【パレス・メイヂ】 番外編のあらすじをネタバレまとめ!それぞれの内容と感想は?

「パレス・メイヂ」は宮中で芽生えた主従の恋が描かれている漫画で、「このマンガがすごい!2014年オンナ編」で第6位になった人気作品です。ここでは、「パレス・メイヂ」の最終回のその後が描かれている番外編の内容をネタバレあらすじで紹介し、本編の「パレス・メイヂ」のコミック全巻の内容をネタバレあらすじで紹介します。そして、「パレス・メイヂ」の本編・番外編の面白い魅力と、物語の感想をまとめて紹介します。

【パレス・メイヂ】 番外編のあらすじをネタバレまとめ!それぞれの内容と感想は?のイメージ

目次

  1. パレス・メイヂとは?
  2. パレス・メイヂの番外編のあらすじ内容をネタバレ
  3. パレス・メイヂの漫画あらすじネタバレ
  4. パレス・メイヂの漫画が完結!最終回をネタバレ
  5. パレス・メイヂの面白い魅力
  6. パレス・メイヂの登場人物一覧
  7. パレス・メイヂに関する感想や評価
  8. パレス・メイヂの番外編ネタバレまとめ

パレス・メイヂとは?

パレス・メイヂの漫画の概要

「パレス・メイヂ」は作者・久世番子によって「別冊花とゆめ」で、2017年まで連載されていた漫画です。漫画「パレス・メイヂ」は本編の他に番外編が発表されています。本編のコミックは全7巻となっています。漫画「パレス・メイヂ」は、ある国の帝と侍従の宮殿(パレス)での日常生活や恋物語が描かれています。架空の国という設定ですが、モデルとされているのは明治時代の日本です。

漫画「パレス・メイヂ」の番外編は本編のその後が描かれています。ここでネタバレあらすじを紹介する漫画「パレス・メイヂ」の番外編は、「東宮のピアッフェ」、「鹿王院宮の夫問ひ」、「お律の藪入り」、「陛下のプロトコール」、「柏木の屏風裏」です。このうち「柏木の屏風裏」以外の番外編は白泉社の電子書籍、花ゆめAiで読むことができます。「柏木の屏風裏」はコミックに収録されています。

パレス・メイヂの作者

漫画「パレス・メイヂ」の作者は久世番子(くぜばんこ)、1977年12月5日生まれ、愛知県出身の漫画家です。デビュー作は2000年の「NO GIRL,NO LIFE!」(月刊ウィングス)です。2005年、書店でのアルバイト経験を生かして、出版業界の内部事情などを詳しく描いたエッセイ「暴れん坊本屋さん」が注目され、一気に有名漫画家となりました。代表作は、2002年の「少年愛の世界」(月刊ウィングス)などです。

パレス・メイヂ 番外編~陛下のプロトコール~|白泉社

パレス・メイヂの番外編のあらすじ内容をネタバレ

漫画「パレス・メイヂ・番外編」の内容は、本編のその後の物語が描かれています。ここからは、漫画「パレス・メイヂ・番外編」の内容を、ネタバレあらすじで紹介します。

番外編ネタバレ①東宮のピアッフェ

番外編「東宮のピアッフェ」の内容をネタバレあらすじで見ていくと、ヨーロッパ外遊から帰国した東宮と、東宮妃に内定している煕子(ひろこ)の物語です。東宮と御園公頼はヨーロッパからの帰国船に乗っています。東宮は堅苦しい宮中を離れ、自由な空気の中で過ごした日々を忘れられず、少し悲し気です。東宮と御園を出迎えた中に、一条煕子がいます。東宮は煕子からの挨拶に対して、ぎごちなく礼を言って彼女から離れます。

東宮はこの知的で美しい許嫁を嫌っているわけではなく、どのように接すればよいのか戸惑っています。東宮一行は宮殿(パレス)に入り、彰子の前でヨーロッパで見聞きした様々な事柄を嬉しそうに語ります。そして、ひとしきりはしゃいだ後、東宮は眠りにつきます。このように、東宮が素直で明るい性格だと知っている御園は、煕子ともこのように楽しく会話をして欲しいと思うのでした。

東宮のもとに、煕子について良くない知らせが届きました。煕子に肺病の可能性があり、東宮妃としてふさわしくないと判断され、内定を取り消されることになったということです。東宮は、煕子を東宮妃に、と勝手に決めておいて、都合が悪くなったからと勝手に取り消すことに我慢がなりません。そして、東宮妃の資格を失った姫として世間の噂の的になるだろう、と言う御園の言葉に驚きを隠せません。

東宮は煕子と直接会って話をして、自分の意思で決めたいと考えます。その矢先、これ以上噂の的になることを避けようと、煕子が帝都を離れることになります。その事を聞きつけた東宮は煕子の家を訪れます。東宮に顔向けできないと言う煕子に、優しい言葉を掛ける東宮。二人はようやく心を通わせることができました。こうして煕子の内定取り消しは撤回されることになりました。

番外編ネタバレ②鹿王院宮の夫問ひ

番外編「鹿王院宮の夫問ひ」の内容をネタバレあらすじで見ていくと、鹿王院宮・威彦王殿下とアスター夫人の恋物語です。高貴な身分であるにも関わらず、しきたりや伝統に囚われない自由人、鹿王院宮は英国貴族で未亡人、アスタ―夫人と交際しています。パーティでアスタ―夫人に求婚した鹿王院宮ですが、あっさりと断られてしまいます。父親にも大反対された鹿王院宮は諦められず、臣籍降下を彰子に申請します。

御園はアスター夫人に会い、鹿王院宮の現状について話します。アスター夫人は、前もって何も言わず、たくさんの人の前でプロポーズしたことや臣籍降下したことに困惑していると言います。そして、アスター夫人は、御園に貝合わせ用の貝の一片を渡しながら「この貝の対となる貝を見つけられたら、会う」と鹿王院宮に告げて欲しいと言いました。そして、宮家を飛び出した鹿王院宮は御園の家に身を寄せます。

鹿王院宮はこれまでの自分の言動を顧みます。翌朝、何かを察した鹿王院宮は、船を待つアスター夫人のもとへ駆けつけ、「エリザベス」と呼びかけます。そして、自分はまだまだ子どもで、だからあなたの側で成長したいと、改めてアスター夫人にプロポーズをします。アスター夫人はプロポーズを受け入れ、鹿王院宮は臣籍降下を認められ、鹿王院伯爵となりました。

番外編ネタバレ③お律の藪入り

番外編「お律の藪入り」の内容をネタバレあらすじで見ていくと、御園家の元使用人、お律の物語です。新聞社で働いているお律は翌日から藪入りで、賀茂澤にある実家に帰るつもりです。お律がわざわざ実家に帰るのは、父が亡くなった際にいろいろと世話をしてくれた親戚からお見合いを勧められたからです。お律はまず御園家に挨拶に行くと、ちょうど御園が帰ってきました。御園も東宮の御伴で賀茂澤に行く予定だということです。

お律がお見合いをすると知った御園は、お律の気持ちに気づかず、お見合い相手が良い人だといいなと笑って言うのでした。彰子も療養のために賀茂澤に来ています。彰子は御園が芸者と遊んでいたと鹿王院伯爵から聞かされて依頼、落ち込んでいます。自転車に乗って気晴らしをしていた彰子は、晴れ着を着たお律と出くわします。お律はお見合いの最中に逃げ出してきたのです。

彰子はお見合いから逃げてきたというお律に「好きな人がいるのか?」と尋ねます。お律は、好きな人とは「仕事」だと言い、仕事を辞めなくてもいいと言ってくれる人と結婚したいと答えました。好きな仕事に出会えたというお律。それに対して彰子は好きとか嫌いとかを考える余裕はありませんでした。

そんな日々の中で、いつしか自分を支えてくれる者が現れたことで、仕事にやりがいを持てるようになったと言います。すると、彰子の口調を真似て「御園がいたから」ですか?と、お律が言ったので、思わず笑顔になる二人です。

番外編ネタバレ④陛下のプロトコール

番外編「陛下のプロトコール」の内容をネタバレあらすじで見ていくと、東宮に譲位し、帝の位を降りた彰子と共に英国で暮らす御園の物語です。御園は公園でリリーという名の犬を連れたアンと出会います。翌日、御園に会いにきたアンは、彰子が女帝だったことを知っていると言い、君主の大変さを実感します。その様子を見て、アンがまるで「将来女王になるかのようだ」と御園は言います。

御園の言葉にうろたえたアンは突然、帰ってしまいます。しかし、その途中でアンは誘拐されそうになり、駆けつけた御園がアンを助けました。警察を呼ぶと言う御園に、アンは自分は英国王の長女で、将来女王になる身だと言い、騒ぎになるのを避けたいと言います。御園はアンを自分の家に連れていきました。そこでアンは彰子と対面します。御園と黒田が英国王の病状について話している時、アンはリリーがいないことに気づきます。

実は誘拐犯はアンを狙ったのではなく、犬が目的でした。リリーは忙しい父に代わっていつも側にいてくれた大切な存在です。不安で押し潰されそうになっているアン。彰子はかつて自分が感じた不安について話します。彰子は、帝になるということは父の死を意味することで、それが辛かったと言います。アンも女王になることが辛いのではなく、父が死ぬことが辛いと言って泣くのでした。そんなアンをそっと抱きしめる彰子です。

御園と黒田の活躍でリリーは無事に救出されました。英国王の病状も安定しており、アンも落ち着きを取り戻しています。ある日、彰子と御園が家で寛いでいると、アンから仔犬が届けられました。その仔犬はリリーの子どもで、彰子がかつて宮殿で飼っていたロンにそっくりです。

番外編ネタバレ⑤柏木の屏風裏

番外編「柏木の屏風裏」の内容をネタバレあらすじで見ていくと、長年宮中の仕人(つこうど)を務める柏木と彰子の微笑ましいエピソードです。平民出身者である仕人は、宮中で高貴な人が近くに来た時は目に触れないように屏風の裏に隠れることになっています。明慈帝の時代、まだ幼かった彰子が柏木が隠れている屏風の裏に入ってきました。表では彰子を探す声が聞こえています。

彰子は毎日父に会いたいからと言って、このまま屏風の裏にいたい、などと言い出します。絶対に言ってはならぬと柏木に口止めをする彰子。すると、明慈帝がやって来ました。明慈帝は、屏風の裏から追い出されてしまった柏木に「お前が姿を見せるとは…」と言います。柏木の屏風の裏にいるのが彰子だと気づいた明慈帝が彰子に呼びかけると、彰子は「ごめんなさい」と言って姿を現しました。

数年後、今度は幼い東宮が屏風の裏をのぞき、柏木に声を掛けます。彰子は自分のことは棚に上げて、東宮のことをやんちゃな子どもだと言います。柏木は、帝(彰子)の幼い頃の方が、と言って微笑むのでした。

パレス・メイヂの漫画あらすじネタバレ

ここまで、漫画「パレス・メイヂ・番外編」の内容をネタバレあらすじで紹介しました。ここからは、漫画「パレス・メイヂ」本編のコミック1巻から7巻までの内容をネタバレあらすじで見ていきます。

1巻あらすじネタバレ

1巻の内容をネタバレで見ていくと、御園公頼は子爵家の二男です。長兄の贅沢三昧で経済的に苦しくなった御園家を救うため、姉の静香が資産家との結婚を迫られています。御園公頼は姉のために自身が宮中で働くことにします。役職は、女帝・彰子(あきこ)に仕える侍従職出仕です。御園が初めて出仕した日、彰子直筆の絵皿が割れているのが見つかります。御園は彰子の様子から、絵皿を割ったのは彰子本人だと気づきます。

この事件で御園は彰子に気に入られるようになります。その後も順調に仕事を続けていた御園は、再び事件に見舞われます。彰子のプライベートな空間である奥御座所で盗難事件が発生し、宮中は不穏な空気に包まれます。そんな空気を敏感に察知し、つい弱音を吐く彰子。そんな彰子の想いを理解する御園が事件を調べたところ、彰子の愛犬・ロンが犯人でした。喜んだ彰子は御園に指輪を下賜するのでした。

2巻あらすじネタバレ

2巻の内容をネタバレで見ていくと、16歳になった御園は、鹿王院宮が即位する前の彰子の婚約者だったことを知ります。帝になったことで婚約は解消。しかし、本気で彰子のことが好きな鹿王院宮は諦めていません。実は御園が下賜された指輪は、鹿王院宮が彰子に贈ったものでした。鹿王院宮はある令嬢との結婚を勝手に認めたことに腹を立て、彰子に直談判しに来ました。御園は彰子に想いをぶつける鹿王院宮を遮ります。

鹿王院宮は無礼な振る舞いをした御園を敵視し、侍従職を解く命令を出します。宮中から出された御園ですが下働きとして戻ります。「新年祝賀の儀」で忙しくしていた御園は指輪をロンに奪われてしまいます。ロンは下働きが入ってはいけない鶏の杉戸の向こうに逃げていきます。思わず杉戸を開けてしまった御園の前に彰子が立っていました。彰子と二人だけになった御園は「陛下が楽しく過ごせるような龍になりたい」と言います。

3巻あらすじネタバレ

3巻の内容をネタバレで見ていくと、彰子のもとに東宮が挨拶にやって来ました。まだ幼い東宮を連れてきたのは、生母の真珠です。真珠とは昔から親しかった彰子は、久しぶりに会話を楽しみます。東宮の遊び相手を務めている御園を見つめる彰子に、真珠が「恋をしているよう」だと言います。恋をしていると言われた彰子は、帝としてこの恋心を断つ決心をします。一方、真珠は御園に身分を弁えなさいと忠告します。

彰子の誕生日「天長節」にロシアのアレクセイ皇太子を招待。宴は無事に成功しますが、翌日、アレクセイが暴徒に襲われました。急遽帰国する皇太子が、別れの前にロシア艦で開く宴に彰子を招待します。報復を恐れる周りは彰子を止めます。しかし、世界が注目する中、女性に危害を加えることはできないと考えた御園は、彰子がドレスを着て行くことを提案。彰子は無事に宴を乗り切り、アレクセイはその姿に感心するのでした。

4巻あらすじネタバレ

4巻の内容をネタバレで見ていくと、鹿王院宮と彰子の出会いは鴨猟でのことでした。生き生きと走り回る彰子に一目で心惹かれた鹿王院宮は、彰子を恋するようになります。その後も彰子のことを想い続けていた鹿王院宮ですが、彰子は帝として即位し、侍従職出仕として御園が彰子の側に入りました。鹿王院宮は一途に彰子に仕える御園に対して敵意を見せます。

鹿王院宮は地方視察の祭、眠っている彰子が「みその…」と呟くのを聴いてしまします。そんな鹿王院宮と御園の不穏な空気を読み取った新聞記者が「出仕の少年が陛下に横恋慕。鹿王院宮の恋を阻む」という記事を明日の新聞に載せると言って鹿王院宮に見せます。鹿王院宮は、出仕ごときに阻まれる自分ではないと言って激怒します。結局、この記事が紙面に載ることはありませんでした。

5巻あらすじネタバレ

5巻の内容をネタバレで見ていくと、彰子は外国語の教師にと、アスター夫人を招きます。実はアスター夫人を推薦したのは鹿王院宮です。夫人は御園が彰子に「ご寵愛」されていると女官から聞き、彰子に「ご寵愛」と「愛」は何が違うのかと尋ねます。夫人は御園にも声を掛け、鹿王院宮は彰子の夢を知っていると挑発します。彰子は夫人が御園に何か言ったと察し、御園に「私が将来のことを話したのは、お前だけだ」と告白します。

御園の休みの日、大地震が発生します。大災害に見舞われた帝都で、帝として気丈に振舞う彰子ですが、御園と連絡が取れず、心配でたまりません。ようやく御園と会えた彰子は御園を抱きしめ、はっきりと御園への愛を自覚します。しかし、それは帝には許されない事です。帝都が大混乱に陥っている時に御園のことばかり考えていたと告白します。しかし、彰子は断腸の思いで御園に侍従職の解雇を命じました。

6巻あらすじネタバレ

6巻の内容をネタバレで見ていくと、侍従職を解雇になった御園は兄の避難先である京に向かいます。その列車で真珠に会いました。真珠は、彰子が即位した時のことを思い出し、彰子は今とても強い気持ちで帝の務めを果たしていると御園に語ります。御園は真珠が以前、御園のことで彰子が苦しむと言ったことを持ち出し、「そんな強い方が何故、自分なんかで苦しむと思ったのですか?」と問いかけます。

御園は鹿王院宮邸に住まわせてもらっているのですが、鹿王院宮の妨害でなかなか彰子に会えません。そんな中、久我や東辻が彰子に会えるよう取り計らってくれました。御園は自分のことを愛しいと言った彰子の気持ちを確認し、「私の想いも変わりません…広き龍となりましょう」と言いました。次に御園が彰子に会った時、御園は東宮侍従になっていました。

パレス・メイヂの漫画が完結!最終回をネタバレ

ここまで、漫画「パレス・メイヂ」本編のコミック1巻から6巻までの内容をネタバレあらすじでまとめてみました。ここからは、漫画「パレス・メイヂ」の7巻、最終回の内容をネタバレあらすじで見ていきます。

最終回ネタバレ①ようやく想いが通じ合う御園と彰子

最終回の内容をネタバレで見ていくと、大地震の後、復興が進む帝都で、御園は東宮の侍従職となって再び彰子の前に現れました。彰子は「なぜ、お前が?」と言うばかりで笑いかけてもくれませんでした。少し落ち込んだ御園ですが、侍従長の烏丸のもと、東宮の通学やお出ましの際の御伴、身の回りの御用など様々な仕事があり、忙しく過ごしています。鹿王院宮は御園のことを、東宮を利用して彰子に近づくつもりだ、などと言います。

彰子は御園の気持ちが理解できず、鹿王院宮の言う通りかもしれないと悩みます。ある日、東宮は花電車を見たいと思い、一人で宮殿の外へ抜け出します。日頃から御園に甘やかされている東宮は、怒られないという自信があったのです。無事に東宮を連れ帰ることができましたが、御園は彰子のもとに謝罪をしに行きます。彰子は「私に近づくために東宮を利用しているのか?」と問いただします。

御園は将来帝になる東宮を立派に育てることが、彰子を支えることにもなると信じており、彰子にもそう伝えます。その時、東宮が飛び込んできて、御園は悪くないと彰子に訴えます。彰子は「御園を困らすな」と東宮の頬を軽くつねるのでした。そして、いよいよ東宮の立太子の礼が迫ってきました。東宮が正式に次の帝となることを宣言する大切な儀式です。

御園はこの儀式を終えたら侍従を辞職するつもりです。儀式のために東宮御所へ向かっていた時、御園が銃で撃たれます。大地震は帝に徳がないからであり、次の帝を討たなければ更なる災いが起こるだろうという妄信による犯行でした。側にいた鹿王院宮が応急処置をしてくれたのですが、その時、かつて自分が彰子に贈った指輪を見つけます。

なぜ、御園が持っていたのかと彰子に問いただす鹿王院宮に、彰子は御園に対する想いを告白するのでした。鹿王院宮は彰子から御園への強い想いを聞かされ、諦めることにしました。鹿王院宮は彰子が御園と会えるように取り計らってくれます。彰子と御園は素直に互いの心を伝え合います。そして、二人は抱き合うのでした。

最終回ネタバレ②10年後

10年が経ち、アスター夫人と結婚することになった鹿王院宮は、宮という地位から降りて伯爵となりました。東宮は見聞を広めるため、御園を御伴に欧州へと旅立ちます。彰子は今では御園のことを公頼と呼ぶようになっています。出発の前、しばらく離れ離れになる御園と彰子は別れを惜しみます。出航した東宮たちから彰子に初めての便りが届きました。彰子は、御園からの手紙をゆっくりと読み始めるのでした。

パレス・メイヂの面白い魅力

ここまで、漫画「パレス・メイヂ・番外編」のネタバレあらすじと、本編のコミック1巻から7巻までの内容のあらすじを、最終回までネタバレで紹介してきました。ここからは、漫画「パレス・メイヂ」の本編・番外編の面白い魅力をまとめて紹介していきます。それでは、まず主人公の御園が仕える宮中のお仕事をまとめてみました。

面白い魅力①宮中でのお仕事

御園公頼は宮中で侍従職として出仕しています。侍従職とは帝の執務を補佐する仕事です。宮殿には御園と同じような年ごろ(14歳から17歳位)の少年たちが仕えています。少年たちは公家の子息ということで、修学院という学校に通いながらの出仕となります。帝が仕事をする場所は「表御座所」で、日常の執務や謁見を行います。侍従職の少年たちも、この「表御座所」で仕事をします。

帝が寝起きをするプライベートな場所が「奥御座所」で、女官が詰めており、男子禁制の場所です。「表御座所」と「奥御座所」を繋いでいるのが「渡御廊下(とぎょろうか)」といって、鶏の杉戸という扉がついています。この「渡御廊下」を通ることができるのは侍従職の少年だけです。彼らは「表御座所」に出勤する帝に随行するところから始まり、荷物を持ったり、侍従、女官との伝令を務めたりと、様々な仕事をこなします。

御園公頼をはじめとする、侍従職の少年たちは詰襟を着ており、その姿が可愛いと言われており、「パレス・メイヂ」の魅力の一つだということです。また、帝・彰子はほとんど軍服で過ごしています。長い黒髪を髪飾り一つ付けることなく、自然に垂らしており、そんな凛々しく気取らない姿が魅力だということです。

面白い魅力②身分違いの恋

侍従職出仕である御園は「奥御座所」から「表御座所」に向かう彰子に従って、長い渡御廊下を歩きます。ある時、奥御座所で盗難事件が発生し、御園の見事な洞察力で事件は解決。この事件によって彰子の御園に対する信頼感がより一層強くなりました。そして、この事がきっかけとなり、二人は相手への恋する気持ちを実感するのでした。

御園は貴族といってもそれほど高くない子爵という身分で、彰子は「帝」というたった一人の尊い存在です。二人は完全な身分違いということになります。しかし、身分など関係なく、ただ純粋に相手のことを一途に想う姿が清々しく、とても癒されると言われています。このように、たとえ身分違いの恋でも、好きな人がいるという幸せを感じる二人の姿が魅力だということです。

面白い魅力③籠になりたいという願い

鹿王院宮に結婚の話が来た時のエピソードで、17歳を目前にした御園が侍従職出仕を止められ、彰子に会えない時がありました。しかし、指輪を奪ったロンを追いかけて杉戸の中に入った時、そこにいた彰子に御園は「陛下が楽しく過ごせるような龍になる」と言いました。御園の告白に彰子は笑いながら、ずっと自分の側にいることを許可しました。

生涯結婚することができず、帝という重責を担う彰子が少しでも楽しく生きていけるように、という想いを「竜になりたい」という言葉に込めたのでは?と言われています。つまり、龍のような大きく強い存在になって彰子を守るという意味ではないかということです。

パレス・メイヂの登場人物一覧

ここまで、漫画「パレス・メイヂ」の本編・番外編の面白い魅力をまとめて紹介してきました。ここで、漫画「パレス・メイヂ」の本編・番外編の主な登場人物をまとめて一覧で紹介していきます。

御園公頼

漫画「パレス・メイヂ」の主な登場人物まとめ、主人公・御園公頼(みそのきみより)は、御園子爵家の二男です。放蕩息子である長兄のせいで傾いた御園家を立て直すためと、望まない結婚を強いられる姉・静子のために、宮中に侍従職として出仕することになりました。宮中の事件を解決したことから帝・彰子に認められ、その後互いに心惹かれるようになります。

彰子

漫画「パレス・メイヂ」の主な登場人物まとめ、ヒロインの彰子(あきこ)は帝です。先帝・明慈帝の第1子として生まれ、先帝の急死によって即位します。ただし、まだ子どもの異母弟が成年になるまでの中継ぎです。帝としての責任を果たす一方で、御園公頼には本音を言うなど、弱い部分を見せることがあります。地震の後、御園公頼を愛しく思っていることに気づきます。

久我理彦

漫画「パレス・メイヂ」の主な登場人物まとめ、久我理彦(くがみちひこ)は侍従職として御園公頼の1年先輩です。宮中に仕えるようになった理由は、仕事の間は勉強をしなくていいからです。

東辻実親

漫画「パレス・メイヂ」の主な登場人物まとめ、東辻実親(とうつじさねちか)は侍従職として御園公頼の2年先輩です。年上の女性が好きなため、女官がたくさんいる宮中への出仕を決めました。画像の中で、彰子の後ろを歩いています。

松葉の典侍

漫画「パレス・メイヂ」の主な登場人物まとめ、松葉の典侍(まつばのすけ)は、男子立ち入り禁止である奥御座所を統率する女官長です。野心を持つ政治家や軍人などよりは御園公頼の方がましだと思っており、彰子に御園を「寵愛」してはどうか?と問いかけます。

パレス・メイヂに関する感想や評価

ここまで、漫画「パレス・メイヂ」の登場人物を一覧でまとめて紹介してきました。ここからは、漫画「パレス・メイヂ」の本編や番外編についての感想・評価をまとめて紹介していきます。

漫画「パレス・メイヂ」の感想・評価まとめ、主従の関係にある彰子と御園ですが、御園が純粋に彰子を慕う一途さと、その御園の想いを受け留めて御園のもとへ駆けつける彰子が可愛いという感想です。

漫画「パレス・メイヂ」の感想・評価まとめ、「パレス・メイヂ」の全巻と番外編を読んだ感想で、帝である彰子と侍従の御園が心を寄せ合う、その関係性がロマンチックで心に響くという感想です。また、日本の明治時代をモデルにした物語で、このような舞台や時代背景も良いという感想です。さらに、番外編も良かったということです。

漫画「パレス・メイヂ」の感想・評価まとめ、こちらの方は彰子についての感想です。軍服を着ている姿、美しく聡明なところなどが大好きだという感想と、彰子と御園の幸せを願っているという感想です。

漫画「パレス・メイヂ」の感想・評価まとめ、「パレス・メイヂ」を全巻読んで、御園が成長した姿を見せたことに安心したという感想です。また、読後にもう一度最初から読み返したくなるような良い作品だという感想です。

漫画「パレス・メイヂ」の感想・評価まとめ、主人公の御園の「龍になりたい」と言うセリフはネタバレあらすじや面白い魅力で紹介しました。この御園のセリフがかっこいいという感想です。そして、彰子と御園の純愛について、結婚という形ではない二人だけの愛の形があり、この先も二人は寄り添い続けていくだろうという感想です。

パレス・メイヂの番外編ネタバレまとめ

いかがでしたか?漫画「パレス・メイヂ・番外編」のネタバレあらすじと、本編のコミック1巻から7巻の最終回までの内容をネタバレあらすじで紹介しました。また、「パレス・メイヂ」の本編と番外編の面白い魅力をまとめて紹介しました。宮中の仕事について、身分違いの恋、彰子への愛を貫く御園の言葉などが魅力だということでした。

さらに、「パレス・メイヂ」の本編・番外編の感想や評価では、御園と彰子の身分を超えた純愛が素敵でロマンチックだという感想がありました。「パレス・メイヂ」の本編・番外編を読み終えて、もう一度読み返したくなるという感想も寄せられていました。そんな「パレス・メイヂ」の本編・番外編をどうぞ、お楽しみください。

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