【戦闘員、派遣します！】勇者の正体をネタバレ！名前や行方不明となったその後は？

「戦闘員、派遣します！」は、暁なつめによるライトノベル作品で、2017年KADOKAWAの角川スニーカー文庫より刊行されました。（イラスト：カカオ・ランタン）。小説投稿サイト「小説家になろう」にて連載された同名Web小説をもとに、手直しや加筆を経て書籍化されています。単行本の累計発行部数は2021年7月時点で100万部を超え、ミリオンセラーの仲間入りを果たしました。

また、小説「戦闘員、派遣します！」を原作として鬼麻正明・作画による漫画作品が「月刊コミックアライブ」2018年5月号より連載されているほか、テレビアニメが制作され2021年4月4日から6月20日にかけてAT-Xほかにてが放送されました（全12話）。

世界征服という目標に向かって驀進を続ける秘密結社「キサラギ」。目的を達しつつある今、大量に雇用した戦闘員をどう活用するかが課題となっています。幹部は他の惑星の侵略を決定、先遣部隊として戦闘員六号とアンドロイドのキサラギ=アリスを惑星へと送り込みます。惑星に転送された六号は、さっそく調査を開始します。その結果、惑星が現地の人民と侵略者・魔王軍との熾烈な戦争状態にあることを知ります。

ここからは、この記事のメインテーマである「戦闘員、派遣します！」の勇者の話題に入っていきます。主人公の戦闘員六号が派遣された惑星、そこはまるでファンタジー世界そのもので魔王や勇者が登場します。魔王を打倒する重要な任務を負うとされる勇者ですが、その正体は謎に包まれた存在でもあります。

戦闘員六号が傭兵として働くことになったグレイス王国で、悪魔と対峙する伝説の勇者。その正体はグレイス王国の王子だったのです。王女ティリスが国王に代わり国を統治するグレイス王国ですが、勇者はそのティリス王女の兄にあたる人物です。

グレイス王国には開闢（かいびゃく）以来続く伝承がありますが、その伝承の1つが王国の王子が勇者となるというものです。国の伝承にしたがって勇者となった王子は、魔王打倒を目標に掲げ魔族と対決していきます。

戦闘員、派遣します！のグレイス王国の勇者の正体が王国の王子であることが判明しましたが、ところでこの勇者は一体何と言う名前なのでしょうか？

本作・戦闘員、派遣します！にグレイス王国の勇者の名前はでてきません。この記事では主役の「勇者」ですが、戦闘員、派遣します！の中ではあくまで脇役という設定です。戦闘員、派遣します！のストーリー展開の中で登場する勇者ですが、残念ながらチョイ役であり主人公の六号との絡みもありません。勇者の名前は今後も明らかにならないのではないでしょうか？

グレイス王国の近衛騎士団で隊長を務めているスノウは、国に伝わる勇者の伝承を六号たちに教えます。以下にその伝承を引用しておきます。

魔族の国から開戦予告を受けたグレイス王国では、伝承に書かれていたことが実際に起こります。王子の手に紋章が現れたのです。ところが、ここで思わぬ異変が発生します。

スノウから伝承についての教えを受けた六号が手の甲に違和感を訴えたのです。しかも手の甲は見る見るうちに腫れあがってきました。六号は自分が勇者に選ばれたと確信します。ところが、この腫れは虫刺されが原因と判明。キサラギ＝アリスは呆れて天を仰ぎました。

戦闘員、派遣します！の本編のストーリー展開には絡んでこないものの、勇者の活躍は度々登場し戦闘員、派遣します！に花を添えていると言われています。ここからは、戦闘員、派遣します！の勇者の活躍と行方不明となったその後について解説していきます。

魔王城制圧に必要な秘宝を求めて、勇者たちはダスターの塔に攻撃を仕掛けます。しかし、ダスターの塔には力のギルと知のリスタという魔物が待ち構えていました。この戦いで勇者は瀕死の重傷を負ってしまいます。治療術士の懸命の治療で一命は取り留めました。

1度は失敗した秘宝の獲得ですが、その後戦闘員六号が塔の護衛・力のギルと知のリスタを破り秘宝を手に入れることに成功。戦闘員、派遣します！の勇者一行は、六号から受け取った秘宝を使い魔王城への道を切り開きます。ようやく勇者と魔王との戦いが火蓋を切りました。

戦闘員、派遣します！の勇者が秘宝を使い魔王城への道を開いたことで、魔王軍に衝撃が走ります。魔王軍は切り札として幹部の1人を勇者の元へ送ることを決定。白羽の矢が立った幹部とは、魔王軍四天王の一角を担う「風のファウストレス」その人でした。勇者は、「どこぞの洞窟」で風のファウストレスとの決戦に臨むことになりました。

魔王軍が送り込んできた風のファウストレスと一戦を交えた勇者は、その後行方不明となってしまいます。なぜ行方が分からなくなったのでしょうか？

洞窟での戦いで、勇者は風のファウストレスを追い込んでいきます。窮地に立たされた風のファウストレスは、捨て身の魔法・ランダムテレポートを放ったのです。ランダムテレポートとは、空間さえつながっていれば相手をどこにでも転移させることができる魔法です。そこは水中かも知れませんし城壁の中かも知れません。

この魔法の欠点は転移する場所を指定することができないところにあります。風のファウストレスは、勇者を巻き込んで行方不明となってしまいました。

行方不明になった戦闘員、派遣します！の勇者と風のファウストレス。その後2人はどうなったのでしょうか？風のファウストレスの魔法・ランダムテレポートで姿を消した2人は地球に転送され、こともあろうにかつて六号が所属していた秘密結社キサラギの最高幹部ベリアルの自宅庭先に現れます。

ベリアルは業火のベリアルの異名を持ち、キサラギでは主に戦闘員の指導を担当しています。家の庭先で喧嘩していた2人を捕らえると、戦闘員見習いにするためサラギ本部に連れていきます。

晴れてキサラギの戦闘員見習いになった2人には、新たな名前が与えられます。勇者は戦闘員Fの十八号、風のファウストレスは戦闘員Fの十九号と名づけられました。厳しい訓練の合間に、十八号と十九号は故郷のグレイス王国や魔王軍に思いを馳せ郷愁に浸っていました。そして、ベリアルに向かって自分たちが王国の王子や四天王と呼ばれた魔物であったことを説明するのですが、彼女には取り合ってもらえませんでした。

ここまで「戦闘員、派遣します！」の勇者特集をお届けしてきましたが、最後に勇者に関する感想や評価をTwitterより紹介します。

最初に紹介する「戦闘員、派遣します！」の勇者に関する感想・評価は、アニメ第5話を観た方のツイートからです。風のファウストレスの魔法で急に姿を消してしまう勇者を見て、勇者が視聴者の記憶に残らないことに納得したようです。

続いて紹介する「戦闘員、派遣します！」の勇者に関する感想・評価ですが、こちらも勇者の存在感の希薄さを指摘するツイートからです。原作小説を読んでいるのに、全く記憶に残っていなかったと言います。脇役とはいえ、「勇者」という名前が与えられているキャラとしては寂しい限りではないでしょうか？

最後に紹介する「戦闘員、派遣します！」の勇者に関する感想・評価は、アニメ第3話での戦闘員六号の活躍を絶賛するツイートからです。最後に勇者についても触れており、六号の投石攻撃で倒された敵（力のギルと知のリスタ）に敗れた勇者ってどうなの？と疑問を呈していました。

ここまで「戦闘員、派遣します！の勇者の正体をネタバレ！」と題して、勇者の意外な正体や名前、そして活躍シーンに行方不明となったその後などについてネタバレ解説してきました。いかがでしたでしょうか？

「戦闘員、派遣します！」は主人公・戦闘員六号を中心に展開される作品です。あくまで脇役という設定の勇者には名前すらなく、その正体とされるグレイス王国・王子の名前さえ明かされていません。

Twitterの感想にもあったように見落としがちなキャラですが、こうして改めて作品を見ていきますと様々な場面で活躍していることがわかっていただけたことでしょう。今後の「戦闘員、派遣します！」での登場を注目してみてはいかがでしょうか？