2018年08月22日公開
2018年08月22日更新
魔女の宅急便の豪華な声優キャスト一覧!他の出演作品も紹介【キキ、ジジなど】
1989年、スタジオジブリ制作の『魔女の宅急便』は30年近く経った今も世代を超えて国民に愛される作品となっています。主人公の少女キキや黒猫のジジなどユニークで個性的なキャラクターがたくさん登場しますが、どんな声優が声を担当しているのかご存知でしょうか?今回は『魔女の宅急便』の出演声優にスポットを当てて、キャラクター紹介と共に出演作についても紹介していきます!
魔女の宅急便の豪華声優陣を一覧で紹介!キキやジジの声優は誰?
30年経っても愛されているスタジオジブリ作品の『魔女の宅急便』には、主人公のキキのほかにも様々な魅力あふれるキャラクターが登場します。そんな『魔女の宅急便』に登場するキャラクターの声をどんな人が務めているのかご存知でしょうか?今回は声優陣にスポットを当ててキャラクター紹介と共に、声優の出演作も紹介していきます。
魔女の宅急便とは?
魔女の宅急便の制作秘話
『魔女の宅急便』は1989年7月に公開され、主題歌にはユーミンこと荒井由美さんの楽曲が採用されました。当初『魔女の宅急便』は映画プロダクション風土舎で企画を立ち上げましたが、「宅急便」がヤマト運輸の商標登録であると知り、スポンサーを申し込みます。最初は前向きでなかったものの作品に黒猫(ジジ)が登場することからスポンサーになることを了承しました。
その後、ヤマト運輸と風土舎が電通を通じ徳間書店に協力を要請したところ、『魔女の宅急便』はスタジオジブリで制作されることが決定しました。以上の事柄が決定した1987年から公開の1989年まで長編としては制作期間が短く、宮崎駿監督やスタッフの負担は大きかったようです。また音楽を担当した久石譲さんも自身のスケジュールが重なり公開間際まで尽力します。
魔女の宅急便のあらすじ
『魔女の宅急便』の主人公であるキキは魔女になるべく、「13歳の満月の夜に魔女のいない町に住み、修行を積む」という魔女のしきたりに従い、相棒のジジと共に住み慣れた町は離れる決意をします。田舎町から大都会へ旅立ちますが、大都会の人々はどこかよそよそしく冷たい印象を受けます。落ち込むキキでしたが、街のパン屋のおソノに気に入られパン屋の2階に住まわせてもらうことになります。
街に馴染もうとする中、人力飛行機作りを目指す少年のトンボに出会い、何度か顔を会わせ親しくなっていきます。そんな時、突如として魔法が使用できなくなり、ジジとも会話ができずスランプに陥ってしまいます。途方に暮れる中、絵描きのウルスラに出会い徐々にキキらしさを取り戻していきます。その後、以前仕事を受けた老婦人からも励まされ笑顔を見せますが、テレビに飛行船の事故が映りそこにトンボがいることに気付きます。
暴風に煽られロープに必死にしがみつくトンボを助けるため、デッキブラシを借り、空を飛べるように念じると魔法の力が戻り飛ぶことに成功します。慣れないデッキブラシと力がコントロールできずトンボに手が届かないまま、トンボはそのまま落下してしまいます。キキはその後を追い、トンボを見事キャッチし救出に成功しました。この出来事で街にも馴染み、修行を続けるのでした。
魔女の宅急便の豪華声優を一覧で紹介!
魔女の宅急便の豪華声優キャスト一覧①キキ役/ウルスラ役は高山みなみ
『魔女の宅急便』の主人公キキは大きなリボンが特徴的な13歳の少女であり、相棒の黒猫ジジと共に魔女になるための就業の旅に出ます。当初キキは原作の通りロングヘアーをイメージしていましたが、作画が難しいためショートヘアーになり活発でおてんばな一面が協調され書かれています。また映画プロデューサーの鈴木敏夫さんの娘が当時13歳であったためキキのモデルではないかと言われています。
ウルスラはキキよりお姉さんの19歳の絵描きの少女です。キキが仕事中に落としてしまった荷物を拾ったことで仲良くなります。キキがスランプに陥った時に、元気付け、『魔女の宅急便』内で重要な役割で登場しています。ウルスラとフクオは公式に名前があるものの、エンドロールには声優名のみが登場し、作中では一度も名前は呼ばれていません。ウルスラの絵は中学校の共同作品が一部加筆の上使われています。
『魔女の宅急便』のキキとウルスラ役の声優は高山みなみさんです。今では長期作品も含め人気の声優ですが、『魔女の宅急便』のキキを演じた際は、作品がヒットしキキのイメージが定着してしまったため一時期声優の仕事が激減し、『らんま1/2』の天道なびき役のみ時期もありました。2011年には声優アワードでシナジー賞を受賞、2017年にテレビ朝日で放送された声優総選挙では第7位に選ばれています。
主な声優出演作品は『ミスター味っ子』の味吉陽一役、『名探偵コナン』の江戸川コナン役、『忍たま乱太郎』の猪名寺乱太郎役、『シャーマンキング』のハオ役、『ゲゲゲの鬼太郎』の第5作目の鬼太郎役、『機動戦士ガンダムOO』のカティ・マネキン、『ダンガンロンパ3』の日向創役など演じる役柄も少年から女性まで演じています。またナレーション、吹き替えも数多く務めています。
魔女の宅急便の豪華声優キャスト一覧②トンボ役は山口勝平
『魔女の宅急便』のキキと親しくなる少年のトンボは愛嬌があり、誰とでも分け隔てなく接し友達も非常に多いです。トンボと呼ばれていますが、本名はコボリで、人力飛行機作りを目指しています。興味本位で空を飛べるキキに接しますが、次第に仲良くなり、エンディングでは人力飛行機作りに成功するものの、海に落ちそうになったところをキキに助けてもらっています。『魔女の宅急便』原作での名前は平仮名で「とんぼ」になります。
『魔女の宅急便』のトンボ役の声優は山口勝平さんです。現在は芸能プロダクション悟空を立ち上げ社長も務めています。初めてオーディションで受かったのが『魔女の宅急便』のトンボ役であり、経験がほとんどない中で演じた作品であると語っています。『魔女の宅急便』の収録までに半年ほどあり、その間に『らんま1/2』のオーディションがあり早乙女乱馬役で初主演を果たします。
主な声優出演作品は、『赤ちゃんと僕』の榎木拓也役、『名探偵コナン』の工藤新一、怪盗キッド役、『犬夜叉』の犬夜叉役、『ONE PIECE』のウソップ役、『DEATH NOTE』のL(エル)役、『デュラララ!!×2』の赤林海月役、『ゲゲゲの鬼太郎』の第6作目一反もめん役などを務めています。声優業の他、滋賀県長浜市の長浜市PR大使を委嘱され、長浜観光協会のキャラクターの声も担当しています。
魔女の宅急便の豪華声優キャスト一覧③ジジ役は佐久間レイ
キキの相棒で黒猫のジジは、キキと同じく13歳で少し生意気に喋る猫です。実際はジジが話しているのではなく、キキの魔法の力により猫のジジと会話をしているため、周りには聞こえません。『魔女の宅急便』の中盤ではキキの魔女の力が弱まりジジと話せなくなってしまいますが、終盤ではまた前のように会話することができているのかどうかはハッキリとしていません。
『魔女の宅急便』のジジ役は佐久間レイさんです。『スター誕生』がきっかけで1982年に芸能界デビュー、アイドルとして活動していました。1985年には声優デビューし主人公やヒロインも演じるようになります。『それいけ!アンパンマン』のバタコさん、『アリス探偵局』のアリス役、『らんま1/2』のシャンプー役、『おねがいマイメロディ』のマイメロディ役などを担当しています。
魔女の宅急便の豪華声優キャスト一覧④おソノ役は戸田恵子
『魔女の宅急便』でキキの世話をしているおソノさんは「グーチョキパン店」の店主であり、明るく活発で人を元気にさせる人物です。一見太っているように見えますが、エンドロールでは無事に出産しスマートな姿を見せています。年の割にはかなりしっかりとしており、とても親切ではあるが、映画のパンフレットなどにはプロフィール欄に青春時代はツッパった経験を持つなどと書かれたものがあるそうです。
おソノさんの声優は戸田恵子さんです。声優、女優業をこなしています。テレビでは『ショムニ』の徳永あずさ役、『ちゅらさん』、『純情きらり』などNHKの連続テレビ小説のほか様々なドラマに出演しています。声優業では『それいけ!アンパンマン』のアンパンマン役、『キャッツ♥アイ』の来生瞳役、『ゲゲゲの鬼太郎』の第3作目鬼太郎役、『きかんしゃトーマス』のトーマス役などを演じています。
魔女の宅急便の豪華声優キャスト一覧⑤フクオ役は山寺宏一
フクオはおソノさんの夫であり「グーチョキパン店」のパン職人です。ガタイがよく寡黙ですが、ジジにウインクをしたりお茶目な部分もあります。またキキが「魔女の宅急便」を開業した際にパンの看板を作ってくれるなど心優しい性格の持ち主です。原作ではフクオと名前があるものの、エンドロールにも名前が登場することはなく、ウルスラ同様声優の名前しか登場しませんでした。
『魔女の宅急便』のフクオの声優は山寺宏一さんです。劇中ではフクオの他、警官、アナウンサーの声も担当しています。七色の声を持つ男として有名な山寺宏一さんの主なアニメ作品の他、ウィル・スミスやエディ・マーフィなどの吹き替えも担当しています。主な出演作品は『新世紀エヴァンゲリオン』の加持リョウジ役、『カウボーイビバップ』のスパイク・スピーゲル役、『ルパン三世』2代目銭形警部役など幅広く活躍しています。
魔女の宅急便の豪華声優キャスト一覧⑥マキ役は井上喜久子
マキはグーチョキパン店の隣に住んでいるファッションデザイナーの女性です。ジジが慕っている美しい白猫リリーの飼い主です。キキの初のお客であり、名前は名乗らなかったものの作中のケットの祖母との会話のシーンで「マキ」という名前が度々登場します。ちなみに白猫リリーと黒猫ジジは次第に仲良くなり、3匹はリリー似、1匹はジジ似の4匹の子猫が誕生しました。
『魔女の宅急便』のマキの声優は井上喜久子さんです。1988年に声優デビューを果たし、翌年『ミラクルジャイアンツ童夢くん』で初レギュラー、同年『らんま1/2』の天道かすみ役でブレイクします。主な出演作品は、『機動戦士ガンダム第08MS小隊』のアイナ・サハリン役、『ああっ女神さまっ』のベルダンディー役、『マクロスF』のグレイス・オコナー役、『はたらく細胞』のマクロファージ役などがあります。
魔女の宅急便の豪華声優キャスト一覧⑦コキリ役は信沢三惠子
『魔女の宅急便』のコキリはキキの母親であり魔女ですが、空を飛ぶ魔法と薬を作る魔法しか使用することができます。キキの代では空を飛ぶ魔法しか使えず、受け継がれる魔法が時代と共に減少しているせいでもあります。劇中で名前を呼ばれることはないのですが、自宅前に「魔女に御用の方はベルを鳴らしてください コキリ」と名が書かれており、そこで母の名前が判明します。
キキの母親コキリ役は信澤三惠子さんです。声優、テレビドラマ、舞台など幅広く活躍していました。主な出演作は『母をたずねて三千里』のフィオリーナ役、『未来少年コナン』のラナ役、『サマーウォーズ』の陣内万理子役などがあります。テレビドラマでは『太陽にほえろ!』や『はぐれ刑事純情派』などに出演していました。CMでは『アデランス』に出ておりご存知の方もいるのではないでしょうか。
魔女の宅急便の豪華声優キャスト一覧⑧飛行船の船長役は大塚明夫
飛行船「自由の冒険号」の船長は『魔女の宅急便』のラスト付近で、暴風に煽られ吹き飛ばされた飛行船の運転手であり、キキの魔法の力が戻るのに一役買った出来事です。名前もなく一言二言のセリフではありますが、なんと声を担当しているのは大塚明夫さんです。1988年のデビューから数多くの作品に登場しており、吹き替えではニコラス・ケイジ、デンゼル・ワシントンなど専属で担当しています。
主な出演作品は『攻殻機動隊』のバトー役、『ブラック・ジャック』のブラック・ジャック役、『ONE PIECE』のマーシャル・D・ティーチ(黒ひげ)役、『今日からマ王!』のフォンヴォルテール卿グウェンダル役、『BLEACH』の京楽春水役、『モブサイコ100』のエクボ役、『METAL GEAR SOLID』のソリッド・スネーク役などがあります。2015年には父が演じていた『忍たま乱太郎』の山田先生を引き継いでいます。
魔女の宅急便の豪華声優キャスト一覧⑨ケット役は渕崎ゆり子
ケットはマキの甥っ子で、なくなったぬいぐるみの代わりになってしまったジジを乱暴に扱い冷や冷やさせるシーンがありました。その後、ケットの家で買われている大型犬のジェフに守られ、こっそりジジ似のぬいぐるみを届けてくれました。そんなケットの声を演じるのは渕崎ゆり子さん(下記画像左の人物)です。10歳から子役として活動し、1984年に『魔法の妖精ペルシャ』で声優デビューを果たします。
主な出演作品は『六三四の剣』の夏木六三四役、『ナースエンジェルりりかSOS』のデューイ役、『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』の星馬烈役と新井ミナミ役、『少女革命ウテナ』の姫宮アンシー役、『おじゃる丸』の田村カズマ役、『サクラ大戦』の李紅蘭役、『魔探偵ロキRAGNAROK』のロキ役、『ふたりはプリキュア』のムープ役と霧生満役などが挙げられます。
魔女の宅急便の声優キャスト情報まとめ
『魔女の宅急便』の豪華声優キャストを紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。全員は紹介できませんでしたが、いまでも活躍するベテラン声優が多く出演しており、驚いた方もいるのではないでしょうか?現在でもほとんど声が変わらないように聞こえますが、『魔女の宅急便』は1989年の作品であり、当時は新人に近い彼らの初々しい演技に注目してみてください。作品をもっと楽しめるかもしれません。