泣くようぐいす(木多康昭)はどんな野球漫画?登場人物や最終回の結末は?

「週刊少年マガジン」に連載されていた「泣くようぐいす」はどんな野球漫画で最終回はどんな結末を迎えたのでしょうか?「幕張」「喧嘩稼業」といった作品で知られる作者木多康昭さんの「泣くようぐいす」は1999年から2000年に連載されていました。野球漫画のひとつである「泣くようぐいす」ですが、内容を知らない方もいるのではないでしょうか?今回は「泣くようぐいす」の内容や登場人物、そして最終回の結末や作者の木多康昭さんについて紹介します。

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目次

  1. 泣くようぐいす(木多康昭)はどんな野球漫画?
  2. 泣くようぐいすの漫画の登場人物・キャラ一覧
  3. 泣くようぐいすの漫画あらすじと最終回結末ネタバレ
  4. 泣くようぐいすの作者・木多康昭のその他の連載作品
  5. 泣くようぐいすの漫画に関する感想や評価
  6. 泣くようぐいすの漫画まとめ

泣くようぐいす(木多康昭)はどんな野球漫画?

泣くようぐいすの漫画の概要

「泣くようぐいす」は1999年から2000年まで「週刊少年マガジン」に連載されていた野球漫画で、作者は木多康昭さんです。作者の木多康昭さんについては次の項で詳しく紹介します。「泣くようぐいす」は千葉県幕張の高校にある野球部を舞台にした野球漫画ですが、ギャグ漫画としての側面も強い作品です。しかし、コメディだけではなくシリアスなシーンもある内容となっています。

そんな「泣くようぐいす」は単行本が7巻まで発行されましたが、その最終回の内容から打ち切りエンドではないかと言われています。その最終回の内容についてはこの記事で触れますのでチェックしてください。このほか、作者の木多康昭さんが手がけた前作「幕張」と同じようにパロディや芸能人ネタなどが登場する作品です。

泣くようぐいすの漫画の作者

「泣くようぐいす」の作者である木多康昭さんは千葉県出身で、「幕張」「泣くようぐいす」ともに千葉県の幕張が舞台の作品となっています。そんな作者木多康昭さんは1995年に「週刊少年ジャンプ」で開催されていた「ホップ☆ステップ賞」で佳作を受賞、同年「週刊少年ジャンプ増刊」に「仮面の告白」が掲載され漫画家としてデビューしました。また、同年12月に赤塚賞を受賞したことで連載が決定します。

作者木多康昭のはじめての連載となった漫画作品は1996年から1997年まで「週刊少年ジャンプ」に掲載された「幕張」です。その「幕張」は「泣くようぐいす」と同じように野球漫画ですが、よりギャグ漫画としての側面が強い作品でした。「幕張」の最終回のあとしばらく連載がなかった作者木多康昭さん、集英社との専属契約を打ち切り講談社の「週刊マガジン」で「泣くようぐいす」の連載を開始しました。

「泣くようぐいす」が最終回を迎えたあと、2000年から「平成義民伝説 代表人」の連載スタート。さまざまな問題が発生した作品として有名な「平成義民伝説 代表人」については「泣くようぐいすの作者・木多康昭のその他の連載作品」で紹介します。その後、「週刊ヤングマガジン」で「喧嘩商売」の連載をスタートさせました。

「喧嘩商売」は「週刊ヤングマガジン2010年40号」で第1部が完結し、長期休載を経て2014年2・3合併号で第2部がスタートしました。第2部は「喧嘩稼業」とタイトルが改められて連載中ですが、2021年11月現在で不定期連載となっています。

『泣くよ うぐいす(1)』(木多 康昭)|講談社コミックプラス

泣くようぐいすの漫画の登場人物・キャラ一覧

千石うぐいす

ここからは野球漫画「泣くようぐいす」の登場人物・キャラ一覧を紹介します。最初に紹介する登場人物・キャラ一覧は本作の主人公である千石うぐいすです。幕張第一高校の1年生で、守備位置はセンター。原幕野球部のマネージャーである小口詩織に騙されたことをきっかけに、小口詩織の彼氏である蘇我昭彦に敵対心を燃やします。蘇我昭彦は原宿幕張高校のエースで、千石うぐいすも甲子園を目指します。

千石うぐいすは身体能力に優れていて、150㎞/hの速球を初球からホームランにしたりセンターゴロでバッターをアウトにしたことがあります。さらに、ピッチャーではありませんが140km/hの球を投げられます。基本的には真面目に野球をしますが、野球漫画「泣くようぐいす」が途中からギャグ路線が強くなり、そのころから幼馴染の剛田光年やその配下の戦ったりしました。

また、自称幼少期、グレイによって改造手術を施された改造人間の千石うぐいす。当時流行していたホラー映画「リング」のパロディシーンで、呪いのビデオを見たときにビデオから出てきた貞子に対してプロレス技で返り討ちにしたこともあります。

御供サト

続いて紹介する野球漫画「泣くようぐいす」の登場人物・キャラ一覧は御供サトです。幕張第一高校野球部のマネージャーで、「泣くようぐいす」のメインヒロイン的な存在。筋肉フェチという性癖があり、「筋肉」という文字を見ただけで興奮します。うぐいすに操を狙われることが度々ある御供サトですが、「強豪校はマネージャーも可愛い」という話題が出たときは、うぐいすたちに「それならうちは予選敗退」と酷評されました。

千石うぐいすと私羅高校での戦いにおいて、麻雀対決に苦しむうぐいすを救うほどの麻雀の腕があります。また、ロボスーツを着用してロボキングへの合体するシーンでは、人体の構造上それに耐えられずに死亡してしまいました。しかしその後に、ギャグ漫画らしく何事もなく復活。ちなみに、御供サトは千石うぐいすに対して恋愛感情を抱いていないようです。

今裕二

続いて紹介する野球漫画「泣くようぐいす」の登場人物・キャラ一覧は今裕二です。幕張第一高校の野球部員で、クリーンナップを務める主砲、守備位置はファーストです。顔が俳優の斉藤洋介さんに似ているパロディキャラクターで、彼の母親も斉藤洋介さんにそっくりの顔をしています。野球選手としての能力が高く、特にバッティングが得意。投げられた球をバケツのような小さなものに狙って打つことができます。

野球漫画「泣くようぐいす」がギャグ路線へと舵を切られたあとは、宇宙人グレイに改造されます。そしてグレイにより洗脳された今裕二はロボスーツ3号を着用してうぐいすたちに襲い掛かりました。しかし、そのときの発言で怒りを買い撃退され、その後正気に戻ります。また、最終決戦では御供サトと同様合体で死亡しますが、何事もなかったかのように復活します。

岡村博範

続いて紹介する野球漫画「泣くようぐいす」の登場人物・キャラ一覧は岡村博範です。幕張第一高校の野球部員で、特に持ち前の俊足を生かしたプレイで活躍します。ちなみに、岡村博範の祖父は岡村ミリバールです。岡村ミリバールはハーフなどではなく、気圧の単位がミリバールからヘクトパスカルに変更されたことを嘆いて改名しただけです。

岡村博範が俊足になった理由は、その改名の届け出がかなったことを祖父に伝えようとしましたが、病床の祖父が亡くなる前にたどり着けなかったことを悔いて脚力を鍛え始めたためです。また、岡村博範はもともと野球をするつもりはなく、お笑い芸人を目指していた過去があります。最終決戦では御供サトや今裕二と同様に、合体失敗で死亡、そしてなにごともなく復活を果たしました。

金子健太郎

続いて紹介する野球漫画「泣くようぐいす」の登場人物・キャラ一覧は金子健太郎です。幕張第一高校の野球部員でチームのエース、リトルリーグ時代は千石うぐいすが敵視する蘇我昭彦と同じチームに在籍していました。幕張第一高校の野球部にはもう一人「けん」という名前の登場人物がいて、区別するために野球が上手いほうの「けん」ということで「プロケン」と呼ばれています。

金子健太郎もまたうぐいすと同様に蘇我昭彦をライバル視していて激闘を繰り広げました。ちなみに、最終決戦では御供サトたちと同じように合体失敗からの死亡、そして復活を遂げます。

佐々木健

続いて紹介する野球漫画「泣くようぐいす」の登場人物・キャラ一覧は佐々木健です。幕張第一高校の野球部員で、ポジションは正捕手。プロケンに対して佐々木健は「アマケン」と呼ばれています。佐々木健はコミックス2巻の裏表紙2巻を担当しています。

桂和正

続いて紹介する野球漫画「泣くようぐいす」の登場人物・キャラ一覧は桂和正です。幕張第一高校の野球部員でポジションはライト、しかし岡村博範にレギュラーの座を奪われました。作中で何度も千石うぐいすから命を狙われますがしぶとく生き残ります。背中にはゾマホンさん(ここがヘンだよ日本人に出演していたベナン人のタレント)のペイントを入れています。

鈴木光男

続いて紹介する野球漫画「泣くようぐいす」の登場人物・キャラ一覧は鈴木光男です。幕張第一高校の野球部員でポジションはサード、根暗で陰険な性格をしています。ひょうなことから南源三(96歳の通称風船おばさん)と恋に落ち同棲中。千石うぐいすの先輩にあたりますが、馬鹿にされているキャラクターです。

泣くようぐいすの漫画あらすじと最終回結末ネタバレ

泣くようぐいすの漫画あらすじ内容ネタバレ

泣くようぐいすの漫画あらすじ内容ネタバレを紹介します。幕張第一高校の千石うぐいすは小口詩織に騙され、その彼氏の原宿幕張高校エース蘇我昭彦に強い敵対心を抱きます。原宿幕張高校の生徒を挑発して練習試合の約束を取り付けた千石うぐいす、彼の活躍もあり強豪チームといい勝負をします。しかし本気を出した蘇我昭彦に圧倒され試合はノーゲームに。

ここからは野球からギャグ路線に転向、私羅高校の剛田光年とバトルが繰り広げられます。内容ががらっと変わった「泣くようぐいす」ですが、その内容がまた変わり野球漫画となります。それについては次の項で詳しく紹介します。

泣くようぐいすの漫画最終回は?打ち切りだった?

野球漫画「泣くようぐいす」は打ち切りされた作品です。その理由は、当時の「週刊少年マガジン」に野球漫画が3つ連載されていて、その煽りで打ち切られたとされています。「泣くようぐいす」は途中までは野球漫画として真面目に描かれていましたが、途中からギャグ路線になって野球をしなくなっています。打ち切りが決定したのはそのころでした。

打ち切りが決定したあと、作者の木多康昭さんは当てつけのように本作を真面目な野球漫画路線へ変更します。熱い展開を繰り広げたあと、千石うぐいすがマウンドに立とうとします。しかしそれは夢、目覚めたら幼馴染の剛田殺害容疑で主人公逮捕という衝撃的な最終回を迎えました。

泣くようぐいすの作者・木多康昭のその他の連載作品

幕張

ここからは「泣くようぐいす」の作者である木多康昭さんの連載作品について紹介します。「幕張」は週刊少年ジャンプに連載された漫画で、「泣くようぐいす」と同じく野球部が舞台になっています。しかし、「泣くようぐいす」以上に野球をしない野球漫画で、さらに最終回が物語を締めるものではなく、「作者自身の「やってられっか!!」という叫びと暴露話だった点が話題になりました。

「幕張」はギャグ漫画で、当時「週刊少年ジャンプ」に連載されていた「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」「SLAM DUNK」といった作品のパロディや、担当編集者・芸能人のパロディが数多く描かれました。そんな「幕張」は1996年から1997年まで連載され、単行本が全9巻発行されています。

平成義民伝説 代表人

続いて紹介する「泣くようぐいす」の作者である木多康昭さんの連載作品は「平成義民伝説 代表人」です。「週刊少年マガジン」に2002年11号から24号まで連載された作品で、さまざまな問題から打ち切られ、その単行本はかなりレアだとして有名です。「平成義民伝説 代表人」は実在する人気アイドルグループをモチーフにしただけではなく、茶化したものでした。

もともとはストーリー性がある物語でしたが、その内容が危険であると編集部や読者から指摘されると内容が迷走、主人公がほとんど出なくなり主人公が誰かわからなくなる、ほかの漫画家を茶化すといったものになっていきます。結果的に本来のストーリーがなかったものとされわずか12話で連載終了となった、ある意味伝説と呼ばれている作品です。

喧嘩商売

続いて紹介する「泣くようぐいす」の作者である木多康昭さんの連載作品は「喧嘩商売」です。「週刊少年マガジン」の2005年28号から2010年40号まで連載された作品で、単行本が24巻まで刊行されています。高校生の主人公佐藤十兵衛の格闘技や喧嘩にまつわるストーリーが描かれた漫画で、木多康昭さんの過去作品と違いしっかりストーリーが進行していきます。

もちろん、作者木多康昭さんらしいギャグやブラックユーモアなども組み込んだ物語になっている評価が高い作品です。

喧嘩稼業

続いて紹介する「泣くようぐいす」の作者である木多康昭さんの連載作品は「喧嘩稼業」です。「喧嘩稼業」は「喧嘩商売」の第2部にあたる作品です。「喧嘩稼業」の大きな特徴は、木多康昭さんらしいギャグやブラックユーモアがあまり描かれていないシリアスなストーリー展開を見せている点です。「週刊ヤングマガジン」に掲載されている「喧嘩稼業」ですが、2021年11月現在は不定期連載中です。

泣くようぐいすの漫画に関する感想や評価

木多康昭さんの「泣くようぐいす」は、その最終回が夢落ちだった点やブラックなパロディなどで話題になりがちです。しかし、野球のシーンなど熱いシーンがある点が好きという感想が少なくありませんでした。

「泣くようぐいす」のファンの方のなかには、いまからでも野球漫画として続きを書いてほしいという感想がありました。

途中で迷走した「泣くようぐいす」ですが、野球漫画としてストーリーが進行してから面白くなったという感想がありました。

泣くようぐいすの漫画まとめ

木多康昭さんの「泣くようぐいす」の内容などについて紹介しました。野球漫画としてスタートしましたが、途中からバトルものになり、また野球漫画になったという作品です。普通の野球漫画とは違う、ギャグ漫画テイストの作品を見てみたい方は「泣くようぐいす」をチェックしてみてはいかがでしょうか?

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