おもひでぽろぽろのネタバレあらすじ!登場人物・声優キャストや都市伝説も紹介

アニメ映画作品「おもひでぽろぽろ」のあらすじをネタバレを含めながら解説し、登場人物の声優キャストや都市伝説も紹介していきます。「おもひでぽろぽろ」は現代と過去の回想が交差しながら物語が進んでいくため、2つの時間軸のストーリーをわかりやすく解説し、現代のタエ子や少女時代のタエ子など、登場人物の声を演じたキャストや、ファンなら気になる都市伝説を紹介していきます。

おもひでぽろぽろのネタバレあらすじ!登場人物・声優キャストや都市伝説も紹介のイメージ

目次

  1. おもひでぽろぽろのあらすじをネタバレ!声優キャストや都市伝説も紹介!
  2. おもひでぽろぽろの登場人物と声優キャストを紹介!
  3. おもひでぽろぽろのあらすじをネタバレ!
  4. おもひでぽろぽろのラストをネタバレ!
  5. おもひでぽろぽろの主題歌を紹介!
  6. おもひでぽろぽろの都市伝説を紹介!
  7. おもひでぽろぽろのネタバレまとめ!

おもひでぽろぽろのあらすじをネタバレ!声優キャストや都市伝説も紹介!

「おもひでぽろぽろ」はスタジオジブリが制作し、高畑勲が監督と脚本を務め1991年に公開されたアニメ映画作品です。「私はワタシと旅に出る」というキャッチコピーになっており、現代のタエ子(私)と小学5年生のタエ子(ワタシ)が主人公となっており、2つの時間軸で物語が進んでいきます。交わっていく2つの物語のあらすじをネタバレを含みながら分かりやすく解説し、登場人物を演じたキャストや都市伝説も紹介していきます。

スタジオジブリ|STUDIO GHIBLI

おもひでぽろぽろの登場人物と声優キャストを紹介!

岡島タエ子役:今井美樹

27歳のOLであり田舎に憧れている「おもひでぽろぽろ」の主人公である登場人物・岡島タエ子(私)を演じた声優キャストは女優で歌手の今井美樹です。宮崎県出身で1963年4月14日生まれの現在55歳で、モデルとしてデビューしたのちに女優として活動をスタートさせ、現在は歌手活動に重点を置き活動しています。「おもひでぽろぽろ」の監督を務めた高畑勲は岡島タエ子は今井美樹をイメージして作ったキャラクターだと語っています。

また私生活では1999年に今井美樹の音楽プロデューサーを務めていたロックミュージシャンでギタリストである布袋寅泰と入籍し、3年後の2002年には長女も出産しました。1996年に布袋寅泰が作詞・作曲を担当し発表した「PRIDE」は160万枚を超える売り上げを記録し今井美樹の最大のヒットソングとなっており、今井美樹本人もお気に入りの楽曲で、ライブの際などには必ず歌われる曲となっています。

小5のタエ子役:本名陽子

岡島家の3女であり、明るくて優しいがわがままなところも目立つという1966年当時10歳であった登場人物・岡島タエ子(ワタシ)を演じた声優キャストは本名陽子です。埼玉県出身で1979年1月7日生まれの現在39歳で、本名陽子が中学1年生の時に本作「おもひでぽろぽろ」に出演した事で声優としてデビューしました。1995年には同じスタジオジブリ作品である「耳をすませば」の主人公である月島雫の声優も務めました。

また「耳をすませば」の主題歌であった「カントリーロード」も本名陽子が歌い、シングルCDは20万枚を売り上げ歌手デビューも飾りました。現在は声優活動に重点を置いており、現在は「HUGっと!プリキュア」の登場人物である美墨なぎさ役として活躍していてキャラクターソングも歌っています。私生活では2014年に一般男性との結婚を自身のブログで発表し、2015年には長女を出産し2017年には第2子となる男児を出産しました。

トシオ役:柳葉敏郎

サラリーマンから農業に転身し、タエ子が訪れた山形県に住んでいる25歳の青年という登場人物であるトシオを演じた声優キャストは俳優の柳葉敏郎です。秋田県出身で1961年1月3日生まれの現在57歳で、高畑勲はトシオを柳葉敏郎をイメージして作ったキャラクターだと語っています。「一世風靡セピア」のメンバーに選ばれた事で歌手デビューし、知名度と人気を爆発的に上げ、現在はタレント活動と俳優業を中心に活動しています。

結婚しており妻と娘と息子の4人家族で、妻とは良く一緒にカラオケに行くなど非常に仲の良い家族としてファンから知られています。柳葉敏郎は子供の教育のために自分の田舎である秋田県に移住する事を考えていましたが、妻がお嬢様育ちという事で嫌がられていました。しかし最終的には柳葉敏郎の考えが尊重され、娘が小学校にあがる前に地元である秋田県に移住し、柳葉敏郎は現在仕事の度に東京や大阪へ出向いているという事です。

ナナ子役:山下容莉枝

1996年の時点で美大の1年生であり、流行に敏感でタエ子の優しい姉であった登場人物であるナナ子の声を演じたキャストは、女優の山下容莉枝です。神奈川県出身で1964年9月29日生まれの現在53歳で、スタジオジブリ作品には「おもひでぽろぽろ」も含め3回声優キャストとして出演しました。刑事ドラマなどを中心に非常に多くのドラマに出演しており、現在も「土曜ワイド劇場 探偵物語」に出演しているなど活躍中です。

山下容莉枝は現在まで結婚はしておらず独身生活を続けていますが、テレビの旅番組に出演した際「独身は結構寂しいわよね、歳もとってきたしね」と語っていました。それでも自身のインスタグラムでは役者仲間たちとの集合写真を載せている事が多く、スタッフや仲間たちに好かれている様子がうかがえます。

谷ツネ子役:飯塚雅弓

家が裕福であり物事をはっきり言う気が強いタイプのタエ子のクラスメートという登場人物である谷ツネ子の声を演じたキャストは声優の飯塚雅弓です。東京都出身で1977年1月3日生まれの現在41歳で、本作「おもひでぽろぽろ」で登場人物を演じ、声優としてデビューしました。代表作としてテレビアニメ「ポケットモンスター」のカスミ役があり、現在も「タイガーマスクW」の登場人物であるミルク役で出演しているなど活躍中です。

もともとは女優として活動していましたが、「おもひでぽろぽろ」に出演した事がきっかけでアニメ作品の登場人物を演じる機会が多くなり、以降は声優としての活動が中心になっていきました。趣味は料理などの家事全般で、作った料理の写真をブログにアップするなどしています。またタバスコなどの辛い物が好きで、本人は辛い物を食べ続けた事で声帯が強くなったのかもしれないと語っています。

広田秀二役:増田裕生

タエ子の初恋の相手であり、野球部のエースであった登場人物の広田秀二の声を演じたキャストは声優の増田裕生です。東京都出身で1979年9月12日生まれの現在38歳で、出演作品の代表作にテレビアニメ「テニスの王子様」の登場人物である仁王雅治があります。声優行としては比較的洋画の吹き替えを多くこなしており、現在は俳優として舞台での活動が多くなってきており、現在も活躍中です。

舞台に登場人物として出演する事が多いため、身体作りを厳しくおこなっており、筋肉量がとても多いという事でファンの間では話題になっています。2012年の自身のツイッターでは体脂肪率が8.6パーセントだったという事で、厳しいトレーニングをしている事がうかがえます。趣味に球技全般とスキーやスケートなどを挙げており、もともとスポーツは得意だったという事が分かります。

あべくん役:佐藤広純

小学5年生のタエ子のクラスメートであったが途中で転校してしまい現代のタエ子のまえにも現れたという登場人物であるあべくんの声を演じたキャストは俳優で現在はミュージシャンとして活動している佐藤広純です。1978年11月26日生まれの現在38歳で、ジブリ作品では「紅の豚」にも出演していました。俳優としてもテレビドラマに出演していましたが、1997年に出演したNHKドラマ「毛利元就」を最後に俳優業は休止しています。

佐藤広純は現在は蛇道広純と改名し、ロックバンドグループである「ゲビル」のボーカルとして活躍しています。「ゲビル」は意外性を常に求めるバンドとして活動しており、衣装に特攻服を着てみたり、楽器に和太鼓を取り入れるなど、斬新さを追求しています。また佐藤広純は2015年から和太鼓をテーマにしたバーを都内に出店しており、現在は飲食店のオーナーとしても活動中です。

おもひでぽろぽろのあらすじをネタバレ!

現在のタエ子

1982年の夏に27歳となった主人公である岡崎タエ子は、東京でOLとして働いています。親の代から東京生まれ東京育ちであったため、子供のころから田舎に憧れていました。タエ子の姉であるナナ子が山形県に嫁いだ事で自分にも田舎ができ、去年高瀬にあるナナ子の旦那の兄の家に訪れ束の間の田舎暮らしを体験してきました。今回は10日間の休暇をとり、山形の田舎に2度目の訪問をしベニバナ摘みを手伝おうと計画しています。

タエ子は27歳という年齢のため母から結婚の心配をされており、電話で縁談の話をもらうが本人は興味がなく断ります。そしてついに山形の高瀬に出発する日になったため夜行列車であるあけぼの3号に乗り込み、田舎について思いをはせていると、なぜか小学5年生の時の思い出がよみがえってきました。ここからタエ子の回想シーンに切り替わり、もう一人の主人公である10歳のタエ子の話に物語は移り変わります。

小学5年生のタエ子

時は1966年の夏、小学5年生である岡崎タエ子は夏休みになったというのに暇を持て余しており、毎日朝早くからラジオ体操に参加するなどしていました。タエ子のクラスの友達の大半は親の実家の田舎に帰っていたり、別荘に遊びに行ったりなどしていましたが、タエ子は親の代から東京生まれ東京育ちであったため田舎が無く、田舎というものがある友達をうらやましく思っていました。

三色すみれ風呂に行ったあらすじ

タエ子はせっかくの夏休みだからどこかへ行きたいと母親に言うと、熱海にある三色すみれ風呂に行ってきなさいと言われます。喜んだタエ子でしたが姉2人は行きたがらなかったため、祖母と2人で熱海へと向かいます。様々なお風呂があった事で感動したタエ子でしたが、何度もお風呂に入っていた事で最後にはのぼせてしまい、気を失ってお風呂の中に沈んでしまいますが、現代のタエ子には良い思い出として残っています。

家族でパイナップルを食べたあらすじ

そんなある日、タエ子の父親が当時は珍しかった生のパイナップルを買ってきてくれますが、家族全員パイナップルの切り方が分からず、その日は食べる事が出来なかったため、タエ子はがっかりしてしまいます。しかし姉がパイナップルの切り方を教えてきてもらい、ついにパイナップルを食べる日が訪れます。とても喜ぶタエ子でしたが、いざ家族で食べてみると姉たちは「渋くて、すっぱい」と発言し、家族全員残してしまいます。

しかしタエ子は母に「残してもいいのよ」と言われ、自分も美味しくないと思いながらも意地で何口も食べ続けました。3姉妹の長女であり美大生であるナナ子と高校2年性であるヤエ子は「やっぱり果物の王様はバナナね」と発言し、それを聞いたタエ子はさらにがっかりした表情を浮かべます。またこの時に家族全員がパイナップルを美味しくないと感じた理由は、まだ完熟していない状態であったからだとされています。

男子たちにからかわれたあらすじ

小学校5年生であったタエ子は生理について教えてもらうために女子だけで体育館に集められ、保健の先生から授業を受けたことのあらすじです。授業を受けた後このことは女子だけの秘密にしようという事になっていましたが、タエ子の友達で身体の発育が良かったため、すでに生理が来ていたリエが、好きな男子生徒に生理について話してしまい、それ以来女子たちは男子にからかわれることになってしまいます。

リエは自分が体育の授業をたまに休んでいるのも生理が原因だという事を好きな男子に話してしまったため、体育の授業を休んだ女子はみんな生理だと思われてしまう事を恐れたタエ子は、ある日風邪をひいてしまった日も体育の授業に出席しようとします。しかし風邪がひどくなってきてしまった事で、リエと共に体育の授業を見学する事になりますが、この時も男子にからかわれてしまったために、強くショックを受けてしまいます。

初恋のあらすじ

タエ子がクラスで友達と喋っていると、他のクラスの女子3人が教室に入って来て、「岡崎タエ子さんはいますか?」と言ってきたためタエ子が自分だと言うと、他のクラスの広田秀二がタエ子の事を好きという事を教えられます。その後、学校の生徒たちがすけべ横町と呼んでいる場所に広田とタエ子の相合傘の落書きを見付けた事で怒ったタエ子の友達である谷ツネ子は広田のクラスに乗り込み、あんな落書きはやめて下さいと注意します。

そしてある日、タエ子のクラスと広田のクラスは野球の試合をする事になります。広田は野球部のエースであったため誰も広田の投げる球を打つことが出来ませんでした。お互いのクラスで応援合戦となっているなか、タエ子はツネ子に「広田くんを応援したら承知しないわよ!」と言われてしまいます。「そんなことしないわよ!」と言ったタエ子でしたが、野球の上手い広田を少しかっこいいと思い顔を赤らめます。

試合があったその日、夕焼けの中タエ子が家へと帰っていると、途中で広田があらわれます。そしてすけべ横町に落書きしたのは自分では無いと発言したのちに、「晴れと曇りと雨の日、どれが好き?」とタエ子に質問し、タエ子が「曇り」と言うと、広田は笑顔で「一緒だ!」と言い、走って去って行ってしまいます。この時にタエ子も広田に惹かれている事に気が付き、嬉しそうに家へと帰って行きます。

高瀬に到着したあらすじ

小学校の時の思い出に浸っていると、タエ子の乗っている夜行列車は山形県の高瀬の駅に到着した時のあらすじです。そこには義兄であるカズオの又従兄弟でタエ子よりも2つ年下の青年トシオが迎えに来てくれていました。トシオはサラリーマンを引退し、今は農業に転職して誇りを持ちながら仕事をしており、タエ子はトシオの車で農業の話を聞きながら田舎への思いを一層膨らませ、滞在先であるカズオの家へと向かっていました。

タエ子は休む間もなくこのままベニバナ摘みを手伝うと言い、トシオと共にベニバナの花畑へと向かいます。そしてベニバナ摘みに精を出していたカズオやおばあさんに久しぶりに再会し、タエ子もさっそく準備してきた農業用の道具で身をつつみ、ベニバナ摘みに参加します。そして憧れの田舎生活をスタートさせ、ベニバナ摘みだけではなく田んぼの苗植えなど様々な農業をこなしていき、毎日充実した生活をしていきます。

そんな中、カズオの娘で中学生であるナオ子が母親に、学校で流行っているというプーマの靴をおねだりします。クラスの友達はみんな持っていると母親を説得しようとしますが結局聞いてもらえず買ってもらう事が出来ないでいました。そんなナオ子の様子を見ていたタエ子は、自分も子供の頃は姉のお下がりばかりでなかなか好きなファッションが出来なかった事を思いだし、自分の恥ずかしい思い出をナオ子に話し出します。

姉のお古ばかり着させられていたあらすじ

タエ子(ワタシ)はある夕飯時に、次女であるヤエ子に貰えると約束していたエナメルのバッグをせがみますが、いつも姉が使い終わった服や物ばかり身に着けていたため不満を覚えていました。そこで長女であるナナ子の「まだあげてなかったの?早くタエ子にあげなさいよあんなダサいバッグ」という発言で、タエ子は機嫌を損ね、「もういらない」と言い、不満をより一層強めていきます。

家族にIQを心配されたあらすじ

ある日タエ子は算数のテストで低い点数をとったことで母親に説教をうけていました。母親は「お姉ちゃんに教えてもらいなさい」と言い、タエ子はヤエ子に教えてもらう事にし、テストの答案用紙を持ってヤエ子の部屋にいきますが、あまりの点数の低さにびっくりしたヤエ子は血相を変えて母親のもとにいき、「普通じゃないわよこの点数は!」と言うと母親はつい大声で「だから普通じゃないのよあの子は!」と発言してしまいます。

落ち込んでしまうタエ子でしたがヤエ子に教えてもらう事にしました。タエ子は分数の割り算の計算の仕方に納得しておらず、それによって低い点数を取ってしまっていたのでした。その夜母親と姉2人はタエ子のIQの心配をしだしてしまい、タエ子について話し合います。その話し合いを聞きながらタエ子は食べていたリンゴを使いながら分数の割り算の計算方法を考えますが、いくら考えても納得することはありませんでした。

父にビンタされてしまったあらすじ

タエ子は母と父と3人で外食をする事になっていた時のあらすじです。タエ子は次女のヤエ子も一緒にいく事になった事で機嫌をそこね、ヤエ子のエナメルのバッグが無いと行かないと言いだしてしまいます。ヤエ子は仕方なくエナメルのバッグをタエ子に貸しますがいつでも姉のお古ばかり使わされていた事もあって不機嫌になってしまっていたタエ子は、それでももう外食には行かないと家族を困らせるわがままな事を言ってしまいます。

タエ子を置いて父と母とヤエ子は外食へ行ってしまおうとしますが、本当に置いて行かれてしまうと思ったタエ子はびっくりして「ワタシも行く!」と言いながら裸足のまま外に出てしまいます。それを見た父親は怒って初めてタエ子にビンタをしてしまいます。タエ子は泣いてしまい、その日の外食は中止になってしまいました。タエ子の昔話を聞いたことでナオ子はプーマの靴を諦めて、自分のわがままだった行動を反省し見直します。

一緒に色々な場所へ出掛けていくタエ子とトシオのあらすじ

トシオは毎日タエ子を山形の色々な場所に連れて行き、2人は田舎や今までの思い出など様々なことについて話し、少しずつ距離が近づいていきます。タエ子はトシオの話を聞いたり、実際に自分が農業を体験したりしたことで農業の大変さや素晴らしさが身に染みてわかるようになっていきます。そんなある日、タエ子はトシオとナオ子と一緒に散歩をしている最中、小学5年生の時にスターになるはずだった話を語り始めます。

タエ子がスターになるはずだったあらすじ

タエ子(ワタシ)は学校で演劇の発表会をする事になり脇役を演じますが、セリフが少なかったのでアドリブをくわえます。するとそれを見ていた演劇部の大学生の目にとまり、タエ子を大学の演劇の子役になってくれないかとタエ子の家へスカウトしに来ます。タエ子は有頂天になり、姉達や母親も喜んでいましたが、父親だけが演劇や芸能界なんてダメだと言い、鶴の一声でタエ子は演劇の話を断る事になってしまいました。

結局他のクラスの女子が大学の演劇の子役として選ばれ、それを羨ましがったタエ子は自分が一番最初にスカウトされた事を学校の友達に言おうと思っていました。しかし相手が嫌な気持ちになるからと母親に止められてしまい、やるせない気持ちを発散するようにタエ子は1966年の時点でテレビで放送されていた「ひょっこりひょうたん島」のテーマソングを大声で歌いながら母親と一緒に商店街を歩いて行きました。

山形に嫁に来ないかと誘われたあらすじ

ついに次の日東京に帰る日となってしまったタエ子がカズオの家にいると、カズオのおばあさんにトシオの嫁になって、農業を本格的にやってくれないかと誘われます。びっくりしたタエ子は走って家から出て行ってしまいます。タエ子は田舎の農業を体験し、農業を知ったつもりになって得意げになっていた自分に恥ずかしくなり、いたたまれなくなってしまった事で家から走っていってしまったという事でした。

夜道を走っていたタエ子は途中で小学5年生の時に少しだけ同じクラスだったあべくんを見た気がしました。あべくんは転校生で、家が貧乏でありいつも汚い服を着ていたためクラスの女子から嫌われていましたが、またすぐ転校する事になってしまったため、最後にクラスメートみんなと握手をして別れたのですが、あべくんはタエ子に「おまえとは握手してやんねえよ」と言い、タエ子とだけは握手をしてくれませんでした。

タエ子は夜道を車で走っていたトシオに車に乗せてもらい過去のあべくんとの話をすると、トシオはあべくんは本当はタエ子の事が好きだったんだと言います。あべくんはいつもタエ子の前でだけ強がって不良のような態度をとっていましたが、それはタエ子の事が好きだった事による行動でした。タエ子はあべくんに優しく接していたつもりでしたが、結局自分が一番失礼だったという事に気付き反省します。

おもひでぽろぽろのラストをネタバレ!

ついに東京に帰る日となったため、タエ子は駅で高瀬のみんなと別れを告げ、電車へと乗り込みます。しかし電車に揺られていると、小学5年生の自分がクラスメートたちと共にあらわれ、タエ子の腕をつかみ何かを訴えかけるように見つめていました。そしてタエ子は何かを決心したかのように立ち上がり、反対車線の電車に乗り換え山形へと戻っていきます。この時少女のタエ子とクラスメートたちは大喜びしていました。

小学5年生の自分と共に急いで電車を引き返してタエ子が山形の高瀬に戻って来ると、同じく引き返してきたトシオが走って迎えに来てくれ、2人は小学5年生のタエ子とクラスメートたちに祝福されながら手をつないで道を歩いて行くというところで「おもひでぽろぽろ」の物語は幕を閉じます。

おもひでぽろぽろの主題歌を紹介!

主題歌は都はるみの「愛は花、君はその種子」

「おもひでぽろぽろ」の主題歌となったのは、女性演歌歌手である都はるみが歌い、シングル曲としても発売された「愛は花、君はその種子」で、ラストシーンでタエ子がトシオと共に歩いているときに流れている曲です。愛とは何かという事について歌っており、歌詞に「愛、それはナイフ」とあるように、愛を刃物に例えている事も特徴の曲となっています。「おもひでぽろぽろ」のオリジナルサウンドトラックでも聴くことが出来ます。

主題歌には原曲がある?

「愛は花、君はその種子」には原曲があり、アメリカの歌手であるベット・ミドラーが1979年に発表した「The Rose」という曲がもとになっています。もともとは英語で書かれている歌詞のため、監督である高畑勲が独自の解釈も含めながら和訳をし、星勝が編曲をして「おもひでぽろぽろ」にマッチングする曲になるように仕上げました。

おもひでぽろぽろの都市伝説を紹介!

放送回数はワースト1位?

放送回数に関する都市伝説です。スタジオジブリ作品に「火垂るの墓」がありますが、視聴者が観ていてつらい気持ちになってくるという事で、スタジオジブリ作品の中では極端に放送回数が少ない作品となっています。しかし「おもひでぽろぽろ」は「火垂るの墓」よりも何故か放送回数が少ない作品となっています。放送の時に人気な番組が裏番組となってしまった事が多く、視聴率が取れなかった事が原因であるという都市伝説です。

元は全く違うストーリーだった?

「おもひでぽろぽろ」のストーリーに関する都市伝説です。本作は現代の主人公と過去の回想シーンの主人公の2つの時間軸で物語が進んでいくという内容ですが、批判するスタッフが多かったため全く違うストーリーで公開される予定でした。もとのストーリーは、社会人である主人公が昔の自分の時代までタイムスリップし、昔の自分と仲良くなっていきながら2人の自分がお互いに成長していくというものだったという都市伝説です。

タエ子の海外版の声優に関する都市伝説

「おもひでぽろぽろ」の声優に関する都市伝説です。2016年に全米公開されたタエ子の声を演じたキャストは「スター・ウォーズ」シリーズの主人公であるレイを演じているデイジー・リドリーが担当しています。デイジーは日本に興味を持っており、「おもひでぽろぽろ」の英語版声優を募集していた時期にちょうど「ハウルの動く城」と「千と千尋の神隠し」を観て感動しオーディションに応募した事がきっかけとなりました。

高畑勲が再起をかけた作品の都市伝説

「おもひでぽろぽろ」の制作に関する都市伝説です。監督を務めた高畑勲は最初は「おもひでぽろぽろ」の監督を断っていたという事です。それは高畑勲が監督を務めた「火垂るの墓」が公開日に間に合わず、ラストシーンが絵コンテの状態で公開された事から、失敗の烙印を押されていたことによります。しかしプロデューサーである鈴木敏夫に説得され、失敗できない状況で「おもひでぽろぽろ」の制作に挑みました。

本当は違うラストになるはずだった都市伝説

「おもひでぽろぽろ」はラストシーンに関する都市伝説です。タエ子とトシオを小学5年生時代の自分とクラスメートたちが祝福され終わるというものがありますが、本当のラストシーンは、タエ子は電車に乗ってそのまま東京に帰って行き、トシオと今後どうなるかは視聴者にゆだねるというものでした。しかしプロデューサーである鈴木敏夫に、「視聴者にもう少しサービスが欲しい」と言われ、今作でのラストシーンに変更されました。

しかし高畑勲の、タエ子とトシオの2人がどうなるかは視聴者にゆだねるという考えは変わってはおらず、ラストシーンの変更は、鈴木敏夫に言われた事による本当にちょっとしたサービスだったという事です。電車を乗り換え山形に戻ったタエ子のこの時の心境は、農業をする決心を固め、山形に嫁ぎに行く事を決めたというよりは、トシオにもう一度少しでいいから会いたいという気持ちで戻ったとされています。

タエ子の出演作に関する都市伝説

「おもひでぽろぽろ」の主人公であるタエ子ですが、高畑勲が1994年に監督を務めた「平成狸合戦ぽんぽこ」での、狸たちが様々な動物や人物に変化し空を飛んでいるというシーンに小学5年生の姿で登場しています。またこのシーンに登場しているジブリキャラクターはタエ子だけではなく「となりのトトロ」のトトロや、「魔女の宅急便」の主人公であるキキなど、様々なジブリを代表するキャラクター達が登場しています。

ラストシーンでの都市伝説

「おもひでぽろぽろ」のエンディングでの都市伝説です。スタッフロールが流れるなか、小学5年生のタエ子やクラスメートたちが寂しそうな顔で、タエ子を見送るというシーンがあります。これは現代のタエ子が10歳であった過去の自分に別れを告げ、新たな一歩を踏み出した事によります。少女のタエ子とクラスメートたちは、この一つの別れによって寂しい気持ちになってしまい、全員が寂しい表情をしてしまっていたという事です。

おもひでぽろぽろのネタバレまとめ!

「おもひでぽろぽろ」のあらすじをネタバレを含みながら紹介し、登場人物の声優キャスト、都市伝説などを書いてきましたが、「おもひでぽろぽろ」は2つの時間軸によって物語が進むという一風変わった表現の仕方により味を生み出すことに成功した作品です。さらにそこには登場人物の声優を務めたキャスト達や、高畑勲をはじめとするスタジオジブリのスタッフたちの力が多く存在しています。

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