言の葉の庭のその後は?小説で語られた本当の結末をネタバレ紹介

言の葉の庭は、新海誠による5作目となるアニメーション映画。新海誠が初めて「恋」を題材とした物語になっており万葉集をも使用しています。そして、この言の葉の庭で一番重要なのが雨です。雨の場面が役8割を占めいています。そんな独特な雰囲気を持つ映画ですが、その後のストーリーはどうなっているのでしょうか?今回は映画や漫画では語られなかったその後のストーリーを紹介します。

言の葉の庭のその後は?小説で語られた本当の結末をネタバレ紹介のイメージ

目次

  1. 言の葉の庭のその後を徹底調査!
  2. 言の葉の庭とは?
  3. 言の葉の庭のあらすじを紹介!
  4. 言の葉の庭の小説で語られた本当の結末をネタバレ!
  5. 言の葉の庭のその後は君の名はと関係している?
  6. 言の葉の庭のその後まとめ!

言の葉の庭のその後を徹底調査!

2013年に公開され、現在でもたくさんのファンを持つ映画。恋を主軸とし万葉集を巧みに登場させることで物語に深みと感動が生まれます。その独特の構成と雰囲気に惹かれた方も多いはずです。そんな言の葉の庭のその後には、どんなストーリーが生まれたのでしょうか?小説で明かされた物語についてまとめていきます。

言の葉の庭

言の葉の庭とは?

2013年、5月31日に公開した言の葉の庭は、新海誠が手掛ける5作目のアニメーション映画になります。現在も君の名はなどで更に人気に拍車がかかりました。そんな新海誠が初めて「恋」について取り上げた言の葉の庭は新たな試みとも受け取れるでしょう。また、万葉集からも多々引用されています。そのため、万葉集の表現の研修者の倉住薫の協力も得てこの作品に取り入れています。

言の葉の庭のあらすじを紹介!

主人公のタカオ(秋月孝雄)は靴職人を目指す高校生です。その日は一限の授業をサボり、庭園で靴の構成を考えていました。そこで、早い時間からビールを飲んでいる女性ユキノと出会います。しかし、タカオは初めて会ったとは思えないほどの既視感を感じユキノに尋ねますが、ユキノは「雷神の 少し響みて さし曇り 雨も降らぬか 君を留めむ」 と言い残して去って行ってしまいます。

この出会いから二人は雨の日の午前中だけ会う、という奇妙な関係になりました。二人はお互いのことを話すようになり、タカオは靴職人を夢見ていること。そして、ユキノは自身が味覚障害だということを明かします。再度会った時にタカオはユキノに弁当を作ってきました。味覚障害の彼女が食べても味は分からないと思いきや、タカオの作るものは味が感じられるというです。

ユキノの過去

ユキノはタカオにお礼として靴作りのの本をプレゼントをし、タカオは今作っている靴をユキノのために作ることを決意します。しかし、梅雨が明けてしまい二人は会わなくなってしまいます。そのまま二学期になったある日、タカオは学校でユキノとすれ違うのです。気になったタカオは色々と聞き、ユキノは元々古文の教師をしていましたが、生徒の嫌がらせで退職に追い込まれたのです。

タカオは真相を知るために嫌がらせの首謀者の3年生、相沢の元に行きますがタカオもからかわれてしまい怒ったタカオは相沢の頬を叩いてしまうのです。結局相沢の取り巻きの男子高校生に返り討ちに遭います。その後、また庭園で会った二人はお互いの立場を知って困惑するが、急に雨が降ってきてユキノのマンションで雨宿りすることに。

二人の結末

雨宿りのお礼としてタカオが料理し、二人だけの時間だけを過ごします。互いにこの時間が幸せと感じられるようになります。そして、タカオがユキノに好きな気持ちを伝えますが、ユキノは自身の地元四国に帰ってしまうことをタカオに言います。それを知ったタカオは部屋を飛び出しますが、ユキノは追いかけお互いの本音を言い合います。

冬になり、ユキノは地元の四国で再度教師として頑張っていました。タカオの元には度々手紙が来るようになり、タカオはやっとの思いで完成した靴を手に庭園を訪れ、雨の日々を「2人とも歩く練習をしていた」、「もっと遠くまで歩けるようになったら。」ユキノに会いに行こうと決心しました。

言の葉の庭の小説で語られた本当の結末をネタバレ!

小説では、映画のラストからの続きの物語とさらにその後の結末が書かれています。言の葉の庭を見た方はもっと作品の良さや楽しさを見つけられる内容となっています。今回はタカオやユキノがその後どう描かれているかネタバレします。

映画と小説の違いは?

映画、言の葉の庭では最後庭園でユキノに靴を完成させた所で終わりを迎えますが、小説での結末は少しだけ変わっていて、エピローグとして二人の物語が少しだけ続いています。また、映画ではタカオとユキノの視点で進んでいましたが、小説では語り手が増やされており、様々な視点から言の葉の庭を楽しめるようになっています。

その後のあらすじ

映画のラストシーンで、ユキノがいなくなった冬に、タカオの元に手紙が届きます。地元でまた先生になり頑張っているという旨を綴った手紙で、タカオも靴職人としてもっと高みを目指すことを決意する場面で成長出来たらユキノに会いに行きたいというメッセージで終わります。ですが、小説では、タカオが靴作りのことを勉強するために留学することや、ユキノと再開するところまでが書かれています。

タカオの靴は未完成だった?

映画ではユキノのためにいかにも完成した靴を履かせていましたが、実はあの靴はまだ完成していなかったのです。タカオ自身まだ未熟なのは知っていてそれを理由にラストシーンで「もっと成長できたら会いに行こう」というセリフで幕を閉じます。そんな強い思いが込められたセリフと言われています。タカオはまだ年齢的にもまだ未熟ですが、夢と目的がしっかりしていて好感が持てると言われています。

勉強のために留学へ

高校を卒業した後ユキノのため、そして自分の夢のためにイタリアのフィレンシェに留学します。先生からは自分の将来を考えるなら大学に進学するべきと諭されますが、タカオの意志はとても固く真っ直ぐです。なので、タカオは留学を決意し旅立ちました。

ユキノとの再会

4年半の月日を経て、タカオとユキノは再開しました。それまでのやり取りは手紙を使って文通していましたが、留学を境にメールでのやりとりになりました。連絡手段と同じで二人の関係も徐々に変わっているとも受け取れます。しかし、お互いに恋人の話には触れられませんでした。そこが一番気になっている部分ですが、二人とも奥手なのは相変わらずという感じに見受けられました。

雨の日の庭園で二人は再開します。タカオのバックにはユキノのために、2年間修業してようやく完成させた約5㎝のヒールのパンプスが入っています。長い時間会ってない二人ですけど、お互いに言葉は交わさずとも認識していました。最初は泣きそうなユキノですが次第に笑顔になりました。その後の結末は小説でも語られていませんが、読者の想像次第ということでしょうか?

その後の結末やネタバレは?

新海誠自身が書かれた小説版言の葉の庭ですが、二人のアフターストーリーについて少し書かれています。二人が徐々に近づいていき、成長しています。靴の修行のために留学することや、嫌がらせで一度は挫折した教師の道を再度歩みだしたこと。小説を読むことで言の葉の庭は完結するとまで言われています。二人が結ばれたなどの記述はありませんので、読者の受け取り方次第という結末で幕を閉じます。

小説版のネタバレとその後の結末は?

映画言の葉の庭では尺的に語られなかった部分があります。小説ではタカオとユキノの物語はもちろんですがタカオの母や兄、ユキノの元カレである伊藤先生や、嫌がらせの主犯相沢の視点も描かれています。小説では語り手も増えていますので、映画よりも情報が多いので内容を理解するのに苦労しますが、映画より味わい深い内容で映画言の葉の庭とは違う印象を受けました。

タカオの母(秋月怜美)は映画では、少し男遊びに依存し度々家を空けているという感じでした。小説では結構掘り下げられ紹介されています。新たに小説で明かされたのは、タカオの兄翔太が大学在籍中に5歳年上の商社の人と付き合い、予想外の妊娠と出産、そして結婚し生まれたのが翔太なのです。翔太という名前は父親の名前からしりとりで決めたということ。適当さはやはり映画と小説でも一緒なのです。

問題児相沢

物語の結末にも関わっている相沢という存在。ネタバレをするには欠かせない存在です。自身がついた嘘からユキノを追い込みやめさせる姿はまさに最悪だと言われています。しかし、嫌がらせをしたことにも理由があります。元々はお宅グループにいる目立たない存在だった彼女ですが、ある日考えを変えイケてるグループに混ざるように。なぜ急に考えを変えたのでしょうか。ネタバレについて書いていきます。

元々相沢はユキノのことが好きでした。他の授業は適当な彼女も、ユキノの授業は真面目に受けるほど。しかし相沢の付き合っていたバスケ部のキャプテンのせいで段々とおかしい方向に進みます。キャプテンの子は相沢とは遊び半分につきあっており、本当に好きな人はユキノだったのです。それを知った相沢は全部ユキノのせいと思い込み、クラスメイトや保護者をも巻き込んだ大きな嫌がらせをし始めるのです。

その後、ユキノは徐々に精神をやられ嫌がらせの結末は先生をやめる、ということでした。遊んでいそうな見た目から相手も真面目に付き合うことをしなかったのが悪かったのでしょうか。何より、相沢はまだ高校生という未熟な立場です。好きな人をとられたと勘違いしても仕方ありませんし、その取った犯人に復讐しようと考えるでしょう。やったことは悪ですが、好きな気持ちは本物だったのです。

ユキノの元カレ、伊藤先生

ネタバレとして、ユキノは元々伊藤先生と付き合っていました。映画では苦しんでいるユキノを我関せずという態度をとっていた薄情な男として映ったと言われています。その後の小説で明かされた伊藤先生とはどんな人だったのでしょうか?ネタバレや大まかな概要を書いていきます。

結論から書きますと、伊藤先生はユキノを見捨てていたわけではないのです。教師として様々な困難が降りかかる中、それを一人で乗り越えられるかを試していたのです。しかし、その思いはユキノには届かず別れを切り出されてしまうのです。

言の葉の庭のその後は君の名はと関係している?

言の葉の庭では、雨ともう一つ重要な万葉集が登場します。ヒロインのユキノは高校の古典教師をしており、学校をさぼって靴のデザインに没頭しているタカオに「雷神の 少し響みて さし曇り 雨も降らぬか 君を留めむ」と、つぶやき物語が進んでいきます。そして君の名でも関係しているのです。

君の名は。でヒロインの宮水三葉のクラスの古典教師として登場したのが通称「ユキちゃん先生」と呼ばれています。実はこの教師が、言の葉の庭のユキノ本人なのです。言の葉の庭のその後にも登場しており若干ネタバレのようになっていますが、小説を執筆した新海誠本人もユキノと認めています。しかし、新海誠は「これが『言の葉の庭』のユキノのその後なのかは観る人の想像次第」とも言っていました。

君の名は。でも万葉集が重要な役割をしています。やはり言の葉の庭を受け継いでいると受け取れます。普通のやり取りがストーリーに影響するのもユキノファンにはうれしいです。

他のキャラクターも?

君の名は。の宮水三葉の友達として登場し活躍した、テッシー(勅使河原 克彦)とサヤちん(名取 早耶香)も実は両作品で登場しています。テッシーもサヤちんも小説版言の葉の庭で出ておりますが、この二人は東京の学校に通ってます。しかし、君の名は。のテッシーとサヤちんは岐阜県の学校に通ってますので、特別な関係はありません。ネタバレになりますが、この二人は明らかに別人物になります。

両作品の聖地

二つの作品の聖地にも注目が集まっています。君の名は。で主人公の立花瀧がレストランでアルバイトをするシーンがありますが、店名が「IL GIARDINO DELLE PAROLE」と書かれています。この名前はイタリア語版「言の葉の庭」のタイトルと同じだと、ツイッターで話題になりました。とても偶然とは思えません。また、言の葉の庭の舞台ともなった新宿御園にも関係があります。

君の名は。でモデルとなったお店「カフェ ラ・ボエム 新宿御苑」は、言の葉の庭の舞台となった新宿御園の隣にあるのです。エンドロールには一切名前は出てきませんが、映画に出た後は自然とお客が増えたそうです。二つの作品の舞台が近くにあるとは視聴者も思わなかったようで、場所がわかるとファンたちがたくさんお店や新宿御園に足を運ぶそうです。

聖地についてもう少し

言の葉の庭の舞台となった新宿御園。この作品が放映されてから若者が度々足を運んでいます。タカオとユキノが休憩していた東屋ではたくさんの人だかりができるほど。この作品の季節は梅雨の時期から夏にかけてなので、やはり夏ごろが風情があり見ごたえもたっぷりです。作品を理解するにはその場所に行き、登場人物が歩んだ道を追体験するのもいいかと。

言の葉の庭のその後まとめ!

映画では語られなかった結末が小説で明かされ、さらにその後のストーリーやネタバレも描かれています。二人は結局どうなったかまでは書かれていませんが、君の名は。で先生として登場したユキノを見ると上手くいっていると思う方も多いです。現在は君の名はの流行りがすごいですが、新海誠の過去作も観ておくとより作品の理解度が増し、深みを感じられますのでこの機会にぜひ言の葉の庭を見てみてください。

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