【回復術士のやり直し】あらすじをネタバレ解説!登場キャラやアニメ声優も紹介

なろう小説として人気を博しながらもその内容から漫画化、アニメ化される事はないだろうと言われていたのが回復術士のやり直しです。ネットでの連載開始からわずか半年で小説化され、その後漫画化、アニメ化とメディアミックス展開も積極的に行われている作品です。今回は回復術士のやり直しについて、あらすじやキャラクターをネタバレありで紹介しつつ、アニメ化された際の声優や、用語などもネタバレありで紹介していきます。

【回復術士のやり直し】あらすじをネタバレ解説!登場キャラやアニメ声優も紹介のイメージ

目次

  1. 回復術士のやり直しとは?
  2. 回復術士のやり直しの原作あらすじネタバレ解説
  3. 回復術士のやり直しのキャラ・登場人物一覧
  4. 回復術士のやり直しの主なアニメ声優キャスト一覧
  5. 回復術士のやり直しの用語をネタバレ解説
  6. 回復術士のやり直しの名言や名セリフ集
  7. 回復術士のやり直しに関する感想や評価
  8. 回復術士のやり直しの漫画ネタバレまとめ

回復術士のやり直しとは?

回復術士のやり直しの概要

回復術士のやり直しは2016年12月から小説投稿サイト「小説家になろう」にて連載が開始されたいわゆるなろう系の作品です。残酷表現や性表現の過激さから読み手を選ぶと言われた作品ながら小説家になろうにおいて日間、週間、月間のランキングで1位を獲得するなど高い人気を獲得、その結果2017年6月には早くもKADOKAWAレーベルよりライトノベル化、同時にヤングエースUPにて漫画版される事になった作品です。

あまりに過激な内容から2019年には小説家になろうにおけるアカウント削除と作品の削除が行われた程で2021年現在は小説化版がメインに物語が進行しています。アニメ化が行われる際にはその内容から地上波テレビの規制に合わせた「通常版」、地上波のテレビよりは規制は緩い配信サービスに合わせた「やり直しVer」、DVDなどに収録された修正などを一切入れない「完全≪回復≫ver.」が別途作られるなどしている作品です。

回復術士のやり直しのアニメ主題歌

アニメ回復術士のやり直しのオープニング主題歌はシンガーソングライターとして活躍する栗林みな実さんが歌う「残酷な夢と眠れ」です。作曲も栗林みな実さんが手掛け、作詞は畑亜貴さん、編曲を菊田大介さんが手掛けた楽曲で、栗林みな実さんにとっては38枚目となるシングル曲でした。

TVアニメ『回復術士のやり直し』公式サイト

回復術士のやり直しの原作あらすじネタバレ解説

1巻あらすじネタバレ

勇者になる事を夢見ていた少年ケヤルは大人になった日、「癒やしの勇者」に選ばれます。しかしその癒やしの力は使用すると相手の経験や記憶をも受け取ってしまう為、大きな怪我を治すとケヤル自身に精神的ダメージを受けるというものでした。これを嫌ったケヤルは能力を使う事を拒否しますが、それ故に仲間の勇者だった者達に薬漬けにされた上に奴隷のような扱いを受けるようになります。

薬漬けにされ正気を失っていたケヤルですが、勇者達との旅の間に「薬物耐性」を得た事で正気を取り戻します。そして魔王との戦いの最中、勇者達を裏切り、自らの力で魔王を倒すと魔王の持つ「賢者の石」と自身の力を合わせる事で世界の時間逆行を行い、ケヤルが勇者として選ばれ他の勇者達と冒険に出かける4年前にまで世界を戻してしまうのでした。

ケヤル自身も記憶を失ってしまいますが、魂に刻まれた僅かな記憶から星の精霊が降臨する湖にたどり着き、翡翠眼を手に入れた事で全ての記憶を取り戻します。記憶を取り戻したケヤルは他の勇者や王国に復讐するべく行動を開始します。2周目の世界でも基本的には1周目の世界と同じように時が流れる為、癒やしの勇者に選ばれたケヤルは勇者仲間の1人で王国の王女でもあるフレアに迎えに来られます。

しかしケヤルは事前に1周目よりも多めに薬物を摂取しておく事で薬物耐性を上げ、勇者として旅に出るよりも早い段階で薬物耐性を身につけ、薬漬けの日々を堪え続けました。そして国王の留守の隙を付き、檻を脱出sると復讐の対象の1人であるフレアに迫ります。自身のヒール能力も使った指折り拷問でフレアの心を折った上で陵辱し身も心も壊しフレアへの復讐を完遂させると、顔と記憶をも変えてしまうのでした。

こうして元王女の従者フレイアを手に入れたケヤルはケヤルガと偽名を名乗り、他の復讐を遂げる為の旅に出る事になります。旅に出る前、亜人種の1種である氷狼族の奴隷少女、セツナを奴隷商から買い上げその復讐心を煽って真の意味での仲間を加えケヤルガ一行は3人で王都を離れ、旅に出ました。

2巻あらすじネタバレ

肉欲に塗れた生活をしながら旅をするケヤルガ一行の前に勇者ではないものの、勇者にも匹敵する力を持つ「剣聖」クレハ・クレイラットが現れます。ケヤルは自身の能力でフレアの死亡を偽装し、その殺害を他人に押し付けていたのですが、それもバレてしまい、指名手配されていた為です。戦いになる両者ですが、セツナを仲間に加える過程知った、王国軍が盗賊を装って亜人種の村を襲撃している事実を伝えます。

当初はその話を信じなかったクレハですが、ケヤルガが自身の能力で半ば強制的にその時の現場を見せます。王国に忠誠を誓っていたクレハはこの事実とフレイアが正体を明かし、自身の旅を「王国の闇を暴く為の旅」とした事で心が揺らぐ中で、ケヤルガに媚薬も使ってクレハの心を落とし自らに恋心を抱かせるのでした。

ネタバレしておくとこの時点ではクレハはケヤルガの旅には加わっていません。ケヤルガからの命令で王国に残り、スパイをする事を命じられた為です。そのスパイとしての活躍は確かで、以降のあらすじに直接関わる機会こそ少ないものの、ケヤルガに様々な情報をもたらす形で貢献しています。

3巻あらすじネタバレ

再び旅を続けるケヤルガは人間と魔族が共存する街、ブラニッカに立ち寄ります。この街でケヤルガは1周目の未来で対峙する事になった魔王イヴに出会います。この時のイヴはまだ魔王ではなく、黒翼族の少女です。ただ先代の魔王が黒翼族であった事から魔王候補であり、同時に当代の魔王の命令によりイヴを含む黒翼族の者が狙われているという複雑な状態にありました。事情を知ったケヤルガが自身の目的も合ってイヴへの護衛を申し出ます。

時を同じくして、王国の第2王女でありフレアの妹でもあるノルンと1周目の旅で勇者仲間であったケヤルガにとっては復讐対象の1人である剣の勇者ブレイドがこのブラニッカの街に王国軍を率いてやってきます。ケヤルガがブレイドに復讐する為、好みの格好をしてブレイドを連れ出すとブレイドの強さの源である神剣ラグナロクを手放させた上で復讐を果たされる事になるのでした。

剣の勇者が行方不明になってもノルンの目的は変わりませんでした。ノルンは「この街の人間は魔族に支配・洗脳されているのでこの街を魔族から開放する」という名目で魔族を、「支配された人間を魔族から開放する為」という名目で街の人間を王国軍に襲わせはじめます。この攻撃によりケヤルガはブラニッカの街で出来た商人の友人を失う事になるのでした。

ネタバレするとケヤルガの復讐にはポリシーがあり、それが「自分からは手を出さない」事です。1周目でもノルンとの邂逅はあり、多少の辱めは受けたものの、勇者仲間達に比べれば大した事がなかった事もあり、ノルンはケヤルガの復讐の対象外でした。実はケヤルガには追われる身になった後、ノルンがケヤルガ出身の村を襲う策を与えたのではないかという懸念もあったのですが、確証はなかった為、復讐対象には含めていなかったのです。

しかしこの攻撃とケヤルガの友人を殺してしまった事により、ノルンはケヤルガに大義名分を与える事になってしまいます。ケヤルガは王国軍を倒しながらノルンの元に迫ると、ノルンの護衛をしていた王国でも3本の指に入る実力者トリストをも倒し、ノルンを捕縛します。ケヤルガはノルンに陵辱を加えた上で記憶を改変し、ノルンは生き別れの自身の妹「エレン」という記憶を与えられケヤルガの旅の一行に加わる事になりました。

4巻あらすじネタバレ

ケヤルガは当初の目的であったイヴを魔王にするという目的の為、イヴを神鳥カラドリウスと契約させる為、イヴの案内で黒翼族の里に赴きます。ケヤルガやセツナの指導もあって実力を伸ばしていたイヴは神鳥カラドリウスから与えられた試練を無事に乗り越えた事でイヴは神鳥カラドリウスと契約する事に成功します。これによりイヴは現魔王に挑む事が出る程の強さを手に入れるのでした。

しかしこのタイミングで黒翼族の里に魔王軍が襲来します。急ぎ駆けつけたケヤルガ一行ですが、彼らが辿り着いた時には既に里は壊滅状態、これに激昂したケヤルガとイヴによりその場にいた魔王軍は殲滅される事になります。深い後悔を抱えたイヴに対しケヤルガが自身がそれまでイヴに抱いていた感情が「愛」であった事に気づき本気でイヴを愛する事を決めます。

イヴもまたケヤルガへの思いを感じ取り2人は恋人関係になります。ネタバレすると回復術士のやり直しでは要所要所でケヤルガはヒロイン達を可愛がっていますが、ケヤルガにとってはいずれも自身の「所有物」という認識であり時には陵辱とも言える行為をしますがヒロイン達もそれを受け入れています。そんな中で旅に同行しているヒロインキャラクターの中で唯一の例外がイヴでした。

イヴもそういった事に興味こそ示しており、ケヤルガもそれに気づいていましたがケヤルガは決してイヴには自ら手を出す事をしていなかったのです。そして恋人になったケヤルガはイヴを他のヒロインとは違って優しく愛してやるのでした。イヴと結ばれたケヤルガは黒翼族の里の生き残りを従え、交流のある星兎族の集落を目指す事になるのでした。

5巻あらすじネタバレ

星兎族の里に辿り着いたケヤルガ一行ですが、実は星兎族は交流をする振りをして裏切っており、魔王に黒翼族を含む他種族の情報を流している事を知ります。スパイの女を捕らえて拷問にかけたケヤルガは星兎族の裏切り行為が星兎族の長の娘が囚われている為で仕方なく行っていた事を知ります。そこでケヤルガは長の娘を助け出す事にし、その結果、星兎族を寝返らせ自らの仲間にする事に成功するのでした。

さらにそこにそれまでスパイとして王国に残っていたクレハも合流。これにより戦力を整えたケヤルガ達はついに魔王を襲撃する作戦に出ます。クレハやカラドリウスなどの強力な仲間の活躍もあり、魔王の討伐を果たす事に成功したケヤルガですが、そこで予想外の出来事が起こります。ケヤルガの1周目の勇者仲間最後の1人である砲の勇者ブレットが現れ魔王の中にある賢者の石を奪われてしまうのでした。

6巻あらすじネタバレ

ブレットを追い王国を目指すケヤルガ一行はラナリッタが王国軍に襲われているのを発見します。王国兵を虐殺し街を救うケヤルガですが、そこでさらに女から襲撃を受けます。彼女を逆に捕らえて陵辱する中でケヤルガは「王国が黒い力を手にして国王が人ならざる存在になっている」という情報を手に入れる事になります。

王国に迫ったケヤルガ一行は王城に攻め入り国王と対峙します。しかしその力を持ってしてもケヤルガの力には及びません。元々復讐対象でもあった国王は醜く言い訳をするもケヤルガがそれで許すはずもなく、国民の前で磔にして生き地獄を味あわせるのでした。

7巻あらすじネタバレ

王城と魔王城を手中に収めたケヤルガですが、ブレットは行方不明のままでした。しかしブレットの方から動き出します。ブレット視点のあらすじをネタバレしておくと、ブレットは黒い力に魅せられた国王に「黒い騎士」にされてしまいましたが、賢者の石の力を使って力の制御に成功、グランツバッハ帝国に渡り中枢から支配するまでになっていたのです。

そしてブレットは帝国軍を操り王国と魔王城に進軍します。これに対しケヤルガもまた自身の地位からこれに対抗する事を決意し、全面対決をする事になるのでした。回復術士のやり直し7巻はこの戦いが幕開けになるところで終わっています。

8巻あらすじネタバレ

全面対決する事になるケヤルガとブレット。ケヤルガにとってブレットは復讐対象であると同時に1周目の旅の師匠的存在でもありました。つまりケヤルガの講じる策はブレット譲りでありブレットには通用しないのです。事実この戦いでケヤルガ側はブレット率いる帝国軍にどんどん押されていきました。

その押されっぷりは持ち前の高い知能から自身がノルンであると気づきながらもケヤルガを支え続ける軍師エレンを持ってして「賢者の石のちからを使いもう1度世界をやり直すべき」と進言される程切迫していました。そんな緊迫した状況でケヤルガはとんでもない一手を打ちます。なんとケヤルガ自らがブレットの元に貢物になる事でした。

これによりブレットの注意を削いだ事、さらにケヤルガを取り戻す為に、セツナやエレン達が文字通り死力を尽くして戦った事でケヤルガはブレット相手に知力戦でも勝利し、ついにはブレットにも復讐を果たし、ケヤルガは当初から復讐の対象として定めていた相手全てに復讐を果たす事に成功するのでした。そしてこの8巻を持って回復術士のやり直し最初のエピソードである「復讐編」とも言えるあらすじも幕を閉じます。

9巻あらすじネタバレ

回復術士のやり直し9巻ではケヤルガの元で新たに建国された「新ジオラル王国」の国王となったケヤルガは世界会議に出席する事になります。しかしこの新興国ともいえる新ジオラル王国に対し、世界の各国は自国の利益に反する存在であるとして排除する動きで結託していました。ピンチに陥るケヤルガですが、そこに姿を見せたのが魔王となったイヴでした。

魔王となったイヴはこの世界会議の場で「魔族はケヤルガの味方である」と高らかに宣言する事で場の空気を変えてしまいます。こうして魔族との協力関係を内外に示し、元々政治力に優れるエレンの力も借りながらケヤルガは世界を再生するべく新たな展開を迎える事になるのでした。

回復術士のやり直しのキャラ・登場人物一覧

登場人物一覧①ケヤルガ

回復術士のやり直しの主人公で癒やしの勇者となるのがケヤルガです。本名はケヤルですが、あらすじでも紹介したようにフレアとの1件以来はケヤルガを名乗り顔も変えています。元々は純真で心優しい性格をしていましたが1周目の経験から理性のタガが外れてしまって冷酷な性格になっています。一方で完全に理性を失っているわけではなく、自身なりのポリシーを持って行動しています。

ただ性格の破綻と復讐依存症とも言える症状はあらすじの中に垣間見る事ができ、相手をわざわざ復讐対象になるように矛盾した行動を起こす事も多いです。その癒やしの力は単純な癒やし能力以外にも派生しており、相手の技能をコピーする、記憶や能力を奪う、肉体を変化させる能力などを有しており、相手からコピーした技能も合わせて使用し戦うスタイルを取っています。

余談ですが、大元の原作である小説家になろう掲載版では名前は「ケアル」、偽名は「ケアルガ」でした。しかし元ネタと内容から配慮してか書籍版、漫画版、アニメ版では統一して今回紹介したケヤル/ケヤルガの名前で統一されています。

登場人物一覧②フレイア

ヒロインの1人でケヤルガに最初に復讐されたキャラクターがフレイアです。元々はジオラル王国の第一王女であるフレア・アールグランデ・ジオラルで、王女であると同時に術の勇者でした。表向きは優しい笑顔とカリスマ性を持ち合わせていますが全てを見下すサディスト的な二面性を持ち合わせています。癒やしの能力を使って倒れたケヤルガを見限り薬漬けにして奴隷のようにしたのも彼女によるものでした。

ケヤルガによる記憶改変後はケヤルガを溺愛する一方で、その本質は変わっておらず、愛する対象が元は自身だけだったのが自身とケヤルガだけに変わっただけである事が明らかになっています。ケヤルガ自身も元々は使い潰すつもりで連れ出しましたが後に愛着が湧いていました。

登場人物一覧③セツナ

ヒロインの1人で氷狼族の少女がセツナです。奴隷として捕らえられていた所をケヤルガに買われる形で仲間に加わります。元々成長上限が低く自身の行いによって仲間が囚われるなど人間に強い恨みを抱いていました。その強い憎しみからケヤルガが見込まれて買われ、ケヤルガの能力によって自身の能力を向上させていく事になります。

ケヤルガがセツナの復讐を手伝い、氷狼族を救った事で真の名を明かしてケヤルガの所有物になります。このような経緯からケヤルガ一行では珍しく記憶改変が行われていない真の意味でのケヤルガの仲間といえる存在です。本人の復讐心とケヤルガとの関係により能力を高めた事もあって特に近接戦闘に置いては勇者にも匹敵する程の強さを持っています。その強さからケヤルガ一行では近接戦闘の教官として他のメンバーを鍛えていたりもします。

登場人物一覧⑤イヴ

ヒロインの1人であらすじでも紹介したように1周目では魔王、2周目では魔王候補として登場したキャラクターがイヴです。高い素質を持ちながらも迫害された環境からそのポテンシャルを発揮出来ないでいる中、ケヤルガと出会い旅に同行、セツナの指導なども受けてその才能を開花させた事で神鳥カラドリウスの試練を乗り越える程に成長、その後無事に魔王の座に座る事になります。

1周目では銀髪でしたが、2周目に出会った時には黒髪でした。これは才能が開花していなかった為で、カラドリウスの試練で才能が開花した際に2本の角が生えると同時に銀髪になっています。しかしカラドリウスの力を借りる代償として生命力を削っており、髪の色素を失い、最終的には白髪になっているなどヒロインキャラクターの中でも1番見た目の変化が激しいキャラクターになっており、漫画版ではデザインも一部変更されています。

登場人物一覧⑥ノルン

ヒロインキャラの1人で、ジオラル王国の第二王女がノルン・クラタリッサ・ジオラルです。その高い知能は1周目の世界で唯一、ケヤルガが裏切る前に正気に戻っているのを見抜いた存在で、2周目に記憶を取り戻したケヤルガにも1番警戒された存在でした。姉のフレアが勇者である為、劣等感を抱いており、同時に姉に認めてもらいたいという一心でその知能を身に着けています。

ただ性格は冷酷な性格で合理性が高い一方で味方の感情なども一切考慮しない面が見られます。あらすじで紹介したようにケヤルガの生き別れの妹エレンとしての記憶を与えられた後も、有用性からその知能はそのままにされており、その結果として記憶を取り戻す事なく、自身の分析能力だけで自身の正体がノルンである事に気づいています。あらすじの中で記憶を改変されながら自身の正体に気づいたのはノルンだけです。

自身がノルンであると気づいた後も今の方が好きという理由でエレンである事を受け入れてケヤルガの元でケヤルガを支える道を選んでいる稀有なキャラクターになっています。

登場人物一覧⑦ブレイド

剣の勇者で1周目の世界ではケヤルガの仲間だったキャラクターがブレイドです。引き締まった身体と男装から男だと勘違いされがちですが、その正体は金髪碧眼の女性です。ただ本人はレズビアンであると同時にかなりの男嫌いである為、ケヤルガに暴力を振るっていました。1周目の世界では特にフレアを慕っていながらも訪れる街では目に留まった女性を壊してしまう程に食い散らかしている1面も持ち合わせています。

2周目の世界ではフレアが表向きは死亡している為か、周囲の女性に対しての扱いがさらに過激になっており、そこをケヤルガに利用されて復讐される事になりました。余談ですが、剣の勇者とはいっても剣術の実力自体は剣聖クレハには遠く及びません。それでもブレイドが勇者でいられるのは身体能力を向上させ不浄を癒やす能力を持った神剣ラグナロクを保持している故になっています。

登場人物一覧⑧ブレット

1周目の勇者仲間の1人で、黒い肌でスキンヘッドの筋骨隆々な男がブレットです。砲の勇者であると同時に普段は教会の神父として活動、身寄りのない少年達を引き取って育てている善人に見えますが、その実は少年趣味のゲイで、ケヤルガにも一目惚れしている他、教会の少年達も自身の性のはけ口にするべく洗脳めいた事を行っています。漫画やアニメでは壁一面にはられたケヤルの手配書などでその思いが表現されています。

またこの少年の一部を諜報機関に潜り込ませるなど搦め手なども使える事からケヤルガが2周目で活動する際の知識の多くはブレットからもたらされたものでした。漫画版やアニメ版では性的なはけ口にするだけでなく言うことを聞かない少年に対して暴力を振るうような一面も描かれています。

登場人物一覧⑨アンナ

少年だったケヤルが育った村で早くに両親を失っていたケヤルを親代わりとして育ててくれたのがアンナです。復讐に囚われた2周目のケヤルガを持ってして、世界で唯一、打算のない愛を注いでくれた人として初恋の相手となっています。

原作のライトノベルとアニメ版では少し扱いが変わっており、原作のライトノベルではケヤルによってケヤルの顔に変えられたレナードによって村を襲われた際に自殺に追い込まれるという最後を迎えているのに対し、アニメ版ではレナードによって捕らえられ強姦された上で放心状態で生存していました。しかしケヤルガが助け出した時には衰弱しており、ケヤルガの顔を見て安心したような笑顔を見せて死亡するという最後を迎えています。

登場人物一覧⑩クレハ

ヒロインの1人ながらそのポジションからあらすじの中では中々活躍が描かれない不遇なポジションがクレハです。剣聖と呼ばれる銀髪の美少女で、ケヤルが1番最初に癒やしの力を使った相手でもあります。ケヤルガに心酔してからもケヤルガの命令により旅に同行せず、王国のスパイを行っていました。

魔王討伐に際し、情報と共に正式にケヤルガの一行に加わりさらには既にその時点では剣の勇者ブレイドがケヤルガによって死亡していた事もあって、ブレイドに変わる剣の勇者として目覚める事になります。元より剣術ではブレイドに勝る実力を誇っており、戦闘面ではセツナと共に大きく活躍しているキャラクターになっています。

回復術士のやり直しの主なアニメ声優キャスト一覧

ケヤルガ役/保住有哉

アニメ回復術士のやり直しにて主人公ケヤルガ役の声優を担当したのが声優の保住有哉さんです。2015年から活躍する声優さんでアニメやゲームはもちろん、キャラクターソングも手掛けるなど歌唱力も持っている声優さんになっています。これまでには「ドリフェス!R」の日高なな緒役、「ACTORS -Songs Connection-」の往田詩役、「セブンナイツ レボリューション -英雄の継承者-」のギルダン役などを務めています。

フレイア役/渋谷彩乃

アニメ回復術士のやり直しにてフレイア役を担当したのが渋谷彩乃さんです。2014年にデビューした声優さんで、フレイア役が初めて演じたヒロインキャラクターでした。これまでには「僕のヒーローアカデミア」の絢爛崎美々美役、「BanG Dream!」の小塚千穂役、豊崎麻里恵役、岡入果歩役などを演じています。

セツナ役/石上静香

アニメ回復術士のやり直しにてセツナ役の声優を担当したのが声優の石上静香さんです。2010年にデビューした声優さんで実際に商業誌で連載作品を持った事がある程高い画力を持っている声優さんとして知られています。これまでには「健全ロボ ダイミダラー」の喜友名霧子役、「終末のハーレム」の石堂寧々子役、「超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです!」のプリンス暁役などを演じています。

クレハ役/相川奈都姫

アニメ回復術士のやり直しでクレハ役の声優を担当したのが2010年代から活躍する声優の相川奈都姫さんです。これまでには「モンスター娘のいる日常」のセントレア役、「妖怪ウォッチ」のサトちゃん役などを演じています。

イヴ役/高森奈津美

アニメ回復術士のやり直しでイヴ役の声優を担当していたのが高森奈津美さんです。2009年から活動している声優さんで、落ち着いた声質から女性キャラクターはもちろん少年キャラクターを演じる機会も多い声優さんです。これまでには「Another」の見崎鳴役、「指先から本気の熱情-幼なじみは消防士-」の藤橋涼役、「メジャーセカンド」の茂野いずみ役などを担当しています。

ノルン役/津田美波

アニメ回復術士のやり直しにてノルン役の声優を担当したのが津田美波さんです。2009年から活動する声優さんで幅広い声質から少女役から少年役、人間以外のキャラクターを演じる事もある声優さんです。これまでには「デスマーチからはじまる異世界狂想曲」のリザ役、「アイドルマスターシンデレラガールズ」の小日向美穂役、「蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-」の四月一日いおり役などを演じています。

ブレイド役/ふじたまみ

アニメ回復術士のやり直しにてブレイド役の声優を担当したのがふじたまみさんです。2006年にデビューした声優さんで2016年までは「藤田 麻美」名義で活動していました。これまでには「俺の妹がこんなに可愛いわけがない。」の高坂京介の幼少期役、「アイカツ!」の近藤真子役などを演じています。

ブレット役/稲田徹

アニメ回復術士のやり直しにてブレット役を演じていたのが稲田徹さんです。低く響く声質が特徴の声優さんで、男らしいキャラクターはもちろん、オネエキャラや甲高い声のキャラを演じるなど幅広く対応出来る声優さんです。これまでには「銀河英雄伝説 Die Neue These 邂逅」のビッテンフェルト役、「東京EPS」の漆葉竜胆役、「キルラキル」の蟇郡苛役などを演じています。

アンナ役/西明日香

アニメ回復術士のやり直しにてアンナ役を担当したのが声優の西明日香さんです。2008年にデビューした声優さんでナレーターにあこがれて声優になったという経歴を持っています。これまでには「ブラッククローバー」のミモザ・ヴァーミリオン役、「魔法科高校の優等生」のアメリア役、「三者三葉」の葉山光役などを演じています。

回復術士のやり直しの用語をネタバレ解説

ネタバレ解説①神剣ラグナロク

剣の勇者ブレイドが所持していた神装宝具が神剣ラグナロクです。見た目は派手な装飾や宝石があしらわれた両手剣の見た目をしています。本来の剣は使用すれば切れ味が落ちますが、どれだけ使っても切れ味を保ち続けるなど剣としても使い勝手がいいだけに限らず、所有者の身体能力の向上と不浄を癒やす力を持っています。2周目ではブレイドの死亡に合わせてケヤルガに持ち出され宝具に戻った後、神甲ゲオルギウスとなりました。

ネタバレ解説②神杖ヴァナルガンド

1周目のフレイアが術の勇者フレアとして使用していたのが神杖ヴァナルガンドです。世界樹の枝から作られた杖で、どの属性の魔法も威力や精度を高める事が出来る杖で、さらには魔力を溜め込む力を持ち、通常では発動できない魔法を自身や他者の魔力を溜め込む事で発動させる事が出来る力を持っています。2周目では槍の勇者と対峙した際にそれを奪いフレイアに与えられる形で再び所有する事になりました。

ネタバレ解説③神甲ゲオルギウス

1周目では宝具を与えられる事すらなかったケヤルガが2周目にブレイドから奪う形で手に入れたのが神甲ゲオルギウスです。見た目は精巧な紋章が刻まれた手甲です。自然界の魔力を用いた防御を出来る他、自動でヒールを発動する力、さらには本来はケヤルガが対象に触れなければ使用出来なかった「改悪」の能力を前方1メートルまで拡張する能力を持っています。

ネタバレ解説④神砲タスラム

砲の勇者ブレットが所有していたのが神砲タスラムです。魔力を弾丸として発動し、400mもの射程を誇る武器になっています。実は本体は拳銃ですが、ブレットはこれをオプションパーツをつけて大砲に見たたてており、ブレットはこの事実を勇者仲間や国王プロームにすら秘匿して使用していました。

ネタバレ解説⑤ジオラル王国

今回紹介したあらすじの舞台となる国がジオラル王国です。人間の領域の最南端に位置する王国で表向きは人間を魔族から守る盾の役割を果たしているとされていますが、その実は、黒い力に囚われた国王プロームにより魔族を攻め亜人の人権を奪って奴隷にしている国です。この実態がケヤルガはフレアを始めとした他者を顧みない者を生み出す要因になっていると考えており、王国そのものも復讐の対象に含まれていました。

ネタバレ解説⑥ブラニッカ

回復術士のやり直しの世界において唯一人間と魔族が共存している街となっているのがブラニッカです。元々魔族領と王国領の国教沿いにあり、20年前に戦乱がありましたが王国がこれを見捨てた事で現在は魔族領になっています。ノルンによる浄化作戦が行われた舞台となりました。

ネタバレ解説⑦ヴィソーヴ

あらすじでも紹介した黒翼族の里があるのがヴィソーヴです。黒翼族の巫女達が護る聖域であり、神鳥カラドリウスの力もあって魔王さえも手が出せずにいました。

ネタバレ解説⑧ラナリッタ

ジオラル王国国内において王都を除けばかなり発展している街がラナリッタです。冒険者が多く集まる街としても知られる一方で治安は最悪とも言える程で、合法非合法共に様々な商品が手に入る街になっています。あらすじの中では序盤にケヤルガがセツナを購入した他、ブレットを追うようになった頃には王国軍に襲われるなどしていました。

ネタバレ解説⑨アルバン

王国内にある小さな村の1つがアルバンです。ケヤルの故郷でもありアンナはここに住んでいました。小さいながらも長閑で平和な村でしたが、ケヤルガが王国にとって反逆者になった事で、ジオラル王国軍に滅ぼされ、村人はケヤルガをおびき出す為に処刑される事になりました。

回復術士のやり直しの名言や名セリフ集

名言①「どうしても治したいものがあるんだ…」

この石の力で回復を使う。どうしても治したいものがあるんだ。この世界そのものを回復する。そして四年前、あんたに出会う前からやり直すよ

1話の冒頭、回復術士のやり直しのきっかけとも言える名言になっているのがこの名言です。勇者仲間を裏切り自ら魔王を倒したケヤル。そこで相対したのは自身だけエリクサーを隠し持っていた術の勇者フレアでした。フレアは魔王の心臓から得られる魔術の力を高める賢者の石を渡すようにケヤルに迫りますが、ケヤルはそれを拒否、この名言で世界の時間を逆行させるのでした。

名言②「他人に酷いことができるのは…」

俺は思うんだ。他人に酷いことができるのは他人の痛みが分からないからだって

ケヤルガの復讐は1周目の世界での出来事が主ですが、中にはそうではないものも含まれています。2周目だからこその復讐と言えるのが近衛騎士隊長のレナードに対しての復讐です。レナードはケヤルガに暴行を加えた挙げ句、アルバンの村を襲った張本人でした。これを知ったケヤルガはレナードに復讐を行いこの名言をぶつけるのでした。

ただこの名言を代表するようにケヤルガの名言には自己矛盾を抱えたものが多いです。確かに最初に手を上げたのはレナードですが、その後、レナードはケヤルガによって王女殺しの罪を着せられケヤルガに恨みを抱いていた故にアルバンの村に手を出したのです。アルバンの村を襲う事自体はノルンの発案ですが、復讐が復讐を生んでいる典型的な例となっています。

回復術士のやり直しに関する感想や評価

ここからは既に原作や漫画版、アニメなどの回復術士のやり直しを視聴した人の感想を紹介していきます。回復術士のやり直しは残酷表現などを抜きにしても復讐劇である故に人を選ぶ作品であるとされていますが、復讐相手が総じてクズである為、読んでいてスカっとするという声が多くなっています。ケヤルガの行動指針がはっきりしている事も物語として分かりやすいという声も多いです。

原作は絵のない小説なのでともかく漫画版やアニメ版はこれを一般の漫画誌で連載、地上波で放送していいのかと言われ、1つの線引となる作品になるとされています。残酷表現はもちろんながら、エロ漫画顔負けなエロシーンなどもあり、漫画の表現やアニメの見せ方などで工夫しているとはいえよくメディアミックスされたなと驚く声も多くなっています。

アニメ版は規制なども配慮していくつかのバージョンが作られている一方で漫画版は一般商業誌に一般の漫画として連載されており、流石に問題なのではないかとされていました。ただ漫画版の連載自体は2021年現在も続いており、既に原作小説と同じく9巻出ている事からも今後回復術士のやり直しを線引にしてもっと過激な漫画作品が出てもおかしくないのではとされています。

規制ありのバージョンが放送されたアニメ版に関しては、特に地上波で放映されたものはある意味で醍醐味とも言えるシーンがどうしても規制の対象になる為、見れたものではなかったとする声も多い一方で、そういった絵的に見せられないシーンを声優の演技力などで見事にカバーしていた点が良かったという声も多くなっています。

回復術士のやり直しの漫画ネタバレまとめ

回復術士のやり直しはネット小説から始まり、漫画版、アニメ版とメディアミックス展開もされている人気作品です。漫画やアニメは規制されないのが驚きと言われる程の内容ながらも変にぼかさず本筋にうまく絡めた表現が良いという声も多い作品になっています。

異世界転生系が多いなろう小説の中でも人を選ぶ作品であると言われながらも漫画版やアニメ版もある高い人気を誇る作品なのでまだ読んでいないという人はぜひ1度手に取ってみてはいかがでしょうか?

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