寄生列島のあらすじをネタバレ!期待のパニックサスペンス漫画の感想と魅力は?

寄生列島の4巻までのあらすじをネタバレ解説します!「生贄投票」などで知られる江戸川エドガワのパニックサスペンス漫画「寄生列島」。架空の島・花山島を舞台に忌々しい風習や感染症の発生による大パニックをおどろおどろしく描きます。この記事では、寄生列島のあらすじをヒロイン・千尋を中心にネタバレで解説していきます。さらに、作品の感想・評価や魅力についてもたっぷりと考察しますので、ぜひご覧ください!

寄生列島のあらすじをネタバレ!期待のパニックサスペンス漫画の感想と魅力は?のイメージ

目次

  1. 寄生列島とは?
  2. 寄生列島の1巻のあらすじネタバレ!千尋はどうなる?
  3. 寄生列島の2巻以降のあらすじネタバレ
  4. 寄生列島の漫画の面白い魅力
  5. 寄生列島に関する感想や評価
  6. 寄生列島のネタバレまとめ

寄生列島とは?

寄生列島の漫画の概要

漫画「寄生列島」は、江戸川エドガワによる日本の漫画作品です。架空の島・花山島を舞台に忌々しい風習や感染症の発生により大パニックが引き起こされていく様を描いたサスペンス作品になっています。

寄生列島は、講談社の週刊ヤングマガジンにて2020年14号から2021年49号まで連載されました。単行本はヤングマガジンコミックスより全5巻が刊行されています。(全45話)

寄生列島の作者は江戸川エドガワ

寄生列島の作者は、兵庫県出身の日本の漫画家・江戸川エドガワです。性別・年齢・経歴など江戸川エドガワのプロフィールの詳細は公表されていません。江戸川エドガワは、「特務戦術兵器オゾマシイモノ」で第59回ちばてつや賞ヤング部門で佳作を受賞した後、2013年より週刊ヤングマガジンにて作画を担当した漫画「デスペナ」の連載が開始されました。(原作:押川雲太朗)

その後、江戸川エドガワの代表作とされる「生贄投票」が「eヤングマガジン」2015年51号から 2018年37号まで連載されたほか、再び押川雲太朗とタッグを組んだ江戸川エドガワ作画による作品「LOST 〜失踪者たち〜」が竹書房の漫画雑誌「近代麻雀」の2017年12月15日号に掲載されました。

寄生列島

寄生列島の1巻のあらすじネタバレ!千尋はどうなる?

1話あらすじネタバレ

ここからは、江戸川エドガワの漫画・寄生列島1巻のあらすじをネタバレ解説していきます。ヒロイン・千尋がどうなるのでしょうか?

ヒロインの千堂千尋は、東京で暮らすごく普通の女子高校生。ところが、両親が離婚したことで彼女の運命は大きく変わろうとしていました。千尋は、孤島の診療所で医師をすることになった父親について花山島にやって来ました。

島に移り住んで1カ月が経っても、千尋も父親も島の住民に馴染めずにいました。千尋は学校で「東京もんが…」と陰口を叩かれ、父親は「藪医者」のレッテルを貼られます。そんな中で、唯一千尋に心を開いてくれたのが中島莉子でした。彼女は帰りの遅い父親を探して千尋の家を訪ねてきます。「おにぎり好き?」と話しかけた千尋に莉子も応えてくれ2人は仲良くなります。

ところが、翌日事件が起きました。莉子の父親が何者かに殺害されたのです。島民たちはこぞって犯人探しを始めます。真っ先に疑われたのは、千尋の父親。島民は彼を問い詰めます。捜査に当たっていた刑事がその場を丸く収めましたが、千尋は「この島、気持ち悪い」との思いを強めるのでした。

そんな中、またしても事件が起こります。莉子を引き取った刑事が斬殺されたのです。犯人は莉子でした。彼女は、何の躊躇もなくナタを刑事に振り下ろしました。犯行後、牛乳を飲む莉子。彼女の目の中にはウジ虫のような小さな虫がうごめいていました。

2話あらすじネタバレ

翌日、血だらけになった莉子が港で発見されます。動揺した様子もなく、ケロッとしています。千尋は気持ちが悪くなってしまいます。元気のない千尋を心配して、担任の島常が声を掛けてくれました。

放課後、千尋を裏山に誘い出した島常は、心を砕いていると見せかけて彼女に抱きついてきます。抵抗する千尋に「なんで犯っちゃだめなの?」と島常。彼の目の中にも莉子と同じ虫が泳いでいました。

3話あらすじネタバレ

襲い掛かってくる島常に頭突きを食らわし、千尋は窮地を脱します。家に戻った千尋は、父親に朝一の連絡船に乗って島を出ると告げます。その時家のインターホンが鳴ります。島常が手下の生徒を引き連れて押しかけてきたのです。彼は千尋に暴言を浴びせられ暴行を受けたと主張。千尋は、こいつに強姦されそうになったと真向から対決します。普段は穏やかな千尋の父親もこの時ばかりは大声を出し、島常らを家から追い出しました。

「この島を出よう」父親は千尋を連れて船乗り場に向かいます。しかし、途中、町の方からけたたましい騒音が聞こえてきました。千尋たちの自宅が火事で燃えかかっていました。犯人は千尋の同級生・ミツコでした。「島常先生に恥をかかせた罰よ」、彼女は悪びれた様子もなくそう言い切りました。彼女の目にも小さな虫がうごめいていました。

一方、船乗り場は防護服を着た人たちで占拠されます。彼らは、厚労省の国立伝染病研究所の職員を名乗り、本土との渡航の全面禁止を宣言しました。

4話あらすじネタバレ

国立伝染病研究所は、中野区で起きた連続殺人犯から謎の寄生虫が発見されたと発表します。その寄生虫が脳をハッキングするのではないかとの仮説も浮上。さらに、その犯人が犯行前に花山島を訪れていたことが判明します。

一方、行く手をふさがれ途方に暮れる千尋たち。町内会長の息子・鴻島真が手を差し伸べます。実家の蔵を当分の住まいとして貸してくれたのです。彼が言うには今晩、禍々しい儀式が挙行されるので、身を隠した方がいいとのことでした。

5話あらすじネタバレ

島の禊の儀式は、500年間も続く風習で、未婚女性の中から”倖女”が選ばれ彼女の処女が島の神に捧げられるのです。儀式は滞りなく進行していきました。今年の倖女に選ばれたのは、千尋の同級生・寛太の彼女である奈々子でした。会場には長老により着物の裾をはだけさせられ、涙を流す奈々子の姿がありました。

6話あらすじネタバレ

倖女の務めを果たすため、身を捧げようとする奈々子。そこへ彼女を助け出すため寛太が現れました。同級生の女子生徒が止めようとしますが、寛太は奈々子を連れて屋敷の外に脱出。そのまま追っ手を振り切り、やっとの思いで2人は花山の中腹にある灯台に辿り着きます。

奈々子を抱きしめる寛太。すると奈々子が「目を閉じて」と囁きます。寛太が目を閉じると、奈々子は寛太を崖から突き落としてしまいました。彼女の目ノ中で、無数の寄生虫がうごめいていました。

7話あらすじネタバレ

町内会長・鴻島のもとに奈々子が戻ってきました。寛太の所在を聞かれると、奈々子は自分を置いて島の外に逃げたと答えました。

港では鴻島真の同級生たちが島民たちによって拘束され、大木に縛り付けられていました。「もうこの島にはいられない」千尋の父親は船を手配して島を脱出しようと考えます。その時、海岸線で倒れている若い男性が発見されます。それは寛太でした。千尋・父の救命措置で何とか一命を取り留めます。

千尋は、父親に当分の間島からの脱出を延期すると告げます。島で闘う覚悟を決めたのです。そんな2人の前に、意外な人物が現れます。それは国立伝染病研究所の研究員・蜷川でした。彼は海を40㎞も泳いで渡ってきたのです。

8話あらすじネタバレ

千尋たちは、蜷川と寛太を伴い蔵に向かいます。最近変わったことはないか?という蜷川の問いに、莉子と奈々子の名を上げる千尋たち。

蜷川もこれまでに判明していることを千尋たちに伝えます。寄生虫は人間の行動異常を引き起こし感染者は倫理観を失うこと、そして感染者は外見ではわからないことを説明しました。

蜷川は同時にパンデミックになったときの脱出ルートの確保の重要性を力説しました。寛太は実家で所有する船を提供すると申し出ます。その後、港にある船の係留地までやって来た4人は、思わず驚愕してしまいます。船が燃やされていたのです。近くに莉子がガソリンの入った容器を持って立っていました。彼女が口を開きました。「夜は寒いから…あったかいでしょ?」

寄生列島の2巻以降のあらすじネタバレ

2巻あらすじネタバレ

ここまで寄生列島の1巻各話のあらすじをネタバレ解説してきました。ここからは2巻以降のあらすじをネタバレでお届けします。放火犯が莉子であることは明らかでしたが、島民はよそ者の千尋が犯人だと決めてかかります。彼女は否定しますが聞き入れられません。千尋は、島の重鎮たちが裁く島民裁判にかけられることになりました。

本土との間の輸送機関がなくなったため、物資の入ってこなくなった島では食糧危機に陥ります。町内会長は、全世帯から食料を拠出させ配給制を取ることにしました。その食料を求めて寄生虫に侵された者が侵入してきました。食料を食い尽くすと、次は女子生徒を暴行しようとします。逃げようとする女子生徒の前に担任の教師が立ちふさがります。彼もまた寄生虫に侵されていたのです。

学内では、教師の異常に気付いた運動部の生徒らを中心に自警団が結成されました。猟師の子供は親の銃を持ち出し、学校は要塞と化してしまいます。リーダーは独裁者となり、寄生虫に侵された者を撃ち殺したり、女子生徒を暴行したりやりたい放題となります。町内会長からの依頼で学内に潜入していた千尋は、身を挺して止めようとします。ようやく大人たちがバリケードを突破し、リーダーたちを拘束してくれました。

一方その間、研究者チームは寄生虫の繁殖場所を給水塔だと断定します。給水塔の中にはおびただしい数の寄生虫がうごめいていました。

3巻あらすじネタバレ

給水塔の地下に降りた千尋たちは、感染症の繁殖場所であることを確認します。その事実と給水設備の保全を求めるため、千尋は鴻島真を伴い町内会長の元へ向かいます。町内会長宅に着いた千尋は、給水塔の地下で見たものを報告して対処を求めます。しかし町内会長は今直ちに対処することは不可能と相手にしません。

その頃、島には厚労省の職員・蟹江を乗せた船が到着します。蟹江は町内会長のところにやって来て「これから全島民を検査する」と宣言します。一方、千尋に新たな試練が訪れます。彼女には寄生虫の感染源容疑がかかっていました。昨夜、半裸で街を徘徊する千尋の姿が目撃されていたからです。千尋は、昨夜は寛太と一緒にいたと嫌疑を否定します。しかし蟹江は聞く耳を持たず千尋を拘束しようとします。

そこに現れたのは蜷川でした。千尋を連れて逃げ切ることに成功した蜷川は、千尋目撃情報のからくりを暴きます。彼によると、莉子が完全変態を遂げ千尋に変身したとのこと。寄生虫は宿主の肉体を変化させて次なる目的に向かうのだと言います。一方、蟹江は検査場で島民の検査をしていた千尋の父・瑞樹を捕え、千尋をおびき出す作戦に出ます。島内放送を使って父・瑞樹のいる廃棄場に来るよう千尋に呼びかけました。

千尋と蜷川は瑞樹を助けるため廃棄場へと向かいます。すると行く手に柿島が現れ2人を拘束しようとします。しかし、寄生虫ワクチンを作れると言う蜷川の説得により、島の安寧を第一義とする柿島は蜷川との共闘を決めるのでした。

千尋と父・瑞樹の前に、島民たちを引き連れ町内会長が現れます。千尋と瑞樹を拘束させると、2人が来てから島は未曽有の危機に瀕しているとして贄火(にえび)という儀式の開始を宣言します。生贄として十字架に縛り付けられる千尋。娘を助けようとする瑞樹の背後から老婆がナタを振り下ろし瑞樹の腹を直撃。大量の血が吹き出し瑞樹は意識を失います。島民たちは儀式に熱狂し、千尋の足元に火がつけられました。

4巻あらすじネタバレ

生贄に捧げられた千尋を救ったのは、老婆に扮した蜷川と千尋の同級生・寛太、そして蜷川との共闘を決めた柿島の息の合った連携でした。蜷川がロケット花火を飛ばして島民を錯乱させ、その隙に柿沢がトラックで乗りつけ2人を救出。寛太の家に運び込むと、ケガをした瑞樹に保健室の先生が応急処置を施します。その上で、一命は取り留めたものの本土の病院での治療が必要と告げます。

本土に向かうための船の修理が完了し、千尋と寛太は、床に臥せる瑞樹を迎えに向かいます。彼らの行く手を阻止しようとする感染者の桂は柿島が相手をします。何とか瑞樹のところへ到着した千尋と寛太は、船着き場へ急ぎました。船は出港し沖へと向かいます。しかし、島周辺の海域はすでに封鎖されており寛太は突破困難と判断、島に戻る苦渋の選択を余儀なくされました。

港に戻るとそこには原型を留めていない姿の莉子が待っていました。一難去ってまた一難の千尋らでしたが、そこに蜷川が登場します。一同は軽トラに乗ってその場を逃れました。到着したのは島の中心部のタワー。施設の地下深くに下りていくと、そこには感染を免れた島民たちの生活の場がありました。蜷川の持ち込んだ機材や薬品を使って、保健室の先生が瑞樹の手術を行い、手術は無事成功します。

落ち着いたところで、千尋たちは蜷川が考案した簡易検査を受けます。千尋は陰性、ところが、寛太が感染していたのです。絶望する寛太に、蜷川は隔離しておけば問題ないと慰めます。しかし、健康な島民からは露骨に嫌がらせを受ける寛太。そこへ奈々子や島常ら感染者が現れます。「あなたも私達と同じ、私達は家族よ」といって迎え入れました。

寄生列島の漫画の面白い魅力

面白い魅力①島での殺人事件

寄生列島のあらすじネタバレ特集の最後に、この漫画の面白い魅力について考察していきます。

最初は、本土の繁栄から隔絶された孤島・花山島でおきる殺人事件です。島に着いたばかりの千尋の父・瑞樹に嫌味を言ってきた中島が翌日惨殺死体で発見され、さらに取り調べをしていた巡査まで殺されます。

忌々しい風習が今もなお支配する場所での殺人と言うと、横溝正史の名作・悪霊島を思い浮かべると言う方も多いようです。寄生列島にもそんな魅力があるのかも知れません。

面白い魅力②島の禊

続いて考察する寄生列島の面白い魅力は、島の禊という風習です。500年間もの間続けられてきた禊は、島のシンボリックな習わしとなっています。禊のために選ばれた若い女性は倖女(こうじょ)と呼ばれ、厄災を祓うために島の神に捧げられます。

しかも捧げるものは倖女の処女という異様さ。この風習が寄生列島の世界に読者を引き込む重要な役割を担っているのではないでしょうか?

面白い魅力③ぶっ飛んだキャラ

寄生列島の漫画の面白い魅力、最後に考察するのは寄生列島に登場する「ぶっ飛んだキャラ」の魅力です。寄生虫に感染されているとは言え、教え子を言葉巧みに裏山へと誘い出し強姦しようとする教師・島常や、父親や巡査を惨殺しその後涼しい顔で牛乳を飲み干す莉子など江戸川エドガワお得意のぶっ飛んだキャラが物語を盛り上げているのではないでしょうか?

寄生列島に関する感想や評価

感想・評価①ゾクっとくる!

ここまで寄生列島のあらすじをネタバレでお届けしてきましたが、最後に寄生列島に関する感想や評価をTwitterより紹介します。

最初に紹介する寄生列島に関する感想・評価は、「ゾクッとくる、すげぇ」という感想です。短い文章ですが、作品の本質を突いたツイートではないでしょうか?

感想・評価②「ひぐらし」よりヤバい!

続いて紹介する寄生列島に関する感想・評価も短いツイートです。しかし、村で発生した連続怪死事件を描いた「ひぐらしのなく頃にをさらにヤバくした感」というセンテンスは、どんな紹介文よりも雄弁に寄生列島のことを語っているかも知れません。

感想・評価③スイスイ読めた!

最後に紹介する寄生列島に関する感想・評価も肯定的に作品を評価するツイートからです。テンポがよくスイスイ読めたと言う感想は、実際に読んでみないとわからないことかも知れません。

寄生列島のネタバレまとめ

ここまで漫画・寄生列島のあらすじをネタバレ解説し、さらに期待のパニックサスペンス漫画の感想や魅力についても考察してみました。いかがでしたでしょうか?

江戸川エドガワのパニックサスペンス漫画・寄生列島を最初から読むのも良いですし、この記事で気になった話や巻から読み始めても良いでしょう。この機会に江戸川エドガワの世界にどっぷりと浸かってみてはいかがでしょうか?

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