2021年12月12日公開
2021年12月12日更新
【NOBELU -演-】あらすじと最終回をネタバレ!漫画の結末と読者の感想は?
脚本家・野島伸司先生が原作を担当した漫画「NOBELU -演-」は、子役ブームが到来した現代を舞台に、親の思惑によって子役タレントとなった子供たちの熾烈な競争や、子役の過酷な世界を描いた作品です。本文では、漫画「NOBELU -演-」のあらすじネタバレと、最終回のあらすじ結末ネタバレ、「NOBELU(ノベル)」の登場人物一覧や、NOBELUに関する感想や評価を紹介します。
目次
NOBELU -演-とは?
漫画「NOBELU -演-」は、空前の子役ブームの裏側でひしめく、子役タレントの親たちの思惑や、熾烈な演技競争に翻弄される子役タレントの心情をリアルに描いた作品です。以下では、「NOBELU -演-(ノベル)」の漫画あらすじネタバレ、最終回のあらすじ結末ネタバレ、NOBELUの登場人物一覧、作品に関する感想や評価を、あらすじネタバレ紹介します。
NOBELU -演-の概要
漫画「NOBELU -演-」は、野島伸司原作・吉田譲作画による作品で、2013年~2014年にかけて週刊少年サンデーで連載されました。物語は、空前の子役ブーム時代を舞台に、我が子を利用して一獲千金を狙う親たちや、主人公・波田ノベルをはじめとする子役たちの熾烈な競争・奮闘、演じることの苦痛やそれぞれの苦悩を描いた作品です。
NOBELU -演-の作者
漫画「NOBELU -演-」の原作者・野島伸司先生は、TVドラマ「家なき子」で知られる脚本家で、近年は漫画やアニメの脚本も執筆しています。「NOBELU -演-」は、野島先生の初となる漫画原作を担当した作品にあたります。
NOBELU -演-のあらすじネタバレ
漫画「NOBELU」は、母親の意向で子役タレントとなった主人公・ノベルや、人気と実力を兼ね備えた人気子役たちとの熾烈な演技競争はもちろん、子役たちの心情も見どころです。以下では、漫画「NOBELU -演-」のあらすじネタバレを紹介します。
あらすじネタバレ①毒親に育てられた波田ノベル
母親の浪費が原因で父親が家を出て行った後も、母親のイズミは働こうとせず、残された息子を子役としてお金を稼がせようと考え、息子・ノベルをキララタレント事務所に入れます。事務所には、お金持ちのお嬢様・星名ヒバリや、市川清五郎の芸名で活動する田中純也などの子役がひしめき、母子家庭で貧しい暮らしを強いられていたノベルは、ある理由からヒバリからいじめを受けます。
そこへ、事務所のゴールドクラスに所属する子役4人が現れ、ノベルは一時的に窮地を脱し、ヒバリは思いを寄せるトップ子役・斑鳩トーリから心もとない言葉を浴びせられます。ショックからヒバリのノベルいじめは過激化するも、追い詰められたノベルに出現したもう1人の人格・マーロウによって反撃を食らいます。ヒバリ一派は、次の学芸会でノベルに復讐するべく、彼を浦島太郎の亀の役に推薦し、窮地に追い込みます。
しかし、窮地を逆手にとったノベルの別人格によって、難局を乗り越えることが出来ました。その後、事務所ではゴールドクラスへの昇級試験が行われ、一次試験はノベル・ヒバリが通過しました。そして、昇級をかけた二次試験では、ノベルの人格にマーロウが現れたことで、ゴールドクラス入りは、ノベルに決まりました。
あらすじネタバレ②ゴールドクラスに入るノベル
ノベルがゴールドクラス入りにした頃、母親は闇金で2000万円の借金を作ってしまい、その返済金はノベルが子役で成功した時に得られるお金でまかなうようにと、要求されます。一方、マーロウの存在から、ノベルは学校の保険室の先生から多重人格障害を疑われるも、母親の借金返済のために子役を続けることを決めます。
ある日、他のタレント事務所との演技対決が行われ、ノベルは他事務所に移籍したヒバリと演技を競います。演目は「美女と野獣」で、ダンス経験のないノベルはヒバリにリードされるまま演技を続けるも、そこへマーロウが出てきたことで、形勢逆転をします。ヒバリは、ノベル(マーロウ)の顔に薬品を吹きつけるなど妨害に出るも、マーロウの機転により僅差でノベルが勝利します。
あらすじネタバレ③ヒバリ誘拐事件
他のタレント事務所との演技勝負に勝ったゴールドクラスの子役たちは、真行寺マモリの母親から相談を受け、マモリの心を支配する・最後の子を解放させ、彼を救い出します。その後、ノベルはマモリと親しくなるも、いつまでも母親の借金を返済できないことを憂いており、母親の借金取りのボスがサンタ姿で波田家に現れます。
サンタは、借金返済の打開策とて実家がお金持ちの子役・ヒバリを誘拐し、ノベル母親も連れていかれます。そして、受渡日当日、身代金を受け取りにきた闇金業者の1人が警察に逮捕されるも、ノベルの家で警察の動向を察したサンタは、仲間と共にヒバリを連れ出し、山に捨てようと試みます。そこへ、ノベルことマーロウが出現し、持ち前の演技力を駆使して、闇金業者たちの説得にあたります。
しかし、マーロウの説得は彼らには通じず、マーロウ達は命の危険にさらされます。その時、ノベルの真ん中の子が出現し、殺し屋のトラウマを思い出させる演技で、警察が駆けつけるまでの時間稼ぎをし、事なきを得ます。また、キララ事務所では、ノベルを除くゴールドクラスの子役全員が、多額の移籍金と共に他事務所へ移る事態が発生します。
天塩にかけて育て上げた子役4人の突然の脱退は、専属トレーナー・安西に絶望を与えます。同時に、事務所唯一の希望となったノベルに希望を見出し、彼の演技指導に取り掛かります。
あらすじネタバレ④子役の子役による子役のための映画
ノベルを人気子役へとのし上げるべく、安西は自ら脚本を手掛け、ノベルを主人公にした映画の製作を計画し、15の子役の座をかけたオーディションを開催します。出演する子役が決まり、映画製作も順調に思われた矢先、映画の製作費を仲間に持ち逃げされるトラブルが発生します。途方に暮れる安西でしたが、そこへサンタを引き連れたノベルの母親が現れます。
安西とノベルの母親はかつて恋人同士であり、安西を激励すると製作費として20億円を差し出します。その後、一行は船でロケ地に向かうも、サンタの部下が裏切りを働き、異常事態が発生します。子役たちは持ち前の演技で窮地し、ゴムボードで脱出するも、大人たちは逃げ遅れしまい、船の爆発に巻き込まれてしまいます。
残された子供たちは、そのまま無人島に到達し、トーリを筆頭に子役たちの共同生活が始まり、その様子を別室のモニターから大人たちが見ていました。実は、船の爆発は全て演技であり、無人島での子役達の様子を探るための前フリと判明します。その頃、無人島では、子役たちが映画の台本に沿ったような形で生活を営むも、本土へ帰りたいトーリ派と帰りたくないノベル派の対立が勃発します。
トーリは、力づくで味方を増やし、ノベル派を追い込むも、トーリに拉致された女子達は自ら第三勢力を立ち上げ、トーリの手で幽閉されたテトラと共に戦う意思を見せます。一方、ヒバリは、サンタと出くわし、無人島での撮影の秘密を明かされます。これを絶好の機会とみたヒバリは、自分がこの映画の主役として終われるように画策します。
無人島では、勢いを増す女子勢をノベルが掌握し、男子勢を不思議な力で操り始めたトーリは、島の覇権を賭けてトーリと対峙します。2人は、雷を使ってスマホの電源を一時的に復活させ、SOSを出そうと試み、その手始めとして、自分の心の中にいる最後の子を解放させます。そして、自らに呪縛をかける最後の子を消滅させるため、ノベルとトールはスマホを天にかざし、雷を落とします。
ノベルとトーリーは意識不明の重体に陥り、心肺蘇生が行われる中、ノベルはマーロウと出会います。マーロウの正体は、ノベルの本当の人格であったものの、母親の抑圧によって気弱な副人格が表に出てしまったことを聞かされます。そしてマーロウがノベルの主人格に戻ると同時に、ノベルとトールは意識を取り戻し、映画撮影は終了しました。
NOBELU -演-の最終回あらすじ結末ネタバレ
子役による作品とは思えない過酷な撮影や、主人公と天才子役の行方まで、漫画「NOBELU」は最終回結末まで怒涛の展開が繰り広げられます。以下では、「NOBELU -演-」の最終回あらすじ結末をネタバレ紹介します。
ネタバレ①ノベルは日本アカデミー最優秀新人賞を受賞
無人島を舞台に撮影された安西の映画は、「15 子供達の存在を賭けた戦い」として上映され、子供たちの迫真の演技が話題を呼び、大ヒットを記録しました。また、映画「15 子供達の存在を賭けた戦い」の主人公を演じたノベルは、日本アカデミー最優秀新人賞に選ばれるも、安西は喜ぶ素振りを見せず、次はハリウッドでの主演男優賞を獲得をノベルに課し、その準備期間としてロンドンの演劇学校へ向かわせます。
ネタバレ②ロンドンの演劇学校に通う事を決めるノベル
ノベルが日本を離れる日が訪れ、切磋琢磨し合った子役仲間の激励を受けます。空港には、母親が見送りにきており、彼の父親は、真田という俳優であることを告白します。ノベル自身も、家を出て行った父親が実の父親ではいことを何となく知っており、演劇の頂点に立つことを誓います。
ノベルが搭乗するイギリス行きの飛行機には、かつてのライバル・ヒバリとトーリが席に座っていました。実は、トーリにそっくりの人物は、彼の一卵性の双子の弟・カイリでした。カイリは、生まれつき腎臓に疾患を持っていたものの、兄・トーリの腎臓移植を受け回復を遂げました。そして、座席を移動するヒバリ・カイリに対し、ノベルは「お前らレベルが俺を語るか」と言い放ち、物語は結末を迎えます。
NOBELU -演-の登場人物一覧
出典: https://prcm.jp
「NOBELU」に登場する子役たちは、大人顔負けのプロ意識の高さや、目的のためなら手段を選ばない冷酷さも秘めており、子役世界の過酷さを物語っています。以下では、「NOBELU -演-」の登場人物をあらすじネタバレ紹介します。
波田ノベル
「NOBELU」の主人公で、2003年5月4日生まれの10歳、学業・運動共に平均レベル、気弱かつネガティブな性格が目立ついじめられっ子であるが芯は強いです。母親の意向でキララタレント事務所に入り、ゴールドクラスへの編入や、母親の借金の悩み、無人島での命懸けの撮影を経て、日本とトップクラスの子役へと成長します。最終回では更なる高みを目指し、ロンドンの演劇学校へ留学します。
真行寺マモリ
IQ170の頭脳と外国語が堪能な天才児である一方、性格は冷静沈着で表情に乏しいです。ノベルの小学校の保険医・真行寺トモエの娘であり、心理学への興味から自らDID患者となるも、最後の子に支配されたことで、母親から監禁されるも、ノベルたちの最初の子に干渉されることで正気を取り戻しました。また、ノベルとは同じ幼稚園に通った幼馴染の関係にあります。
斑鳩トーリ
キララタレント事務所のゴールドクラス所属で、トップクラスの人気を誇る国民的子役です。病弱な双子の弟を大切に想う家族愛に満ちた人物である反面、母親の愛情にも飢えていました。事務所を移籍後、片方の腎臓を弟に移植させ、ノベルが主演の映画の映画撮影に挑みます。最終回では、雷に打たれた影響で幼児退行してしまい、回復した弟・カイリがロンドンへ留学することになりました。
雫石ミコ
キララタレント事務所のゴールドクラス所属で、「国民の一人娘」と称される国民的子役です。普段は内気で物静かな性格であるが、最初の子・スカーレット・オハラと入れ替わることで感情豊かになります。私生活では、父親からの過剰な愛情や、それらに嫉妬する母親からの精神的な虐待の影響で、ノベル・トーリと同じくDIDを発症しています。
碑文谷サユミ
キララタレント事務所のゴールドクラス・碑文谷タケルの妹で、子供らしさと大人びいた部分を併せ持つ子役です。安西のオーディションに合格するも、無人島での撮影中に過保護な兄への不満・怒りなどが限界に達し、DIDを発症してしまいます。
NOBELU -演-に関する感想や評価
以下では、子役タレントたちの熾烈な競争を描いた、漫画「NOBELU -演-」に関する感想や評価を紹介します。
感想1:インパクトあるセリフが面白い
少年サンデーで連載されてる『NOBELU(ノベル)』はもう少し話題になってほしいな。野島伸司さん初の漫画原作。強烈な台詞おもしろい。
— 内古閑智之[CHP] (@uchikoga) May 19, 2013
漫画「NOBELU」は、最終回結末まで予測不能な展開や、大人顔負けのプロ意識を持つ子役タレントのキャラ設定が注目され、子供とは思えない強烈なセリフは、大人読者に多大なインパクトを与えました。また、「NOBELU」は、大ヒットドラマの脚本家で知られる野島伸司先生の初の漫画原作であり、もっと漫画「NOBELU」を知ってほしいとの感想も見られます。
感想2:少年漫画とは思えない怖さと面白さ
サンデーの新連載『NOBELU(ノベル)』がとてつもない。。。これ少年誌に載せて良いのか?"怖いもの見たさ"で面白い漫画という印象。
— ちゅーた (@chuchuchuchuta) March 19, 2013
演劇を題材にした作品の中でも、子役に焦点を当てた「NOBELU -演-」は、最終回結末まで怒涛の展開が繰り広げられ、少年漫画とは思えない作品とも評されています。一方、「NOBELU」を怖いもの見たさで読んでみたら面白かったという感想も見られ、ホラー系を彷彿させる世界観も注目されています。
感想3:「NOBELU」の結末が気になる
【お願い】
— 血染ヂルチ🩸🗡 (@chizome_ziruchi) July 15, 2021
以下写真の漫画「NOBERU ノベル-演-」をめちゃくちゃ探してる!全部で8巻ある筈なんだけど、2013年の漫画で絶版しててBOOK・OFFにもなかなか無いんだよな!(1巻のみ所持)俺様の人生の中で一番印象に残ってる漫画!持ってるやついないか…?よっぽど酷い状態じゃなかったら買取たい! pic.twitter.com/eXZADdkFs1
漫画「NOBELU」は、少年漫画らしからぬ作風から掲載誌・少年サンデーでの人気は低かったものの、子役を題材にした独特の作風や、ホラーサスペンスを彷彿させる怒涛のストーリー展開が、コアなファンに愛されています。「NOBELU」の感想の中には、人生で一番印象に残っている作品として挙げられており、物語の結末を知りたい、単行本を全巻揃えたいとの声も見られます。
NOBELU -演-の最終回ネタバレまとめ
漫画「NOBELU -演-」のあらすじネタバレ、最終回あらすじ結末のネタバレ、「NOBELU」の登場人物一覧、作品に関する感想や評価を、あらすじねバレ紹介しました。「家なき子」で知られる脚本家・野島伸司先生が原作を担当した「NOBELU -演-」は、子役という特殊な世界を舞台にした作風や、芸能界での生き残りをかけた子役たちの熾烈な演技競争など、独特の世界観が根強い人気を誇っています。