401を拿捕し、2045年に消息を絶っています。そして2054年には霧の艦隊のムサシと行動しているところが確認され人類の裏切り者だと思われました。

そんな千早翔像が介入している欧州大戦は、千早翔像がムサシを率いて「緋色の艦隊」を結成、そして欧州の統一を目指しているというものです。これについては原作漫画「蒼き鋼のアルペジオ」において、まだ断片的にしか状況が描かれていません。この先、より詳しく欧州大戦、そして千早翔像の目的といったことが描かれるのではないかとされています。

ここからは、原作漫画「蒼き鋼のアルペジオ」とアニメ版「蒼き鋼のアルペジオ」の違いや、今後についてネタバレを含めて考察していきます。まずは、原作漫画版とアニメ版の違いから考察します。実は「蒼き鋼のアルペジオ」は原作漫画版とアニメ版ではストーリー展開が違うだけではなく、設定の相違、そしてキャラクターの特徴まで違いがあります。

原作漫画版「蒼き鋼のアルペジオ」は西暦2056年が舞台ですが、アニメ版「蒼き鋼のアルペジオ」は西暦2046年が舞台になっています。しかし、キャラクターの年齢などは原作とアニメ版共通です。そして原作ではキーパーソンといえる天羽琴乃ですが、アニメ版では彼女の登場シーンがありません。このほかにも、原作からカットされたシーンがあるほか、アニメ版オリジナルシーンがある点が特徴です。

そしてアニメ版「蒼き鋼のアルペジオ」の7話までは、基本的に原作漫画「蒼き鋼のアルペジオ」と同じ展開をたどります。しかし、アニメ版「蒼き鋼のアルペジオ」8話からは完全にアニメオリジナル展開として描かれました。ちなみに、原作漫画「蒼き鋼のアルペジオ」のキャラクター設定の違いですが、千早群像の場合は原作漫画では完璧超人と言われるほどのクールな雰囲気ですが、アニメ版では原作漫画より幼く描かれます。

原作漫画版「蒼き鋼のアルペジオ」とアニメ版「蒼き鋼のアルペジオ」でもっともキャラクターの特徴が違うのは、メインキャラクターの1人であるイオナです。原作漫画「蒼き鋼のアルペジオ」でメンタルモデルとして登場するときのイオナは、口数はあまり多くありませんがコミカルな言動やツンデレな行動をとることが少なくありません。一方、アニメ版「蒼き鋼のアルペジオ」のイオナはクールというより無表情です。

とくに、アニメ版「蒼き鋼のアルペジオ」がはじまってからしばらくは機械的な少女としてイオナのメンタルモデルが描かれています。しかし、タカオなどほかのメンタルモデルと出会ったりイオナのクルーたちと交流していくうちに感情を表に表すようになっていきました。

続いては「蒼き鋼のアルペジオ」の今後の展開について考察していきます。「蒼き鋼のアルペジオ」がはじまった時点では、霧の艦隊はあくまで海上封鎖をするだけで、直接的に人類を攻撃したり交流したりはしていませんでした。しかし、あらすじネタバレ解説の項で紹介したとおり、イオナに限らず人類と交流する霧の艦隊のメンバーが現れ、お互いの関係が変わってきています。

さらに、霧の艦隊の行動指針とされる「アドミラリティ・コード」についても変化がありました。「アドミラリティ・コード」を名乗る少女グレーテルが、「惑星のヴァーディクト」として登場します。彼女の行動がこれからの「蒼き鋼のアルペジオ」に大きな影響を与えるのは間違いありませんが、現状では人類と共存するのではないかとされています。

そして、今後の展開としてあらすじネタバレ解説で紹介した欧州大戦が展開していくことが考えられます。とくに、千早群像と父親の千早翔像の関係がどう描かれるのかが注目されています。さらに、千早翔像が本物かどうか千早群像が疑っているため、それについても描かれる可能性があるようです。

ここからは「蒼き鋼のアルペジオ」の面白い魅力をネタバレ含めて紹介します。まず紹介するのはメンタルモデルの設定です。メンタルモデルとは、霧の艦隊が外部とコミュニケーションをとるために作られた人間型のインターフェイスです。すべての艦にメンタルモデルがあるわけではなく、演算能力が高い大型艦などがそれぞれメンタルモデルをもちます。

そのメンタルモデルですが、外見は艦の特徴が反映されています。イオナやその姉妹艦のイ400とイ402は外見的な特徴がよく似ています。そして潜水艦らしく小柄、その一方で戦艦のコンゴウやヤマトなどはかなり大柄なメンタルモデルになっています。ちなみに、メンタルモデルの性格は艦ごとに大きく違い、クールなキャラからポンコツなキャラまでさまざまです。

そんなメンタルモデルのなかでも、とくにタカオは人気があります。タカオはチョロインと言われるツンデレキャラですが、「ソルティ・ロード」というスピンオフ作品の主人公に抜擢されています。

続いての「蒼き鋼のアルペジオ」の面白い魅力のネタバレ紹介は、SF設定とアクションです。「蒼き鋼のアルペジオ」は第二次世界大戦中に登場した軍艦が霧の艦隊として登場します。当時の軍艦を引き継いだデザインに、近未来的な設定が加わり派手な攻撃をします。また、派手なバトルだけではなく霧の艦隊の設定、「アドミラリティ・コード」といったSF設定が魅力です。

続いての「蒼き鋼のアルペジオ」の面白い魅力のネタバレ紹介は、戦術と戦略です。近未来的な装備をした巨大な軍艦がバトルをする姿に目を奪われますが、その戦闘は高度な戦術や戦略が描かれることでより面白くなっています。とくに、千早群像はイオナ1艦で数多くの霧の艦隊を翻弄したりと、かなり高い戦術眼を持っているようです。

そして、霧の艦隊も戦術的にやられっぱなしというわけではなく、さまざまな学習をして千早群像やイオナと熱い駆け引きをすることが特徴。また、戦闘面だけではなく政治的な駆け引きなど「蒼き鋼のアルペジオ」にはさまざまな面白さがあるとされています。

ここからは「蒼き鋼のアルペジオ」に登場するキャラクターについて紹介します。最初に紹介するのは本作の主人公である千早群像です。千早群像は本作スタート時点で18歳、海洋技術総合学院の士官候補生でした。そんな千早群像はイオナと接触したことをきっかけに出奔し、日本政府とも霧の艦隊とも違う独立した存在としてクルーたちと活動します。

千早群像は海洋技術総合学院での成績は総合2位、そして冷静沈着に的確な戦術を立案しクルーを指揮するキャラクター。そんな千早群像役を演じる声優は興津和幸さんです。興津和幸さんは「ジョジョの奇妙な冒険」のジョナサン・ジョースター役や「信長協奏曲」の池田恒興役などさまざまなキャラクターを演じる人気声優です。

「蒼き鋼のアルペジオ」のメインヒロインであるイオナは、霧の艦隊の潜水艦イ401がその正体です。「イオナ」という名前は霧の艦隊のときから名乗っているものではなく人類から与えられたと言っていて、海洋技術総合学院へ「霧乃イオナ」と名乗って潜入していることがありました。アニメ版と原作版では性格が違い、原作版ではアニメ版よりコミカルなシーンが多いことが特徴です。

また、アニメ版では登場時から機械のように表情を出さないイオナでしたが作品が進むにつれて感情を出したり、死を覚悟したコンゴウを救うために単身で仮想空間へ乗り込むなどの行動をとります。そんなイオナ役を演じる声優は渕上舞さんです。渕上舞さんは「ガールズ＆パンツァー」の西住みほ役や「刀使ノ巫女」の皐月夜見役などを演じています。

「蒼き鋼のアルペジオ」でイオナのクルーの1人である織部僧は、イオナの副長です。主人公の千早群像、そして、海洋技術学院の総合1位を独占していて第4施設消失事件で行方不明になった天羽琴乃と幼馴染です。織部僧は「アレルギー持ち」ということで顔をすっぽり覆う特徴的なマスクをつけていて、その素顔は原作漫画版・アニメ版ともに不明です。

海洋技術学院では総合成績4位で、千早群像には劣るもののかなりの好成績を挙げています。そして、イオナの副長として千早群像の補佐やダメージコントロールを主に担当するほか、冷静な判断をおこなうキャラクターです。そんな織部僧役を演じる声優は松本忍さんです。松本忍さんはアニメ声優としてのほか舞台役者として活動されています。

「蒼き鋼のアルペジオ」でイオナのクルーの1人である橿原杏平は、火器管制担当をしています。浅黒い肌で独特な髪型、そして肩にはタトゥーがされているといったさまざまな身体的な特徴を持ちます。海洋技術学院での総合成績は200位台ですが、砲術と水雷は10位以内とかなりの好成績を残しています。また、原作漫画版では艦内に映像ソフトを持ち込んでいて、イオナがその中からアニメを楽しんでいるシーンが描かれます。

砲術と水雷は学生時代から好成績でしたが、イオナでの実戦でもかなりの腕を見せます。その腕は対戦した霧の艦隊から賞賛されることもありました。そんな橿原杏平役を演じる声優は宮下栄治さんです。宮下栄治さんは「暗殺教室」の菅谷創介役などを演じるほか、朗読劇ユニット「Lit Klatch」を結成して活動しています。

「蒼き鋼のアルペジオ」でイオナのクルーの1人である四月一日いおりは、機関・技術担当です。ほかのクルーはブリッジで仕事することが多いですが、機関担当ということで基本的に1人離れてイオナのエンジン部で仕事をしています。そのため、原作漫画版ではイオナの分身体であるイオナ2号を派遣してもらっていて、一緒に行動するシーンが数多く描かれます。

海洋技術学院での総合成績は5位と優秀で、さらに霧の艦隊の機関部に詳しい人材として高く評価されています。そんな四月一日いおり役を演じる声優は津田美波さんです。津田美波さんは「アイドルマスター シンデレラガールズ」の小日向美穂役をはじめ、さまざまなメインキャラクターを演じています。

「蒼き鋼のアルペジオ」でイオナのクルーの1人である八月一日静は、クルーの中では唯一千早群像の同級生ではありません。ヒュウガ戦の後にイオナのクルーとなったとされる八月一日静は、クルーの中では個人戦闘力がかなり高めです。控え目な性格の八月一日静ですが、現時点ではどうしてイオナのクルーになったかは不明なキャラクターとなっています。

そんな八月一日静役を演じる声優は東山奈央さんです。東山奈央さんは「神のみぞ知るセカイ」の中川かのん役でデビューしたあと、さまざまなメインキャラクターを演じる人気声優です。そして「マクロスΔ」ではレイナ・プラウラー役を演じるほか、ワルキューレの一員として活躍しています。

「蒼き鋼のアルペジオ」のアニメ版を視聴して、原作漫画版を購入する方が少なくないようです。また、原作ファンの方がアニメ版も面白いという感想がありました。

アニメ「蒼き鋼のアルペジオ」のファンの方の中に、「2期が来てほしい」「どうして2期がこないんだろう?」といった感想を抱く方がいます。

「蒼き鋼のアルペジオ」の戦闘シーンがかっこいいという感想や、霧の艦隊のメンタルモデルの会話が好きという感想があります。

「蒼き鋼のアルペジオ」のネタバレ解説を紹介しました。「蒼き鋼のアルペジオ」はアニメ版と原作漫画版で別の展開を見せています。そのため、どちらかにしか触れていない方は、アニメ版・原作漫画版両方をチェックしてみてはいかがでしょうか?