【とつくにの少女】漫画の魅力をネタバレ解説！あらすじ・登場人物や感想も紹介

2021年の3月に最終回を迎えた漫画とつくにの少女。漫画とつくにの少女とは2つの国を舞台に人外の主人公と呪われた捨て子の少女の姿を描いた作品であり、2019年にOVAも発売されています。漫画とつくにの少女は物語から登場人物に至るまで全てが魅力に溢れており、好評な感想・評価が多数寄せられています。本記事ではそんな漫画とつくにの少女についてストーリーのあらすじや登場人物、感想・評価などをネタバレ紹介します。

では漫画とつくにの少女のあらすじや登場人物、感想・評価などをネタバレ紹介する前に、漫画とつくにの少女の作品情報と作者の情報についてネタバレ紹介していきます。本記事でネタバレ紹介するとつくにの少女とは日本の漫画家・ながべが描く漫画雑誌｢月刊コミックガーデン｣の漫画作品です。ながべが描く漫画とつくにの少女は元々2015年の9月に｢月刊コミックガーデン｣で連載がスタートし、2021年の3月に最終回を迎えました。

漫画とつくにの少女は｢これは、絵本。これは、童話。これは詩集｣というキャッチフレーズの下、人外の主人公と呪われた少女の姿を描いたダーク・ファンタジー作品となっており、合計11巻の単行本が刊行されています。そんな漫画とつくにの少女は物語や登場人物、世界観が面白いと高く評価されており、2019年にOVA化が行われました。2021年12月現在も人気は続いており、2022年の3月には新たなOVAの発売が決定しています。

上述でご紹介した通り、漫画とつくにの少女を手掛けた作者はながべという方です。漫画とつくにの少女の作者を務めるながべとは日本の男性漫画家であり、2013年から漫画家として活動しています。ながべは元々pixivを中心に活動していたイラストレーターであり、2013年に｢部長はオネエ｣という漫画を発表して漫画家デビューを飾りました。その後ながべは漫画とつくにの少女の基となったショート漫画をTwitterで公開しました。

このショート漫画が担当編集者の新福に注目され、ながべは2015年に漫画とつくにの少女の連載を｢月刊コミックガーデン｣でスタートさせました。そんなながべは2021年12月現在、ネット上にあまり自身の情報を公開していません。しかしながべは｢ムーミンシリーズ｣に強い影響を受けていることから漫画とつくにの少女の人間や人外の登場人物を非常に優しいタッチで丁寧に描いており、数多くの漫画ファンから注目が集まっています。

ではここからは漫画とつくにの少女の面白い魅力についてネタバレ紹介していきます。まずネタバレ紹介する面白い魅力はストーリーです。漫画とつくにの少女は物語の最初、先生の正体やなぜシーヴァが｢外つ国｣にいるのか分かっていません。しかし序盤から伏線が数多く詰め込まれており、物語が進むにつれてどんどん謎が判明していきます。また先生とシーヴァの数奇な運命も非常に面白く、本作の一番の魅力となっています。

2つ目にネタバレ紹介する面白い魅力はシーヴァと先生の優しさです。シーヴァはある事がきっかけで出会った先生を何よりも大切にしており、どんな時も先生のことを考えています。また先生もシーヴァを心から愛しています。例えばあらすじの中で先生は兵士に傷付けられるものの、おばさんに攫われたシーヴァを必死に助けようとします。お互いを大切に思うシーヴァと先生の2人の優しさは読者の心をほっこりさせています。

3つ目にネタバレ紹介する面白い魅力は白と黒のコントラストです。漫画とつくにの少女の登場人物は｢内つ国｣の人が白色で｢外つ国｣の人外が黒色で描かれています。また背景や建物も白色と黒色をベースにしています。さらに効果線やオノマトペ（擬音）が描かれておらず、白色と黒色だけで全てを表現しています。この白と黒のコントラストは他にない独特な世界観を作っており、多数の読者に絵本を読んでいるような感覚を与えています。

ではここからは漫画とつくにの少女の単行本1巻から3巻までのあらすじについてネタバレ紹介していきます。漫画とつくにの少女の主人公の1人・シーヴァは｢内つ国｣に住んでおり、｢外つ国｣の者と会ったら逃げるようおばさんから教えられていました。実は｢外つ国｣の者は人外が住んでおり、その人外に触ると呪われてしまうといわれていました。しかしシーヴァは捨てられ、恐ろしい人外が住んでいる｢外つ国｣で目を覚まします。

目を覚ましたシーヴァは焦りながら準備をし、その場からすぐに去ろうとします。すると｢先生｣と呼ばれている動物のような姿をした人外が現れ、留守番をサボって外に出たシーヴァを叱りました。｢先生｣と呼ばれている人外は｢内つ国｣から捨てられたシーヴァを拾い、面倒を見ていました。先生に怒られたシーヴァは村に行きたいと強く思っており、｢村の外に出てはいけない｣という約束を先生と交わして走りながらある村へ向かいます。

しかしシーヴァは水を汲んだ際、人外を発見して先生と共にその場から去りました。その後家に帰ったシーヴァはなぜ人外に触ったら駄目なのか問いました。これに先生は呪いを貰うと答え、それ以上何も語りませんでした。話が終わり、シーヴァは自分がおばさんと帰った後に1人になってしまう先生へプレゼントをあげて眠りにつきます。その後先生は闇に包まれた森に入り、遺体の前でシーヴァが捨てられたことを秘密にすると決めます。

翌日、先生は村で見つけた日記からペートルスという人物を思い出し、おばさんがもうすぐ戻って来るとシーヴァに嘘をつきます。しかしシーヴァと先生がいる村は100人以上呪われた者を処刑している場所であり、兵士達がシーヴァに向かって弓矢を放ちました。この時先生は弓矢からシーヴァを守り、人外に怯えた兵士達が逃げ出します。その後シーヴァは負傷した足を先生に治して貰い、先生とは違う人外と出会うことになるのでした。

兵士達の襲撃の後、先生は眠るシーヴァに触れる謎の人外を目撃します。その人外はシーヴァの魂を独り占めするのかと問い、先生と対峙しました。人外は母親を知っていると言いながらシーヴァを連れて行こうとし、先生の斧によってバラバラにされてしまいます。しかし人外は死なずに逃れ、シーヴァを綺麗な魂と称して母親に連れて帰ると呟きました。一方先生は人外が触れたことでシーヴァが呪われてしまったと心から心配します。

被害者のシーヴァも自分が呪われてしまったと考えます。この時シーヴァはおばさんと人外が関係していることを思い出し、おばさんに会うと決めました。先生も呪われたシーヴァを助けるため、おばさんと会おうとします。おばさんに会うことを決めたシーヴァと先生は森の中に入り、ある人外と出会いました。その人外は味方であり、シーヴァと先生をおばさんのいる所へ案内します。そして2人はおばさんがいる湖にたどり着きました。

先生はシーヴァが泳げないことから1人で湖の中に入り、人外が母親と呼ぶおばさんに出会います。先生は呪いの解き方を強く聞くものの、おばさんによそ者だと決めつけられました。すると先生は｢おかあさんの声｣が聞こえる場所に案内され、魂を奪った者から魂を取り戻し、それをおかあさんに渡すことが人外の目的だと聞かされます。その後先生は地上に戻り、シーヴァにおばさんがいなかったと伝え、彼女の秘密を明かすか悩みます。

シーヴァは悩む先生の姿を心配し、先生が病気なのではと考え始めます。一方その頃｢内つ国｣の教会はシーヴァを手に入れるために動き出します。それを知らないシーヴァは先生におばさんの話をし、森に入りました。するとシーヴァは兵士の会話に聞き覚えのある声を聞き、先生を置いて1人で走り出します。そこにはおばさんがおり、シーヴァに必死に謝ります。そしておばさんは｢内つ国｣に帰るよう言い、シーヴァの手を引くのでした。

先生はシーヴァが連れて行かれたことを知り、急いでシーヴァを連れて行くおばさんを追いかけます。シーヴァは追いかけてきた先生に気付き、先生と話をさせて欲しいとおばさんにお願います。しかしおばさんは先生を露骨に差別し、シーヴァを絶対に離そうとしませんでした。すると兵士達が弓矢を放ち、おばさんはシーヴァを連れて場所に乗り込みます。先生は傷を負いながらシーヴァを追いかけるものの、途中で力尽きてしまいました。

その後シーヴァはおばさんの家に連れて行かれ、呪いをかけるために騙していたという先生の悪口を聞きます。もちろんこれはおばさんの嘘です。その頃先生は人外と力を合わせ、魂を取り返す決意を固めていました。おばさんは元通りの生活をシーヴァに送って貰おうとするものの、｢内つ国｣の人間は呪いを連れて来たとシーヴァを断じていました。しかし人間にとってシーヴァは恐ろしい呪いを解き放つ重要な鍵となっていました。

それを知らないシーヴァは夜、おばさんが人外になっているのを目撃します。さらにおばさんの家の周囲にいる人間もどんどん人外になってしまいます。その光景を見た兵士達は人外となった人間を処刑し、騒ぎを落ち着かせようとします。シーヴァは騒ぎに紛れて脱出し、外で先生を発見しました。するとおばさんが現れ、シーヴァは眠ってしまいました。シーヴァが眠った後、おばさんは先生にシーヴァの過去を語り始めました。

シーヴァが捨てられた後、おばさんは呪いの疑いで捕まっていました。しかしおばさんは教会のお告げによって解放され、シーヴァを捕まえてくるよう命令されました。おばさんは本心でシーヴァを連れ戻そうとしておらず、教会と兵士の言いなりになるのを自分の罪だと考えていました。自身の過去を語ったおばさんはその後、シーヴァが｢外つ国｣で拾った女の子だと明かします。シーヴァの正体を聞いた先生は衝撃を受けるのでした。

ではここからは漫画とつくにの少女の登場人物についてネタバレ紹介していきます。まずネタバレ紹介する先生とは主人公の1人にあたる登場人物です。先生は真っ黒な身体と角が生えた頭が特徴の人外であり、｢外つ国｣で暮らしています。昔先生は｢外つ国｣の呪いで人外になり、痛みや食欲など人間の感情を無くしてしまいました。そんな先生はあらすじの中でシーヴァと共に暮らしており、彼女から｢せんせ｣というあだ名で愛されています。

2人目にネタバレ紹介する登場人物はシーヴァです。漫画とつくにの少女に登場するシーヴァとは主人公の1人にあたる登場人物であり、真っ白な髪と服が特徴となっています。シーヴァは元々｢内つ国｣に住んでいたものの、あることがきっかけで｢外つ国｣に捨てられてしまいます。捨て子となったシーヴァは先生と出会い、彼と暮らすことになりました。そんなシーヴァはあらすじの中で数々の困難に直面し、自分の正体を知っていきます。

3人目にネタバレ紹介する登場人物は外の者です。漫画とつくにの少女に登場する外の者とは｢外つ国｣で暮らしている登場人物であり、先生のような動物の姿が特徴となっています。外の者はそれぞれが元人間であるものの、｢内つ国｣の人間達から触られたら呪われると言われて差別されています。そんな外の者はあらすじの中で｢おかあさん｣と呼ばれる者に忠誠を誓っており、先生を｢よそ者｣や｢黒い子｣と呼んで警戒しています。

4人目にネタバレ紹介する登場人物はおばさんです。漫画とつくにの少女に登場するおばさんとは昔シーヴァの面倒を見ていた老婆の登場人物であり、シーヴァのような名前がありません。あらすじの中でおばさんは教会に従い、シーヴァを｢内つ国｣に連れ去ろうとします。しかしおばさんは失敗し、自分とシーヴァの過去を先生に明かすことになりました。

漫画とつくにの少女に関する感想・評価では漫画とつくにの少女が面白いといった感想・評価が多く寄せられていました。漫画とつくにの少女は伏線だらけの謎に満ちたストーリーや個性溢れる登場人物などの魅力が詰め込まれた作品であり、連載が終了した2021年12月現在も高い人気を博し続けています。

漫画とつくにの少女に関する感想・評価では漫画とつくにの少女の世界観が好きといった感想・評価も多く寄せられていました。本記事でネタバレ紹介した通り、漫画とつくにの少女は白色と黒色のコントラストを使って独特な世界観を表現しています。漫画とつくにの少女の世界観は絵本やお伽話を読んでいるかのような感覚を読者に与えており、高い人気を博す大きな理由の1つとなっています。

漫画とつくにの少女に関する感想・評価ではアニメ化してほしいといった感想・評価も多く見受けられました。確かに漫画とつくにの少女は2022年の3月にOVA化が決定しています。しかし漫画とつくにの少女は2021年12月現在までに一度もテレビアニメ化されていません。そのため漫画とつくにの少女は多数のファンにアニメ化を望まれています。

本記事では漫画とつくにの少女についてあらすじや登場人物、感想・評価などをネタバレ紹介しました。漫画とつくにの少女はテレビアニメ化されておらず、アニメ化された作品ほど知名度が高くありません。しかし漫画とつくにの少女は一度読んで損がないほど面白い魅力が多い作品であり、完結した後も高い人気を維持しています。なのでご興味ある方は是非一度漫画とつくにの少女をチェックしてみて下さい。