【死神坊ちゃんと黒メイド】シャロンとは何者？呪いやアリスとの再会をネタバレ　

イノウエによる日本の漫画作品「死神坊ちゃんと黒メイド」。この記事では死神坊ちゃんと黒メイドのシャロンについて特集していきますが、まずは作品情報からお届けします。最初に死神坊ちゃんと黒メイドの概要、そして簡単なあらすじへと続きます。

イノウエによる漫画「死神坊ちゃんと黒メイド」は、小学館のWebコミック配信サイト・サンデーうぇぶりにて2017年10月より配信中の作品です。サンデーうぇぶりコミックスより書籍版単行本が刊行され、2021年7月時点での累計発行部数は150万部を超えています。また、2021年には死神坊ちゃんと黒メイドはアニメ化され、7月から9月にかけてTOKYOMXほかにて放送されました（全12話）。

幼い頃魔女にかけられた魔法のせいで孤独な生活を余儀なくされている貴族の少年・坊ちゃん。森の奥にある館で寂しく暮らしています。坊ちゃんにかけられたのは、触れるもの全てを死なせてしまうという魔法で、好きな人ができても手をつなぐことさえできないのです。坊ちゃんは、逆セクハラしてくるメイドのアリスと共に、何とかして呪いを解く方法を見つけようと躍起になります。

続いて、この記事のメインテーマであるシャロンの正体に関する話題に移っていきます。ある日、メイドのアリスは坊ちゃんのお供をして祭りに出かけます。そこで、骸骨の仮面をつけた修道女とすれ違いざま、「シャロン・レンドロット！」と声を掛けられたのです。

「死神坊ちゃんと黒メイド」で初めて登場する「シャロン・レンドロット」という女性と思しき名前。その名前の人物の正体は一体どんな人物なのでしょうか？結論から言いますと彼女の正体は、坊ちゃんに仕えるメイド・アリスの母親だったのです。骸骨仮面の女性は、母親そっくりのアリスを見て「シャロン」と思わず口走ったようです。

アリスの母親シャロンの正体ですが、坊ちゃんの本邸の元メイドです。坊ちゃんの祖父ヴィクトルと出会い、やがてまだ幼かったアリスを連れて住み込みでメイドとして働いていた女性です。最初は右も左もわからない状態のシャロンでしたが、懸命に働きメイド長まで昇りつめます。ところが、シャロンは突然の事故で急死、母親を亡くしたアリスは親戚の叔母さんに引き取られました。

死神坊ちゃんと黒メイドのシャロンは本当に死亡したのでしょうか？ここからはシャロンの正体に隠された真相に迫っていきます。

アニメ死神坊ちゃんと黒メイドの11話ラスト近くで、魔女のダレスが棺桶を開けた時、アリスに似た女性が現れます。微動だにしない正体不明の女性が棺桶に入っている、この光景から遺体が安置されていると考えるのが普通です。しかし、その女性は死亡しているわけではありません。呼吸はしていませんが心臓はしっかりと鼓動を刻んでいます。

この女性の正体はアリスの母親シャロンでした。シャロンは、魔界のボスの座に就いているダレスの姉で怖ろしい魔女のシャーデーに呪いをかけられ永久（とわ）の眠りについていたのです。

正体の次に疑問として浮上するのは、なぜシャロンがダレスの教会にいるのかということです。以前アリスに母親のことを訊ねられたダレスは、彼女とはちょっとした知り合いで詳しいことは知らないと言い、お茶を濁していました。勝手に自分の教会に匿っているのですから本当のことは言えないでしょう。かつては坊ちゃんの本邸に頻繁に通っていたダレスですから、メイド長のシャロンと親しくなる機会もあったと考えられます。

ダレスはシャロンのことを気に入っていた節があります。姉のシャーデーにかけられた呪いを解いて元の生活に戻してあげたいという気持ちがあったと考えられます。そのために教会でシャロンの面倒をみていたのかも知れません。

シャロンはシャーデーの呪いを受けて永い眠りについています。シャロンが棺桶に入る理由はシャーデーの呪いのせいなのでしょうか？シャーデーがシャロンに呪いをかけることになった経緯を考察していきます。

幼い頃体が弱かったアリスの世話をするため、シャロンはフルタイムで働くことができず生活は困窮を極めていました。そんな時、大ケガをした坊ちゃんの祖父ヴィクトルをシャロンが介抱することになります。ヴィクトルはお礼にシャロンを屋敷でメイドとして雇い、アリスの治療費も肩代わりしてあげました。本邸でメイド長として甲斐甲斐しく働くシャロンに、ヴィクトルは次第に心惹かれていきます。

次にシャーデーとヴィクトルの関係に移ります。シャーデーとヴィクトルが出会ったのは、ヴィクトルがまだ青年時代のことのこと。それまでは自分のことしか考えてこなかったシャーデーですが、やさしいヴィクトルと接するうちに彼を愛するようになりました。

ところが、亡き妻・リズとの夢を実現するためシャーデーとの契約で寿命を20年も縮めたヴィクトルに残された時間は限られています。やがてヴィクトルに最後の瞬間がやって来ました。シャーデーはそれまで抱いてきた熱い思いを伝えますが、それが成就することはありませんでした。こうしたことからシャーデーはシャロンを恨み、呪いをかけることになったのです。

死神坊ちゃんと黒メイドでシャーデーがシャロンにかけた呪いとは、娘のアリスが死ぬまで眠り続けるというもの。親にとって娘の成長を見届けられないのは、身が引き裂かれるほど辛いことでしょう。しかも、シャーデーはこの呪いをかける際、シャロンに究極の選択を迫っています。アリスの病気を治す代わりにシャロンが永遠の眠りにつくか、永遠の眠りが嫌ならアリスは永久に病気に苦しむというものです。

それでは、シャーデーがかけた呪いは解けるのでしょうか？坊ちゃんたちは、時間操作の魔法を操るザインに頼んで過去にタイムリープします。そこでシャーデーに会うのですが、彼女の魔法を阻止するため未来から来たことがバレてしまいます。シャーデーはシャロンにかけた呪いを変更。シャロンの中でシャーデーの分身を成長させ、シャロンが目覚めた時にアリスたちを襲わせるようにしました。

したがって冒頭での問いに対する答えとしては、シャロンにかけられたシャーデーの呪いは解けるということになります。手放しでは喜べないのですが、坊ちゃんたちのおかげでシャロンは二度と目にできないと思われた娘の姿を見ることができました。

坊ちゃんたちの活躍により、シャーデーにかけられた呪いの魔法から介抱されたシャロン。その後はどうなったのでしょうか？果たしてアリスとの再会を果たすことはできるのでしょうか？

当初アリスは、母親シャロンが事故で死亡したと執事のロブから聞きました。ロブは意識のないシャロンがある人物に部屋から担ぎ出されるのを目撃。シャロンが殺害されたと勘違いします。娘のアリスがショックを受けるのを恐れて、殺人ではなく事故死と告げたのです。

後にダレス主催の集会に出席したアリスは、彼女に母シャロンのことを訊ねます。ダレスはアリスに母親が眠る黒い棺桶を見せ、シャーデーが呪いの魔法をかけたこと、誰にも魔法を説くことができないことを説明しました。

さらにアリスが本邸で何が起きたのか知りたがるので、ダレスは魔法で当時の状況を再現してあげました。家事をするシャロンの後ろにシャーデーとダレスの姿がありました。シャロンを見つめるシャーデーの瞳には憎しみが込められているように見えます。ここでダレスは怖気をなし魔法も終了、結局シャーデーが呪いをかけた瞬間の再現は叶いませんでした。

死神坊ちゃんと黒メイドのシャロンの死神坊ちゃんと黒メイドですが、念願だったシャロンとアリスの再会は果たされたのでしょうか？ある日、学校での授業を終えて別邸に戻ったアリスを出迎えたのは、夢にまで見た母親シャロンでした。涙ながらに抱擁する母と娘。アリスの気持ちが落ち着くのを待って、シャロンは本邸で働くことになった経緯やアリスの父親のことについて話し始めました。

引き取られた叔母の家でのイジメなど過去の辛い出来事がアリスの脳裏に去来します。一目会いたいとずっと思い続けてきた母親シャロンとの再会は、アリスに生きる勇気を与えてくれたようです。「生きていることが嬉しい」、そう言ってアリスは喜びを表しました。

かつてシャーデーはシャロンの体内に自分の分身を入れて成長させました。分身を入れた目的は、時間操作をした魔女を探すためだったようです。

分身は全部で4体あることが判明します。本邸と分邸に各1体、サーカス団「ジェミニ座」に1体、そしてダレスのもとに1体です。しかし、いずれの分身も簡単に消滅してしまいます。シャーデーの分身であったため魔力は弱かったようです。

ここで、アニメ「死神坊ちゃんと黒メイド」でシャロンの声を演じた声優の井上喜久子（いのうえ・きくこ）のプロフィールを紹介します。

神奈川県横須賀市で1964年9月25日に生まれた井上喜久子は、2022年3月現在57歳の声優です。芸能事務所のオフィスアネモネとベルベットオフィス（ナレーションのみ）に所属し、声優だけでなく歌手やナレーターとしても幅広く活躍しています。また、大学時代には中学1級・高校2級の教員免許（国語）や学校図書館司書教諭免許の資格を取得しています。

声優としてのデビューは1988年24歳の時。テレビアニメ「ハーイあっこです」では女学生2役をこなし、OVA「あいうえおアニメ世界名作童話全集」えいごのおねえさん役を演じました。

また、その年度に「最も印象に残る」声優や作品に贈られる声優アワードでは、2度にわたり受賞の栄誉に輝いています。（第4回声優アワード・助演女優賞、第10回声優アワード高橋和枝賞）。

次に、アニメ「死神坊ちゃんと黒メイド」でシャロンを演じた声優・井上喜久子の数多くの出演作品の中から、テレビアニメの代表作と演じたキャラを紹介します。

• らんま1/2（天道かすみ）
• ふしぎの海のナディア（メディナ・ラ・ルゲンシウス・エレクトラほか）
• しましまとらのしまじろう（ しまじろうのお母さん）
• 怪盗セイント・テール（深森聖良）
• キャプテン翼 第3作（大空翼）
• CLANNAD-クラナド-（古河早苗）
• 鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST（ラスト）
• マクロスF（グレイス・オコナー）
• 蜘蛛ですが、なにか?（天の声）
• プラチナエンド（メイザ）

ここまで死神坊ちゃんと黒メイドのシャロン特集をお届けしてきましたが、最後にシャロンに関する感想や評価をTwitterより紹介します。

最初に紹介する死神坊ちゃんと黒メイドのシャロンに関する感想・評価は、アニメのシャロンの声についてのツイートからです。漫画を読んでいる時に予想したとおりの声だったと言います。キャスティングの妙なのでしょうか？

続いて紹介する死神坊ちゃんと黒メイドのシャロンに関する感想・評価は、シャロンの見た目がかわいいというツイートからです。何と幼女だと思ったほどだったそうです。

最後に紹介する死神坊ちゃんと黒メイドのシャロンに関する感想・評価は、眠らされたシャロンの謎を指摘するツイートからです。怖い魔女のシャーデーですが、殺さずに眠らせたのが謎だと言います。今後の展開で明らかになるのでしょうか？

ここまで「死神坊ちゃんと黒メイドのシャロンとは何者？」と題して、アリスの母親シャロンの正体やシャーデーの呪い、そして母娘の再会についてネタバレで解説してきました。いかがでしたでしょうか？

事故死したと伝えられていたアリスの母親シャロンですが、魔女のシャーデーに呪いをかけられ棺桶の中で永遠の眠りについていました。シャロンにかけられた呪いは、娘アリスが死ぬまで眠り続けるという残酷なもの。しかし、未来から坊ちゃんたちがやって来たことで急遽シャーデーは呪いの内容を変更し、シャロンを目覚めさせます。目覚めたシャロンは愛する娘アリスと感動の再会を果たしました。